見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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アリサちゃん家でお茶会……ん、誰だお前ら?

 翌日、スバルちゃんとギンガちゃんを連れてバニングス邸を訪れると、そこにはアリサちゃんだけでなく、昨日あった人達が全員集合していた。

 おいおい何で……え、アリサちゃんが呼んだの?

 

「みんなに二人を紹介したかったんだけど……すでに紹介を済ませてたみたいね」

 

「いや、昨日偶然会ってさ」

 

「え、お前俺らの動向を把握した上で行動してた訳じゃなかったのか?」

 

「違えよ。そんな事する奴はただのストーカーだよ」

 

 いや翠屋の件に関しては、テスタロッサ姉妹がなのはちゃんが手伝ってるって言ってたから紹介がてら行ったのはあるけれども。

 そう考えると昨日は本当に天文学的な確率でみんなと邂逅したんだろうなぁ。

 

「まぁどうせ作者の特定のキャラとだけ偶然合わせるのは不公平だよなここは公平に……って言う下らない理由で運命操作しただけなんだろうけど」

 

「メタ発言やめなさい」

 

「ほんとレオ君ってメタ発言好きだよね」

 

 何はともあれ本日は八神さん家の面々も集合している。守護騎士と遊ぶのは本当に久しぶりだし、スバルちゃんとギンガちゃんの様子を見ながら適度に楽しませていただこう。

 

「ねぇねぇ、これってハネキツネ? なんでここにいるのー?」

 

「ナハトはハネキツネを模した……いやなんでもないよー。レオ君が連れて来てくれたんや」

 

 スバルちゃんはリーン姉さんの連れて来たナハトに興味津々だ。はやてにナハトを手渡されて、抱っこするとキャッキャと大喜びだった。

 

「なになに? スバルって小ちゃい動物が好きなの? ならあっちの部屋に子犬がいるわよ」

 

「そうなの!? 見たい!」

 

「子犬生まれたの? 私も行くの!!」

 

「あ、なのちゃん抜け駆けー! ひなも行く!!」

 

「それじゃ私もー」

 

「俺も行こうかな」

 

 アリサちゃん家のゴールデンレトリバーが出産した様で、興味津々なスバルちゃんとなのはちゃんとひなちゃんとアリシアちゃん。そして意外な事にヤマトも子犬を見に行く様だ。

 

「決まりね。ほらヴィータも行くわよ!」

 

「アタシが行くのは決定事項なの!?」

 

 とか言いながら律儀について行ったヴィータちゃん。

 それを見たはやては「なんだかどんどん外堀を埋められて行ってる気がする。気を抜いとったら本当にヴィータはアリサちゃん家の子に……」とか言っていた。

 

「レオ君は行かなくて良かったの?」

 

「うん。流石に屋敷の中で誘拐に遭ったりはしないだろうし、ヤマトもいるなら問題はないだろうし」

 

「いやそうじゃなくて、ひなちゃんとアリシアちゃん行っちゃったけど、一緒じゃなくてよかったの?」

 

 あ、そっち? 俺は子犬よりもここでのんびりお茶を飲んでいたいんですよ。それに純粋に遊びに来たのにその手の話題は主催者のアリサちゃんに失礼ってもんでさぁ。

 

「別にアリサちゃんは気にしないと思うけどね」

 

「アリサちゃん恋愛脳やからなぁ」

 

「どの口が言ってんだ車椅子レーサー?」

 

 ヤマトにお熱なアンタにだけは言われたくない。

 

「ね、ねえフェイト。レオとひなさんとアリシアってどう言う関係なの? 今の発言を聞く限りじゃただならぬ関係ではありそうなんだけど……。フェイトにとってのヤマトさんなの?」

 

「え、う、うん。でもこれ言ってもいいのかなぁ……悪いけど直接レオに聞いて」

 

 どうやら恋バナが好きっぽいギンガちゃんがフェイトちゃんに、俺とひなちゃんとアリシアちゃんの関係を尋ねる。

 だがフェイトちゃんは俺に説明を丸投げである。

 

