鈍色の正義   作:クロウト

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3刃 : 日本刀・スライム・炎

 

 

「 __ ... 魔物の街...ねェ。 」

 

リムルから名を賜った悪魔__、ジャスは魔素が回復し、グッタリとしていた態勢から復活したリムルから自身が今建設中の街についてジャスに話していた。曰く、リムルが作っている街と言うのは元はゴブリンらが集う集落だったらしく。そこに武装国家なる所から引き入れられたドワーフの技術者たちの助けも有ってか魔物の街は順調に作り上げられていっているらしい。

 

「 嗚呼 、... 最初の街づくりは大変だったけどな〜... 皆の力も合ってか

 今や、集落から小さな街に早変わりだな! 」

 

リムルは、今までに自身に起こった事を話してくれた。暴風竜ヴェルドラとの邂逅や、武装国家ドワルゴンでの出会いなどなど。リムルが今まで経験し、感じて来たモノの土産話は悪魔にとってはどれも新鮮で、興味の有る品物ばかりだった。

 

「 ... ___ そうだ、まだお前に街を案内して無かったな 、此処から

 そう遠くは無いから着いて来いよ! 」

 

そう言って、リムルはポヨン、ポヨンと擬音が立つような軽快に跳ねる様にして悪魔を導く様にして先に進んで行く。悪魔もそれに応じたかの様に、頷けば軽快に跳ねて行くスライムの後ろを追尾していく。

 

「 ... そういや、お前。これから行く当てとか有るのか? 」

 

魔物の街に行く最中、リムルがそう話を切り出して来た。そう言われると、悪魔も転生してまだ日数もそれほど経っていないが。これからの予定を考えるべきだろうと悪魔は今まで考えていなかった事に再び思案に耽るように頭を悩ませた。

 

「 あ~.... 、まだコッチに来てからアンタと違って一日すら経ってねェからな ... 行く当てなんか考えて無かったな 。 」

 

悪魔がそう返すと、リムルはその言葉を待ってましたと言わんばかりに

跳ねながら進んでいたそのスライムボディを悪魔の方へとグルリと一回転させ、瑞々しいその青色の球体に微かに見える細目が此方を捉えれば_____。

 

「 じゃあさ、俺の街に来てみる気は無いか? 」

 

リムルが提案して来たのは、まさかの自分の街に住んでみる気は無いかという内容だった。悪魔も、流石にその言葉が来るとは思わなかったので一瞬だけ鳩が豆鉄砲を食ったような唖然とした表情を浮かべるが、直ぐに復帰し。リムルのその提案に対して悪魔は言葉を紡ぐ。

 

「 ___ ...良いのか? オレは技術的な事は多分、お役御免だぜ? 」

 

悪魔にとっては、リムルの提案は非常に魅力的なモノだった。何の行く当ての無い自分をこうして何も疑わずに拾ってくれるのは此方としても

非常に有り難い事だった。だが、悪魔が危惧して来たのは受け入れられたのは良いが、リムルの街づくりにちゃんと貢献出来るのかが不安要素として残っていた。自分の前世が借金取り、と言う世間一般から見ても

社会からは忌避されるような汚れた仕事ばかりやって来た自分にとって

リムルの負担を自分が背負い込めないんじゃないか、と思っていた部分も有った。

 

「 寧ろ大歓迎って奴だよ!これからこの町もドンドンデッカくなるしな。もしかしたら、オレ一人じゃ如何にもならない事も出て来るかもしれん。そんな時にお前が傍に居ると、とても心強いよ!!」

 

その悪魔の不安を一蹴する様に、リムルはハキハキとした声でそう告げてきた。その言葉には正に純真無垢の言葉で表す事が出来、そこに嘘や欺瞞などは無いと聴いた瞬間にわかる様な純粋さ、と言うよりかは悪魔がそのリムルに向けて信頼出来る要素が詰め込まれていた。

 

「.... まァ、そう言うコトならオレも役立てるかな。... こんな汚れちまったオレで良ければ、アンタの街づくりに一枚噛んでやるよ。親友同士、仲良くしてくれると嬉しいぜ。なぁ、リムルさんよ__。 」

