見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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あ、宿題やるの忘れてた。

「ひなー、レオくーん。明日から三学期だけど宿題って終わってるの〜?」

 

「「あ」」

 

 と言う事で勉強会です。いやー、しまった。今回は闇の書とか色んなことがありすぎて、冬休みの宿題についてすっかり脳から消し飛んでいたよ。

 ま、冬休みは短い分宿題の量も大した事はない、半日あれば終わるだろう。

 

(あ、もしもし。ひなちゃんレオ君? なのはだけど……)

 

(な、なのちゃんどうしたの? ひな達今から宿題しないといけないんだけど……)

 

(あ、やっぱり二人もできてなかったんだね。実は私もやり忘れちゃって……それでヤマト君の家でみんなでやろうって事になったの)

 

(分かった!)

 

 普段携帯で連絡してくるなのはちゃんが、念話を使ってくるなんて……。携帯を操作する時間も勿体無いってか。

 

「と言う事でちょっとヤマト君家で宿題終わらせてくるね!!」

 

「あ、ひな!! ……レオ君、ひなにカンニングさせないでね?」

 

「了解です」

 

 さっさと走っていってしまったひなちゃんを追いかけるか。

 あ、後ひなちゃん書き初めあるの忘れてるから、学校に置いたままで無事だった俺の習字道具と一緒に持っていってやらなきゃ……。

 

 

「……と言っても私とすずかはそろそろ終わりそうなんだけどね。分からないところあったら教えるわ」

 

「私達も昨日思い出しちゃって、夜更かししてやっちゃったよ……ふわぁ」

 

 二人は昨日に気づけたのか。俺も後一日早く気づけてればアリサちゃん側に行けたんだけどなぁ……。

 

「にゃ!? レオ君、右手で算数やって左手で国語やってるの!!」

 

「向こうでFガントレットで、理科と社会を同率並行で解いてるよ。分割思考とはこう使うんだ!」

 

「れ、レオ凄い! 凄いけどキモい!!」

 

 なかなか辛口評価なアリシアちゃん。でもこうする事でかかる時間は4分の1。普段は魔法を使ってイカサマはしないんだけど、今回は誰一人として宿題が終わっていない為、一刻も早く教える側に立たないといけなそうなのだ。

 

「ね、ねぇアリサ。国語が分からないんだけど、ちょっと教えてくれない?」

 

「良いわよ。どこが分からないの?」

 

「この漢字が読めないんだ」

 

「あー、フェイトはミッドチルダだから日本語には慣れてないんだったわね。これはきてきって読むのよ」

 

「そっか、ありがとう」

 

 あー、今回の冬休みの宿題は日本語に慣れていないフェイトちゃんとアリシアちゃんはかなり苦労しそうだな。

 それに社会とかも解くのは相当難しいだろうな。だってアリシアちゃん今問題集と教科書を見比べながら、ぐぬぬぬ……って唸ってるもん。

 

「よし終わった」

 

「ダニィ!?」

 

 そんな事を呑気に考えていたらヤマトは全ての宿題が終わったらしく、問題集を閉じた。

 ば、バカな……並行思考やサブアームを使ってない分、進み具合は俺の4倍かかるはずなのに何故……!?

 

「ふふふ、ここは俺の家。即ちみんなが来る前から宿題を進める事が出来ていたのだ!!」

 

「ぐ……こう言うときに、家主は有利よね。……私も終わったわ」

 

「うん。私の家に集合すれば良かったよ……。よし、私もおしまい」

 

「まぁ俺たちがお前ん家向かってる時間を含めてもわずか二時間程度で終わらせられるのは流石だけどさぁ……。国語よし、算数よし。理科に社会も……問題ないっと。俺は後書き初めだけだな」

 

「よ、四人とも早すぎるの」

 

「レオ! 答案見せて!」

 

「無理。書き初め終わったら教えてやるから自力でファイト」

 

 俺はそう言って習字道具を取り出して、筆に墨汁を染み込ませて適当に謹賀新年と書いてさっさと片付けようと……

 

「あ、片付けないでそのままにしててくれないか? 書き初めあるの忘れてたからお前の使ってやる」

 

「私も忘れてたわ……」

 

「ごめん私も……習字道具忘れちゃったから貸してね?」

 

「おい」

 

 もし俺が書き初めの存在忘れてたら、全員仲良く明日先生に怒られてたぞ?

