奴隷奮闘記   作:命短し恋せよ乙女

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奴隷商人の名前がサンタルとサントルになっていました。
彼らは同一人物です。ミスを犯してしまい、申し訳ありません。


第二話

奴隷冒険者として過ごしていくことが決まって、数日が経った。

早速武器や防具を、サンタル様の屋敷で借りて……行きたかったが、世の中そんなに甘いものではないらしい。

 

冒険者ギルドに登録するのは簡単だった。

名前を書いて、身分をサンタル様に保証してもらうだけ。

 

問題はその後だった。

魔物の討伐やダンジョンの探索がメインとなる冒険者な訳だが……。

いきなりそれらのクエストに挑むことは出来ないらしい。

 

冒険者ギルドからの一定の信頼、いわば実績がある程度必要らしい。

それは例えば、街の中バルガナの中でのクエストをこなす事……ギルドに依頼として入ってきたクエストをクリアすることが必要となる。

 

それらは簡単なものから難しいものまであるが、基本的には身体を動かすものがメインで、頭を使うものは少ない。

私には学がないので、身体を動かすものがメインになる。

 

私が主に受けたのは、いわゆるお使いだ。

例えば、あるアイテムを特定の場所に移動させて欲しいといったもの。

 

 

こういったクエストは地味で、報酬も金1000程度。

とてもじゃないが喜んでうけるものではない。

しかし、私のような離れた地から来た奴隷にとってはありがたいものだった。

 

何せ来たばかりで土地勘が全くない。

何処に何があるのか……サンタル様の屋敷と冒険者ギルドの場所以外を知らない私にとっては、今後お世話になるであろう場所、それは例えばアイテムショップだったり、武器屋、防具屋などなど。

知るにはとても良いクエストだった。

 

日々、そういうクエストをこなしてバルガナという街を知っていく。

そしてこなしていくうちに、それらの店舗の店員さんと顔馴染みになる。

金の収入は少ないが、副産物がとても多いクエストだった。

 

本来ならば二週間ほど、真面目にこなせば、これらを卒業できる。

だが私は、これらのクエストを繰り返し、一ヶ月ほどこなし続けていた。

 

目的はそれらの副産物。

真面目にクエストには向き合ったつもりだ。

そのおかげもあって、お世話になるであろう店舗の店員さん達とは世間話をする程度には仲良くなれた。

 

いざ、本格的に冒険者を始める際、彼らは私を助けてくれるだろう。

特に武器、防具なんかは命に関わるアイテムだ。

少しでも、安く、且つ良いものを回してもらいたい。

 

どれだけ商売人といっても、相手は私と同じ人間だ。

心象が少しでも良い方が良いということは、私にも分かっている。

実際、特に仲が良い武器屋の店長さんには、もし本格的に冒険者としてスタートをするなら、安めで武器を提供してくれると約束をしてくれた。

 

そして、私が奴隷冒険者となって一ヶ月後、バルダナの街クエストからの卒業の時は、近づいていた。

いよいよ、冒険者として始動することになる。

 

さて、どの武器を使おうかな。




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