見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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生体技術って使い様によっては便利だよな……

「出来たわよ。予想以上に時間がかかっちゃったわ」

 

「助かりました。生体部品さえあれば作ることが出来る」

 

 プレシアからはやての細胞を調整培養して作られた生体部品を受け取る。

 当たり前であるがそもそも本局にプロジェクトF専門の機材が無くて、デバイスの生体部品を培養する機材を改造したもので代用していたせいで、完成までにかなりの時間がかかってしまった。

 

「これでリインフォースを作れるのか?」

 

「ああ、後はこれらをモデル通りに培養するんだ。ここからはデバイスマイスターの俺の領域だ。バッチリ作れる」

 

 丁度嘱託の仕事をしてきた帰りのヤマトが覗きにきたので、生体部品の入ったポットを見せてやる。

 はやてとの適合率も軽く98%を超えている。これならナハトヴァールとやり合った時と同じくらいの安定したユニゾンが出来るだろう。

 

「と言うか思うんだけど……フェイトちゃんには悪いけどプロジェクトFって使い方次第では、生体部品だったりなんなら医療関係でもかなりの力を発揮すると思うんですよねー。この際プロジェクトFを応用した研究とかしてみたらどうです?」

 

「でもこの技術は私の負の象徴だしねぇ……」

 

 俺の考えにプレシアが自嘲しながらそう呟く。そう言えば過去の事が黒歴史になってるってアリシアちゃん言ってたなぁ。今回プロジェクトFを使ってくれたが、内心ではかなり心理的負担がかかっていたのかもしれない。

 そんな事を考えていると、監視役であったリンディさんは首を横に振る。

 

「そんな事ないわプレシア。魔法も然り質量兵器も然り、結局はその技術を悪用するからいけないのよ。第97管理外世界……地球のダイナマイトだってそうよ。あれは元々は鉱山でも採掘に使われていたものが戦争に用いられるようになってしまったの。誤った使い方をしたからダイナマイトは兵器という括りで見られるようになったの」

 

「そうね、知ってるわ。だからこそこの技術はもう……」

 

「でもこうは思わない? 逆に本来の用途とは違う使い方をしたからこそ、役に立つものもあるのかもしれないと。プロジェクトFが命を作り出す用途で開発されたにしても、違う使い方をすれば今回のようにリインフォースみたいに助かる人もあるかもしれないわ」

 

 直後リンディさんがチラリと俺らの方を向く。……え、俺らも説得するの? ええとええと……この手の説得は得意じゃないからオリ主頼んだ!!

 

「それにプレシアさんはプロジェクトFを黒歴史と言いますが、あれがなければフェイトは生まれず、俺らとも出会うことは出来なかった。そういう点では少なくとも俺は感謝してますよ。それにアリシアだってフェイトの事を妹として大切にしている。プロジェクトFによって生まれた命があるから幸せになった人もいる事を忘れないでください」

 

「リンディ……ヤマト君……」

 

 本当このオリ主の説得スキルはどこから来るんだか。

 俺なんて自分にメリットがあるときに論理的に上手く言いくるめる事はできるけど、ギャルゲの主人公じゃないから説得とかは苦手だしなぁ。

 リンディさんとヤマトの言葉はプレシアの心を動かしたようで、憑き物の落ちた顔をする。

 

「そうね、その通りだわ。私にはプロジェクトFを開発してしまった責任がある。ならばそれを改良して、困ってる人の為に役立てる技術にしないといけないわ。ありがとうねリンディにヤマト君。それにレオ君も」

 

「え、俺もですか? 俺説得とかしてないですけど」

 

「きっかけをくれたのはあなたよ。本当あなたには助けられてばかりね」

 

「……そうですか。ではどういたしまして()()()()()()

 

 その後プレシアさんは仕事や娘を愛でる合間合間にプロジェクトF……生体技術の新たな研究を行うようになったのだった。

 

 

 ◇

 

 

「ふふふーん。ふふふーん」

 

『ご機嫌ですねぇ。プレシアが立ち直ったのがそんなに嬉しいのですか? マスターには関係ないのに』

 

「馬鹿野郎アスカ。俺の専門外の新しい発明を始めたんだぞ? しかもこれからも生体部品の開発なんかもしてくれるって言ってくれたし。俺にとってメリットだらけだ」

 

『なーんだ。結局自分のためですか』

 

 生体部品の相性なんかで結局お蔵入りになったあれやこれやの案が、完成させる事が出来るようになるかもしれないのだ。

 そういう意味ではまさに大収穫だったと言える。

 