「ねぇねぇレオ! ひなさんとアリシアとはどんな関係なの!? 親友? 恋人? 婚約者? もしかしてもう結婚してるの!?」

 

「なんでやねん。ひなちゃんとアリシアちゃんとは一応まだ友達って関係。流石に好意には気づいてるけど、流石に付き合うには早すぎるかなって」

 

「レオってヘタ……奥手なんだね」

 

「今ヘタレって言おうとした? 喧嘩売ってんなら買ってやるぞ? 主に兵糧攻めと言うやり方で」

 

「ごめんなさい。なんでもしますので兵糧攻めだけは勘弁してください」

 

 それはそれは見事な土下座であった。

 食いしん坊なギンガちゃんにとって、食に対する制裁は耐え難い拷問だった様だ。

 

「レオ君ったらギンガちゃんのなんでもするって言葉を聞いて一体何をするつもりなんやろ? は!? も、もしかしてひなちゃんやアリシアちゃんがいるのにも飽き足らず、ギンガちゃんを手籠に……」

 

「レオ?」

 

 はやての発言にギンガちゃんと仲のいいフェイトちゃんが俺を睨みつけて来た。

 俺はニコッとはやてに一度笑いかける。そのときに俺の顔を見たギンガちゃんの顔が赤くなったのだが、それは俺の見間違いということで。

 そして近くでシャマルさんとリーン姉さんと一緒に鮫島さんが出した紅茶を楽しんでいたシグナムさんの方を向く。

 

「シグナムさーん。はやてがシグナムさんにスパルタ教育で剣を学びたいらしいけど、言うのが恥ずかしいって言ってますよー」

 

「そうだったのですか? 気づくことができず申し訳ありません。それでは早速ビシバシ行かせてもらいます」

 

「え、ちょ、シグナム!? それレオ君の嘘や! 「恥ずかしがってるだけなんで、気にせずやっちゃってください」レオ君恨むからなぁああああ!!」

 

 やる気を出したシグナムさんに連行されて行った腹黒タヌキ。

 その姿を見た俺は一言。

 

「ザマァw」

 

「ギンガ。レオやはやてみたいな子にはなっちゃダメだよ? あの二人は反面教師にね?」

 

「うん」

 

「まぁでもはやてちゃんの自業自得かな……」

 

 さて諸悪の根源もいなくなったし、改めて美味しい紅茶でも……

 

 

 

 

 直後、バニングス邸に結界が貼られる。しかもこれは……AMFも貼られてるな。

 

(ヤマト! スバルちゃんを守れ!!)

 

(わ、分かった!)

 

 俺はすぐ様席を飛び出して、ヤマトに念話を送りながら、ギンガちゃんを守る様に立ち塞がる俺。

 

「これって結界!?」

 

「おそらくギンガちゃんとスバルちゃんを狙ってるんだろう! フェイトちゃんはリンディさんに連絡を!!」

 

「もうしたよ! 私はギンガの後ろを守るから!」

 

 流石フェイトちゃん、仕事が早い。

 クイントさんは二人は生まれが特殊だから、誘拐されやすいって言っていた。

 だからスバルちゃんとギンガちゃんが二人きりにならない様にしていたんだが、まさかここまでの強硬手段に出てくるとはなぁ……。

 そんな事を思っていると黒服のサングラスをかけた男複数と、メガネをかけた白衣の男が現れた。

 

「あなた達は誰? 一体何をしに来たの!?」

 

 フェイトちゃんの言葉に白衣の男が傲慢そうな表情で語り出す。

 

「私の作品を返してもらおうと思いましてねぇ。……それに良い材料も揃っている様だ。君たちも私が有効活用してあげよう」

 

「……ほぉ?」

 

 ……作品、そして材料ね。これは龍帝院レベルでボコボコにしても罪悪感は湧かなそうなやつが来たもんだ。

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