見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ? 作:蒼天 極
無印編始まります。
おお麗央よ、遅刻するとは情けない!!
時間が経つのは早いことで小学三年生になりました。
確か今年から海鳴市を舞台に魔法関連の事件があったんだよな。
ヤマトにも注意を促したが、彼そもそも原作を見た事が無いらしく、俺の発言で初めて事件があることを知ったらしい。
「詳しく教えてくれないか? その方が円滑に進められるだろう?」
「あー、すまん! 神さんの意向で俺の原作知識奪われてる」
「えー……」
「残念そうな顔すんなよ。今度ワック奢ってやるからさ」
「あー! 二人ともおはよー!!」
「ヤマト君おはようなの! あ、レオ君もね」
「なのはさん? この俺をついで扱いした件について向こうで詳しくO☆HA☆NA☆SHIしよっか? なんなら頭なでなでの刑でもいいよ?」
元気いっぱいなひなちゃんとなのはちゃんがやって来たが、なぜなのはちゃん含めた三人娘は俺のことをヤマトのついでのように見るのだろう。
どちらにも平等なひなちゃんを見習えぇ!! 差別をするなぁ(迫真)!!
「にゃはは、ごめんね」
「ほら早く行かねえとバスに乗り遅れるから行くぞ」
「置いてくよー!」
「解せぬ」
本当に置いていかれても困るので、今回は渋々水に流してやる。
バス停に着き適当に駄弁っていると遠くからスクールバスが見えて来た。
「よぉ、なのは! ひな!」
「「ヒィ、りゅ、リュウヤくん!?」」
………………。
空気を読めずに金髪もやってきた。
「一緒に登校の約束してたのに、約束をすっぽかすなんて照れてんのか? あ、それともうっかりさんか? しょうがないなー、なのはとひなは」
「一緒に行く約束はヤマト君としかしてないの!」
「そうだよ、過去をねつぞーしないでよ!」
「また俺の存在ハブられた件について」
「諦めろ。お前はそう言う運命だ」
ううむ、ここ最近の俺の扱いが日に日に悪くなっていってるような気がする。
踏み台らしい行動は基本しないように心がけてるのに何故だ?
『日頃の行いですね』
(いや、踏み台らしい事してないからな?)
『確かに踏み台らしいことはしてませんけど、充分問題児と言うことを自覚しましょうね』
納得いかねぇ! 売られたケンカは買うようにしてるだけなのに!!
いや、逆に考えろ。売られたケンカを買うってことは、ちょっかいかけたら反応をするということ。だとすると弄る側からしたら弄りがいがあるわけで……
しょうがないなぁ、みんなは。
「れお君、リュウヤ君みたいな顔してる」
「え、マジで? うわぁ金髪みたいな顔ってそれは本気であかんやろ。後で教会行って懺悔しないと」
「どう言う意味だ踏み台! というか、なのはもひなも俺に靡かないのってどう考えてもお前のせいだろうが!!」
「は、どう言うこっちゃ?」
「洗脳してんだろ? この俺に勝てないからって卑怯な手段使いやがって。お前を倒してなのは達を解放してやる!!」
その理屈はおかしい!
仮に俺が洗脳できてるとしたら、なのはちゃん達はヤマトではなく俺にメロメロになってるはずだ。だからもし使ってるやつがいるとするならばそれはヤマトなんだ!!
「お前今失礼なこと考えただろ?」
「まっさかー。なのはちゃん達の洗脳疑惑に関する真の犯人が、お前だろとしか考えてねえよ」
「後で覚悟しとけよ?」
「よそ見してんじゃねえ! アンリミテッドブレードワーk「黒縄地獄!!」おごぉおおおおおぉおお!!?!!!?!」
金髪が崩れ落ちたタイミングでバスが到着した。
こんなやつは無視してさっさと乗ろ「この踏み台ぃいいいいいいい!!」およ?
