見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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え、俺専用のデバイス!?

 この手の連中は最奥にいると相場が決まっているため、地下の奥深くを目指していると、やがて広い空間に辿り着く。

 

「あ、ここボス部屋じゃねえか。て事は奥に最高評議会がいるのかね?」

 

 覚悟を決めて部屋に入って見ると

 

『ぐぅう……もうここまで来たか』

 

『なんだそのデバイスは。我々の収集した情報には無かったぞ……』

 

『その金属を爆破する能力……スカリエッティの所の五号機の……』

 

 はい予想通り。

 これほど狼狽した声という事はこの部屋の奥にいるって事ですな。この部屋は入り口くらいしか扉が無いけど、どうせ隠し扉がどっかにあるんだろ。

 

「もう終わりだ。潔くお縄につけば丁寧に生命維持装置を外してやる。……だがこれ以上抵抗するってんなら、生きたまま博物館送りにしてやっても良いんだぞ?」

 

 最も今抵抗をやめたとしても、お前ら今人の妹の事を五号機と……まるで兵器や物のように読んだ件についてのお仕置きをするから地獄が待ってるけどな。

 

『我々を一度出し抜いたからと調子に乗るなよ!』

 

『我々を逮捕だと? やって見ると良い!』

 

『我々の最高傑作の戦闘機人を突破出来るならの話だがなぁ!!』

 

 直後全方位の壁が開き中から大量のドローンが出現。そして天井から俺の頭部に攻撃を仕掛ける一つの影。

 不意打ちの可能性も想定していたという事で咄嗟に回避できたものの、衝撃があまりにも強く吹き飛ばされてしまう。

 そして吹っ飛ばされた先にはドローンの群れ。

 

「っとこれは不味いな!」

 

 体勢の崩された俺はドローンに何回か斬られるが、咄嗟に一体ドローンの触り、ランブルデトネイターを発動。俺を巻き込みながら爆発させる。

 

「いてて……スカさんからシェルコート貰ってなければ死んでたな」

 

 Bドリルランスに内包していたひなちゃんの力を宿したフェニックスカートリッジをロードして傷を癒す。

 おっと、今のでカメラが壊れてしまったか。まぁセインが来たときに、流石にやべえと言う事で咄嗟に電源落としてたから別に良いんだけど。もったいないなぁ。

 まぁそれはそれとして。

 

「ふーん、最高傑作ってのはあながち間違いじゃ……あ?」

 

 戦闘機人の姿を見たまた俺を全身の血が沸騰する感覚が襲う。

 なにせ最高傑作の戦闘機人、それは………………右腕は巨大な爪型の義手、左目にはカメラを埋め込んだ龍帝院だったからだ。

 

「…………」

 

「おいおいテメェ、俺の前に現れたって事はそんなに俺に殺されたいって事か? いいぜ、そんなに死にたいなら邪神の下に返品してやる……よ?」

 

 だが俺は龍帝院の様子がおかしい事に気がつく。

 なんと言うか目が虚な上に足取りもおぼつかない。なんと言うか無理やり動かされてる感じがする。

 もしかして……

 

『レリックを動力にした最高の兵器』

 

『左腕に装備した剣はこの世の全てを切り裂くと言われた古代ベルカの聖剣』

 

『うるさかったし抵抗も激しかったんで自我は消したが、それでもあまりある出力を実現している』

 

 クソジジイどもは得意そうにそう吠える。

 なーるほど、やっぱり操られてんのか。ニコポナデポで守護騎士を操ったし因果応報と言うのはまさにこの事を言うんだろう。

 

「ま、洗脳されてるなら殺さなくても良いか。だが悪いがまた9割9分殺しにさせてもらうかんな?」

 

 俺はそう言って、近くに落ちてたドローンの残骸を龍帝院に蹴り飛ばす。

 龍帝院の持つ剣は切れ味が良いとの事なので、ドローンの残骸を剣で真っ二つにしようとしたタイミングで起爆させる。

 そして爆発により生じた煙で龍帝院の視界を塞ぐと、やつの背後に回って義手に対してドリルランサーによる突撃を……。

 

「…………」

 

「おっと、随分と反応が良くなったことで!」

 

 ドリルが龍帝院の義手を貫く直前に奴はジャンプで回避、そのまま俺の脳天に兜割を仕掛けようとしてくるが、左手に隠し持っていた小さなドローンの鉄屑を龍帝院に投げて起爆させる事で回避する。

 

 左目のカメラで爆発により生じた煙で視界を塞がれた環境でも見えてるとは思ってたけど、まさかこうもあっさり回避されるとは。自我が無くなった事でAIにより操作されてるのかね?

