見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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カチコミ途中だけどこれあげる

 さて魔導師組と守護騎士、ゼスト隊と言う大人数は違法研究所の近くに隠れていた。

 作戦としては全ての研究所の入り口や裏口から侵入して、ゴリ押しで制圧する事。

 本当はサーチャーで誘拐された子、まだ悪事に使われていない戦闘機人の子がいないかを確認して、魔法で研究所を倒壊させて全員生き埋めにしたかったのだが倫理的にアウトと言われてしまったのだ。

 作戦開始の合図はなのはちゃんのディバインバスターで閉ざされた正門を破壊したらだ。

 

「なのは」

 

「ん」

 

「あの旗撃ち抜け」

 

「了解!! 《ディバインバスター》!!」

 

 ヤマトの指示で研究所のマークを破壊したなのはちゃん。

 直後四方に別れていたメンバーは一斉に研究所の中へ突撃をかける。

 

「……ねぇヤマト君、打ち合わせ通りやったけどこれで良かったの? それとあれは旗じゃないの」

 

「知ってる。一度でいいからやってみたかっただけだ」

 

 この場でワンピースのエニエスロビー編の宣戦布告シーンを再現するとは、秩序側の俺たちがそれやったら流石にあかんやろがい!

 

「ほら遊び終わったならとっとと行く! 全員とっ捕まえてレオの研究の実験材料にしてやりましょう!!」

 

「いや俺はそもそも犠牲を前提にする研究なんてしてないから!!」

 

 失礼な事を言うアリサちゃんには、フルダイブシステムで再現したクロックタワーを全クリするまで帰れません企画をやらせてやる。

 そんな事を思いながら研究所に入った俺は、近くにいた研究員に対して

 

「野球しようぜ、お前ボールな!!」

 

「ガベェ!?」

 

 Mブラスターを野球バットに見立てて、フルスイングで研究員に叩きつけてやる。

 研究員は見事にぶっ飛ばされて、壁に叩きつけられて意識を失った。

 俺らも誘拐しようとしたって事は、誘拐して戦闘機人に改造された子供がいるのかもしれない。人の命をなんとも思っていない奴らにはやり過ぎくらいが丁度いいのだ。

 

「な、なんだコイツ!?」

 

「ちぇ、チェーンソー持ってるぞ!! 逃げろ!!」

 

「アハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」

 

 Tチェーンソーに持ち替えて狂ったように笑いながら研究員を追いかける。

 研究員達は必死に逃げるが、逃げ遅れた奴はもれなくチェーンソーの餌食だ。

 だがまぁ安心しな、非殺傷設定だから怪我はしないよ。チェーンソーで斬られる痛みはしっかり感じるけどなぁ。

 

「あ、研究員見っけ」

 

 俺が研究員を追いかけていたら、偶然アリシアちゃんと鉢合わせ、挟み撃ち状態となる。

 

「ど、どけぇ!!」

 

「どかないよ! 《ループ・ザ・ループ》!!」

 

「あだ!?」

 

「いで!」

 

 ヨーヨー型デバイスを振り回して、ヨーヨーを研究員の顔面に当てた。

 無論これだけでは怯むだけだが、俺に追いかけられる中で怯むのは命取りだ。

 

「お前の血は何色だぁああああ!?」

 

「ぎゃぁああああああ!!」

 

「がぁあああああああ!!」

 

 暇だったときに作っておいた二つ目のTチェーンソーを取り出してチェーンソー二刀流になり、目の前にいた二人の研究者の背中にチェーンソーを押し当ててやった。

 

「うっわー、怪我はしてないけど凄い痛そう……」

 

「チェーンソーの刃で斬られる痛みに、身体に電気が流れる痛みまで加わるからねぇ。気絶するのは無理ないよ」

 

 恐怖と痛みで顔を歪ませたまま気絶する研究者をロープでしっかり結んでバインドもかけておく。

 

「それじゃあ私あっちに行くからね」

 

「あ、待ってアリシアちゃん」

 

「どったの?」

 

 ポケットから黄色い飴玉を模した待機状態のデバイスを取り出して彼女に投げ渡す。

 アリシアちゃんがそれをキャッチすると、それはキャンディポットの中に入っていった。

 

