見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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……マッサージ頼む。あ"ーそこそこ

「……ん」

 

「あ、起きた」

 

 目を開けるとと目に金髪の小さな女の子が飛び込んでくる。

 あぁ、そう言えば今日お泊まり会だったね。

 

「いやー、レオの寝顔初めて見たよ。ほんと綺麗な顔だよねー」

 

「お褒めいただきどうも。俺としてはアリシアちゃんの顔も可愛いと思うけどね」

 

「ほえ!?」

 

 アリシアちゃんはボフンと顔から湯気を立てて顔を真っ赤に染めた。

 褒め返される事は想定してなかったようだ可愛いやつめ。

 彼女はおいておいて周りを見ると、みんな興味深そうに我が家の内装を眺めている。

 

「ここがレオ君のお家か〜。来た事なかったけどすっごい広いんやな〜」

 

「いや、先代の我が家はこれよりもっとせ……まか……た……グゥ」zzz

 

「そっかー。……ナハト、レオ君の顔にペロペロ攻撃や!!」

 

「……やめて〜。ナハト、くすぐったいから顔ペロペロやめて〜」

 

 ついつい二度寝しそうになってしまったが、ナハトにこれでもかと顔面を舐められた事で目を覚ます。

 顔面に張り付いたナハトを引き剥がして頭を撫でていると、なのはちゃん達が興味深そうにナハトを見る。

 

「ねぇねぇ、この子はなんなの?」

 

「私も気になってたんだ。すっごく可愛いよね」

 

「この子はナハトって言ってレオ君が生み出してくれた私の家族や」

 

「リインフォースに本来入っていた防衛プログラムを無害化させて、はやての生体部品を管理世界のハネキツネ型に培養して作ったユニゾンデバイスです」

 

 その後女子組はみんなデレデレした顔でナハトを撫でていたのだった。

 八神家のマスコットとして作ってやったのは正解だったようだ。めちゃくちゃ大切にされてるのが見て取れる。

 そんな彼女らの様子を見てヤマトは呆れたように

 

「レオ、お前ほんとなんでもありだよな」

 

 とか言って来なすった。

 

「何言ってんだ言霊使い。俺はそこに理論がないと何も出来ないタイプだぞ?」

 

「理論が無くても一から作る奴が何言ってんだ」

 

 あくまで常識的な範疇で理論を立てているだけであって、突拍子もない事は流石に無理だぞ?

 しばらくナハトを愛でていた女子組だったが、時計を見るとナハトを俺の膝の上に置いて来た。

 

「今からみんなでお料理作るかられお君はゆっくりしててね!」

 

「そう? なんだか悪いね。少し手伝おうか?」

 

「ええよ。流石に働きすぎや。こう言う日くらい甘えてもバチは当たらんで」

 

「そう? それじゃあお言葉に甘えてゆっくりさせて貰おうかな。……ヤマト、テメェはこっちだ。行かせねえよ?」

 

 みんなの手伝いをしに行こうとするヤマトの襟首を掴んで止めてやった。

 ……そうだ。こうなったらヤマトも働かせてしまおう。(ゲス顔)

 

「ヤマト、悪いけど腰のマッサージ頼んでいいか? 最近デバイス製作とかで座りっぱなしで腰に来たんだよ」

 

「この年齢でそれ不味いんじゃないか?」

 

「まぁリインフォースの件は急がないといけなかったしなぁ。まぁデスマーチも終わったし当分はゆっくり出来るよ。……それじゃあ頼んだ」

 

「分かった」

 

 ヤマトも俺がそこそこ苦労していた事は知っているため、文句を言わずに素直に腰のマッサージをしてくれる。

 ……んー、気持ちがええんやー。

 

「ん……あ"ー、生き返るわー」

 

「そうか。……お疲れだったな。本当に」

 

「全くだよ。いくら原作とは言え当分こういうのはごめんだね」

 

 俺の記憶が正しければ次は確か10年後、ミッドチルダで起きたはずだ。

 だが俺は嘱託として以上に管理局と関わるつもりはない。……まぁ今も嘱託としてレジアスのおっちゃんに呼び出されては、会見とかを護衛という名目で至近距離で観察をさせられてるんだけど……。

