やはり俺の艦隊ラブコメはまちがっている。   作:いろはす@

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最終話:そして俺の艦隊ラブコメはまちがい続ける。

「・・・とく!比企谷提督?!」

 

 

「はっ?!」

 

 

名前を呼ばれ、俺は我に返った。つか、今回の脳内劇場はずいぶん長かったな。しかも、これからってところで終わっちゃったし・・・

 

 

「妄想タイムはもういいのかな?比企谷君?」

 

 

したり顔で問い掛けてくる葉山。やっぱこいつもう、ぶっ飛ばしちゃっていい?いいよね?全艦娘、砲雷撃戦用意!目標、横須賀のロリコン。てー!!(他力本願)

 

 

「どうやら君は、俺のやり方に不満があるみたいだね?具体的には、何が気に食わないんだい?」

 

 

「それが分からんようなら、いますぐ提督なんて辞めるべきだろうな」

 

 

「言ってくれるじゃないか」

 

 

やつの瞳が鋭さを増す。そう、その目だ。もっと本音を引き出してやる。お前の本気を見せてみろっ!(だれこれ?)

 

 

「なら、正々堂々と勝負しよう。君と俺で」

 

 

やつにしては珍しく、まともな提案をしてくる葉山。なるほど。ゲーム対決とかなら楽勝である。俺に楯突いた代償は、高く付くぜ?

 

 

「サッカー以外なら、何でもいいぞ」

 

 

念のため、予防線は張っておく。律儀にやつのフィールドで勝負する必要なんてないからな。PK合戦とかリフティング勝負なんて言われたら、詰んでしまう。フフフ・・どうだ怖いか?

 

 

「じゃあ、柔道なんてどうかな?無制限一本勝負。或いはどちらかが降参するまで。ちなみに俺は黒帯だよ」

 

 

ほぅ・・・格闘ゲームか。馬鹿め。艦これと並んで、俺のいちばん得意なジャンルだ。フッ・・・勝ったな。(勘違い&フラグ)え?艦これは単なる運ゲーだから、得意もへったくれもないだって?君のような正論を吐くガキは嫌いだよ。

 

 

「いいだろう。俺が勝ったら、彼女たちの本音を聞いてやってくれ」

 

 

そう言いながら、横須賀の艦娘たちに視線を向ける。

 

 

「ははは、分かったよ。だけど、そもそも俺に勝てるのかい?」

 

 

鼻で笑う葉山。フッ・・・あとで吠え面をかくなよ?やつの嫌味を受け流すと、俺は傍らの一色に指示を出した。

 

 

「済まないが、私の執務室からプレイステーションを持って来てくれないか?」

 

 

「えっ・・・?!そんなもの、わざわざ最前線まで持ち込んでエロゲーしてたんですかムリですキモいですせめてオカズは私にして下さいごめんなさい」

 

 

・・・本当に久し振りだな、それ・・・つか、みんなの視線が怖すぎるのでネタでもそんなことは言わないで下さいごめんなさい。

 

 

「ははは・・・いろはも相変わらずだね。じゃあ優美子、例のモノをお願いできるかい?」

 

 

「う、うん!分かった、隼人・・・」

 

 

とたんに、辺りへ充満する甘ったるい空気。居合わせたほぼ全ての艦娘が、一斉に砲門を開こうとした。さらばだ、葉山隼人。ヽ(*≧ω≦)ノ バンザーイ!

 

 

そして、指示を受けた三浦が持って来たモノとは・・・二人分の柔道着だった。は??( ゚д゚)ポカーン まさかガチで柔道やんの?(驚愕)

 

 

「どうしたんだい?まさか、いまさら(提督)に二言はないよね?ああ、もちろん君の柔道着もちゃんとオーダーメイドにしておいたから、サイズはぴったりのはずだよ」

 

 

は、謀ったな?!シャア(葉山)!!リアルの格闘技なんて、齧ったことすら無いんですけど?!このままでは艦娘たちの目前で、無様に畳へ叩き付けられる未来しか見えない。いや、ここに畳は無いけど。同時に、苦労して作り上げてきた歴戦提督さんキャラも崩壊することになるだろう。イケメンに瞬殺される腐り目とか、この小説のタイトルって何だったっけ?(『葉山提督の憂鬱』改題済み)あと、どうしてやつが俺の身体のサイズ知ってんの?!((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!