 

悪魔がそう言うと、リムルはその目を煌めかせながらその跳ねるスピードを更に速くした。余りにも早かったので悪魔は少しだけ速足にならざるを得なかった。そして、暫く歩いて行くと其処には恐らくリムルが言っていたで有ろうその街が今正に切り拓かれている光景が目に映り_____ 。

 

「 お前がそう言ってくれるのを待ってたよ !!! 、んじゃあ___、改めて 、俺の街へようこそ!宜しくな!ジャス !! 」

 

その言葉を皮切りに、リムルと悪魔は街にへと入って行く。そして悪魔はこの時からリムルの友達として___、原初の正義(ジャスティス)として正式に、この街に住まう事になったのだった。

 

 


 

魔物の街__ 、それはスライムで有るリムル・テンペストが多くの仲間達と共に作り上げて来たモノで有る。基本、この街は来るもの拒まず、去る者追わずと言ったスタンスであり、移住したいので有ればその人数に応じた衣食住を用意するし、街の開拓と言う仕事が割り振られると言った感じで、この街はグングンと成長を遂げて来ており。今日もまた、新たな移住者がやって来ることになったのだが ..... 。

 

「 __リムル様〜 !!! 」

 

ゴブリンキングのリグルド___、元はゴブリンの小さな集落の長であったが、リムルから名を付けられその体躯はメキメキと進化していき、

老いを感じさせぬ様な強靭な肉体を駆使しながら。彼は自身の主で有る

リムルを探していた。そして、リグルドが暫く駆けると彼の視界には自身が見慣れたいつもの主が其処に居たのだが...。

 

「 リムル様 、此方に居られましたか !リグルたちの警備隊から連絡が_____。 」

 

彼の眼に映ったのは 、リムルの特徴的な青色のスライムボディだけでは無く。背後には自分の背丈を少しだけ超えるような巨躯を持ち合わせ、その頭部には巨大な刃の様な物と異国の帽子の様なモノが被られており、顔は最早、人型の形すら留めて無く。全身を黒色の衣装で纏い、その両腕には大振りの刃のようなものが生えている“化け物“が其処に居た。そしてそのリグルドから見れば、化け物とでしか形容がし難い見た目をした者は何故を、側に置いておいているリムルは何故か平気そうで有る。

 

「 お、リグルドじゃないか!何か有ったのか? 」

 

リムルはいつもの様にリグルドに接して来ている、対してその正体不明の化け物は我関さずと言った感じにその異形の顔面から感情の綻びを見せること無く、静かにリムルの背後に立っている。リグルドにとっては

あの化け物がリムルに襲いかかって来ない限り、自身の主が何か考え合っての行動なのだろうとリグルドは一瞬にしてそのリムルの思いを汲み取ったかのように、その化け物に臆さずに自身が本来やるべきであった伝令の仕事を遂行する。

 

「 __ ... ハッ!、どうやら森で不審な者を見つけた様で ... もしもの事も有るやも事かもしれぬとの事なので急ぎ報告を、と。 」

 

「 そっか.... 、其奴は魔物か? 」

 

「 ... いえ、警備隊の報告によれば人間だったと。 」

 

その瞬間、リムルの驚愕の声が響き渡る。と言うのも、このジュラの大森林では暴風竜ヴェルドラの存在も有ったものの、少なくともこのゴブリンの集落付近では人間の姿など確認出来なかったからだ。そして今、このジュラの大森林では"暴風竜ヴェルドラの消失"と言う異常事態が発生しており、その影響で各地の魔物が活発になっているという弊害も出ていることを考慮しているからか、リムルの考えでその不審な者が人間で有る、と言う事は予想外だった。

 

「 もしや、領土拡大を狙った、何処かの国の調査隊やもしれません 」

 

「 ふむ...._ 分かった、ちょっと様子を見てくる。 」

 

