見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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準備は色々整えてるからな?

 チンクと俺の関係の一件は片付いた事だし、魔王の心臓について色々調べたいところだが……その前に最高評議会という名の邪魔者どもを踏み台の名の下に滅さなければならない。

 なにしろ負けられない理由が出来たからな。

 

「最高評議会かー。リンディさんに頼まれたときはビックリしたの」

 

「そうだね。大きな組織は必ず上層部が腐ってるものだけど……まさかレオ君だけじゃ無くてヤマト君やひなちゃんも狙ってるなんてね」

 

「顔が怖いよすずちゃん!?」

 

 そう。最高評議会どもは俺だけで無く、言霊の使い手であるヤマトや、フェニックスウイングの使い手であるひなちゃんまでも狙っていた事が判明。

 俺がチンクと共にスカさんと会話をしていた同刻に、リンディさんに最高評議会から一通の連絡が来たそうだ。

 

「一提督が口にした事象を実現するレアスキルの持ち主や、死者をも蘇生できるほどの回復魔法の使い手を独占するとは何事か。嘱託といえど局員は局員。我々に引き渡すように」

 

 うん。舐めてるとしか言いようがないね。

 しかも最高評議会とやり合う件についてリンディさんが話しているときに、それを聞いていた内通者がいたそうで、ヤマトが取り押さえた事で事なきを得た。最近出番が少ないとはいえ流石はオリ主。決めるところはしっかりと決めるな。

 内通者は言霊で記憶を改竄……いや、洗脳した事で最高評議会に、俺らが裏で捕まえようとしている事を知られずに済んだが、最高評議会の包囲網はもうすぐそこまで狭まっていている。

 そしてそして原作ヒロインズはオリ主として好感度が凄まじい事になってるヤマトや、うちらのグループじゃ末っ子な立ち位置のひなちゃんが狙われている事を知りブチギレと言うわけだ。

 

「なんとしてでも叩き潰しましょう。レオの言うスカリエッティ? って科学者が言うには脳だけなんでしょ? なら博物館にでも飾ってやればいいんだわ!!」

 

「そうだね。それに最高評議会に加担する人達も全員逮捕しなきゃ! ね、お姉ちゃん?」

 

「うん。悪い奴はぶっ飛ばすに限るよね!!」

 

「最近完成した二代目夜天の書の力、存分に振るってやるで!」

 

「何言ってんだい。まだ二代目リインフォース出来てないだろうに」

 

 初代夜天の魔導書が消滅時にドロップしたエンブレムを材料に、本局のデバイスマイスターの力も借りて無事二代目夜天の書は完成。

 魔法を打ち出す砲身であるアームドデバイスの杖も耐久値に難があるということで、俺に泣きついてきて無事耐久値も克服。

 だが製作に一番時間のかかるユニゾンデバイスはまだ完成していないのだ。

 

「ぐ……ええもんええもん。リインフォースもいるから戦えるもーん。……でもレオ君の方がよっぽど心配や。なんせ一人で敵さんの懐に潜り込むんやろ?」

 

「そうだよ。レオ君は大丈夫なの?」

 

 はやてやすずかちゃんが心配そうに尋ねてくるが無問題。

 怪我したときのためにフェニックスカートリッジを改良して、死ななければ欠損でも回復できるようにしたし。(無論ひなちゃんに許可は取った)

 チンクのISであるランブルデトネイターは元々は俺の母親のレアスキルということで、俺も使えないか試してみた結果、チンクよりも爆発の威力こそ半分以下と弱いが使う事ができてしまったのだ。

 

「故に俺が以前なんと無くで作っていたデバイスにランブルデトネイターを補助するシステムを組み込んで、チンクとは違うやり方でレアスキルを活用する方法は確立させておいた」

 

「おま、本当になんでもありだな……」

 

 ヤマトが呆れたように言うが、言霊使いのお前が言うかお前が?