 

 

その時、狼狽える俺の後ろから凛とした声が聞こえた。

 

 

「比企谷提督、その役目、どうか私にお任せ下さい」

 

 

振り向けば、大きなヘアリボンを揺らす柔道着姿の神通改二が居た。ショートランドの軽巡陣でもトップクラスの実力を持つ猛者だ。ナイスフォロー!てか君、いつの間に着替えてたのかな?仕込みがバレバレですよ?

 

 

「うむ。申し出には感謝するが、これは私と葉山提督の勝負だ。気持ちだけ受け取っておこう」

 

 

一応、体面を保つため固辞する姿勢を見せる。もちろん本音じゃ大歓迎である。是非とも代わって下さいお願いします。(最悪)

 

 

「はい、ですが脳内劇場における比企谷提督への暴言の数々、許すわけには参りません。どうか、彼を爆散させる役目はこの私に」

 

 

イケメン絶対潰すガールと化した、鬼の神通さん。若干、目が据わっている。フッ・・・勝ったな。(フラグ回収)え?なんで彼女が脳内劇場の内容を知っているのかだって?そんな細かいことは、気にしない気にしない。(ご都合主義)

 

 

「・・・ということらしいが?」

 

 

自分から言い出した手前、やつは断れまい。

 

 

「俺は構わないよ。彼女が艤装を着けないという条件なら」

 

 

そりゃ当たり前だ。艤装を装着した艦娘と柔道ごっこなんかした日には、提督なんざ一瞬で消し飛んでしまう。あ、それ楽しいカモ。(秋津洲)しかしいまは、生身同士の戦いである。艤装が無い状態の艦娘は年相応な、か弱い少女でしかない。いかに神通の身体能力が優れているとはいえ、葉山との体格差は歴然。しかもやつは有段者な上にロリコンだ。危うし!華の二水戦!(他人事)

 

 

「それで、お前が勝ったら?」

 

 

その問いに、やつはポケットから小箱を取り出した。

 

 

「これを雪乃ちゃんに渡すよ。彼女は返して貰う。恨むなら、曖昧な態度を取り続けた自分を恨むんだね」

 

 

「くっ・・・!」

 

 

こいつ、まだそんなことを・・・いや、最初から狙いはこれか・・・雪乃、いや加賀がここに居なくて幸いだったな、葉山。下手すりゃお前、二階級特進(リア充爆散)するところだったぞ?

 

 

ふと気付けば、妙に熱を帯びた眼差しを向けてくるみんなの葉山君。変な目力が凄過ぎる。ひゃ?!(悪寒)えっと、まさか冗談だよね?(真夏の怪談1)ヤらせはせん!ヤらせはせん!ヤらせはせんぞー!!(何を?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで急遽、お祭り会場のど真ん中に畳が敷かれ、臨時の柔道場が設けられることになった。やけに興奮した明石と妖精さんたちによって、たちまち場が整う。葉山 vs 神通が、鎮守府冬祭りのメインイベントになってしまったのだ。何事かと集まって来る見物客たち。艦娘と提督がひとつ屋根の下(畳の上)。もはや何も起こらないはずもなく・・・つーか、わざわざ畳まで輸送船で運んで来てたのかよ。

 

 

「不束者ですが、宜しくお願いします」

 

 

「ああ、こちらこそ。お手柔らかに頼むよ」

 

 

畳の上で向かい合うふたり。神通の挨拶がおかしいような気もするが、まあいいか。細身の彼女には、真っ白な柔道着が実に良く似合う。その凛とした立ち姿を目にした途端、俺の酸素魚雷が空を指す。(軍法会議)対する葉山と言えば・・・はいはい、イケメンは何を着ても(さま)になるんですねわかります。(逆切れ)そして・・・

 

 

「ほな、始め!」

 

 

審判役を務める龍驤の声で、試合が始まった。生身の人間 vs 生艦娘(きむすめ)(ルビ誤植)。400万を超える艦これ提督の夢がいま、現実に!(?)激しい組み手争いの後、葉山が流れるような動きで投げ技をかけ、そのまま寝技に移ろうとした。だが神通は、からくも身体をひねって場外に逃れる。もつれ合うように両者は倒れた。

