見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ? 作:蒼天 極
目に付く研究員にチェーンソーを押し当てたり、100キロあるブラスターを鈍器代わりに殴りつけたりして、次々と倒していく。
「う、動くな! こ、これがどうなってもいいのか!?」
「ひ!? や、やめて……」
中にはどこからか誘拐して来たのか、この研究所で生み出したのか分からない小さな女の子にナイフを突きつけて人質にとる奴もいたが……
「アスカ」
『はいはーい』
研究員の両腕両脚をバインドで拘束して、子供にナイフを刺さないようにする。
そして拘束を解こうとするより先に一気に距離を潰して
「ゴートゥーヘェル!!」
「おごぉおおおおおおお!?」
奴の金的に爪先をめり込ませる。
そして子供への拘束が緩んだ瞬間に、研究員から子供を取り返して、研究員を蹴り飛ばす。
「がは!?」
「バカな奴だよ。素直に投降しておけば痛い目に遭わずに済んだものを……。二度と悪いことできないように徹底的に痛めつけまーす」
「ぐぁああ!? ぎゃ、あ、あ、あぁああああああああああ!?」
うつ伏せに倒れた研究員が逃げられないように背中を踏みつけて、金的にチェーンソーを押し当てて最大出力で刃を回転させると研究員はとてもいい声で鳴いたのだった。
その後保護した女の子は誘拐された子だったようで、無事にお父さんとお母さんの下へ返された。元気になった女の子は後にこう言ったと言う。
「悪い事したら鬼に裁かれるってママが言ってたけど、それはほんとだったよ!! 悪い事してたおじちゃん泣きながらもうやめてぇーとか許してーとか言ってたもん!!」
◇
その後女の子を連れて一旦研究所から脱出。外で待機してたアルフに女の子を預けて再び研究所に戻ってくると、鉄……いや血の匂いがした。それになんだか焦げ臭い。
ゼスト隊か他の面々がやり過ぎてしまったのだろうか? そう思いながら匂いのする方へ行くと、死屍累々と横たわる研究員どもと彼らを豚を見るような目で見る俺らと同年代のラバースーツを着込んだ銀髪の女の子が立っていた。そして奥にはここの研究所のボスであろう男までいる。
「ひ、ひぃ!!」
「やり過ぎたな。ドクターはお怒りだ」
「これやったのは君?」
彼女が手に持っていた投げナイフを研究員の男に投げる前に俺が声をかけると、彼女は俺の方を振り向いた。
「む、お前は管理局員か?」
「残念、ただの嘱託だよ。それで、俺の質問に答えてもらっても?」
「ああ、やったのは私だ。ドクターからコイツらを始末するように頼まれたからな」
銀髪の女の子は続ける。
どうやらここの研究所の連中は、管理外世界、管理世界問わずにいろんな世界の子供を誘拐して人体実験を繰り返して来たため、管理局が警戒して警邏が厳しくなり彼女の所属する組織の行動が大幅に制限されてしまっているのだと言う。
そして組織のスポンサーから消して来いと言う指令が彼女の所のボスに来たらしく、現状組織の中で強い方である彼女に白羽の矢が立ったそうだ。
「どさくさに紛れて始末しようと思っていたが、来るのが早過ぎだ。これでは迷惑料代わりにここの研究成果を頂いて来たまえと言うドクターのオーダーを果たせない」
「まぁ流石に渡すわけにはいかないわな。見た感じここにいる連中死んでるっぽいし殺人罪なんだろうけど……今回の目的は君じゃないから逃げる時間はあげるよ?」
「素直に助かる。ここでゼスト隊の他に管理局の雌獅子……バッテリーデバイスを作った者と戦いたくはないからな」
「おっと、バレてたか? こことは違って情報収集はちゃんとしてますってか」
「いや、ミッドチルダであれだけ活躍して目立ってるのだから、情報を集めるまでもなく普通に分かった」
「……さいでっか」
銀髪オッドアイという分かりやすい外見的特徴もあるからなぁ。
それに彼女のいう通り嘱託としてはレジアスのおっちゃんの護衛をしつつ、政治とかについて学んでるし、おっちゃんの命狙う暗殺者とかも無傷で捕まえてる。研究者としてはバッテリーデバイスやその他諸々を作っている。そりゃ目立っても無理はないわな。