 後使った紙は次の習字の時間にでも返せよ?

 その後、一発で書き上げてしまったアリサちゃんとすずかちゃん。そして一枚失敗して2枚目で書き上げたヤマトで終わっていない四人の勉強を教える事になった。

 

「さて、終わってない人四人、終わってる人四人だからマンツーマンで教えられるけど、誰に教えて欲しい?」

 

「「ヤマト(君)!」」

 

「「レオ(れお君)!!」」

 

「私達人気ないみたいね」

 

「あはは」

 

 俺をご所望なのはひなちゃんとアリシアちゃんの二人。でもアリシアちゃんに書き初め終わったら教えてやるって言ってしまったからなぁ。ひなちゃんには悪いけど今回はアリシアちゃんのところに行こう。

 他の三人も、終わっていない三人の教科を確認して、教えやすいところに入ったのだった。

 俺はアリシアちゃん担当。

 ヤマトはフェイトちゃん担当。

 アリサちゃんはなのはちゃん担当。

 すずかちゃんがひなちゃん担当である。

 

 さてアリシアちゃんの出来てない教科は……やっぱり社会と国語か。

 

「社会の宿題の内容も授業で習ったところだよ。日本語読むのに時間がかかるなら読み上げるから、答えを書き込んでいって」

 

「分かった」

 

 その後、国語の文章と社会の問題などを読み上げて解かせてみたのだが……

 

「……普段授業中何してた?」

 

「寝てた!」

 

「……」

 

「いたたたたたた!! やめて、お願いだからぐりぐりやめてー!!」

 

 無言で彼女のこめかみを拳でぐりぐりする。

 その後半泣きでレオだっていつも寝てるじゃんと言ってきたが、俺は勉強出来てて授業が退屈だから寝てるだけなんですよー? お勉強しないアリシアちゃんとは違うんですよー? といい笑顔で言ってやった。

 

「ほらもう時間ないし、この際答えを解説しながら進めるから集中して聞くように!」

 

「え〜」

 

 やる気のないアリシアちゃん。

 ……そうかそうか。そっちがその気ならこっちもそれなりの対応を取らせてもらおうか。

 

「……ヤマト。また俺のニコポナデポ解放して? あと強化も頼む」

 

「え、わ、分かった。【レオのニコポナデポ解除、後強化】」

 

「アリシアちゃん良い子良い子……」ニコニコ

 

「え、きゅ、急になに……? レオ?」

 

「アリシアちゃんは良い子だから勉強も真面目にやれるよね。頑張れるよね?」ニコニコ

 

「え、う、……うん。……べんきょー……だいすき……」

 

「さ、俺の解説を聞いて脳に詰め込めるだけ詰め込んでね?」ナデナデ

 

「……」

 

「あぁ、お姉ちゃんが洗脳されちゃった!!」

 

 言い聞かせるのが面倒くさくなったので、ニコポナデポで洗脳して強制的に解説を聞かせてやった。

 洗脳は最低なやり方というが使い方を誤らなければこんなに便利で役に立つものなのだ!!