そう言うと、リムルは自身の影から巨大な1本角が生えた様な狼を呼び出し、その狼は呼び出されたかと思うと即座にその頭部にリムルを乗せる。体格的には狼の方が大きいのでリムルの様に小型の魔物で有れば、こうして頭に乗って活動する事も可能なのだ。

 

「 お一人でですか!?、いえリムル様の強さなら心配は無いと思いますがしかし ... 」

 

リグルドに微かな不安が過ぎる。目の前に居るのは、自身を救ってくれた救済者。ゴブリンと牙狼族との戦いに終止符を打ってくれたのは紛れもなく、このスライムだった。しかし、その不審の者と言うのがどれくらいの強さかが分からない以上。リムル自ら出向く、と言うのは少しの確率でも主を失う可能性がどうしても出て来てしまうという理由で不安の種がリグルドの頭の中で植え付けられたが 、リムルはそれを一蹴する様に、その表情には不安などは一切無く。

 

「 いや、今日はランガと__、此処に居る新人のジャス君も連れてくよ。色々と試したい事も有るが...先に紹介から行った方が良いな。 」

 

そう言うと、改めてリムルはリグルドの不安の種を取り除くと同時に、

ずっと我関さずの姿勢を貫いて来た化け物の様な者に視線を向けた。そうすると、その化け物、もとい悪魔はリムルの背後から3歩前に出れば 、悪魔の閉ざしていた口が開かれる。

 

「 ... “ ジャス・テンペスト “ だ。一応、リムルの友達って事で良いのかな ... 。今日から此処に新しく加入する事になった、宜しく頼むぜ。 」

 

悪魔はリグルドに向かい、軽くお辞儀をしながら挨拶をする。リムルの付き添いでは有るもののその悍ましい様な見た目からリグルドは内心、悪魔に向かって少しの恐怖心を覚えていたが、案外礼儀正しいその立ち振る舞いを見れば、その恐怖心は一先ずは取り除かれるだろう。

 

「リムル様の御友人で有りましたか ... 、これは失礼しました !

私はこの村で 、リムル様にお仕えしているリグルドと申します!!!

何卒、宜しくお願いします___ !!!! 」

 

一先ず、リグルドとの自己紹介が済んだ悪魔はそのまま狼に跨ったリムルと共に件の不審な者が発見されたと言う場所へと赴いたのだった。

ちなみに、リムルが跨っている狼は嵐牙狼族(テンペストウルフ)のランガと言うらしく。ランガは特に悪魔を警戒してる様子は無かったが、反対に悪魔に対して懐くことも無く、完全にリムルに懐いていると言った感じで有った為。もしかしたら、本物の狼を撫でられると思い立った悪魔だったが、両腕に刀が生えている為。その夢は儚く散ったとか

 

 


 

 

一方、時は少し先に進み___ジュラの大森林にて。

暴風竜ヴェルドラの消失により、魔物の動きが活発化しそれに伴い大森林の危険度が引き上げられ、其処には人が滅多に寄り付く事は無くなった。しかし、ジュラの大森林には魔物の動きや森の環境を調査する冒険者が派遣される事があり、今回の異常事態による生態系の変化、及び新たに脅威となるであろう魔物の調査と言う事で、この日は冒険者4人が派遣されたのだが ..... 。

 

うぉおおおおおおおおおっっ!!!!!

 

その冒険者達は現在、森の中を大きな叫び声と共に駆け回って居た。

何故、こんなことになったか。その理由を説明するには、彼等の背後に追尾するようにその脚を動かしている巨大妖蟻(ジャイアントアント)の群れを見れば、想像に難く無いだろう。

 

「 カバルの旦那が悪いんでやんすよ!!!いきなり巨大妖蟻(ジャイアントアント)の巣に剣なんてブッ刺すから! 」

 

「 うっ、うるせーな!オレはリーダーだぞっ!! 」

 

「 リーダーの癖に迂闊すぎよぉっ! 」

 

冒険者の4人の内の3人がその巨大妖蟻(ジャイアントアント)に各々が焦燥や恐怖を顔に浮かばせながら必死に逃げ惑っている中、一人だけ

仮面を被り素顔を隠した黒い長髪の少女だけは他の者らとは違い、その佇まいからも焦りと言うものが出ていなく、酷く冷静で有った。

 

