見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ? 作:蒼天 極
「くそ、痛え……踏み台ィ! 俺の嫁を操るんじゃねぇ!! 正々堂々戦いやがれぇ!!」
リンカーコアを砕いたれお君に追い打ちをかけておいてどの口が言うの!!
ひなのエンジェルウイングでリュウヤ君を鷲掴みにする。
『いいひなちゃん? 実践でエンジェルウイングで相手を掴んだときは、思いっきり握ってやるんだ。そしたら効率よくダメージを与えられるよ』
『えー、でも握ったら痛くて可哀想だよ?』
『模擬戦で戦う友達はそんな気持ちになると思う。でも中には悪ーい人と戦う事もあるからね。握るべき相手は見れば分かる筈だよ』
うん、そうだね。悪い人を握るのは罪悪感はちょっとしか湧かない。今まで酷い事した分をお返しするにはちょうどいいや!!
「《ウイングアーム》はぁあああああ!!」
「ぐっ、ぐぇえええええ!」
そのまま翼の拘束を強めてリュウヤ君を締め上げると、彼は顔を真っ青にしながら舌を出して苦しむ。
普通ならすぐに解放して、フェニックスウイングで癒してあげるが、リュウヤ君はまだだよ。これはヴィーちゃんの分なんだから……!
「フルドライブ、オーバータイラント! 《タイラントウェイブ》! だりゃあああああ!!」
「ぐぉえあああああ!」
締め上げたタイミングでアリサちゃんの渾身の一撃が、ひなの羽ごとリュウヤ君を焼く。
羽は燃えちゃったけど魔力で出来てるから問題はないよ! 一度翼を消してからもう一度展開すればほら、元通りなんだから!!
「熱い? なら冷やしてあげる! フルドライブ、クイーン・オブ・スノー。《ミスティックスノー》!!」
「うおあ!? さ、寒い!!」
「えーい!!」
すずちゃんの猛吹雪がリュウヤ君の身体を氷漬けにすると、すずちゃんが思いっきりリュウヤ君を両腕で投げた。すごい力!!
「【俺の限界を焼き切れ、フルドライブ、ビヨンドフォーム】! おらぁああああ!!」
ヤマト君が言霊で自分の限界を突破させると、バリアジャケットの色が黒から白に変わる。これはれお君リスペクトなのかな?
そして氷漬けになったリュウヤ君をグラディウスではなく拳や足で連続で殴って蹴りまくる。
ああ、そういえばこういう事あったっけ……。
『なー、ヤマトー。お前デバイスに頼りすぎじゃね?』
『お前が言うな!!』
『いや、冗談抜きで。俺も懐入られたら蹴りとか突きとか交えてるのにお前それないじゃん。デバイスとかが壊れたり落としたりしたら結局は殴り合いでケリ付けるしかないんだし、空手でも合気道でもやりなよ?』
『そ、そうか……。そうだな、確かにそう言われたらその通りだ。教えてくれ』
『え"、俺!? ……まぁ俺は中国拳法と足技でサバットを使ってるしそれで良ければ……』
あれから武道の練習とかもする様になったし、あのときの成果が出てるね。
しばらく殴りまくると、氷が砕けてリュウヤ君が解放される。
「ごべぇ、ぐぶぇ……ちくしょう! 良い加減にしろウゼェなぁ!!」
「これレオの分な」
「うぉああああ!?」
リュウヤ君が激昂して剣をヤマト君に撃った。だけど彼は避けながら射出された剣の持ち手を掴んで、リュウヤ君を斬りつけた。
「フルドライブ・ソニックフォーム!」
フェイちゃんの姿が変わり、バリアジャケットの装甲が薄くなった。フェイちゃん曰く、防御力を完全に捨てて速度特化にした姿らしく、一発でも当たればアウトだと言っていた。
でも当たらなければ意味はないもんね!!
「はぁあああああ!!」
「いで、やめ、ふぇい……」
「《プラズマスマッシャー》!!」
「ぎょぇええええ!!」
凄まじい速さで連撃を仕掛けてトドメの砲撃魔法がリュウヤ君を飲み込んだ。
あ、今の攻撃でリュウヤ君は白目を剥いて……。
「お前はまだまだ寝るには早えよ!! 【龍帝院、戦闘前の状態に戻れ】!!」
「おら、起きろ! 《スタンブリッツ》!!」
「あが!? カハッ、ハァ、ハァ」
ヤマト君の言霊とれお君が遠距離から放った電気ショックの魔法でリュウヤの意識は無理矢理覚醒させられる。
「次は私の番だねー。フルドライブ、ミラクルレイズ。いっくよー! 《スマッシュホームラン》!!」
シアちゃんがフェイちゃんの放った砲撃魔法、えーとプラズマスマッシャー? をハリセンで撃ち返す。撃ち返した軌道にはリュウヤ君。
「ぎょぇえええええ!?」
「一度で二度痛い。それが私とフェイトのコンビネーションなのです!!」
す、すごい、ひなは食らいたくないな。この技……
さぁ次はなのちゃんの番。なのちゃんは今まで攻撃には加わらず遠距離から魔力を貯めていた。と言ってもスターライトブレイカーではなく新しい魔法を使う様だ。
「みんな危ないからどいて!! フルドライブ、エクセリオンモード! 全力全開《エクセリオンバスター》!!」
「あぎゃああああああああああ!?」
ピンク色の極太ビームがリュウヤ君を飲み込んだ。
これ収束魔法じゃなくて、カートリッジを使った砲撃魔法なんだよね? すごーい!!
