Rimworld入植者(脱出済)のキヴォトス日記   作:運輸省

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先日面接に行ってきたので初投稿です。


5/14 日刊ランキング88位でした!ありがとうございます!


リーダー「そういえば兄貴さぁ、たまに間違ってるけど、ウチら『ぐだぐだ』じゃなくて『だらだら』ヘルメット団だからね?」
兄貴「えっ」
投稿者「えっ」

感想欄でそれとなく教えてくれた幻燈河貴兄貴ありがとナス!修正しときました!!!(スライディング土下座)
……次からは誤字報告がいいなって(ry



4話 先生、拠点、田んぼ三姉妹

「じゃあ、これで納品は完了ですね!」

 

「支援の件も含めてありがとうね〜。君ら来なかったらちょっとマズかったかも」

 

「いやぁ、間に合ったようで良かったです!」

 

 

シャーレの先生からの戦闘終結宣言も受け取り、予定通り校庭にUH-1Yを降ろした後、正式に弾薬の受け渡しを行った。モノ自体はムツリに持っていってもらっていたので既に受け取りは完了しているのだが、要は書類の問題だ。

そのあたりをこなすために会計担当の立道を連れて来たので、その辺りは任せておく。

 

 

「(^q^)ワァー!」

 

「ん、意外とすばしっこい…!」

 

 

……ムツリとシロコは何をしてるんだろうか。鬼ごっこ? 波長が合ったのか知らないが、とりあえず仲が良さそうで何よりだ。

 

 

とにかく、今は俺の仕事に集中しよう。

 

 

「先ほど無線でもお伝えしましたが、連邦捜査部シャーレの顧問をしている者です。本名は田中栄子ですが、一応こちらでは“先生”で通っているので、そちらで呼んでいただけると助かります」

 

「こりゃご丁寧にどうも。古戦ヶ原といいます。名乗り始めて間もないんですが、一応はセトラーと名乗っています。まあ、呼び方はどちらでも」

 

「セトラー?」

 

「聞き馴染みないですかね、『入植者』って意味なんですよ。色々ありまして」

 

 

そう、『先生』との顔合わせである。

まさか先生が女性だとは思っていなかったが、とりあえずはマトモそうな人で何よりだ。

……もしかしてこの人もイオリの脚を舐めるんだろうか。

 

 

「でも、助かりました。私1人が持って来た弾薬の量だと足りなくて」

 

「……持って来た、というと?」

 

「アヤネからの手紙でここの窮状を知って、いても立ってもいられず、背嚢に持てる弾薬を詰め込んでは来たんですが、ははは」

 

「……背嚢にということは、もしかして徒歩ですか⁉︎」

 

「はい。シャーレ所有の移動手段がまだ手配できてなくて。連邦生徒会のヘリも出払ってたみたいだったので」

 

 

この先生、もしかしてやばい人なのでは……?

 

 

「お兄さ〜ん、来てくれてありがとうねぇ」

 

 

先生の奇行とも言える行動力に戦々恐々としていると、ホシノがこちらにやって来た。

 

 

「お、おうホシノ。そっちは終わったのか?」

 

「うん、書類上のやり取りは終わったよ〜。いやぁ、流石おじさんが名付けただけあって、すごい活躍だったねぇ、くじら号」

 

「…………あっ!!!あれ書いたのお前だったのか⁉︎」

 

 

───────────────────────

 

あの日の夜

 

『うわ、どこから持って来たんだろこのヘリ。ペンキも置きっぱだし……そういえば、ここのだらだらヘルメット団の戦車の名前、『こたつ号』とか言ってたっけ……』

 

『……しょうがないなぁ、おじさんのネーミングセンスを見せてあげよう』

 

───────────────────────

 

 

「うへ、ついね。……もしかしてマズかった?」

 

「いや、ウチの子らからは好評だったけどさぁ……」

 

「じゃあ良かったや。うへ〜」

 

「古戦ヶ原さんとホシノ、仲いいんですねぇ」

 

 

俺とホシノのやり取りを見ていた先生が、「ほへ〜」みたいな顔をしながらそんな事を言ってきた。

 

