見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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発信機かー。ヤマト出番だ

「アリサちゃん。今から研究所の場所聞き出すんでしょ?」

 

「えぇ。やめろとか言わないでね? 流石の私も自宅をやられて腹が立ってるんだから」

 

「いや、龍帝院に家燃やされてその怒りはよく分かるから別に気にしてないよ。ついでに適当なグラサンに自白剤投与して、どこの犯罪組織が研究所に協力してるのかを聞き出してほしいんだけど」

 

「分かったわ」

 

 いくら豪邸で近くに何も無くて見てる人もおらず、ヤマトの言霊で家を元通りに出来たとはいえ、家を荒らされたアリサちゃんの怒りは凄まじい。

 アリサちゃんは自らの父でありこの家の持ち主であるデビッドさんに連絡したらしいが、主犯格である違法研究者は管理局に渡すけど、それ以外のグラサンは海難保険に入れて死ぬまでベーリング海でカニ取って貰うとか言っていたらしい。なんでもこの世界の住民じゃないから足がつかないんだとか。

 世界有数の大企業の社長一族であるバニングス家の闇を見たね。

 それにしても……。

 

「なの姉って凄いんだよ!! 私が捕まったときに、ガチってしてシュバって私を助けてくれて、悪い人たちをバーってやっつけちゃったの!!」

 

 さっきからスバルちゃんが凄い熱意で俺に何かを伝えようとしているが、何を言っているのか分からない。

 なの姉ってことはなのはちゃんが関わってるっぽいしなのはちゃんに話を聞いてみるか。

 

「なのはちゃん。通訳お願い」

 

「にゃはは、分かったの」

 

 どうやらヤマトが影を操るレアスキルを持った敵と戦っている間に、スバルちゃんがグラサンに人質に取られたようだがなのはちゃんが相手にバインドをかけてスバルちゃんを取り返し、ディバインバスターをブッパしたとか。

 

「いや、屋敷の中で撃つなよ! 屋敷の中めちゃくちゃになったろ!?」

 

「ちゃんとアリサちゃんに謝って許してもらったし、ヤマト君に屋敷も戻してもらったから大丈夫なの!」

 

「な、なのは。そういう問題じゃないよ」

 

 流石のフェイトちゃんも呆れたようにため息をついていた。

 最近のなのはちゃんは事あるごとにディバインバスターをブッパするから、そろそろ道徳について根気強く教えたほうがいいかもしれない。

 

「いや待ってそれはおかしいの! なのははディバインバスターは魔法の訓練以外では一回しか使ったことないの!! レオ君が意地悪言ったときに仕返しについ撃っちゃった一回だけ!!」

 

「一回でも使ったなら問題だと思うのは私だけやろうか?」

 

「ううん。それはなのはが悪いよ」

 

 アリシアちゃんの発言に、「み、味方がいないの!? うぇええん!」と泣き出してしまった。そんな なのはちゃんをひなちゃんとスバルちゃんがヨシヨシして慰める中、リンディさんに連絡していたクロノ君が戻ってきた。

 

「母さんからナカジマ陸曹に今回の件の連絡は完了した。早めに仕事を切り上げるらしいから夕方あたりには迎えに来れるそうだ」

 

「そうかお疲れだったな」

 

 ヤマトがクロノ君に労いの言葉をかける。なんだか最近仲良くなったみたいだ。

 まぁ確かに基本クロノ君の相手は俺がしてたし、ヤマトからしたらクロノ君って友達の友達って感覚だったっぽいし仲良くなって良かったよ。

 だがクイントさんが二人を迎えに来るのは夕方か。もっと早く来てほしいけど、事件の引き継ぎとかしないといけないからそれくらいの時間になっちゃうよな……。

 

「攫われかけて怖いだろうけど、もう少しだけ我慢してねギンガちゃん」

 

「う、うん。それは大丈夫なんだけど……レオは私のこと怖くないの? 私半分とは言え機械なんだよ?」

 

「え、別に怖くないよ。……あー、ごめん。この手の励ましは得意じゃないけど一応怖くないとだけは胸を張って言える」

 

「ふふ、なにそれ」

 

 ギンガちゃんは俺の0点な返答に笑い出した。

 ちょっと、俺はヒロインの攻略苦手なんなんだから笑うのやめてよ!

