Rimworld入植者(脱出済)のキヴォトス日記   作:運輸省

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Hey guys! We have a gift for youなので初投稿です。

ゼンゼロでエレン・ジョーが当たらなくて咽び泣いたり、シロコ*テラーは天井したのに今まで1人もいなかった3シロコ(ノーマル、ライディング、水着)が全員揃ったり、BattleBit Remasteredでクソエイムをかまして咽び泣いたりとしていたら前回の投稿から20日ほど経ってました。申し訳ナス!(気さくな謝罪)

《前回の誤字報告者兄貴姉貴》(敬称略)
貧弱な自分、荒魂マサカド、ゆそ(19話)、川野冷(15話)

ありがとナス!


27話 危険、救援、陸八魔

古戦ヶ原がRimworldにいた10年の中で、『襲撃』という事態は何度もあった。

 

弓矢と棍棒と槍を持った蛮族が数に任せて押し寄せてきたり、メカノイドが色々策を弄して攻めてきたり、宙族が鉛玉の雨霰を叩き込んできたり、戦狂いのアリが「楽しく戦争しようよ!」なんて言いながら攻めてきたり、ケンタウロスみたいな連中がバカみたいにボウガンを撃ちまくりながら攻めてきたり、お掃除大好きな悪魔が「お前んとこのコロニー汚いから掃除するね」とか言って攻めてきたり。

 

その全てをどうにかこうにか犠牲なく撃退してきたのが古戦ヶ原率いる『南マーロ遭難者組合』なのだが、犠牲とまでは言わずとも大怪我、あるいは欠損が発生したりと、死にそうになった事は何度もあった。メカノイドに持ってかれた古戦ヶ原の左腕なんかがいい例である。

 

 

 

しかし、ここまで間近に『死』を感じた事はそうそう無い。

 

 

 

 

DE駐屯地

 

 

古戦ヶ原 哲郎

 

 

 

 

周囲の景色がスローで流れている。

 

視線の先には、カイザーPMC特有の2色迷彩のヘルメットとセーラー服、そして黒色のガスマスクをつけたヘイロー持ちの生徒。

こちらに立射の体勢でM4カービンの銃口を向けている。

 

 

どうする。

 

 

彼我の距離は10mほど、避けるのは現実的ではない。

 

背中のMk14 Mod0は間に合わない。

タブレットを捨ててセカンダリのM1911を抜くしかない。

しかし、早く抜くだけならできるが当たるかどうかは割と博打だ。

 

 

だがやるしかない。まだ罪を清算するには早すぎる。

 

 

腹を括り、太腿のホルスターに手を───回したところで横から何かが突撃してきた。

体を押され地面に転がる。ごろん。

 

 

「動かないで下さい!!」

 

 

奈良山だ。

俺の前に躍り出た奈良山が、伏兵に向かってM14EBRを向けている。……お前さっきくじら号で飛んでかなかった? なんでここにいるの?

 

 

 

 

……

 

 

 

 

 

「……?」

 

 

 

 

 

てかなんかアイツ(伏兵)震えてね?

 

 

 

 

 

「奈良山ぁ? 何してんだよそんなとこで固まって。兄貴は兄貴でコケてるし。そっちになんかいr……ッ⁉︎」

 

 

後ろからやってきた林がカイザーの伏兵に気付き、ボディーアーマーを引っ張って倒れている俺を後ろに思い切り引っ張った。ぐえっ。

 

 

「動くなコラァ!!武器を捨てろ!」

 

 

林の大声にようやく再起動でもしたようなカイザーの伏兵がついにそのM4カービンを撃ったのと、林がその手のSG551を発砲したのはほぼ同時だった。奈良山もその手のM14EBRを発砲する。

 

 

「ガッ⁉︎」

 

「いっづ⁉︎」

 

 

林のタンカースヘルメットが宙を舞い、カイザーの伏兵が後ろに倒れる。

命中だ。

 

立ち上がり、M1911を抜いて林の前、奈良山の横に出る。

地面に落ちたM4カービンを拾おうとした右手を撃った。

 

 

「……よし、よし、もう動くなよお嬢さん。もう戦闘は終わったんだ、平和に行こうぜ。45口径は痛いぞ」

 

 

その言葉に伏兵も諦めたか、両手を頭の上に上げた。

 

 

「ありがとう。そのままゆっくり腹ばいになれ。両手は頭の後ろだ」

 

 

伏兵が腹這いになる。

M1911を向けたまま、林の側にしゃがみ込む。

 

 

「おい、林、奈良山、大丈夫か」

 

「私は大丈夫です」

 

「ああクソ、マジでいてぇ……そうだ兄貴は⁉︎」

 

「大丈夫だ、俺も問題ない」

 

「そ、そうか……肝が冷えたぜ……」

 

 

