どうしてR18世界で凌辱されないんですか?(現場猫)   作:よくメガネを無くす海月のーれん

3 / 11
シリアスです。温度差で風邪をひいてくれ。


死後でさえオッ立つのかよ…!

「くっ…よく考えたらオークが人語を解するわけがなかった…!ぬかった…!」

 

弾け飛んだオークの残骸を見ながらひとりごちる。周りにはボスの惨状に恐れ慄くゴブリン達が困惑と迷々の声を上げている。おうてめぇらも今すぐ叩き潰してオークのもとに送ってやっからのォ…。にたー、と暴の笑みを浮かべる。これじゃあどっちが蛮族かわからんでホント。

 

光球、左手右手に作り出し、ぐるぐるパンチというコメディ的なノリで投げつける。コツは回すときに捻りを加えること…!遠心力を余すことなく伝えるときに大事なのはやはり腰…!腕で回すのではない…!腰で回すのだ…!

 

「これもこれもこれもこれもこれも…!」

 

恨み辛みが再燃する。どいつもこいつもチソチソが立ってないからだ…。自分に魅力が無いということを目の前に見せつけられた気分だ。不快なモノであるのも相まって怒りはブレーキを失っていた。なぜ、こんな物を見せつけられなければいけないのか…。ゴブリンという種族に怒りを燃やしていた。

 

「チソチソオッ立てないお前らのせいだッー!!!!」

 

死因がチソチソをオッ立てなかっただけという悲しいことになってしまったゴブリンの無念たるや、想像を絶するものがあるだろう。なにせ、考えても見るといい。この女、溶けた肉と骨を纏った人形の化け物だ。時折触手のような液体が蠢いている。女がどうこう以前に人の範疇を逸脱している。ゴブリンにも選ぶ権利はあるはずだ。もし仮に女に魅力があったとしてもこれではオッ立てることは難しいだろう。まぁゴブリンがオッ立てない理由は別にあるのだが…それはさておき。

 

私が使った光球、これは【蒙の教え】というクソ野蛮魔法だ。詠唱を見ればわかるだろーが、生き物が生きていく上で必要ないあるいは理解しなくていいと判断された知識を相手にぶつけるという魔法だ。言い換えると理解しちゃいけない知識を強制的に光の玉にして相手にぶち込んで教えるという魔法ということである。この知識は神経のキャパシティの多くを埋め尽くしパンクさせる。結果として、爆発する。相手は死ぬかか大きなダメージを受ける。そういうものだ。

 

当てれば当てるほどゴブリンは爆散していく。何だこれ楽しい!ボウリングみたいだ。時計回りに振り回していた手を逆回転させる。アンダースロー、転がすように投げる。慌てて逃げ惑うゴブリンを挟み込むように投げる。投げる。当てる。爆散する。ボーナスステージか?

 

そうしていくばくかの時間の後……

 

 

「ふぅ…終わったぜ…!」

 

当たりは凄惨な連続殺人事件でもあったのかと思うほどに肉片と血で塗れている。私は【殻人纏い】を解除し元の姿へと戻る。正直【殻人纏い】いらなかったな…。いや高機動だから便利ではあるんだけど…。とりあえず…私がやること…それは

 

「すみませーん!ゴブリン駆除終わりました~!」

 

人命救助である。

 

私は魔女裁判状態でも言ったが、冒険者である。ここに来たのはゴブリンに捕まった人の救出だ。具体的には東屋の人やイノシシの下にいた人達の事である。

 

ボス小屋から出て、生存者に声をかけながらそこらを歩いていく。すると、まぁ出るわ出るわ、居やこんな表現しちゃいけないんだが…目が死んでて動きが緩慢な人がいっぱいだ。ゾンビみたい。

 

私はなぜかゴブリンやオークに凌辱されない。というか冒険者や盗賊、触手生物たるローパーからウェアウルフという犬チソ持ってる狼男にすら襲われない。普通に殺されそうになる。例えば、私含む女性で徒党を組んで盗賊討伐の依頼を受けたことがあるが…普通に相手が強く負けたのだ。それで根城に連れてかれて私以外は凌辱されていた。それはもう酷い目に遭っていた。私?牢屋に閉じ込められて放置だったけど?だーれも来なかった。声をかけても来なかった。おかしくなぁい?牢屋もろとも爆破して逃げたわ。ちなみに凌辱された女性達は奪還作戦で取り返したよ。心に酷いトラウマ負ってたけど。私は別の意味でトラウマ負ったけど。そんな魅力ない?おかしい…私はボンキュッボンなはずなのに…。ケツとタッパがデカい女が良いって最近のアニメでも言ってたはずだろ…!ケツもでけぇぞ!タッパも167cmあるぞ!普通にでけぇだろ!まだ伸びてるよ!びっくりだよ!このまま普通に170いきそうで怖いよ!

 

くっ…トラウマ思い出した。ぐぅと頭を抱えて忌まわしい記憶を振り払う。盗賊たちの私を見る白けた顔が脳から離れない。何言ってんだコイツという目が私を苦しめる…!消エ去レ…!ブラックヒストリー…!