 

「れ、レオ……勉強終わったら解いてね?」

 

「もちろん。説得するのが面倒臭かったから洗脳しただけだし」

 

 俺はアリシアちゃんの為に答えを教えながらも、出来るだけ分かりやすくどうしてこうなるのかを丁寧に説明していく。

 そして数時間が経過して日も傾いた頃ようやく全ての箇所の解説が終わったのだった。

 とっくになのはちゃんもひなちゃんもフェイトちゃんも宿題が終わってるし、早く洗脳を解いてやろう。

 

「それじゃあ……アリシアちゃん、洗脳解除」パァン

 

「うわっ!? ……また洗脳されてた! ……でもどうして? レオに洗脳されてたのにフワフワで気持ちよくなかった。逆にすっごく頭が痛い……キュー…………」パタリ

 

 そりゃ洗脳してたとはいえあれだけ詰め込ませたのだ。脳が悲鳴を上げてもしょうがないだろう。

 過度な詰め込みで脳に負荷がかかってしまったのかアリシアちゃんは目を回して、倒れてしまった。

 

「ありゃりゃ、やりすぎちゃったかね?」

 

 うーん。数時間言うこと聞かせただけでこんなに目を回すなんて、洗脳って思った以上に精神にダメージを与えてるのかな? そうだとしたらもう使うのはやめた方が良いかもしれない。

 内心そんなふうに反省していたが、お姉ちゃんっ子のフェイトちゃんは俺を責めるような事はせず

 

「う、うーん。今回はやる気の無かったお姉ちゃんが悪いわけだし、本当に勉強教えたくらいしかしなかったし……ギリギリセーフかな?」

 

 なんて言って下さった。なんでも家でも勉強したがらなくて、プレシアやリンディに迷惑をかけているとのこと。

 その後目を回したアリシアちゃんをフェイトちゃんが背負って帰宅。

 俺たちもヤマトの家を後にするのだった。

 

 数日後にプレシアから「洗脳しやがったのは思うところがあるけど、おかげでアリシアの休み明けテストの成績がすごく良くなってたわ!!」という電話をいただいたのだった。




 アリサ・バニングス

 魔力光:朱色
 魔力:AAA
 レアスキル:変換資質『炎熱』
 戦闘スタイル:とにかく気合いと根性で突っ込む
 好きな食べ物:寿司
 趣味:ゲーム、素振り

 レオの暗躍によって主人公の友人Aからメインキャラクターに出世した熱血少女。
 いじめっ子気質であり、よくくだらない事をするレオを殴ったり、ボコボコにしたりする。
 レオ曰く「ツッコミの仕方が過激すぎて草も生えない」
 だがそれ以上にリーダー気質でカリスマもあるため、友人をまとめ上げたりするのが上手い。
 またクラスの委員長でもある。(レオが推薦されたが押し付けられた)
 海鳴魔導師組の突撃隊長であり、近接に関して凄まじい攻撃力を見せる。
 主にヤマトから教えを受けており、ヤマトや恭也に鍛えられた剣の腕はピカイチである。
 最近はヴィータがお気に入り。


 みんなから見たアリサの評価

(点数100点ー一生一緒にいたいほど好き、
 80ー付き合いたい、
 70ー親友、
 50ー友達、
 30ー興味ない、
 20ー嫌い、
 0ー死ね、むしろ俺が殺したる)

 レオ:喧嘩友達、何気に一番話が合うのはアリサちゃんだったりする(72/100)

 ひな:まっすぐでカッコいい女の子グループのリーダー。でも怒ると怖い(75/100)

 ヤマト:リーダー気質であり、クラスをまとめる手腕が俺たちといるときにも活かされている(75/100)

 なのは:お金持ちでいっぱい犬を飼っている(73/100)

 すずか:お家の事とかで話が合う。一緒のヴァイオリン教室に通っている(73/100)

 フェイト:勝ち気で明るい為、その前向きな性格を見習いたいと思っている(72/100)

 アリシア:よく学校でミスをしたときにフォローしてくれたりする。戦う姿が堂々としててカッコいい(71/100)

 はやて:足の動かない私をよく車で送ってくれたりする。でもうちのヴィータは渡さんで? (72/100)
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