Rimworld入植者(脱出済)のキヴォトス日記 作:運輸省
分かるかこんなもん!!!(551と556の画像を見比べながら)
翌日
デザートエッジ駐屯地
「ミレニアムサイエンススクール、エンジニア部部長、3年の白石ウタハだ」
「同じくエンジニア部1年、猫塚ヒビキ」
「同じくエンジニア部1年!豊見コトリといいます!」
夜遅くに帰った俺は、むすっとしたナダヤにぽこぽこ*1されながらひとまず睡眠をとり、翌朝早くにミレニアムの生徒と対面した。
「ここの管理をしてる古戦ヶ原だ。えーと、聞いた話だとPnLの宇宙船を調べに来たって話だったが……」
そう切り出すと、白石部長はとても残念そうな顔をした。
「最初はそうだったんだが……聞けば、ナダヤ夫人を降ろしたらすぐ飛んで行ってしまったと言うじゃないか。ヘリで飛んで来れば良かったとつくづく後悔したよ」
「なんとか用意したトレーラーも砂でスタックするし」
「砂漠仕様車の開発は急務ですね!」
「『みかん号』でスタックしたトレーラーを回収しようとはしたんだがね、思ってた以上に大きかった物だから、ひとまず幹線道路に停めているよ。重量は問題なかったからスタックからは脱出できたんだが、いかんせんここまで持ってくるには道幅がね」
「あー…ここの周りって住宅街だもんな。どれぐらい大きかったんだ?」
「哲郎にも分かるように言うとだねぇ、40ftコンテナと言ったら分かるかい? 地球で運用しているという。あのサイズの箱がついたトレーラーだ」
「でっっか。何積んできたんだよ」
「そりゃあ、ありとあらゆる解析機器さ。未知の探究はエンジニアの本望だからね。……少し調子に乗ってしまったのは反省している」
「行動力がありすぎるのも考え物だな……んで? これからどうするんだ。ひとまず帰りたいってんならくじら号で送るが。そっちだって学生だろ?」
「くじら号……? ああ、ヘリポートに止まってた汎用ヘリの事か。うーん、帰らなきゃいけないのはそうなんだが、何かこう、ないか? 手ぶらで帰るのも嫌なんだ」
「そうだな。『宇宙船の外殻にも使用されている、硬度としなやかさを兼ね備えた軽金属』と『ナノファイバーを分子間同士で織り込んだつよつよ繊維』と『何百年単位でコールドスリープが可能なカプセル』と『誰でも簡単に着用・展開ができるシールドベルト』、どれがいい?」
「待ってくれ、待ってくれ、待ってくれ。一気に情報を流し込まれると非常に困る。ヒビキは映像記録、コトリは録音だ。えっと、詳しくいいかな?」
と、いうわけで『プラスチール』、『ハイパーウィーブ』、『冬眠カプセル』について説明した。
プラスチールに関しては在庫が多少あったので物を渡せたが、ハイパーウィーブについては本当に貴重な物なので見せるだけに留める。
「新素材開発部が泣いて喜びそうな素材だ。参ったね、世界───いや、宇宙は広いと思い知らされたよ」
とは白石部長の談である。
ナダヤの話だと俺がいない間アレだけゴネていたらしいエンジニア部も、物を渡すと案外あっさりと帰って行った。もちろんトレーラーごと。置いてかれても困るし。
ちなみに、今回持ち帰られた素材やら機械やらで、『ミレニアムの技術レベルが一気に数十年進んだ』なんて話題になったのは言うまでもない。
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───
「外貨を獲得します!!!!!」
弾薬を製造中だった工芸担当の讃岐と西潟は、突然の古戦ヶ原の宣言に目を丸くした。
「どしたの急に」
「外貨……キヴォトスの現金って事?」
「そういう事だ。今まではお前らの持ち金とか、アビドスに弾薬を納入した時の料金でやりくりしてたが、これから本格的に現金の獲得に取り掛かろうと思う」
「まああって困るもんじゃないか」
「でもさ兄貴、なんかアテとかあんの?」
「ふっふっふ……そこでお前ら2人に持ちかけたってわけよ」
「「?」」
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『外貨の獲得? ああ、それならあそこ行きゃいいんじゃない?』
『……ああ!こたつ号買ったとこ?』
『そうそう』
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数日後