『確かにそれはマスターからしたら大収穫でしょう。ですが大丈夫なのでしょうか? 企画書などもあの腐れ野郎に燃やされてしまいましたが……』

 

「問題ない。どういう研究コンセプトだったとかは覚えてるから、一から研究し直せばいい」

 

 カリバーの意見はごもっともだが、むしろ一からやり直した方が新しい発見があるものなのだ。それに燃やされた家も現在新しく建て直しており、グレアム曰くもっとデバイス製作と研究がしやすい環境を整えてるらしい。

 後一ヶ月で完成予定らしいので今から楽しみである。

 

「よし、出来た。後は待つだけだな」

 

『お疲れ様でした』

 

 生体部品をユニゾンデバイス用の培養ポットの中に入れて、モデリングした情報を入力。

 そして培養に必要な栄養などが入ったタブレットを入れて培養を始める。

 

 リインフォースは大人サイズだから最先端のユニゾンデバイスよりも10倍以上時間がかかる。リインフォースの肉体完成までに二週間はかかるだろうな。

 だからその間にリインフォース内部のユニゾン機能や魔法のプログラムとリインフォースの武器にする予定のパイルバンカー型のアームドデバイスの作製。

 はやてからメモリを回収して内部の防衛プログラムの除去と移植の準備。

 そして二代目夜天の書との連動機能と、はやてが作る予定のリインフォースの妹との多重ユニゾン方式の開発。……まぁこれは防衛システムが100%しっかりと除去できなければ断念する予定だけど。

 何はともあれ、やる事はたくさんあるな。

 

「ま、それらは明日からでいいや。はやてに教えながら作らないといけないし」

 

『だとしたら今日の工程も教えてた方が良かったんじゃ無いですか?』

 

「いや今日ははやては病院での定期検査で来れないし、そもそも今日やった工程はめっちゃ簡単だから、はやてがユニゾンデバイスを作るときに一回説明するだけで充分だろう」

 

 そう言えば明日はすずかちゃんは習い事なかったよな。ならすずかちゃんも呼び出してまとめて教えてしまうか……。




 フェイト・テスタロッサ

 魔力光:金色
 魔力:AAA
 レアスキル:変換資質『電気』
 戦闘スタイル:高速移動からの一撃離脱
 好きな食べ物:翠屋のケーキ、抹茶ソフト
 趣味:運動

 ジュエルシードを求めて海鳴市にやって来たが、なんだかんだ敵対する事なく手を組む事になり、結果たくさんの友達が出来て、友達に母親と姉を救ってもらってと今作で一番救済されたキャラクター。
 レオ達と出会う前に金髪の方の踏み台に散々付き纏われた挙句、彼のせいでジュエルシードを取り逃し、攻撃して追い払おうとしたら、逆上して反撃されたことがトラウマになり、オッドアイの人に対して恐怖を抱くようになり、原作よりも若干怖がりで引っ込み思案な性格になってしまった。本人は治したいと思っており、身近なオッドアイのレオに頼もうかと悩んでいるところである。
 自分の事をよく見てくれた魔導師組のみんなや、自分を受け入れてくれた姉の事が大切であり、みんなを守る為にもっと強くなりたいと思っている。
 主に魔導師としては遊撃を担当し、アリサの攻撃の合間をぬって一撃を加える戦法を取る。
 シグナムに師事しており、彼女との実戦を通して鍛えている他彼女の道場にも通っている。
 最近シスコンになりつつある。



 みんなから見たフェイトの評価

(点数100点ー一生一緒にいたいほど好き、
 80ー付き合いたい、
 70ー親友、
 50ー友達、
 30ー興味ない、
 20ー嫌い、
 0ー死ね、むしろ俺が殺したる)

 レオ:驚かせたら過剰に怯えるから面白い反面、このままではいけないと思ってる(70/100)

 ひな:姉弟子さんで、よくリニスと三人でお話しする。ひなよりリニスのことが詳しくて悔しい(75/100)

 ヤマト:怖がりだけど、それを治したいと頑張っている姿に好感が持てる(75/100)

 なのは:綺麗でカッコよくて可愛い友達、最近二人で使う合体魔法を思いついた(77/100)

 アリサ:普段は姉の後ろに隠れる事が多いが決めるときはしっかり決められる。あと意外と頑固(73/100)

 すずか:少しだけ距離感がある。あの事はもう怒ってないから気にしなくて大丈夫だよ(72/100)

 アリシア:念願の妹、お姉ちゃんっ子でよくついて来て可愛い反面、私より背が高くて内心複雑(77/100)

 はやて:心優しくて、本局にいる間はずっとを気遣ってくれた。シグナムの教え子になったのはビックリしたなぁ(75/100)
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