 

「……」

 

「おっとこれは……」

 

 義手の爪がミサイルのように射出されて俺の下へ飛んでくる。

 

「《アルティメットプロテクション》! ……ウッソだろ?」

 

 咄嗟にシールドを張るがミサイルを一つ受けただけであっさり破壊されて、残り4つのミサイルが襲いかかる。

 

「ま、こうなる事も想定済みっと」

 

 破壊される可能性は考慮していたため素早く四重にプロテクションを張り、一つ一つを確実に防御する。

 アスカがいないからパーフェクトプロテクションが使え無いとはいえ、アルティメットでも相当の防御力だってのにな……。

 唯一の救いは龍帝院が転生特典を奪われてるから、無限の剣製を使えないってところか。

 

『フハハハハハ! どうだ、我らが最強の戦闘機人の実力は!!』

 

『流石に予備のデバイスでは無理があるのでは無いか!?』

 

『今からでも遅く無いぞ! 先ほどの映像を作り物でしたとネットで謝罪し、我々に一生従うのならば生かしてやっても』

 

「するわけねえだろクソジジイどもが」

 

 確かに龍帝院自体はかなり強くなっている。それは認めよう。

 ドリルランサーしか使えなくて、かつ室内のせいでゴリ押し殺法も使えないこの状況下では俺の戦闘力もかなり半減されてるから苦戦しているのであって、龍帝院の攻撃なんて左手の剣に気をつけながら立ち回れば何も問題はない。

 周りにいるドローンは起爆させられるから武器同然のもの、これらを上手く活用して……っ!?

 

「ここに来て突っ込んでくるか」

 

 龍帝院がこちらにまっすぐ突っ込んでくる。流石に聖剣を受ける気は無いし回避を……おっと!?

 

「……やられた」

 

 気がつくと足がバインドで拘束されているでは無いか。

 龍帝院だからバインドは使って来ないだろうと思い込んでいたみたいだ。俺のバカバカ!!

 くそぅ。こうなればドリルランサーで受け流しながらダメージを最小限に抑えなければ。

 直後バンと俺が入ってきた扉が乱暴に開けられる。

 そこに入ってきたのはアリサちゃんとすずかちゃんとはやての三人。

 

「あ、レオ君見つけた!! ……あ、危ない!!」

 

「レオ、受け取りなさい!! せぇい!!」

 

 アリサちゃんは六芒星型の巨大な盾を投げると、それは龍帝院に襲い掛かりやつの攻撃を妨害してくれた。

 そして龍帝院から俺を守ってくれた六芒星は六つのひし形の盾に分解して俺を守るように周りに浮かんだ。

 

「レオ君、めっちゃ驚いてるな〜」

 

「現在進行形でめっちゃ驚いてる!! これってデバイス!?」

 

「うん。スノーホワイトとフレイムアイズ、そしてリインフォースさんのお返しの為に作ったレオ君専用のデバイスだよ! その名もフラガラッハ!!」

 

 俺専用のデバイス!?

 この三人俺に内緒でこっそり何かやってるなぁとは思ってたけど、そんなもの作ってたの!?

 

「アンタの弱みを内緒にする代わりに一つ言う事を聞く権利……今使わせて貰うわよ! 受け取りなさい。返却は不可!!」

 

「……こう言うのはヤマトにやるもんだろって叱りたいところだけど、まぁ良いか。ありがとう。そう言う事なら大切に使わせていただきますわ!!」

 

「うん! それじゃあ使い方を教えるね!!」

 

 空気も読まずに襲いかかる龍帝院を氷で拘束したすずかちゃんから手早く使い方を聞く。

 なんでもこれは一つ一つが盾と剣、そして砲撃をこなせる物であると言う。なにそれ強い!

 

「でもその代わり一つ一つを操作しないといけないから、普通の人じゃ使いこなせない。……でもレオ君なら!」

 

「マルチタスクは得意分野だから操れる。そう言う事か!!」

 

「うん!」

 

『なにをペラペラと話している! おい、早く動け!!』

 

 龍帝院は氷の拘束を力尽くで破壊しようとしてくる。

 おっと、そろそろ休憩は終わりかな?

 

「レオ君、ひなちゃんから預かってきてるで!」

 

「お、アスカにカリバー、それにアーセナルも。サンクス!」

 

 はやてからひなちゃんに預けていたデバイスを受け取ると、ドリルランサーをカードに戻してカリバーを展開する。

 

「やっぱ龍帝院が相手ならお前だよな」

 

『ええ、すずか様達のプレゼントも存分に活用しながらやっつけましょう!』

 

「おう! フォースカリバー、セットアップ!!」

 

 さーて、第二ラウンドと行こうじゃ無いか!!




 おまけ
 〜数分前、地上にて〜

「と言う事で最高評議会は地下にいるんだけど、私なら三人まで地下に連れて行けるよ!」

「そうか、なら戦力的に俺が行く!」

「待ってヤマト君! それなら先にアリサちゃんとすずちゃんとはーちゃんが行って!!」

「え、ひなどうして?」

「だってレオ君に渡したい物があるんでしょ? ひな知ってるんだから」

「……ひなには敵わないわねぇ」

「ありがとう。お言葉に甘えて先に行かせて貰うね」

「うん。あ、はーちゃん、レオ君のデバイス持って行ってあげて!」

「うん。任せとき! セインちゃんやっけ? お願いするわ!!」

「おっけー! それじゃあしっかり捕まっててねー!」
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