さて、これでみんな一発ずつリュウヤ君に攻撃を加えた。あとはれお君の番だね。
れお君は私たちのところまで移動する。それじゃあトドメはお願いね。
「ひなちゃん。君まだフルドライブ使ってないよね? もう少し待つから使って見なよ」
「ほぇ? そういえば使ってないね、でもでもひなのデバイスは強化に出してないもん!!」
「ひなちゃんのフルドライブは夏休みに渡したあれを使うんだよ。持ってる?」
「……あ、コレの事?」
いけない! コレについてひなすっかり忘れちゃってたよ。
コレとはミラクルホープにつけたハート型のアクセサリー。れお君から看病してくれたお礼って貰ってから、ミラクルホープの飾りにしかしてなかったけどこれはひなの強化アイテムだったね!!
「うん。なんだかんだ今まで使ってないから、丁度いい的があるし使って使って」
「何ペチャクチャ喋ってんだこの踏み台がぁああああああああ!!」
「大焦熱地獄!!」
「おごぉおおおおおおおおお!!!???!??!?」
「さぁ、ひなちゃん!!」
リュウヤ君がいつもの様にお股を蹴られて怯んでる隙に、ミラクルホープからアクセサリーを外す。
「行くよ。
瞬間アクセサリーが輝き出して、光がひなを包み込む。
ひなのバリアジャケットのスカートは長くなってフリルもたくさん増える。そしてミラクルホープもひなの全く知らない姿……弓形に姿を変えた。
「ひ、ひなちゃん可愛いの! お姫様見たい!!」
「これがひなちゃんの為に開発した、パワードシステムを搭載した、ミラクルホープを強化させる特殊アクセサリ、ロイヤルホープ。そしてこの姿はプリンセスフォームって言ったところだな!!」
「何それずるい! ひなだけずるいわよ!! お金払うから私達にも作って〜!!」
す、すごいどんどん力が湧いてくる。これがひなのフルドライブなんだね!!
「さぁ行くよリュウヤ君! 今まで散々悪いことをして……ひな達をこの世界に生き返らせてくれた神様に謝りなさい!!」
魔力で矢を形作ると、それを弓で引き絞る。
「ぐぅ……く、食らってたまるか! 撃ち落としてやるよぉ《エターナルコフィ」
「ダメだ。デュランダルは返してもらおう」
「なぁ!?」
リュウヤ君が持ってる杖でひなを撃ち落とそうとしたけど、仮面の人たちがリュウヤ君の杖を奪い取っちゃった!?
そして素早くその場から離脱しようと……
「「《エターナルコフィン》!!」」
「な、なぁ!?」
「えへへ、その魔法氷結魔法だよね? 覚えちゃったよ?」
「見様見真似だけど……上手く再現できてるだろ?」(ゲス顔)
した瞬間にれお君とすずちゃんが仮面の人たちも拘束しちゃった!
流石だね、二人とも!!
二人がその場を離脱したのを確認した瞬間、矢から手を離す。
「受けて見なさい! 《サンシャイニング・アロー》!!」
「ぎゃああああああああ!!」
「「ぐぁあああああああああ!!」」
大量の魔力を収束して圧縮して形作った矢は、リュウヤ君に当たると同時に大爆発を起こして三人を撃墜させた。
「さて、これをトドメにしても良いんだけど、俺はまだ痛めつけてないから……え?」
三人が地面に落ちたのを確認したれお君は、カリバーを抜いて三人の元へ歩み寄るが、三人の姿を確認した瞬間に動きを止めた。
「れ、れお君、どうしたの?」
三人を確認すると、変身魔法が解けて素顔があらわになった白目をしたリュウヤ君と……気絶したロッテお姉ちゃんとアリアお姉ちゃんだった。
「……え? なんで二人が………………二人がしゅごきしのみんなを操ってた悪い人だったの?」
「く、くそ! くそ、くそ、くそぉおおおおお!!」
直後リュウヤ君が起き上がった。
れお君は一度深呼吸をして数回頬を叩くとリュウヤ君に告げる。
「諦めろ。お前は最後に俺に半殺しにされて逮捕だ。なーにお前と違って殺しはしねえよ、死んだほうが楽な痛みはあるからなぁ……」
「ふざけんじゃねえ!! リーゼロッテもリーゼアリアも裏切りやがってクソ野郎!! ここで捕まるわけにはいかねぇんだよ! リインフォースを救済しないといけないんだからなぁ!!」
「っ!? おい待て!!」
そこまで言うとリュウヤ君は次元転送で逃げちゃった。
そしてひな達は気絶して目を覚まさないロッテお姉ちゃんとアリアお姉ちゃんを見つめ続けた。
一話で制裁を終わらせるわけないでしょお(ゲス顔)
しっかり体力を回復させてから二度目の制裁行きまっせ!!