「わわ、入っちゃったよ!! これってもしかして新しいデバイス?」

 

「イエス、リニスと一緒に作ってた、スロットナンバーその七! フォーチュンザンバーだよ」

 

 アリシアちゃんは支援寄りの性能だが、フェイトちゃんみたいに前に出て戦う事が多い。ならば前に出て戦えるデバイスもあった方がいいと言う事で、フェイトちゃんのバルディッシュを元にリニスの協力のもと作ったデバイスだ。

 アリシアちゃんは早速フォーチュンドロップから新たなデバイスを展開する。

 

「スロットナンバー7、フォーチュンザンバー!」

 

 直後アリシアちゃんのバリアジャケットは変化。フェイトちゃんのブレイズフォームの色違いの姿に変化した。

 そして展開されたデバイスもフェイトちゃんのバルディッシュのザンバーフォームと瓜二つである。

 

「おぉ〜!! バルディッシュ、使ってみたかったんだよねぇ〜!!」

 

「因みにフェイトちゃんのバルディッシュ同様、斧や鎌にもなるよ」

 

「へぇー」

 

 アリシアちゃんはガシャンガシャンと斧や鎌に変形させて遊び始めてしまった。一通り遊び終わったら捕物を再開するんだよ?

 そう注意しようとすると遠くから戦闘用の傀儡がコチラに迫って来ていることに気がつく。

 どうやら研究員の誰かが動かしてるようだな。でも時の庭園のやつよりは弱そうだしアリシアちゃん一人でやれるか?

 

「アリシアちゃん。敵来たから構えて」

 

「うん。チュートリアルには丁度いいや! 覚悟!!」

 

 アリシアちゃんはザンバーで傀儡に襲いかかった。

 その後危ないときだけ援護をして数分。アリシアちゃんはあっという間に傀儡を殲滅したのだった。

 

「あ、おーいレオー! お姉ちゃ……」

 

「あ、フェイト!」

 

 そして傀儡が全滅したタイミングで、別行動を取っていたらしいフェイトちゃんも合流。だがフェイトちゃんはアリシアちゃんの姿とフォーチュンザンバーを見た瞬間に動きを止めて、手に持っていたバルディッシュを落とす。

 そして彼女は膝をついてシクシクと泣き出してしまった。

 

「え!? ふぇ、フェイト! 急にどうしたの!? どこか痛いの!?」

 

「お、お姉ちゃんがバルディッシュを使えるようになっちゃった……、私はもういらない子なんだ……うぇえええん!!」

 

 今までフェイトちゃんが戦い、アリシアちゃんがフェイトちゃんの援護をしていたが、アリシアちゃんがバルディッシュもどきを手に入れてしまったら、それは一人で事足りてしまうと言う事。それをフェイトちゃんは嘆いているようだ。

 

「だ、大丈夫だよフェイト! 真似しただけだから!! 私偽物だからフェイトより性能は低いって!! だからお姉ちゃんまだまだフェイトが必要だなー!!」

 

 アリシアちゃんは自分下げをしながら、泣いてしまったフェイトちゃんを励ます。

 まぁ確かにフェイトちゃんの強みである高速起動はアリシアちゃんには使えないし、そのバルディッシュもどきも本家よりも性能は低いからねぇ。

 あくまでも近接でしっかり戦えるようにしただけなのだ。

 

「因みにフォーチュンザンバーが最も真価を発揮するのはフェイトちゃんに貸し出したときだよ」

 

「そうなの? それじゃフェイトはい」

 

 泣き止んだフェイトちゃんがフォーチュンザンバーを受け取ると、フォーチュンザンバーの空色の魔力刃が黄色い魔力刃に変化。

 

「なるほど、つまりはバルディッシュ二刀流が出来るんだね」

 

「そゆこと。因みに合体させて両刃の斧や、両刃の鎌にも変形するから。……あ、丁度いいタイミングで傀儡のお代わりが来たし、今度はフェイトちゃんがやってみなよ」

 

「わ、分かった」

 

 アリシアちゃんに渡そうと思っていたものは渡し終えたし、ここはアリシアちゃんとフェイトちゃんに任せて、俺は別のところで研究員にチェーンソーを押し当てるとしよう。

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