 転生前は管理局でデバイスマイスターになろうと思っていたけど、シグナムさんとか見てるとかなり過酷っぽいし、技術者として目立ちすぎてしまったから入局した瞬間過労死するまで仕事を渡される未来が見えるしなぁ。

 

「なんかもう将来は海鳴市でフリーのプログラマーになってそこそこ稼げばいいかなぁって思っている今日この頃」

 

「まぁレオの場合今の時点で貯蓄とかかなりあるしな。……俺も技術者系のチート貰えばよかった」

 

『何言ってるんですヤマト君? マスターはキッカケこそチートですが、最初の一年は鍛錬以外はデバイスやその他諸々の勉強や実験に時間を費やして、受験生以上に徹底的に勉強していたのですよ? 故にマスターのチートは純粋な努力で研ぎ澄まされて成長したチートを超えし代物。技術者系のチートが強いのではなく、マスターが頭おかしいと理解なさい』

 

 よく喋るじゃないかアスカ。というか頭おかしいって褒めるのか貶すのかどっちかにしてくれないかな、この性悪デバイスめ。

 

「そうだったのか。……悪かったレオ、俺の考えが甘かったよ。俺ももっと言霊の力を勉強して徹底的に研ぎ澄ませて見せる!!」

 

「あー、うん。がんばがんば。……悪いけどあと3センチくらい尻側を押してくれない? ……あ"ー♪」

 

『マスター女顔で女声ですからエロいですねぇ』

 

「うっさい」

 

 

 それから30分くらいしたら嗅ぎ慣れたスパイスのいい匂いがして来た。

 今夜の夕飯はカレーか。それに何かを揚げる音も聞こえるし、揚げ物も作っている。今夜はかなり豪勢になりそうだな……。

 

「カレーと言うとママがいつも隠し味でカレーに入れてるものがあるの!!」

 

「隠し味だね。母さんのカレーには確かに入ってる」

 

「そうなんか? どれや?」

 

「はちみつとチョコレート、入れてみようよ!!」

 

「「ストップ(や)アリシアちゃん」」

 

 蜂蜜瓶を手に取っていたアリシアちゃんをはやてと一緒に思わず止めてしまった。

 コラコラ料理初心者が挑戦をするものでは無いですぜ。

 

「隠し味にも入れるタイミングがあるんだよ。例えば蜂蜜はカレールーを入れてしまった後に入れると、カレーにとろみがつかなくなるんだ」

 

「そうやね。だから蜂蜜は水を入れたときの最初に入れて20分くらい煮込まなあかん」

 

「そうなの? あ、危なかったー。もう少しで失敗しちゃうところだった!」

 

「それに蜂蜜とチョコレート入れるならかなり甘くなるんとちゃうか?」

 

「まぁアリシアちゃんもフェイトちゃんも甘いもの好きだから、中辛のカレールーに入れてるんじゃ無い?」

 

「そうやね。……なんでレオ君ここにおるん?」

 

「いや、目の前で失敗フラグ立ててたからついな」

 

「気持ちは分かるわ。でもウチが見てるから気にしないでゆっくりしてて……アリサちゃん! これは生すぎや!! え、二度揚げするから? それにしても早すぎやもっと狐色になるまであげてな」

 

 揚げ物に挑戦していたアリサちゃんの方を注意するはやて。

 一番料理の得意なはやては今日は指揮官として料理が失敗しないかに目を光らせているようだ。

 これなら安心かな……。

 

「……なのはちゃん。それ塩と砂糖間違えてるよ?」

 

「にゃ!? あ、危なかったー、教えてくれてありがとねレオ君」

 

 ……ほんとに安心かな?

 まぁ作ってもらってるわけだし、これ以上は変に干渉せずみんなを信じて待つとしよう。




リリカルなのはの劇場版二作のTV編集版が10月に放送するみたい。
これはワンチャン新作が何か出るのかも……?
作者は超絶大興奮だよ!!
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