見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ? 作:蒼天 極
「うーん……」
本局のメンテナンスルームの一角を借りてリインフォースの新しい身体を作っていたが、現在壁にぶち当っておりうなっていた。
「あ、レオ君や。どうしたん?」
「あ、はやて。どうしてここに?」
「マリエルさんに当分私が使うデバイスを作ってもらってたんや」
なんでも二代目夜天の書の制作の間に繋ぎで使うデバイスは、普通の量産型デバイスでは魔力量が多すぎてすぐに壊れるため特注品を頼んだらしいのだ。
普通は魔力の放出量をコントロールすればいいのだが、はやては放出量のコントロールが苦手なんだとか。
「それでどうしてそんなにうなってたん?」
「いやーユニゾンデバイスって……特にリインフォースみたいな騎体は融合事故起こしやすいから改良したいと思ってたんだけどねー」
そもそもかつてのリインフォースの肉体の規格自体が昔のものであり、はやてと適合させるのはかなり難しいのだ。
だからと言って規格を最新のものに変更したらリインフォースが小型になってしまって、リインフォースの本領であった徒手空拳もかなり弱体化してしまうし……。
「だからこの際自分で新しい規格を確立させてやろうと思ったんだけど、いい案が浮かばなくてね」
「そもそもレオ君のやろうとしてることが常軌を逸してると思うのは私だけやろうか……?」
だから生命部品やサイズは昔の規格のまま、中身のプログラムを最新の物にしてかつ、色々いじり回して、多少の無茶をしても問題ない肉体を作ってやりたいのだ。
そしてそれを行う上で、プログラムやモデリングについては問題ないんだけど、肝心のパーツが足りなかったりする。
ユニゾンデバイスは使い手と適合率の高い部品を、必要数探していってそれを培養して繋げて身体を作るのだが、かつてのリインフォース程に適合率の高い素材が見つからないのだ。
「はやての細胞から生体部品を培養すれば確実に適合率95%超えるんだけどなぁ」
「そういう理由ならうちの細胞使ってもええで?」
「いやー細胞の培養って流石に専門外だから、その手の専門の人に頼まないといけないんだよ。でも生命操作自体が禁忌な世の中だし、そういう技術を身につけた人なんて……」
「だったらそもそも許可を貰えないんやない?」
「俺のコネを甘く見るな」
ミゼットさんにどう言う理由で細胞の培養をするのか説明したら、多分監視はつけられるだろうけど許可してくれるはずだ。だってあの人新しい技術とか発想に目がないし。
だから専門の人を探したいが……そんな事できるのなんて違法研究者くらいだし。
「私がやりましょうか?」
「「うわっ!? ビックリした!!」」
いつの間にやら背後にいたプレシアに声をかけられて驚く俺とはやて。
そう言えば今日は仕事で本局に来てたんだっけ? ならここにいるのもおかしくはないのか。
「驚かせてごめんなさいね。私ならはやてちゃんの細胞の培養出来るかもどうする?」
そういえばプレシアってアリシアちゃんの細胞を培養してフェイトちゃんを作ったんだったね。確かプロジェクトFだったっけ?
「でもいいんですか? プレシアさんに取ってこの技術は黒歴史なんじゃ……」
「構わないわ。家族を取り戻したいと言う気持ちは分かるもの。その為ならばこの技術を使うのだって躊躇いはないわ!!」
家族を理不尽に奪われて、取り戻すためにこの研究に手を出した人は言うことが違った。
だがこれは渡りに船だ。
早速ミゼットさんに連絡して、許可もらいにいこう。
◇
「それで監視として私が来たってわけ」
その数時間後。予想通りあっさり許可が降りて、ちょうど数日の休みを取っていたリンディさんが監視役に任命された。
リンディさんはプレシアの身内みたいな物だし大丈夫なのかと思ったが、よく考えたらリンディさんはテスタロッサ家の身元引受人であり、フェイトちゃんとアリシアちゃんの後見人だったっけ?