「よし、ここらで停めよう」
広場の一角にピックアップトラックを停め、運転席から降りる。
周囲を見渡せば、どうもカタギに見えない方々がそれぞれアスファルトの地面にシートを広げ、どこから手に入れてきたんだかわからないスクラップや武器、果てはどう見ても法律的にアウトそうな粉や薬を広げている。
そう、ここはキヴォトスでも有数の無法地帯、ブラックマーケット。その一角の広場で毎日開催されているフリーマーケットである。
「ムツリ、ちょっとここで待ってろ。お隣さんと話しつけてくる」
「(^q^)ワカリマシタ!」
護衛兼ドライバーとして連れてきたムツリにそう言って、隣でシートを広げているロボットのおっちゃんに話しかける。
見たところ、どうやら酒を売っているらしい。手作り感溢れるところを見るに密造酒だろう。キヴォトスに酒税法があるかは知らないが。
「ウッス、お疲れ様です。お隣失礼してもいいスか」
「あん? なんだ、見ねえツラだな。新参か?」
「ええ。今日初めてここに出店するんスわ。なんぞ手続きとかって要らないんですよね」
「自分の店を持つ金もねえ奴らが寄り合ってやってるだけだからな。ま、騒ぎを起こさなきゃ何を売っててもいいってわけだ」
「ああ良かった。勉強になります」
「んで? おめえは何を売るんだ?」
「銃火器ですよ、ハンドメイドの」
そう言った途端、ロボットのおっちゃんはなんとも言い難い顔をして口をつぐんだ。何か言葉を選んでいるようだが。
「……自家製の
「む、じゃあお近づきの印に何か一つあげますよ。どんな銃がいいスか」
「あ? いや要らねえって」
「まあまあ、あなたの言う通りクズだったら溶かして小銭にでもしてくれたらいいですから」
ロボットが腰に下げているのは、見た感じ38口径のリボルバー、S&Wのチーフスペシャルだろう。
一度トラックの方に戻り、荷台に載せられているコンテナの一つを、タバコを吸おうとしているロボットの前まで持っていく。
ドスン。
「さ、好きなの一つ選んで下さい」
蓋を開けたコンテナの中には、『多種多様な大量の拳銃』が整然と詰められていた。
「……ッ⁉︎」
タバコがポロリと落ちた。
信じられない物を見たような感じのロボットが、コンテナに食いつき、わなわなとしながら、そのうちの一つを手に取った。
コルト ガバメントだ。マガジンを抜いたり差したり、スライドを動かしたり色々としている。
45口径って良いよね(45口径信者並感)
「……お前らが乗ってきたトラックの荷台に乗ってるコンテナ、全部拳銃か?」
「いや、とりあえず需要が分かんなかったんで色々と。アサルトライフルまでは持ってきてます。あとは各種弾薬。やろうと思えば
「………………なあ兄ちゃん、ここだと人目が多い。ちょっと場所移そうや」
「は、はあ…? まあいいスけど」
「若干遠いから乗せてくれ」というロボットのおっちゃんを荷台に乗せ、フリーマーケットの広場から離れる。
そのまま走る事10分ほど、ブラックマーケットの端の方に来たのか、周囲の人通りが少なくなってきた。建物もまばらだ。
「嬢ちゃん、そこの交差点の角だ。そこのガレージに入れてくれ」
「(^q^)ハイ!」
トラックはとある建物の前で停まり、ロボットのおっちゃんが指差したガレージに入れられた。
交差点の角に建つ、2階建ての建物。
1階部分が飲食店なのか、『B&W アンドレ』と書かれたボロッボロの看板が掛かっている。Rimworld的に言うと残耐久値21%だ。
で、ロボットのおっちゃんは1階部分に普通に入って行った。慌てて後を追い店内に入ると、埃とアルコールが混ざった退廃的な匂いが鼻をつく。
見ると、奥のカウンターの裏───ロボットのおっちゃんが立っていた。
「まあとりあえず座れや」
そう促されたので、これまたボロボロのカウンターチェアに座る。
すぐに透明なコップに入ったお冷が出てきた。
「自己紹介がまだだったな、B&W アンドレの店主兼武器商、アンドレだ」
「(^q^)ムツリ!」
「古戦ヶ原です。えっと、武器商?」
予想していなかった単語が出てきたため聞き返すと、道路に面していない方の壁を指で指された。見ると、壁一面、何も掛かっていないガンラックになっている。
「武器商っつっても、武器の販売を取りやめてから随分経つんだけどな」
「取りやめた、って……」