 

 

「あんっ!」

 

 

派手に畳へ叩きつけられた神通が、喉の奥から喘ぎ声を漏らす。なかなかにエロ・・・ゲホゲホ!一方の葉山は、相変わらずのイケメンスマイルで、変態エセ紳士振りを発揮していた。

 

 

「ごめんね神通。つい本気になってしまったよ。痛かったかい?」

 

 

「いえ、その、はい・・・(こんな見事に投げられたのは)初めてでしたので」

 

 

甘いイケボで囁くロリコンクソ提督&羞恥と屈辱に頬を染める神通さん。三浦を始めとする横須賀の艦娘たちから、禍々しい瘴気が立ち上った。あ、一応断っておくけど、いまの会話は柔道の試合中のものだからね?

 

 

そして再び組み合う、提督と艦娘。またもや足技を仕掛けた葉山が、体重差を活かして神通を押し倒した。つかあいつ、わざと寝技に持ち込もうとしてない?(正解)

 

 

「んん!くっ・・・!」

 

 

逃れようともがく神通と、がっちり彼女に覆いかぶさる葉山。息詰まる両者の攻防に、居並ぶ艦娘たちは言葉もなく見入るばかりである。あと、さっきから青葉がでかいカメラを構えているけど、まさか変な動画とか撮っていないよね?(手遅れ)え?俺?試合開始からずっと4K画質で脳内保存してますが何か?(開き直り)

 

 

雪乃の運命をかけた試合は、さらに白熱する。抑え込まれた神通は両足をばたつかせるも、葉山はびくともしない。激しい動きで彼女のリボンがほどけ、長い黒髪が畳に広がる。さらに柔道着も乱れてまくれ上がり、白い柔肌があらわになった。懸命に力を込めて身をよじるその表情は、薄い本の表紙と冬祭りの掉尾を飾るに相応しい。(爆)これはもう、どこから見ても通報案件である。憲兵さん!提督と艦娘がいけないプロレスごっこをしています!!つか俺も混ぜてほしいです!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が妄想(暴走)している間に、畳の上では巧みに体勢を入れ替えた神通が、逆に葉山を抑え込もうとしていた。艤装を着けていないにも関わらず、体格に勝る葉山と互角以上の戦いを見せている。さすが、華の二水戦を率いているだけのことはある。これで決まったな・・・

 

 

その時、運命の悪戯か、苦し紛れにもがく葉山の手が神通の襟元を引っ張った。当然、彼女の柔道着は肩まで大きくはだけ、シンプルなデザインのスポーツブラも丸見えに・・・(ノ゚Д゚)ノ ふむ、サイズはBか、慎ましいな・・・ゲッホゲーホ!つかこれ、少なくとも駆逐艦には見せちゃダメなやつだよね?観客から悲鳴と黄色い声が上がり、審判役の龍驤が思わず顔を覆いながら叫んだ。

 

 

「うわああああ!!ふたりともやめぇ!!技あり!一本!有効!効果!何でもいいから試合終了や!」

 

 

「(試合とカメラを)止めるな!」

 

 

負けじと俺も叫ぶ。後々禍根を残さないためにも、ここは決着をつけさせる必要がある。決して衝撃のポロリを期待してるわけではない。(ドヤ顔)それに当の本人(神通改二)が、試合に集中していて自分のあられもない姿はおろか、周囲の声にすら気付いてないしな。いいぞもっとやれ!え?葉山の表情・・・?げえぇぇ!野郎のアへ顔、まともに見ちまった!(一撃轟沈)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合は結局、神通の抑え込み一本勝ちで終わった。それ自体はハッピーエンドなのだが、この勝負には問題がある!抑え込まれた葉山が、意図的に神通の脇の下へ鼻を押し付けたり、彼女の太ももを撫で回したりしていたのだ。つか、頼むからそこ代わって下さいお願いしますこのクソ提督!!(心の叫び)

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ・・・悔しいけれど、負けたよ」

 

 

まだ荒い息遣いで敗北を認める、ロリコン提督葉山。て言うか近い近い近い!あと近い!喘ぐイケメン提督に迫られる腐り目提督とか、絶対アニメ化無理じゃん。こらそこ!海老名が喜びそうとか言わない!また背筋が寒くなっちゃうから!(真夏の怪談2)