 

「まだ数ヶ月にも満たない付き合いですけどね」

 

「ま、お茶仲間ってとこかな?」

 

 

 

 

その後も多少の情報共有を挟みつつ雑談をしたところで、ホシノが話を切り出して来た。

 

 

「くじら号ってまだ飛べる?」

 

「帰りの燃料を考えると戦闘機動は厳しいな。何かあるのか?」

 

「いやぁ、この機会だし、カタカタヘルメット団の拠点を落とそうと思ってね。それを手伝って貰えたら良かったんだけど……燃料が足りないなら仕方ないかぁ」

 

「あぁ、そういう。前線基地の位置は?」

 

「えっとね、アヤネちゃーん!地図持って来てくれるー?」

 

「あ、はーい!今持って来ますねー!」

 

 

数分ほどで、奥空アヤネが校舎から地図を持って来た。所々手書きの修正が入っているのを見るに、対策委員会で使用されている最新の物らしい。

 

 

「ここが今いる校舎。で、カタカタヘルメット団の拠点がー……そうそう、ここだね」

 

「えーと? ……ここから大体30kmか。立道ー、ちょっと」

 

「はい?」

 

「今のヴェノム「くじら号ね」……くじら号の残燃料でどれぐらい飛べるか計算してくれ。具体的には、ここから30kmのここの地点で戦闘機動してそこから家に帰るルートだ」

 

「あー、ここから、ここまでですね? ……あれ?」

 

「どうかしたか?」

 

「……あ、いえ!何でもないです!計算してきますね!」

 

 

立道はそう言うと懐から関数電卓を出しながら走って行った。……何か気になる事でもあったのか?

 

 

「(^q^)モウコレイジョウテキヲオサエラレナイ!」

 

「ん、もう逃がさない……」

 

「ふ、2人とも、早いってば……」

 

「(^q^)テッターイ!」

 

「えっ、ちょっ、きゃぁっ⁉︎

 

「セリカを踏み台にした……⁉︎」

 

 

……そしてあそこはマジで何をしてるんだ。

 

 

 

 

2分ほどで立道も戻ってきた。

……こちらから頼んでおいてアレだが、どうやって計算したんだろうか。

 

 

「計算してきました。戦闘機動も入れると足りなくなります」

 

「だよなぁ」

 

「でも、戦闘機動を“しないなら”、燃料は十分足ります」

 

「……ほう?」

 

「手伝いましょう、ここまで来たら」

 

 

……まさか立道から言われるとは思っていなかった。

俺はホシノの方を振り向きながらそう考えた。

 

 

「と、いうことだ。上空支援はできないが、前線基地付近まで送っていくことならできる」

 

「それでも十分だよ〜。じゃ、準備しようか。シロコちゃーん、セリカちゃーん、ちょっと来て〜」

 

「おらっ、ムツリも来い!」

 

「(^q^)ワァー!」

 

 

目の前に走ってきたムツリをとっ捕まえて両脇から抱き上げる。

走ってきた勢いそのままにじたばたしていたムツリも、その内静かになった。

 

 

「(^q^)……イイレス!」

 

 

何が?

 

 

 

 

──────

───

 

 

 

 

カタカタヘルメット団拠点付近

 

 

アビドス高校から匍匐飛行でくじら号を飛ばす事6分とちょっと。

カタカタヘルメット団の拠点になっているという廃墟から、西に150mの地点にある公園跡に機体をそっと降ろした。

 

 

「くじら号はここまでだ!これ以上の機動は帰りの燃料が保たない!」

 

「十分だよ!ありがとうねお兄さん!」

 

「頑張れよ!」

 

「よぅし、みんな行くよぉ!」

 

 

アビドスのメンバーが機体から降りて離れていく。それを確認してから、機体を浮かせた。

 

 

 

 

 

 

「あの、お兄さん」

 

 

現場から飛び立って数分、先ほどから黙り込んでいた立道が操縦席に身を乗り出してきた。

 

 

「どうした」

 

「その、報告というか、相談したいことがあるんですが」

 

「報告? ……言ってみろ」

 