「まあ色々とあったんだ、色々とな。よし、早速本題に入ろう───
───お前らが作った銃を、ここで売らねえか? いや、売らせてくれ」
「失ったはずの情熱が、あのガバメントを見た時蘇ってきた」なんて事をアンドレさんはその後言っていた。
結局なぜ一度武器の販売を取りやめたのかは教えてくれなかったが、まあ誰でも前に進むのはいい事である。
そういうわけで、当初はフリーマーケットに出品して小銭を稼ぐつもりだった銃火器や弾薬多数は、
売れるかどうかも分からないので代金に関しては売り上げが出てから受け取ろうとしたのだが、これで1つ怒られた。
「お前はお前の価格を持っておけ。そこからどう儲けを出すかは俺の仕事だ!」
との事だ。それでもと食い下がろうとしたものの、現金の束を押し付けられて店から追い出されちゃ世話ない。
……なるべく質の良い物を卸せるよう、こちらでも手を打とう。久しぶりに『アレ』の出番だ。
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デザートエッジ駐屯地
「あれ、兄貴それパソコン?」
リーダーが射撃訓練から帰ってくると、いつのまにかブラックマーケットから帰ってきていた古戦ヶ原がノートPCを使っていた。
「つっても、宙域通信専用のノートPCだけどな。キヴォトスのネット環境の構築はもうちょい待ってくれ」
「あ、そうなんだ。でも、まだだらだらヘルメット団チンチロ*2最強が決まってないからゆっくりで良いと思うよ」
「何やってんだよ(困惑)……ちなみに現時点で一番強いのは? ムツリか?」
「いや? 石っちゃん」
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石田「えっと、ピンゾロ5倍付け…です」
ナダヤ「いや、イカサマ無しでこれとは……恐れ入った」
藤田「(全財産をスッて苦悶の表情を浮かべる藤田)」
(^q^)「モウコレイジョウテキヲオサエラレナイ!」
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「マジか……ようし、購入できたぞ」
「購入? なんか買ったの?」
「ちょっとな。讃岐と西潟をここに呼んできてくれ。作業は一旦中断でいい」
「はーい」
〜 三( ^q^)ワァー! 〜
「何兄貴、銃火器の量産だったら順調だけど」
「ん、来たか。……西潟は?」
「朝から腹痛いってトイレに篭ってる」
「食中毒かぁ*3……ならいいや。こいつを見てくれ。これをどう思う?」
古戦ヶ原はそう言うと、机の上に置いてあった手のひら大の大きさの白い機械を手に取って見せてきた。先っぽの注射針のような細い針が特徴的だ。
「……何これ?」
「“スキルトレイナー”って言ってな、技術的な話は省略するが、これを使うとその技術に対する熟練度が上昇する」
「……?」
「……つまりな、これを使うだけで銃火器を製作する腕が上達する。これを使って、アンドレさんに卸す武器の質を上げたいと思ってな」
「あ〜、理解理解。…………いや怖いが⁉︎ 使うだけで腕が上達するってどういう理屈!!??」
「俺もよく分からん。ナノマシン的なアレ()がどうこうって感じだった気がする」
「自分でもよく分かってないモン使わせようとするなぁ!!!」
「やっぱ良くないよなぁ、しゃあねえ、自分で使うわ」
古戦ヶ原はそう言うと機械───スキルトレイナーを手に取り、まるで目薬でも差すように、目元に針を向けた。
「……え、それ目薬なの? 腕に刺す注射とかじゃなく───」
「ふんっ」
ずぷり。
全くの躊躇いもなく、古戦ヶ原は注射針を自分の右眼に突き刺した。
「………⁉︎………は⁉︎」
「あ゛ー、やっぱこの感じ慣れねぇ」
その時、小屋の扉が開き、顔を青くした西潟が入ってきた。
「遅れてごめーん、兄貴。昨日拾い食いした缶詰が腐ってたみたいで───」
その後、駐屯地全体を巻き込んだ騒ぎになったのは言うまでもない。
アビドス編終わったら一旦万和日本に戻ろうかなぁなんて考えてる次第です。万和日本でながと編終わらせてからまたこっちに戻る感じ。
弊作『一般やられ役警官に転生した転生者の憂鬱』もよろしこ!!!(気さくな挨拶)
あとTwit○erもやってるよ!!!超低浮上だけど!!!
(運輸省@ハーメルン投稿者)