我らモブなり   作:アパパパパパ

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プロローグ

エインヘリャル

神様にヘッドハンティングされた英雄、偉人で主な仕事は神の尖兵である

しかし英雄や偉人って割とわがままというか自己中というか我が強い、初めのうちはハハーッと平伏してた英雄さん達

慣れて来るとだんだん独断専行や暴走するのが日常に、これに困った神様はサポーターとして現代日本人を使うことにした

圧倒的フィジカルで暴れ回る方に替えの武器を差し出し

敵勢力圏で行方不明になった方の道案内と食事を提供

帰ったら英雄に変わり報告や雑事を担当する

死んでも社畜から逃げられない運命の現代日本人

彼らは自嘲して自分たちをモブと名乗っている

 

 

享年28歳死因は脳梗塞

休日を願いながら死んだ社畜だった私、そんな私から生きている方々へお伝えしたい

「死んでからが本番やで」

そう独り言を漏らしながら包丁をリズミカルに動かす

ただいま、腹を好かせた戦場帰りの英雄達へのお食事を量産中です

生きていた頃は料理する暇なんてなかったが、ハルマゲドン真っ最中の上位世界で私は料理人を務めています

「終わりが、終わりが見えない、後どんだけ野菜を刻めばいいんだ」

そう独り言を漏らせば

「初めて数ヶ月のうちはそんなもんだ、いずれまな板にのせたら刻まれたなんて漫画みたいな域に辿り着くさ」

向かい側で放り投げたキャベツを落とさず千切りにしながら先輩がそう答えてきた

「そんな芸当できるまで極まりたくないです、休憩はよ」

「あと2時間は先だな、大丈夫皆通る道だから。てか落ちるしかない坂道だから」

「先輩、人はそれを道とは言わないです。崖と言います」

「その通り、後ろに道があったのは過去のこと。落ち始めたら極めるまで落ちるしかないのさ」

「ヤダー、でも生前よりは楽な現実に絶望した!!」

「それな、ちゃんと休みもあるし衣食住完備。娯楽もこの環境こそ娯楽みたいなもんだ」

雑談と仕事をこなしながら周りに視線を配ると竜人とか昆虫人、スライム、エルフ、ロボットなんか人以外の料理人が多数料理をしている

「確かに、雑談するだけでも凄く楽しいですもんね」

「この前ハチの昆虫人に頼んで写真撮らせてもらったんだけどさ、マジでかっこいいよな」

「うわ、後で見せてくださいよ。私も獣より狐獣人さんの写真見せるんで」

「よし、仕事終わったら酒飲みなが閲覧会と洒落込むか」

「そうっすね、私の獣人さんフォルダが火を吹くぜ!!」

「ふっ、我が他種族ヒーローズにかなうかな?」

そんなたわいない雑談をしながら今日も仕事をこなしていく

家族には悪いけど生前より過酷でも生きていると実感できる今に感謝を

 

なお、社畜達は1年もすれば達人シェフへと進化します

 




現実逃避のために書き始めてみた
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