 

 

ちなみに勝者の神通さんは試合終了後、半裸状態の自身に気付いてショックのあまりワンパン大破。姉妹たちの手で入渠ドックへと運ばれていった。済まん。あとで間宮アイスでも差し入れるか・・・

 

 

「もちろん、負けたからには約束は守るさ。俺が、うちの艦娘たちと話をすれば良いんだろう?」

 

 

「ただ話すだけじゃない。彼女たちの気持ちと向き合ってあげてほしい。それが出来るのは、お前だけだからな」

 

 

それだけ言って踵を返す。あとは葉山の問題だ。これ以上は余計なお世話である。フフ・・・完璧な去り際だぜ。(S勝利)

 

 

「待ってくれ」

 

 

その言葉に足を止め、振り向く。

 

 

「負けた身で言えたことではないのは、分かっているんだけど・・・」

 

 

一瞬視線を逸らしたあと、やつははっきりとした口調で続けた。

 

 

「どうか、雪乃ちゃんの気持ちに向き合ってあげてほしい。それが出来るのは、君だけだからね」

 

 

「ぐっ・・・善処する・・・」

 

 

とんでもない余計な爆弾発言を残して、やつは踵を返した。見事な意趣返しを受け、俺はまともに答えることが出来ずに立ち尽くす。やっぱこいつ、嫌いだわ。(D敗北)

 

 

「ああ、そう言えば」

 

 

何かを思い出したように、今度は葉山が振り向いた。

 

 

「脳内劇場って、何のことだい?」

 

 

八幡はひどく赤面した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽しい時間は早く過ぎるものである。今年の冬祭りは、滞りなく終了した。横須賀の面々は、すでに撤収準備を始めたようだ。そして俺は・・・

 

 

「空母加賀改二戊、夜間哨戒任務より帰投しました」

 

 

いつも通りの綺麗な敬礼を見せる、加賀こと雪ノ下雪乃。そう、彼女が不在だったのは、万一に備えて周辺海域の警戒にあたっていたからだ。夜戦空母の面目躍如である。ちなみに姉の方は夜戦能力が無いため、会場警備という名の夜店巡りに従事していた。まさに適材適所www

 

 

「うむ、ご苦労だった」

 

 

すると彼女は、ふっと表情を柔らげて続けた。

 

 

「葉山君がやらかしたそうね?神通さんと柔道で勝負するなんて、身の程知らずも甚だしいわ」

 

 

「そうだな。抑え込まれて必死になったやつのアへ顔ときたら・・・ゲホゲホ!」

 

 

なお、その勝負に君の運命が懸かっていた事実は第1級軍機だからね。

 

 

「ゴホン!ところで加賀。疲れているとは思うが、あとで基地の外れにある高台まで来てくれないか?」

 

 

「・・・分かったわ」

 

 

意を決した俺の言葉に、彼女はしっかりと頷いた。どうやら万年ヘタレ提督にも、決断の時が来たようだ。ここは譲れない。今夜は長い夜になりそうだった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・陽乃さん(加賀改)は?」

 

 

取り敢えず、最も脅威になりそうな人物の所在を問う。ここで彼女に乱入されたりしたら、全てがぶち壊しだ。

 

 

「なぜか葉山君が相手をしてくれているわ。だから、しばらくは大丈夫だと思う」

 

 

その返答を聞き、俺は心の中で横須賀のイケメンに礼を言った。きっとこれが、あいつなりの決戦支援艦隊(?)なのだろう。

 

 

「それよりも、このシチュエーションで他の艦娘(姉さん)の名前を出すのは頂けないわね」

 

 

「済まん・・・」

 

 

一瞬、氷のような冷気を纏うゆきのん。フフフ・・・怖いぜ。(汗)そして俺は、長方形の白い箱を取り出した。中には、彼女との関係を変えるであろう、重要なアイテムが入っている。蓋を取り、中身を包む青い布を丁寧に開くと、()()を手に取った。

 

 

「海色のリボンだ。受け取って貰えるか?」

 

 

「・・・え?」

 

 

まだ効果のほどは不明な、新規実装されたばかりのニューアイテム。いまはこれが限界だった。執務室の机に入っている、例の小箱の出番はもう少し先になりそうだ。こらそこ!ヘタレなんて言わない!自分がいちばん分かってるんだから!