「 死んだら、カバルの枕元に化けて出てやるんだから〜っ!! 」

 

「 ふははははっ!!そりゃ無理ってもんだっ!!何故なら、オレも一緒に死ぬからなぁ〜っ!!! 」

 

「 イヤ〜〜〜〜っ!! 」

 

巨大妖蟻(ジャイアントアント)の群れを背後にしながらも、冒険者たちの責任の擦り付け合いは続いて行く。その顔に、恐れの感情を浮かべながらも最後まで泥臭く逃げ回るのは、やはり冒険者の胆力から起因しているというものなのだろうか。そうして、逃げ惑いながら段々とその魔物との距離が近くなりつつある危機的状況を前にすれば、先程まで

寡黙を貫いていた仮面の少女が、その巨大妖蟻(ジャイアントアント)から背を向けるのを止め。踵を返す様に身体をその魔物の方にへと向き直れば_____。

 

「 私が足止めをしよう。 」

 

そう言いながら、少女は自身の腰に吊り下げられていた剣の柄を握りしめ、その刀身を鞘から抜き取ろうとする。それを見た他の冒険者たちは

少女はしようとしている行為がどれだけ危なく、危険なものなのかを承知しているのか。その少女の姿勢を前にして静止を掛ける。

 

「 シズさん!? おいよせって !!!! 」

 

冒険者の一人が、少女に向かってそう述べる。だが少女はその心配や不安が詰まった言葉を優しく溶かすかの様に、静かに横目で仮面越しに彼等の姿を見れば、心配は要らないと言っているかの様に再び巨大妖蟻(ジャイアントアント)の群れを己の視界に捉える。

 

「 心配いらない、あなた達を逃すくらいなら私も出来る。 」

 

少女の姿勢には臆している様子が全く無かった。それどころかその巨大妖蟻(ジャイアントアント)の群れ達を確実に殺し切れる算段が有るのか、少女の眼窩がその魔物達から逸れる事は無く。少女は遂にその鞘からその剣の刀身を顕にして。

 

「 ... この、"炎の力"を用いれば_____  」

 

少女の剣が姿を現す、それと同時に彼女の剣に焔が纏われ。潔白の衣装に包まれた彼女の姿に仄かな赫が燈る。それを見た魔物はその焔ごと彼女を喰らいつくそうと彼女の焔を前にしその蟻にしては余りにも大きすぎるその巨躯を彼女の前に曝け出し、自分こそが絶対的な捕食者だと言わんばかりにその焔に巨大妖蟻(ジャイアントアント)達も臆する事は無かった。

 

ギチギチギチッ!!!

 

巨大妖蟻(ジャイアントアント)らは、その少女の焔を見れば一度

警戒の姿勢を取るものの。数で物を言わせればこの少女も自分らの敵では無いと認識したのか、その警戒の態勢を維持しつつ波状攻撃を仕掛けるかのように。先頭に出ていた蟻が彼女に向かって一歩前に出れば_____ その刹那、蟻は虎視眈々と獲物を狙っていた虎の様に彼女に向かって勢い良く飛び掛かり、自慢の顎を使い彼女の身体を噛み砕こうと蟲の口腔に備わった魔物の牙が彼女に狙いを定めた。然し、その少女も

蟻が少女を噛み砕こうと飛び掛かったのと同じタイミングでその焔を纏った剣を構え、その蟻の噛み砕きの一撃が炸裂する前に、彼女の剣戟による一閃の方が早く振り下ろされ___。

 

パキャンッ !

