どうしてR18世界で凌辱されないんですか?(現場猫) 作:よくメガネを無くす海月のーれん
イノシシに限らず自然環境の中で人間が動物を狩猟するとき、何に気を付けなければいけないか。
服装?まぁ大事だ。枝葉で傷つくほどに肌が柔くなってしまったのは人間の悲しき進化の末だ。
狩猟道具?これもまぁ大事だ。せっかく武器を持てるように五指を進化させたのに武器なしなんておてて泣くで。
だがそれらよりももっと大事なものがある。動物を狩るうえで最も大事なこと。
それは…
匂い、あるいは音、ひっくるめると人間そのものの存在である。
~~~~~
時は飛んで夕暮れ
「ハハッ…いいねぇ!楽しくなってきた…!少年誌みたいな展開は大好物!アンタは正しく敵でいてくれた…!それに敬意を払わなくちゃあねェ!」
ドォンっ!
私の叫びと呼応するような衝突音が鳴り響く。来やがったぜぇ!奴さんのエントリーだァ!
轟音!振り払うは大木、土煙にまみれた様相はその目以外伺い知ることはできない。
片眸!赤い瞳は振り払えない、私を確実に殺すという意思だけがその片目を満たしていた。
鉄針!鉄のように固い毛はまるでハリネズミの如く刺さり…
対する私は割かし満身創痍!【殻人纏い】はボロボロだし、その下の肉体も鉄針毛にやられた…!空いた風穴を【殻人纏い】で塞いでいるが…長くは持たない。頭も負傷している。目に流れる血が不快で、服で拭いながら魔導書と棍棒を構える。
まだやれる…!
距離は数十、周りに敵の影はなし。私とコイツ、ただ二体。土煙が晴れる。大きく歪曲した双牙、分厚く針のような毛に覆われた皮膚、潰れた片目、右足から血をだらだらと流しながらも四つ足で大地を踏みしめている。木片を振り払い、鼻息を吐く様。私の獲物、巨大イノシシ。ここら一帯のイノシシのボス張ってる化け物染みた怪猪だ。
「私とお前、此処に住まうにふさわしいヤツを決めようじゃないか…!逃げもしない隠れもしない…、タイマンだ…!」
相対する。覚悟なんてとっくのとうに決まっていた。頬に付いた泥を拭う。良い…!すごく良い…!コイツには下心以前に私を食い物だと思ってやがる…!正しく獲物…!互いが互いを獲物としてみている…!コイツはゴブリンの時にいたイノシシのような人を犯すカスの動物かと思ったが、純然たる飢えと殺意で満たされてやがる…!手加減なんかねぇ!私をこの山から排除し糧にすることだけが目的なのだッ…!私をちゃんと見てくれている…!それが私には心底嬉しい…!
逃げられない。いや
握りなおした魔導書と棍棒、乾いた喉を無理やり飲み込んだ唾で潤す。先の戦いで武器の有効度は十二分に知れた。魔法は通り、棍棒は全力で叩けば怯ませる程度には通じる。問題は私が攻撃に移行するまでのタイムラグがあること。古代魔法は文字をなぞらないといけない。それは私の未熟さによって必要なことだからだ。クソッ!【結晶吐き】以外にもなんか覚えておくんだった…!後悔してももう遅い。出来ることでやるしかない!
私が今やるべきことは魔法をなぞり切るまでの時間稼ぎをすること。しかし、尋常な魔法じゃあその分厚い皮膚を突破することはできない。経験済みだ。皮膚厚すぎ。全然通らんわマジ。だからやるなら一撃一撃に時間を掛けてでも有効打を与えられる魔法…!破壊力一点でチョイスするならコイツを選ぶ…!
「魔導書ォ!330ページから332ページィ!三章連結!」
ブォォォオオオオオオオオォオオオオオオオ!!!!!!!!!
発動には時間が掛かる…!相手はやる気マンマン!魔導書自身を浮遊させて後ろ手で文字をなぞりながら…片手で棍棒を構える。買ったばかりの相
「ホッ"ホッ"ホッ"ホッ"ファ"ーーーーーッッ!!!」ガンッ!ガンッ!
祖先を同じくする分かたれた同胞、猿の声と原始的アグレシッブボディーランゲージ、棍棒の叩きつけによる全力の威嚇をもって、怪猪を牽制するのだった。
私と怪猪の生存競争。開始ッ!!!
~~~~~
時は遡り、キャンプ設営後
「うぉ~~~~~!!!」
キャンプ地から少し離れた場所にて泥遊びナウ。
水を含んだ土、枝葉を折って混ぜ合わせて泥を作っていく。何をしてるかって?迷彩用の泥を作っているのだ。
水をばっしゃばっしゃとかけては泥をこねて、枝葉を混ぜていく。青臭さと土臭さが鼻を衝いて咽そうなほどだ。うん、いい感じ。
できた泥を私は頬や髪、体に塗りつけていく。
ぬちょおとなってたら完成…!