「いつもいつも、邪魔ばかりしやがってぇ! もう手段は選ばねぇ、お前の存在はこれから始まる原作には邪魔な存在だしここで消してやルゥううううう!!」
「あわわ、リュウヤくんが怒り狂ってるの……」
「ちょ、変身しちゃったよ!?」
「あいつ、怒りで完全に我を失ってやがる……」
流石に何回も同じ場所に攻撃をしていると、耐性が出来てしまったのか血走った目をした金髪が大声で叫ぶ。
……はぁ、しょうがないなー。
バスに乗ろうとしていた俺は無言で金髪の方へ歩いていく。
そしてバスの運転手さんの方へ首を回して叫ぶ。
「ここは俺に任せて先に行けぇええええ!!」
「バカな、遅刻してしまうぞ!?」
「そうだよ! リュウヤ君のためなんかに遅刻しなくていいの!」
「そうだこっち来い! あいつは俺が……俺がバインドで抑えておいてやるから!!」
「馬鹿野郎! 頭に血の上ったこいつは何をしでかすか分からねえ。俺の皆勤賞を引き換えにお前らを助けられるなら安いもんだ!! 早く行けぇえええ!!」
「……すまない!!」
バスのおじさんは謝罪をするとバスを閉める。
これで取り残されたのは俺と金髪だけ。
「ぶっ殺してやるよ! 死ねぇ、踏み台ィいいいい!!」
「ぶっ転がされるのはお前の方だ! 行くぜオラァアアアアア!!」
「「「レオ(くーん)!!」」」
無情に進むバスの中からみんなの声が聞こえた。
アイツらの元へ帰るためにも、俺は負けねぇ!!
結局遅刻しました。
〜お昼休み〜
その後一分で金髪を殴り倒した俺は歩いて学校に行ったが、結局遅刻をしてしまい、担任にお叱りを受けることとなってしまった。
まぁ、気絶して学校に来ていない金髪と比べればマシだろう。
「大変だったわねーレオも」
「いやマジで途中で事情説明してくれて助かったわ。おかげさまであの程度の説教で済んだ」
「にゃはは、それにしても将来か~」
ついさっきの授業のことを思い出したのか、なのはちゃんが呟く。
「アリサちゃんとすずかちゃんはもう、結構決まってるんだよね?」
「うちは……お父さんもお母さんも会社経営だし、一杯勉強してちゃんと跡を継がなきゃ、くらいだけど?」
「私は機械系が好きだから工学系で専門職が良いな~って思ってたりするけど」
「そっかぁ、ひなちゃんも決まってたりするの?」
「ひなはパン屋さん! 美味しいパンをいっぱい焼くんだー」
「にゃははそっか、ひなちゃんらしいね。ヤマト君とレオ君は?」
「俺はまだ特に決まってないな。まぁ大人になって行くにつれて、自然に見えてくるだろ」
「俺はすずかちゃんと同じで工学系かな。なんならちょくちょく(デバイスを)組んでるし」
もうちょっと大きくなったら、デバイス技師として働いてもいいかもしれないし、デバイス作りで培った技術を用いてそう言う技術職に就いてもいいな。
「レオ君はすごいねぇ……」
「そう言うなのはは?」
「このままいけば翠屋二代目よね?」
「うん。それも将来のビジョンの一つではあるんだけど。やりたいことは何かあるような気がするんだけど、まだそれがなんなのかハッキリしないんだ。私、特技も取柄も特にないし」
「バカちん!」
「にゃ!」
アリサちゃんがミカンをなのはちゃんの頰に投げつけたが、なのはちゃんは咄嗟に回避! そのままミカンは俺の顔面に張り付いたのだった。……おい。
「自分からそう言うこと言うんじゃないの!」
「そうだよ、なのはちゃんにしか出来ないこと。きっとあるよ」
「そうだよなのちゃん!」
「大体あんた、理数の成績このあたしより良いじゃないのよ。それで取り柄がないとかどの口がいってるのよ!」
そう言う否やアリサちゃんがなのはちゃんの両頬を後ろから引っ張り始める。
おぉ、よく伸びる。
……それにしても。
「
「二人ともダメだよ。ねぇ、ねぇってば~」
「俺については完全に無視かよ、謝れよコラ。あとひなちゃん。勿体無いからって俺の顔に張り付いたみかんを食べようとしてるんじゃありません」