 

 

「・・・有り難う。喜んで受け取らせて頂くわ。じゃあ、付けて貰える?」

 

 

「もちろんだ」

 

 

彼女の特徴的なサイドテールを纏めるリボンに重ねて、海色のリボンを結ぶ。少し手が震えちゃったのは内緒。

 

 

「その・・・どうかしら?」

 

 

「ああ、とても良く似合っていると思うぞ、()()

 

 

「!!」

 

 

たぶんいまなら、俺が彼女を名前呼びするのは間違っていない・・・と思う。たぶん、メイビー。え?どさくさ紛れの公私混同?その通りですが何か問題でも?(またも開き直り)

 

 

整った顔に驚きの表情を浮かべる雪ノ下・・・もとい、加賀改二戊。これを見れただけでも、なけなしの勇気を振り絞った甲斐があったと言うものだろう。

 

 

「・・・あら、ここにそんな名前の艦娘は居なかったのではなくて?」

 

 

すぐに立ち直り、いたずらっぽく微笑む彼女は、愛おしそうにリボンへ手を添えて言った。

 

 

「嬉しい。大切にするわ。それと・・・」

 

 

黒い瞳が優しい光を宿す。思えば初めて部室で出会った時からずっと、俺はこの瞳を見詰めていたような気がする。

 

 

「少し早いけれど、お誕生日おめでとう、()()()()

 

 

「お、おぅ・・・あ、有り難う」

 

 

照れながら見つめ合うふたりを、輝く南十字星が見下ろしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ!せんぱ~い!こんなところに?!」

 

 

「はちまん、探したんだから!」

 

 

「比企谷君、お姉ちゃんに内緒で雪乃ちゃんと何してたのかな~?」

 

 

勝手(浮気)は榛名が許しません!」

 

 

「残念だったね、提督・・・」

 

 

「比企谷提督!次期夏イベントの開始日が8月8日に決まりました!行き先は馬鹿の一つ覚え・・・ケホケホ!毎年恒例の欧州海域です!」

 

 

(Hey)丁督(提督)ぅ~!今回のイベントは、パスしたらNoなんだからネ~!」

 

 

「私とケッコンカッコガチしてくれてもいいのよ?」

 

 

「マタ来ルノカ・・・モウ帰レヨォ!」

 

 

高台に向かって、見慣れたメンバーたちが駆け上がって来るのが見える。て言うか皆さん、ここは最前線なんですけど任務はどうしたのかな?一色さんにルミ潮たん、それにはるのんさん?

 

 

つか、榛名や時雨はなぜか激重modeだし、大淀は口を滑らせるし。金剛お姉さまは、ヘタレ提督の心をドストレートに抉るのやめて!八幡、泣いちゃうよ?それと雷ちゃん、君の言葉を鵜呑みにしたら提督さん轟沈しちゃうからね?あと若干1名、ヤバいの混じってない?

 

 

苦笑しながら、海色のリボンを揺らす雪乃と顔を見合わせると、彼女も似たような表情を浮かべていた。戦いはまだ終わってはいない。だが、彼女たちとならどこまでも行ける気がする。根拠の無い自信だが。知らんけど。

 

 

このあと展開される修羅場に恐怖しつつ、俺は考えていた。きっとこれからも、俺は間違い続けるのだろう。平和な海を取り戻す、その日まで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~ おまけ ~

 

 

「こんな場所に呼び出して済まないね、比企谷君」

 

 

ショートランド基地の外れにある高台で向かい合う、ふたりの提督。彼らを見下ろしているのは、輝く南十字星だけだ。

 

 

「いや、別に構わんが・・・で、何の用だ?葉山」

 

 

警戒心MAXで問う俺に、躊躇いながら例の小箱を取り出すイケメン。なぜか顔が真っ赤である。そして。

 

 

「こ、これを受け取ってくれないか?!比企谷君!」ガバッ

 

 

「はや × はち、キマシタワ~!!」ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィィィ?!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ?!ゆ、夢か・・・」




最後までお読みいただき、有難うございました。
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