 

「話は変わるがギンガとスバルには脳に発信機があるんだってな?」

 

「ああ。あの研究者はそう言っていた」

 

「ならば脳にある発信機をどうにかしなければ、これからも違法研究者が二人を狙い続けるだろうな」

 

 クロノ君の言葉にみんながうーんと頭を抱えてから、すぐさまヤマトを向く。

 クロノ君がこの話題を切り出したのはヤマトの言霊でなんとかさせたかったからっぽいな。

 頭を開いて取り出そうとしても一歩間違えたら、即死だしなぁ。

 

「どうだろうな。脳内に仕込んでるなら脳の発信機を消してどう言う影響が出るか……」

 

「ああ、問題ない。とっくにアナライザーで二人の身体を見させてもらったけど、脳って言うか頭蓋骨の裏側にあるっぽいし、ヤマトの言霊で発信機だけ消すなり転移させればどうってことない」

 

「な!? わ、私の身体、見たの!?」

 

 ギンガちゃんは顔を赤らめてそんな事を言う。どうやら彼女は俺が服の下を透視したと誤解してしまったようだ。

 流石に鉄拳制裁を受けたくないのだ速やかに誤解を解こう。

 

「心配しなくても、見たのは服の下じゃなくて、体内……内臓とかを見たから、裸体とかは見てないよ」

 

「でも身体の中を見たのは見たのよね!?」

 

「うん、見たね」

 

「なら身体を見た責任はきちんと取って!!」

 

「「ふぇ!?」」

 

 ギンガちゃんは顔を赤らめながらそんな事を言ってきた。そしてひなちゃんとアリシアちゃんはショックを受けたような表情。ま、まさかギンガちゃん。責任ってそう言う意味っすか? いつの間にギンガちゃんの好感度上げちゃった?

 まぁいい。取り敢えずはっきりと断っておこう。

 

「ごめん。おそらくギンガちゃんが望む責任は取れなさそうだ。ただでさえひなちゃんとアリシアちゃんが俺をロープにして綱引きしてると言うのに」

 

「そうだよ! れお君はひな達のなんだからね!!」

 

「ギンガは入れないんだよ!!」

 

「ダメ、私も入れて!!」

 

「ヤマト君も大概やけどレオ君もモテるなぁ」

 

「レオはニコポナデポのせいで好感度下がってただけで、普通にオリ主を地で行ってたからなぁ」

 

「ま、まぁ今のうちに二人の発信機を外してやってくれ」

 

「分かった」

 

 その後ひなちゃんとアリシアちゃんとギンガちゃんの3人が俺を奪い合っている間に、ヤマトがギンガちゃんとはしゃぎ疲れてなのはちゃんの腕の中で寝てしまったスバルちゃんから発信機を取り外したのだった。

 そしてそれと同時に、アリサちゃんがとてもいい笑顔で戻ってきた。

 

「みんな戻ったわよ」

 

「お、おかえりアリサちゃん。それでなにか聞き出せたの?」

 

「バッチリよ! しっかり聞き出してやったわ!」

 

 アリサちゃんはクロノ君に聞き出した情報をまとめた紙を渡す。

 

「手段はともかく聞き出してくれて助かった。これなら後はこっちで違法研究者を捕まえる事が出来る」

 

「それなんだけどさクロノ。私達にその仕事回してくれないかしら?」

 

「それええ考えやね。みんなでカチコミかけるのも面白そうや」

 

「カチコミってヤグザじゃないんだから。だがまぁ悪くない」

 

「関わったからには最後までだね」

 

「私も流石にあの人たちは許せないから行きたいな」

 

「戦闘機人ってママの研究使ってるからね。これ以上それを悪用されたくない!」

 

「みんなでやれば怖くないの!」

 

「ひなも悪い人たちやっつける!」

 

「ここにいる全員を敵に回すなんて可哀想な研究者だねぇ。それもこれも全てアリサちゃんの家を襲撃したのが悪いわけだが」

 

「ほんとこればかりは違法研究者に同情するよ。だが分かった、違法研究所の制圧は君達に頼むように手を回しておく」




レオ君ハーレムにギンガちゃんが入った。
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