「お兄さん⁉︎ なんですか今の銃声⁉︎」

 

「(^q^)ワァー!」

 

 

銃声を聞きつけた立道とムツリが各々の武器を手にこちらにやってきた。

 

 

「俺は大丈夫だ。そこの奴を拘束してくれ」

 

「うわ、もう1人…⁉︎」

 

「武器は奪いました」

 

「(^q^)タテ!」

 

 

奈良山がM4カービンを奪い、ムツリが伏兵の両手を結束バンドで拘束、無理やり立ち上がらせた。

 

 

「雇われは後でどうにかするからこのままでいいが、情報部員は適当な空き家を見繕って監禁しておいてくれ。後でそいつらに聞きたい事がある。奈良山、ひとまず捕虜の事は一任してもいいか? 俺はトランスポーターの救援を支援する」

 

「了解しました……お聞きに、ならないのですか?」

 

 

奈良山が不安そうな声色で聞いてきた。

 

 

「ん、何が?」

 

「いえ、その、E分隊がトランスポーター救援の任を受けたにも関わらず、私がここにいる理由です」

 

「あー……まあ気にはなるがね。聞いてほしいのか?」

 

「え、いえ、それは……」

 

「じゃあ聞かんよ。お前の行動のおかげで俺は助かった。今はそれでいいさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえユイ、良かったの?」

 

 

アビドス市街地へと急行するくじら号UH-1Y。

眼下では住宅の屋根が次々に前から後ろへと流れていく。あと数分も飛べば戦闘空域に突入となるだろう。

 

そんな折、ドアガンで周囲を警戒していた上辻がふとそんな事を聞いてきた。

 

 

「何がだ?」

 

「ほら、ナホを隊長の護衛に置いてきたの。今からカイザーが暴れ回ってるところに突っ込むんでしょ? フルメンバーじゃないとキツくない?」

 

「ああ、その事か。ま、どうにかなる」

 

「ど、どうにかなるって……ユイらしくもない事言うじゃんね? アリウスにいた時とは大違い」

 

 

 

 

 

 

分隊長、すみません。私だけ駐屯地に残ってもいいですか

 

……それ相応の理由があるんだろうな?

 

嫌な、予感がします。隊長の身に何かが起こるような、そんな気が

 

……副操縦士にはマナツを当てる。何があっても隊長を守れよ

 

っ、ありがとうございます!

 

 

 

 

 

 

「───変わったのさ、皆な」

 

「( ◜ᴗ◝)」

 

「えっ、何マナツちゃん、なんでそんな温かい目でこっちを見てくるの。マナツちゃん? ねえ?」

 

 

 

 

 

《こちらデザートエッジ。すまん、トラブルがあって遅れた。これよりオペレートを開始する》

 

 

無線から古戦ヶ原の声が響いた。

 

 

「( 'ω')?」

 

「『トラブルって何があったの?』だってさ」

 

《……その、アレだ、ちょっとな。まあそれはいい。状況を説明するぞ》

 

 

この時ほど、(絶対に何かあったな……)と心が一つになった事はない、と後に三ヶ島は語る。

 

 

《3分前に、アビドス高校に対してトランスポーター2名の一時的な保護を要請した。ただ、アビドス高校は現在アビドス市街地に対するカイザーPMCの攻撃へ迎撃行動に出てるから、迅速な行動は望めないそうだ。数が違いすぎて防戦と市民の避難で手一杯らしい。なんならちょっと押されてる》

 

「カイザーの数は?」

 

《トランスポーターの周囲だけでも1個大隊は確認できた。アビドスからの情報と合わせれば1個連隊ってとこだな》

 

「連隊規模? なあ隊長、昨日おせち号M2 ブラッドレーが砂漠のPMC基地を襲撃して大戦果だったって言ってたと思うんだが、どこから湧いてきた?」

 

《大戦果だったのは俺も確認したし間違いないんだが、どうも増援としてゲヘナとかD.Uとか他方面から戦力の大半を持ってきたようだ。アビドス基地の奴は殆ど確認できない。キヴォトス中から1日でよくアビドスくんだりまで集めたな……》

 

「もうアビドス侵略に本腰入れてきてるじゃん。連邦生徒会仕事してないの?」

 

《この大戦力の移動を察知できないで「仕事してます」とか言われたらもう笑うしかないぞ。ま、なんかしら動けないor動かない理由があるんだろ。役人なんてそんなもんだ。とにかく作戦を説明するぞ》

 

 

アビドス市街地から南に50km、高度500m、くじら号は激戦区へと直行中であった。

 

 

 

 

──────

───

 

 

 

 

アビドス市街地

 

宮崎キョウコ

志津カオリ

 

 

アビドスの連中が本隊の迎撃に出てきたようだ。デルタ小隊はこれより本隊の支援に回る。駆け足!続け!

 

ハッ!