 

ハッ!そんなことしてる場合じゃあない!助けなければいけないのだ。

 

私はそこかしこにいる色んな液体で塗れている女性を介抱し洗っていく。もちろん魔法だ。厳密には水ではないが飲んでも無害なので常用する液体をバシャバシャと浴びせ、綺麗さっぱりしていく。問答無用だ。生きる気力を失おうが、なんだろうが、きったねェ液体塗れにしておくのは同性として忍びないし、単純に臭い。

 

そうして、洗い続けて人を集める。私の指示には従ってくれるようで、緩慢な動きでのたのたと歩いて来る。生憎服なんて持ってこなかったために襤褸切れの状態だ。辛うじて対話ができる人を探しながら、救助弾を撃つ。これで救助の冒険者が来るはずだ。

 

そんな折、丁度メンタル強めの女性が名乗りを上げてくれた。

 

「今救助弾を撃って、これから救助が来るまでここに待機しますが…あの…大丈夫っすか?」

 

「えぇ…私は街で夜のお仕事をしてるから、元より日の当たるところで生きることは出来ないと覚悟しているけど…それも廃業ね。ゴブリンに犯された女なんて誰も買ってくれないわ」

 

「あぁー…そうっすよねぇ…」

 

ゴブリンというのは兎角害獣である。人の未来をめちゃくちゃにするし、人間以上に被害がデカい。なにせ、ゴキブリの如く繁殖するのである。人を使って。オークも同じく。人類の敵だ。

 

「自殺とかは…」

 

「ふふっ、しないわよ。私はね。夜街には夜街の互助会があるの。人前に出ていくことができなくても、指南や雑事は色々出来るわ。…あの子たちは、どうかしらね…貴女、慈悲刃は?」

 

「あぁ~…ッスー…持ってますね。一応」

 

慈悲刃とは、まぁ死ぬことを選ぶ人が自殺するときに使う痛みなく死ねる刃物のことだ。女冒険者は大体携帯している。犯されるくらいなら…死…!という覚悟の結晶だ。

 

「お願いできるかしら…報酬は…帰ったら出すわ。後払いで申し訳ないのだけれど…」

 

「いえ…酷ですからね。ゴブリンに凌辱されるというのは…」

 

悲しい話だ。何で彼女たちはこんな目に遭わなくちゃいけないのだろう。私が介錯してやらねばあるまい。なんだか物悲しくて…やるせなくて…ふとゴブリンの死骸を見る。

 

チソチソがオッ立っていた。

 

「お前えぇぇぇ!!!!!今シリアスな話してるだろうがよォー!!!!!死んでもチソチソオッ立つ癖に私じゃタたねぇってのか!!!!あんだけやることやりやがってェ~~~~~!!!!」

 

ブチり、私は激怒した。後に死体に詳しい処刑人に話を聞けば、死後硬直の一種であるらしく、処刑した時にチソチソがオッ立つことはよくあることなのだとか。射精もあるらしい。絞首刑によくあるが、脳の圧迫、脊椎の損傷で起こるとのこと。この個体は光球が頭部に当たったのだろう。圧迫されたかどうかはわからないが…何らかの要因で刺激された、そういうことだ。

 

私は思いっきり、チソチソオッ立てたゴブリンの死骸にそこらで拾った石を叩きつける。ガンッガンッと殴りつけるも心なしかさらに肥大化した気がする。クソッ!興奮してんじゃねぇ!

 

後に思い出せばたぶん殴り過ぎて腫れただけだと思うがその時の私には怒りでまったく正常な判断が出来なかった。青黒くなって、中折れしたチソチソにスッと心が空く思いがする。

 

それを見た夜街の女性も無言で石を拾い上げ、チソチソが無事なゴブリンに叩きつける。その動きは瞬く間に女性から女性に伝播し、ここに、ゴブリンのチソチソやイノシシのチソチソを殴り続ける集団が誕生した。

 

恨みつらみは容易になくなるものではない。それが今後も引きずるというのなら猶更だ。復讐は何も生まないというが、そうではない。マイナスになったのだ。自分が、心が、人生が、マイナスになってしまったから、それを0にしたい。一からやり直したい。そのために復讐をする。何も生まないのは当たり前だ。マイナスを0に戻しただけなのだから。有名な漫画の言葉を借りるなら、「僕はまだ『マイナス』なんだッ!『ゼロ』に向かっていきたいッ!」ということである。

 

丁度そのあたりで、助けに来た冒険者が居たらしく、「かなりの恐怖を感じた」「怖い女性怖い」とトラウマになったらしい。おうお前らも凌辱しようもんならこうなるぜ?やるんじゃねぇぞ。

 

とうの私は怒りに震えていた。地球のゴブ〇レみたいな「スベテノゴブリン、コロス」というバーサーカーみたいになっていたのだ。情動にその身を任せ、私は吠えた。

 

「許せんよなァ!こんなゴブリン達に襲われてぇ!人生台無しにされるなんてェ!許せんよなァ!ゴブリンはまだこの世界に蔓延ってる!殺してやりてぇよなァ!」

 

山賊かなにかと思うほどの蛮族発言は周りの目が死んだ女性方に勇気と怒りを伝播させた。光なきレイプ目だったのが段々と怒りの炎に燃え、女性たちは復讐鬼へとその身を変えていく。

 

緩慢だった動きは徐々に機敏に、薄弱した精神は復讐を薪に煌煌と燃えだした。

 

「ゴブリン、皆殺しじゃー!!!!!」

 

ここに、ゴブリンに恨みを持つ女性達だけで構成されたギルド、ゴブ〇レならぬゴブリンスローターが誕生したのだ。後に、ゴブリンだけではなくモンスターに凌辱された者達が集まり、一大ギルドとなるそのギルドの始まりは、斯様なものであった。

 

「ゴブリンを殺せぇ―!!!!」




別にシリアスに転換するってわけではないのであしからず。ギャグとシリアスを織り交ぜていきます。

この世界は凌辱もの世界でありますが、ちゃんとまともな人もいます。ただ裏でエグイことやる人が地球と比べて馬鹿多いというだけです。ゴブリン?駆除すべき害獣ですね…(ゴブスレ脳)

シリアス要素ありのタグを追加しました。

投稿時間に関するアンケート

  • 朝、8時の投稿
  • 夜、18時の投稿(今まで通り)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。