 ヤマトは俺の様にロストロギアに取り憑かれたり、レアスキルを使えるようになったりしてないのに、言霊や近接を極めて俺に勝てる様になってきた。

 今はまだ五分五分で抑えてるがいつか完全に追い抜かれる日は近いだろう。

 

「てか【模写】はダメだろ【模写】は。ゴリ押し状態のときに同じ魔法で相殺してきやがって。泣くぞコラ」

 

「ほら泣けよw」

 

「ぴえん」

 

 まぁあの邪神のお気に入りのオリ主と踏み台を比べるだけ野暮か。

 

「そう言えばレオって最近は魔王の心臓を模擬戦に使えないか色々模索してるよね? それ使えばヤマトに勝てるんじゃないの?」

 

「……確かに」

 

「いやいや勝てないからってロストロギアをぶつけようとして来んな!?」

 

「今アリシアちゃんがとんでもないことに言ったの! レオ君、いくらあのロストロギアがレオ君に継承された物だからって軽い気持ちで使っちゃ危ないの!!」

 

 なのはちゃんが怒ってくるが、俺らがこれから戦う相手はいくつもの世界を牛耳る巨大組織である時空管理局のボス。

 予想外の事態……ロストロギアを持ち出す可能性も大いにあるだろうし、それに対抗するための最後の手段として使用を考えているんだ。

 

「こいつはジュエルシードや闇の書よりもいい子だから、多少の無茶じゃ暴走しないっぽいし、ある程度の安全も保証されたからリンディさんには事情を話した上で許可は頂きました」

 

「そ、そうなの? ならいいかな」

 

「イラッとくる言い方やな。ナハト、レオ君の顔をこれでもかと舐めてやり!」

 

「ちょ、ナハト! くすぐったいからやめなさい!!」

 

 はやての肩に乗っていたナハトが俺に飛びつき顔面に張り付かれた。

 そのままペロペロ攻撃に移行してきたため、無理やり引き剥がして服の裏に忍ばせていた油揚げを食べさせて落ち着かせてやった。

 

「と言うかそもそも魔王の心臓……名前長いわね。魔心ってどんな事ができるの?」

 

 魔王の心臓を略しやがったアリサちゃん。

 まぁ確か魔王の心臓って厨二病臭いネーミングセンスだし、この際俺も略称で呼んでしまおう。

 

「魔心は簡単に言えば俺の先祖が残した宝物庫の閉ざされた扉を開けるための動力源……言ってしまえば鍵の役割を持つ。でも俺が徹底的に調べてみた結果、実はこいつは魔力無限生成装置である事に気がついてな」

 

「えぇ!? て事はどんなに魔心の魔力を使っても枯れることがないの!?」

 

「うん。だから魔力が切れたときにバッテリーデバイスの要領で魔力を引き出せれば、魔力切れが怖くなくなるよ。……でも俺魔力5Sだからそもそも魔力切れにならないんだよねぇ」

 

「あ、ならレオ君って砲撃魔法撃てるよね。魔心の魔力で砲撃の火力を底上げしたらどうかな?」

 

 火力至上主義のなのはちゃんはそんな恐ろしい事を言ってくる。

 俺の最強技であるフィニッシュ・オブ・エレメタリオンを魔心の力で火力を倍増。

 …………うん。

 

「次元震起きると思う」

 

「そっかー。簡単にはいかないの」

 

 まぁ安心してよ。次元震を起こさずに魔心を用いたとっておきはとっくに用意してるからさ。

 最高評議会との決戦まで後三日。

 事故って死なない様に魔心を使った最終手段の練習をしておこう。




 〜おまけ〜 
 みんなが帰ったあとお嬢様二人組プラス子タヌキは……

「ねぇすずか。後三日で()()って完成するの?」

「うん、大丈夫だよ。間に合わせてみせる。私とアリサちゃんとはやてちゃん。三人で力を合わせて作ったとっておき……」

「資金と資材提供アリサちゃんで、組み立てはすずかちゃんにプログラムは私。レオ君の作る子達には届かないかも知れないけど、今の私らに作れる最高の一品や」

「……でもレオ君はコレを受け取ってくれるかなぁ?」

「大丈夫、アイツのために作った物だもの。きっと受け取ってくれるわ。……受け取らなかったら握った弱みを使って無理やり受け取ってもらうだけよ」

「え、アリサちゃんってレオ君の弱みを握ってるんや? 教えてもらってもええか?」

「嫌よ。内緒にするって約束してるもん」

「もぅ。弱みで脅して受け取らせても意味がないよ? ……でも私たちがレオ君に受けた恩、返せるといいな。さ! 休憩は終わり作業に戻るよはやてちゃん!」

「了解や!」

「私も簡単な事は出来ると思うから手伝うわ!」









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