見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ? 作:蒼天 極
「はぁあああ……学校終わった」
さてと今から本局行って色々と作らないとなぁ……。それにそろそろはやてからメモリを没収して防衛プログラムの除去もしないとならない。
……まぁそれは明日か明後日でいいや。
「ひなちゃん、俺今から本局行くから先に帰ってて」
「え、う、うん! 分かったよ!」
なぜか動揺しながら返事をするひなちゃん。はて、この子は俺に何か隠し事でもしてるのだろうか? ……と言うか慌て方からしてバレたら俺に怒られるとかそんな感じの反応だよな……?
「どうしたのひなちゃん。何か言いづらい事でもあるの?」
「ふぇ!? い、いや。なんでもないよ!!」
「……怪しい。何か俺に怒られる様なことをしたなら、怒らないから正直に言いなさい」
「違うよ、怒られる事はしてないよ!!」
ひなちゃんのこの慌て方は嘘はついてないな。
て事はやましい事以外で隠し事があるって事だが……まぁそれなら別にそこまで深く追及はなくていいや。
「そう? なら「な、何でもないんだよ! 何でもないんだからー!!」……あ、行ってしまった」
ひなちゃんは逃げる様に教室を出て行ってしまった。別にそんなに慌てなくても、これ以上は問い詰めるつもりは無かったんだけどなぁ。
そんな事をぼーっと考えていると黒板の端に書かれた日付が目に入る。
「いっけね。明日バレンタインじゃん!」
すっかり忘れてた! 毎年みんなに逆チョコでお手製のチョコ菓子あげてるのにすっかり忘れてた!! (大事なところでもないが二度言った)
ひなちゃんを初めなのはちゃん達からも毎年喜ばれてるから、今年はフェイトちゃんやアリシアちゃんにも食べさせようと思ってたのに!!
こうしちゃいられない! 別に本局のあれやこれやで今日中にやらないといけない物なんてないし、スーパーであれこれ買って……ひなちゃん家の台所を使うわけにもいかないから、ヤマトの家の台所借りよう!
どうせアイツ台所なんて使わないし!! (ゲス顔)
「そうと決まれば、スーパー直行!!」
〜スーパーにて〜
「あらレオ君」
「奇遇やなー。そんなにチョコとか砂糖とか買って何を……ああ、明日はバレンタインか」
スーパーにはタヌタヌパーカーを着たはやてとシャマルさんがいた。
スーパーってはやてとのエンカウント率が高いんだよなぁ。羽鳥さん家に居候する様になってからスーパーに来る回数が減ったと言うのに、前回も前々回もはやてと鉢合わせたよ。
「明日バレンタインだからチョコマフィンでも焼いてやろうと思ってね。あ、はやてのも焼いとくから放課後そちらの家にお邪魔するね」
「ああ、ご丁寧にどうも。何ならうちの子達の分も焼いてくれれば助かります。……待ちぃ、レオ君。新居完成まであと一週間やったやろ。なのにどこで作るつもりや?」
「え、ヤマトの家の台所を占領するけど」
「アホォ!!」ガツン
「あぁあああ! 脛がぁああああ!! な、何をするだ、車椅子レーサー!? ……って今どこで俺の脛を蹴った?」
「私の右の爪先や」
「……リハビリ中?」
「うん。はやてちゃんリハビリすっごく頑張ってるから来月には走れる様になるかもって、石田先生……主治医の先生が言ってたわ」
「来年度からは一緒の学校に通うで」
「おめでとう。お祝いに明日のチョコマフィン、はやてのだけチーズ混ぜとく」
「ありがとな」
吉報、はやての足が動く様になってました!!
そうか、闇の書の呪いから解放されて一ヶ月以上経過してる。いい加減足の麻痺も取れ始める頃合いだったのか!!
「まぁはやてがおめでたなのは一旦置いておくな。……何をするだ、車椅子レーサー!?」
「おめでたって誤解される様な言い方はやめてな。下ネタの逆襲のつもりか? ……ヤマト君の家でお菓子なんか作ったら、ヤマト君が明日バレンタインだって気づいてまうやろ!?」
「は!? た、確かに……!!」
なのはちゃん達は毎年バレンタイン前日はヤマトに内緒でなのはちゃん家に集まって、ヤマトにあげるチョコを作っている。
だと言うのに俺がヤマトの家なんかで作ったら、ヤマトに明日がバレンタインだと言うことがバレてしまうじゃないか!!