直後ここの研究所のボスである男が吠える。
「こ、このまま殺されてなるものか!!」
そして近くにあった端末を大急ぎで操作し始めると、直後巨大な傀儡が壁や天井を破壊してこの部屋に姿を現す。
いや、一体どこに収納してたし。
そして崩れた壁から研究員は脱出。銀髪の女の子が彼に投げナイフを投げようとするが、流石に目の前で殺人を犯されても困るので彼女の手を止めた。
「どうせ全ての出入り口や転送ポートには局員がいるし逃げる事はできない。ここの研究を盗み出すのも俺がいる限り許さないし、もう帰ったほうがいい」
「……そうだな。だがコイツはそう簡単に返してくれそうに無さそうだ」
傀儡は肩に装備されたガトリングガン砲を撃ってくるが、アスカロンを展開してパーフェクトプロテクションで俺と銀髪の女の子を守る。
取り敢えずこの傀儡はフォースカリバーで切り刻んでしまおうか? そう考えていると女の子はシールドの横から投げナイフを投げて、傀儡の膝関節部にナイフを突き刺す。
直後ナイフが爆発した。
「面白いレアスキルを持ってるな」
「戦闘機人が持つインヒューレントスキルだ。体勢が崩れたがお前がトドメを刺すか?」
「喜んでラストアタックいただきますわ。《マキシマムブラスト・フルバースト》!!」
関節部を破壊されて大きく傾いた事で攻撃が止んだ傀儡に対して、今まで散々鈍器として使っていたMブラスターで砲撃を撃ち込む。
その直後、
「オラァ!!」
「がべーギャァああああ!!」
研究員が逃げた崩れた壁から、顔面が大きく変形した研究員がぶっ飛ばされて戻って来た。
そしてそのまま砲撃の中に入って行って……あー、うん。ドンマイ!
傀儡も壊れたため攻撃をやめると、研究員はそれはもう悲惨な状態になっていた。
「おーい! レオくーん!!」
「っ! 局員が来たようだ。オーダーは果たせてないが私は失礼する」
「おう。あ、お前名前は? 俺、宮阪麗央って言うんだけど」
「チンクだ。お前が私達の敵にならないことを祈るよ」
「おう。あ、あといくら性能重視のためとはラバースーツはやめた方が良いよ。少しくらい服に遊びを入れな?」
「そうか? 分かった。ドクターに伝えておく」
彼女はそう言うと凄まじい脚力で崩れた天井へ飛び上がり、そのまま逃げて行ってしまった。
その直後、クイントさんがこちらにやって来る。どうやら俺の砲撃に研究員を殴り飛ばした犯人はクイントさんだったようだ。
「ごめん。レオ君の方にぶっ飛ばしちゃ……た…………。ねぇ、レオ君。これをやったのはあなた?」
チンクが殺したのであろう研究員を見たクイントさんは俺を睨みつける。どうやら俺が殺したのではと勘違いしたようだ。
だがそれに対して俺は涼しい顔。
「アスカー。さっきまでいた子を写して」
『はいはーい』
直後宙にモニターが浮かび上がり、チンクの姿が映し出される。
「犯人コイツっすね。別の違法研究施設から派遣された戦闘機人っぽいです」
「あ、そうなの? ごめん勘違いしちゃった……」
「大丈夫ですよ。取り敢えずコイツらもアースラに運んでしまいましょう。正直このまま埋葬したほうが良さそうですが、ひなちゃんのレアスキルで蘇生させますんで」
「え、蘇生? 今蘇生って言った!?」
どうやらクイントさんが殴り飛ばしたコイツで最後だった様なので、とっとと気絶した奴や拘束した奴。チンクによって殺された奴などをアースラに回収するのだった。
そしてその後、こんなクズどもにひなちゃんのハグを渡すわけにはいかないと言うことで、なのはちゃんにフェニックスウイングを使わせてヤマトの言霊で効果を移そうとしたら、ひなちゃんが俺をターゲットにするアクシデントが発生。
まぁ別に誰にフェニックスウイングを使わせても問題ないため、そのままヤマトの言霊で効果だけを死亡した研究員どもにくれてやり、そのまま全員逮捕したのだった。
これで今回の事件は解決したが、今日あったチンクとは奇妙な関係になる事を当時の俺は知らなかった。
チンク登場。
ただし彼女はハーレムに入れようと今の所は思ってません。