「せっかくの休日に水を差してしまいすみません」
「いいえ、いいのよ。リインフォースさんの身体の為ですもんね。それに休日返上の分はまたお休みを取れるもの。ただ眺めてるだけで休みが手に入るなんて最高ね!」
「リンディさんも逞しいですなぁ」
サムズアップして答えるリンディさん。はやての言う通り逞しいな。
まぁプレシアが今更プロジェクトFを悪用するとも思えないし、本局の統幕議長に誓約書も書いた上で許可を貰ったのだ、今回の監視はリンディさんに取って楽な仕事なのだろう。
早速はやての血液と口内の粘膜を採取して、培養を始めるプレシア。
どんな形の生体部品が必要なのかを設計図を書いて見せたら余裕で作れると言ってくれたし、生体部品が完成すれば、あとはプレシアの助けがなくても自力で培養できる。
「培養には数日かかるから、レオ君はプログラムを作りに戻って良いわ」
「ありがとうございます。それでは」
「お願いしますプレシアさん」
プレシアに一礼すると、部屋を後にして、メンテナンスルームに戻った俺とはやて。
「いやー、問題は素材が足りなかったくらいだから、これで一気に作業を進められる」
「どれくらいで完成するん?」
「この分なら一ヶ月で行けると思う」
あ、そうだ。モデリングを一度はやてに見せておかないとな。
俺はモニターにリインフォースの新しい身体を映す。
「リインフォースの裸やん。レオ君のエッチ!!」
「デバイスに欲情したら人として終わりだと思う。これはアスカロンに残しておいたリインフォースの記録とかを元に再現した身体なんだけど、違うところがあったら違和感があるだろ? だから確認して欲しかったんだけど」
「ああ、そう言う事か」
はやてなら、リインフォースのどこが違うとか何となく分かると思うので、確認を頼みたいと思っただけだ。
はやてはジーッとモニターを見続ける。
「うん、ちゃんとリインフォースや。細かいところもしっかり再現……いや待って。一箇所ちゃんと再現されてないところがあるで?」
「え、どこ?」
「リインフォースはもっとおっぱいが大きかったはずや!!」
「え? 服の上だから推測で作ったのが仇になったかな? どれくらい大きかった?」
「大玉のスイカくらい!」
「明らかに盛りすぎだろ!! てかそれお前の趣味が多分に入ってるだろ!?」
「いいや。リインフォースは着痩せするタイプだったら本当はそれくらい大きかったんよ!! なぁリインフォース?」
『い、いえ流石にそれほどはありませんでした……』
「ほら見ろ。大体これくらいだったよ。てかモニターに映した胸のサイズでも充分大きいだろ?」
「えー! せっかくおっぱいのサイズを選べるんやから大きい方がええやん」
「それをして変な目で見られるのは製作した俺なんだからな? 取り敢えずはやての案は却下このままで行きます」
「えー!!」
「あんまり文句言うと、このリインフォースを断崖絶壁にするよ?」
「それは嫌や! リインフォースも断崖絶壁は嫌やろ?」
『……動きやすくなる観点を考慮したら胸がないのもアリかもしれないな……』
「この裏切り者お!!」
その後ごねるはやてとの口論の末に、胸の大きさを一回り大きくする事で妥協したのだった。
車椅子レーサーのここまでの胸への執着はなんなんだ……?
高町 なのは
魔力光:桜色
魔力:AAA
レアスキル:魔力収束
戦闘スタイル:全力全開手加減なしで撃ち抜く
好きな食べ物:母の作ったシュークリーム
趣味:魔法の練習、お菓子作り
誰もが知ってる原作の主人公。
レオとは小学生になる前からの友人であるため意外にも気安い関係であり、辛辣な事を言ったり、ニコポナデポの餌食になった回数もダントツで多い。
だからと言って仲が悪いわけではなく、桃子さん受け売りのお菓子作りのコツをレオに教えたり、勉強のコツを聞いたり、ヤマト関連の悩みや愚痴を言い合ったりと良い友人である。
またヤマトが恭也に弟子入りして道場に通っている関係上、最近ではたまに一緒に訓練をするようになり最近では剣の才能を見せているとかいないとか。
あまり目立たないが、レイジングハートのフレームの強化や、ヤマトの教導に強者であるひなやレオとの実戦を通して原作よりもかなり強化されており、海鳴魔導師組の中では砲撃の火力が一番高い。
みんなから見たなのはの評価
(点数100点ー一生一緒にいたいほど好き、
80ー付き合いたい、
70ー親友、
50ー友達、
30ー興味ない、
20ー嫌い、
0ー死ね、むしろ俺が殺したる)
レオ:幼馴染。この間剣道で負けて才能の差に絶望した(72/100)
ひな:初めての同性の友達であり、頑張り屋さんな自慢の親友(77/100)
ヤマト:しっかり者であり、一人暮らしである自分を気遣ってくれる(75/100)
アリサ:親友、頑固でありたまに喧嘩するけどそれも楽しい(72/100)
すずか:親友、たまに魔法の練習で無茶をする為少し心配(72/100)
フェイト:私の全力を受け止めてくれた親友。引っ越してからはよく一緒にいる(77/100)
アリシア:ひなのお姉さん的な存在。地球の事について色々教えてくれる(71/100)
はやて:スーパーで知り合ってから友人になった。お使いのときにたまに車椅子を押してくれる(72/100)