 

 

そこら中で破壊活動を行っていたカイザーPMCのオートマタ部隊が、駆け足でアビドス高校の方へ去っていく。

 

 

「……」

 

 

その背後で、寂れ切ったゴミ箱の影から宮崎キョウコが顔を出した。側には未だ両眼から血を流す志津カオリもいる。

 

 

「うん、アイツらは行ったみたい。行くよカオリちゃん」

 

「分かった。頼むわ、いつつ」

 

 

背中に志津を背負い、セカンダリのリボルバー(S&W M360J SAKURA)を抜いてビルの壁に沿って進む。

 

 

 

 

現在、宮崎はアビドス高校ではなく柴関ラーメンへと向かっていた。

 

 

 

先日、読者諸氏も知っての通りゲヘナ風紀委員会の砲撃によって破壊された柴関ラーメンであるが、その敷地内に安全シェルターがあるのを宮崎は話に聞いていた。

なんでも、ナダヤが負傷した際そこに彼女を運び込んで応急処置を施した、とか、とにかく大宮寺がそんな事を話していた。

 

重傷者を連れた状態で戦闘中のアビドス市街地を脱出するのは至難の業だ。

であれば、少しでも安全な場所で応急処置を施したい。

 

 

そう考えれば、柴関は最適とまではいかなくとも、悪い選択肢では無いはずだ。

柴関の店舗自体は既に破壊されているが、だからこそカイザーの攻撃目標にはなりづらい筈。既に瓦礫の状態になっている店舗を更に粉微塵にするメリットなんて流石に無いだろう。

 

 

きっとDEでは事態を把握している、救出までそれほど時間はかからないはずだ。ならばそれまで安全な場所に。

 

 

そう考えて柴関までやってきたのである。

 

 

「あら? あなた……」

 

「え?」

 

 

そう声をかけられて顔を上げると、えんじ色のコートが目に入った。

 

 

 

 

──────

───

 

 

 

 

デザートエッジ駐屯地

 

 

 

「よしよしよし、いいぞ!よくやった宮崎!」

 

《何かあったのか》

 

「宮崎が柴関の安全シェルターに向かってたんだが、そこで便利屋の連中と合流した。いいぞ、これで連絡が取れる」

 

 

以前おもち号90式戦車の訓練帰りに便利屋と交通事故を起こした際、賠償の連絡を取り合うからと鬼方カヨコと連絡先を交換していたのだ。その時は陸八魔がアウトローを見せた事で使われる事は今までなかったのだが、やはり交換しておいて損はない。

こちらは無線機、相手はスマホだろうが、そこはRimの科学力でなんとでもなる。なった。

 

くじら号に柴関へ急行するよう言って、連絡を取る。

 

相手はすぐに出た。

 

 

《……もしもし?》

 

「ああ、すまん鬼方さん。古戦ヶ原だ。DE駐屯地の」

 

《古戦ヶ原さん? ちょうど良かった、今そっちの子が大怪我してて……》

 

「そこは把握してる。救援のヘリもそちらに急行中だ。あと数分でそちらに着く。宮崎にそう伝えてくれないか? 2人の無線機が壊れて連絡が取れなかったんだ」

 

《そ、そう……? ───?うん、DEの古戦ヶ原さんが───分かった。古戦ヶ原さん、うちの社長が話したい事あるって言うから変わるね》

 

「お? おう、分かった」

 

 

電話越しにガサガサと物音が鳴り、聞き覚えのある声が耳に入る。

 

 

《代わったわ。陸八魔よ》

 

「どうもアル社長。先日は世話になったな」

 

《こちらこそ。それで、早速本題に入らせてもらうのだけど、いいかしら?》

 

「……構わないが」

 

 

……今日の陸八魔はUnwelcome Schoolが流れない方の陸八魔だ。言葉の端々からアウトローが滲み出ている。

 

 

《この攻撃、あなたはどれぐらい把握してる?》

 

「あー、主犯はカイザーPMC、規模は1個連隊規模、現在はアビドス高校の攻略を狙うカイザー本隊とアビドスが市街地東部で激しい戦闘を繰り広げてる。把握してるのはこれぐらいだ」

 

《そう、それで、DEはこれからどうするつもりかしら》

 

「……アビドスに増援を送り込みたいとは考えてる。具体的な方法は思いつかないが。ヘリは志津と宮崎の搬送で使わなきゃならんし、駐屯地の戦力は戦闘直後であまり動かせないし今から動かしても間に合わん」

 

《……一つ、私から提案をしたいのだけれど》

 

「提案?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《今こそ、我が社との協業の時だと思わない? デザートエッジ駐屯地さん?》




Tips:宮崎のS&W M360J SAKURAは第四機動隊副隊長に就任した時にその時の警備局長から贈られたものらしい。


早くドンパチしたい。しようぜ!(次回)
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