「私達だらだらヘルメット団が、お兄さんの元に転がり込んだ理由はご存知ですよね」

 

「ああ。別のヘルメット団に襲撃されて拠点ぶん捕られたってやつだろ?」

 

「はい。実は、その拠点というのが……その、カタカタヘルメット団の拠点だってところなんです」

 

「……マジ?」

 

「地図の上では間違いありません。だらだらヘルメット団の書類関係は私が管理してましたから」

 

 

となれば、必然的にもう一つ求められる事がある。

 

 

「じゃあよ、襲ってきたのもカタカタって事か?」

 

「確定はできません。あの時は夜襲で、確かめる間もなく逃げる事しかできなかったので……でも状況から考えるに、可能性は高いと思います」

 

「夜襲?」

 

「はい。午前3時前でした」

 

 

───少し気になる事ができた。

 

 

「なあ立道、あのあたりって確か廃墟群なんだよな。営業してる店舗は一つもないって話があるぐらいだ」

 

「は、はい。だらだらで拠点化してた時も周りは廃墟だらけでした。住民の方もほぼいなかったと思います」

 

「……じゃあ、夜は真っ暗ってわけだろ? カタカタはどうやってお前らの拠点を襲撃した? お前らが明かり点けっぱにしてたのか? それとも、カタカタが明かりを用意してたのか? ライトか火かは知らんが」

 

「ええと───いえ、明かりは、無かった、筈です」

 

「無かった?」

 

「は、はい。記憶に残ってるんです。周りは真っ暗闇で、見えるのは双方の発砲炎と、こたつ号のフロントライトだけでした。そのこたつ号だって、エンジンがぐずって、もう逃げるしかないって時にやっと始動したんです、それまでは、確かに光はほぼありませんでした」

 

「───立道、ちょっと掴まってろ、飛ばすぞ。ムツリは無線で向こうに連絡、燃料給油の準備をさせておいてくれ」

 

「(^q^)ハイ!」

 

「えっ、うわわわ⁉︎」

 

 

 

──────

───

 

 

 

本拠点(名称未定)

 

 

ヘリポートにくじら号を降ろす。

接地するのを見た黒ヘルメット達が、給油ホースやミニガンの弾薬を持って近づいてきた。

エンジン点けっぱでの給油はやった事がないが、今は時間が惜しい。

 

 

「兄貴!何があったんだ⁉︎給油してすぐとんぼ返りってよ!」

 

 

リーダーがヘルメットを抑えながら近づいてきた。ローターが回りっぱなしの為、騒音に負けないようかなり声を張っている。

 

 

「詳細は帰ってきてから話すが、だらだらヘルメット団の元拠点について気になることができた!それを確かめに行く!何人か手が空いてる奴は武装して手伝ってくれ!」

 

「マジで何があったんだよ⁉︎ ええい、後で話して貰うからな!おーい!田んぼ三姉妹!完全武装した上で再集合!40秒で支度しな!」

 

「40⁉︎」

 

「無茶言わないでよリーダー!」

 

「うわわ急いで急いで!!」

 

「(^q^)イソイデハシレ!」*1

 

 

田んぼ三姉妹と呼ばれた三人の黒ヘルメットが、それを聞いて慌てて小屋の方に戻って行った。

……ちなみにだが、三人の名前はそれぞれ山田ナオ、藤田アヤカ、石田ナオコ。実際に姉妹というわけではなく、名字の『田』繋がりで“田んぼ三姉妹”らしい。ピックアップするのそこ?

 

で、本当に40秒ほどでSG-551を持って戻ってきた。

 

 

「乗り込め^〜わぁい」

 

「藤!ふざけてないで奥詰めて!」

 

「や、山ちゃん、私真ん中がいい……高いとこ怖い……」

 

 

喧々諤々としてるが、取り敢えず準備はできた。

 

 

「兄貴!給油終わった!弾薬の補給もオッケー!」

 

「サンキュー!よし、離れろぉ!!離陸するぞぉ!!」

 

 

こうして、くじら号本日2往復目の飛行が始まったのである。

 

*1
語録適正




主人公の本名ってもしかして今回が初出し……?(うろ覚え)
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