 

彼女の剣の焔を纏った一撃が、襲いかかって来た蟻の身体を両断する。そしてその斬られた断面から焔による延焼が蟻の分断された身体に広がって行き、軈てその蟻は燃え尽きてしまい。周囲には微かな灰の匂いが漂うようになる。

 

「 ...何なの、あの炎!? 」

 

冒険者の一人が、彼女の焔に向かい驚きを示す。他の冒険者も彼女の件が纏うその火に呆気に取られている中、仮面の少女の剣戟は速度を増していき、優美に、そして華麗に次々とその蟻たちを斬り伏せ、燃やし尽くして行く。

 

( ... 早く、早く倒さなければ "これ以上"は)

 

少女は焔の剣戟の中に焦りを覚えつつも、その剣戟は確実に蟻の急所を狙い定めた一撃が炸裂し続け、巨大妖蟻(ジャイアントアント)が支配していたその大地は、少女の剣と炎により焼き焦げた魔物の死骸だけが辺りを支配する様な焦土と化してしまい。軈てその一帯に、彼女に敵対する蟻の姿は視界に映らなくなる。

 

「 ... 。 」

 

少女は仮面の中から白い空気を漏らす、蟻の焼死体は未だ焦げた匂いを届ける白煙が立ち昇っており。その煙の数々が彼女が焼き上げ、斬り伏せた巨大妖蟻(ジャイアントアント)の数の指標となっている。闘いが終わったと確信した彼女は、仮面の中に籠った自身の息を外に流すかのように、その仮面を少しだけズラし。

 

( ... 良かった、間に合っ_____。)

 

少女は安堵する、今の一撃が蟻の群れを全て殺し尽くしたという確信からその気持ちは生まれて来たのだろう。しかし、彼女の背後。死角に当たる部分で有ろう。その方向に、白煙が立ち上る焼死体に紛れた者らが姿を顕にし___。

 

「 シズさん、まだだ !!! 」

 

「 倒しきれてない奴らがっ__ !! 」

 

蟻の死骸に紛れたか、それか彼女との実力差を理解し。消耗させるまで潜伏しようとしていたのか。その動機は定かでは無いが彼女の隙を突かんとばかりに襲いかかった2体の巨大妖蟻(ジャイアントアント)が彼女の眼前にへと迫り来ており、すぐさま剣を引き抜こうとするが隙を突いた蟻達の方が僅かに早かったが

 

 

 

「 退いてろ__ 。 」

 

刹那、巨大妖蟻(ジャイアントアント)の背後から冒険者の中の誰でも無い声が響く。それに応じる様にその少女は剣を振り翳す事から全力でその場から離れる事に切り替え、巨大妖蟻(ジャイアントアント)の噛み砕きが炸裂する前に、魔物の視界の外にその身を乗り出せば。

 

キィイイイイン__...

 

一閃 、彼女が魔物からの攻撃から逃れたと思えばその魔物の体躯を何者かが両断するかの様な斬撃の甲高い音が流れれば、その魔物の動きは突然、何かに動けなくされたかのようにピタリと襲い掛かろうとした体勢から一歩も動かなくなれば ... 。

 

ドチャリ、

 

その蟻の身体は横一文字に綺麗に両断され、その断面からは魔物の独特な色合いをした血液を噴水の様に噴射しながら焼死体塗れのその焦土に微かな鮮血を齎せば、何が起こったか分からない残りの巨大妖蟻(ジャイアントアント)は仲間が意図もわからず斬られてしまったのを見れば、そのままたじろいでしまい僅かな隙を作ってしまい_____。

 

「 __ 喰らえっ! 」

 

その蟻の周りから、今度は先程聞こえた声とは少しだけ甲高いような声が聞こえて来る。そしてその声と同時に魔物の上空に有る空が、先程まで快晴を貫いていた筈なのに。急激に魔物が立っている部分までその影が強くなってしまい夜のように暗くなって行き。その蟻の上空からは黒い閃光が光ったと思えば...。

 

ガラァアアアッッッ!!!!!

 

凄まじい轟音と共に、魔物に黒い稲妻が降り注ぐ。そしてその稲妻は周囲に刹那の暴風を齎し、少女の素顔を隠していたその仮面は暴風により

稲妻が降り注いだ後に吹き飛んでしまった。そしてその二体の蟻を悉く蹂躙し尽くしたのは、冒険者の援軍などでは無く_____、たった一匹のスライムと一人の悪魔だけだった。

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