なんでこんなことをしているのか。それは人間が自然にとって異質な生き物だからだ。自然と反対側らへんにいる人間は自然環境に住まう生き物からすると異端者に同じだ。
例えば匂い。人間は人里で体を洗うタイプの種族であるため体臭がかなりキレイ、純粋なのだ。ここでいうキレイとは混ざり気がないということである。この状態だと動物に人間がいることがまるわかりになってしまうから、こうして泥や枝葉で匂いをごまかしている。獣臭いと言われる匂いは色んなものが複合してそうなっているからそれに近づけようということ…!
例えば音。人間は自然の歩き方を知らない者が多い。猟師とかでもなければ知らないだろう。そんなんだから、枝葉のこすれあいや踏んだ音にえらい特徴が出る。動物は音にも敏感なので、踏みなれてない人間の足音なんぞ警戒の対象なのだ。
コツは動物になりきること。できる限り腰を落として、草むらに潜むようにして息を風に紛れさせることだ。
そうして動物の警戒をかいくぐって、ようやく狩りをすることができる。獲物にありつことができる。
私は泥まみれとなってからイノシシの痕跡を探す。こういうのは得意なのだ。動物というのはそれぞれの縄張り、人間でいうところのいつも通ってるカフェコンビニみたいな場所があり、そこに痕跡がある場合が多い。行き慣れた所を回りながら餌やらを探すのだ。感覚的に地元の知らんところを歩くみたいなモンじゃなかろか。
なるべく自然にガッサゴソと茂みを鳴らしつつ、草むらが途切れた場所にぐりぐりと棍棒でくぼみを作っておく。自分の存在をそれとなくアピールしながら移動していくのだ。私はこの山の新参者野生動物。人間で言うなら、引っ越しの挨拶もなしに越して来て、我が物顔で街を闊歩する半グレだ。ちなみに人間は、私達で言うところの人里に降りてきた熊だ。誰だって警戒するよそんなん。
ポイントはお前の縄張りを荒らしに来たんやぞとアピールすることで、威勢のいいイノシシやらを煽ることにある。威勢の良いヤツに義憤を燃やしてもらおうというわけだ。
そんな風に捜索すること体感1時間くらい…。ようやくイノシシの痕跡を見つけた。イノシシに掘り起こされたであろう木の根が齧られた痕跡だ。イノシシは大体なんでも食うので木の根も食う。柔らかいヤツとか特に。うむうむ…ここから足跡で追跡できるだろう。この感じからして食べてからまだ時間がたっていない。近くに居るな…?私は獲物が近いことに舌なめずりした。イーヒッヒッヒッ…夕餉は猪のジビエだねぇ…!楽しみでならないよ…!ヒェッヒェッヒェッ…
私が人取って食うタイプの山姥ムーヴ寸劇をして遊んでいたその時…!
ガサリ…ガサリ…
近くの草むらが揺れる…!
居る…!確実に居る…!やはりまだ移動していなかった…!握りしめた棍棒を背中に構えつつ、左手と両足の三足でゆっくり、慎重に近づいていく…!
音の感覚からしてこちらに気付いているようだ。迷彩が粗雑過ぎたか…この距離では人の匂いを隠し切れなかったのだろう。警戒をしている…が!こちらがどこにいるかまだ認識していない…!今がチャンス…!
私は前傾姿勢となり、足に力を溜めていく。野生に則って飛び掛かるのだ。肉食動物が飛び掛かったりするのは慣性による攻撃という側面もあるが、空中に居ることで相手に動きを察知されないようにするためでもある。足が地についていれば音でどこにいるか判別がついてしまうから。後ろで足音が鳴ってたら誰だって気付くのと同じだ。だから飛び掛かる。
草むらの音は徐々にこちらに近づいて来る。息を殺し…神経を張り詰めさせてその時を待つ。ヒリつく感触と泥の冷たい感触が妙に障る。それでも、しっかりと目線は音の先から離さない。油断はするな。慢心するな。ここでは私は一匹の獣…!獅子搏兎、ライオンはウサギを狩るときも全力を尽くす…。それにならって私も全力で当たらねば獲物に対して失礼というもの…!
須臾の静寂…
飛び出してきたナニカの影に私は瞬時に飛び掛かる…!脳天があるであろう場所にめがけて背中に構えた棍棒を上から下に振り下ろす…!体重…は乙女は軽いので割愛して…溜められた運動エネルギー!空気抵抗しか止めるものがない慣性!上から下に振り下ろすというシンプルな動きは棍棒を握る手に剛力を齎す…!
「死ねぇぇえぇっぇぇぇぇぇ!!!!!!」
「ゲギャーッッッッッッ!!!!!!」
全力の殺意を声に込めながら繰り出された渾身の一撃は、飛び出してきたゴブリンの脳天を思いっきりひしゃげさせ、汚い声と魔物特有のなんかくせぇ血を吐いて慣性によって止まらない私と衝突して吹っ飛んでいくのだった。
お前じゃねぇよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
R18(ゴブリンのグロ)凌辱(相手がゴブリンであることを知らずにべらべらと話をしてゴブリンであることに気づいて傷つきゴブリンに恥をかかされた(言いがかり))要素だよ。
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