「でも、だとしたらどこでお菓子を作れば……」
「うちの台所貸してあげるわ。お代は焼きたてのマフィンでええで」
「あざます」
と言う事で急遽はやての家で、バレンタインのチョコを作る事にした。
「……ひなちゃん。レオ君行ったから出てきて大丈夫だよ」
「ありがとなのちゃん。……うー、れお君明日バレンタインだって気づいちゃったよ〜」
「にゃはは、いつもレオ君バレンタインにチョコ作ってきてくれるからね」
「レオの手作りチョコ……美味しそう」
「うん、レオ君すっごく料理が上手だからすっごく美味しいの。スーパーにいたって事は今年も作ってくれるんじゃないかな」
「そうなんだね。楽しみ」
「それにしても驚いたわよ。いつも食べ専なひながレオにバレンタインチョコ渡したいだなんて」
「うん。いつも美味しいお菓子作ってくれるからお返しがしたいんだ」
「そっか。じゃあもうバレちゃったけど、レオ君があっと喜ぶチョコを作ろうね」
「うん!」
※まだバレてません。
「ただいま〜」
「お邪魔しますー」
「お帰りなさいませ我が主。む、レオもいたのか。お前がここに来るなんて珍しいな」
「台所借りにね」
ソファで新聞を読んでいたシグナムさんに挨拶をする。
と言うか働けよニート侍。
……え、今日は三週間ぶりの全休? ヴィータちゃんとザフィーラの兄貴がリーダー働きすぎだからって変わってくれてようやく休みが取れた?
……ごめん。ニート侍じゃなくて社畜侍だったか。
「それじゃあ作ろっか」
「……え、はやても作るの?」
「もちのろんや。ヤマト君には私も毎年渡してるからなぁ」
「なのはちゃん達と作らなくて良かったの? 誘われなかった?」
「いやちゃんと誘われたよ。でもちょっと大掛かりなもの作りたくて、今年は遠慮したんよ」
はやてはそう言って台所の棚の中からピンク色のハートのラベルが貼られたビンを取り出す。
見れば分かる。惚れ薬じゃないですかやだー!
「ちょーっと裏ルート仕入れたこの飲むとドキドキするジュースを入れるんや!!」
「子供がやる手段じゃねぇ!!」
何でやつだ! まさかこのタヌキ、ここまでやるとは……。だが確かに理には叶っている。鈍感なアイツにはやての好意を伝えるためにはこれくらいしなきゃダメなのかもしれない。
しょうがないなぁ、今回だけ黙って協力を……待てよ?
「なぁはやて。どうやってチョコ渡す気だ?」
「え、もちろん明日家に呼んで手渡しするよ。ちゃんと私が対象になる様に目の前で食べてもらう予定や」
「でも俺は思うんだよ。はやての家に来るのはヤマトだけでなく、なのはちゃん達も来るってさ」
「…………」
「なのはちゃん達にアプローチしたいから、今日は一緒に来ないでってお願いしても、承諾してくれる人達か?」
「……違うなぁ。抜け駆けはさせないって止めてくる筈や」
「だろ? そうなったらみんないる中でヤマトは誰を狙うんだろうな?」
「……今回はやめとくわ」
「それがいいよ。これは勿体無いからヤマトが一人で遊びに来たときとか、飯食いに来たときにドリンクに混ぜな」
と言うわけで、はやての惚れ薬テロを未然に阻止した俺は改めてお菓子を作る事にしたのだった。
アリシア・テスタロッサ
魔力光:空色
魔力:AAA
レアスキル:なし
戦闘スタイル:状況に合わせてデバイスを使い分ける
好きな食べ物:翠屋のケーキ
趣味:ゲーム
フェイトの小さなお姉ちゃんにして、今作のヒロインその2。
明るく前向きな性格で、自らのクローンであるフェイトについても、可愛い妹が出来たととても大切にしている。
レオの事が好きで暴走したときに助けてもらったのが惚れたきっかけだが、それ以上に単純に顔と性格がタイプだった。
嘱託魔導師としてフェイトの援護役として二人で行動をするが、妹に怪我させたくないからとついつい援護役の彼女もフェイトと一緒に戦ってしまう。
魔導師組の中では、ガンナーとして相手のスフィアを撃ち落としたり、ハリセンで吹っ飛ばしたりする攻撃寄りの援護タイプ。
またマイクとかポンポンとか目立つため、無意識ながら敵からのヘイトを自分に集めてもいる。
最近ではレオとひなに鍛えてもらっている。
みんなから見たアリシアの評価
(点数100点ー一生一緒にいたいほど好き、
80ー付き合いたい、
70ー親友、
50ー友達、
30ー興味ない、
20ー嫌い、
0ー死ね、むしろ俺が殺したる)
レオ:よく一緒に遊ぶ。俺のこと好きらしいけど……どうしよう(78/100)
ひな:恋のライバルだけど親友。三人で結婚できたらなぁ(77/100)
ヤマト:彼女が楽しそうに笑って生活しているのを見ると、ジュエルシード事件で頑張って良かったと思える(71/100)
なのは:友達でありフェイトちゃんを倒してるからとライバル視されている。この間スターライトブレイカーを跳ね返されてへこんだ(72/100)
アリサ:最近ではよく一緒に遊ぶ計画とかを立てたりする。最近はよくゲーセンのタップダンスで対戦する(73/100)
すずか:明るくて前向きで一緒にいると明るい気持ちになれる(73/100)
フェイト:優しいお姉ちゃん。最近はあちこち遊びに行っているのでよくついて回っている(85/100)
はやて:ノリがいいため、ボケたらノリツッコミしてくれて楽しい(71/100)