見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ? 作:蒼天 極
流石にレリックとジュエルシードの二つを取り込んで聖剣まで装備していると言う、ロストロギアの三種の神器状態の龍帝院を相手に出し惜しみはしては危険な為、疲労覚悟でオールユナイトフォームに変身する。
俺の姿を見たプリンセスフォームのひなちゃんが心配そうに声をかけてきた。
「れお君それって大丈夫? 辛いんでしょ?」
「大丈夫大丈夫、まだまだ不完全ではあるけど、闇の書のときよりも負担はかからないように改良してる」
龍帝院を追いかけて地下から脱出。龍帝院の魔力反応を追うと地上本部上空で苦しそうにもがいていた。
「リュウヤ君苦しそうなの」
「そうね、でもアリシアにも似たような事してるし自業自得じゃ無いかしら?」
「そうだね。お姉ちゃんを苦しめた罪は大きすぎる。リュウヤのこれはまだ軽い方だよ」
「ふぇ、フェイト怖い顔してるよ? ……でも暴走してたときはほんとに苦しかったし早く止めてあげよ?」
「そうやねぇ、ドロップキックして溜飲も下がったし、早く止めてあげよ」
「止めたら癒してあげた方がいいよね? リュウヤ君に抱きつきたくないからヤマト君手伝ってね?」
「分かった。自業自得とは言え流石にこれは哀れすぎる」
「みんなは優しいねぇ。俺なんてどう料理しようかな〜って考えていたのに」
「普通はダメだよって言わないといけないけど、レオ君お家燃やされてるからダメって言えないよ……」
呑気に話しながら龍帝院の下に向かった俺たち。
「それじゃあ早速と「ちょっと待って」な、なによ?」
「せっかくだからご先祖様から受け継いだ魔心の力見せてあげる。《ブースト・マギリング・フィールド》展開!」
アースカリバーに魔心をはめ込んで、魔心の魔力を使って一つの広範囲魔法を展開する。
直後みんなの身体が光出した。
「な、何これ何これ? すっごく力が湧いて来るの!!」
「本当ね。それにフレイムアイズの火力も凄く上がってるわ!!」
「あれ? ひなの翼大っきくなっちゃった!?」
これが魔心を用いたとっておき。魔法を使えなくする空間魔法があるのだから、強化できる空間があってもいいじゃ無いと言う事で俺が以前から開発していた魔法ブースト・マギリング・フィールド略してBMFだ。
これは空間を指定して強化魔法をばら撒く為、魔力を著しく消費し続けると言う欠点があり、没としていた案だが、魔心を入手した事でその弱点を克服。こうして日の目を見る事ができたと言うわけだ。
「それに魔導師組だけを強化するようにした親切設計だし、この空間にいる間はまず魔力がなくならないから最大火力の魔法ガンガン使っていいからね?」
「分かったよ! 最大出力で一気にやっつければいいんだね!」
「流石はレオ。なら全力全開……」
「手加減なしでやっつけよ!」
龍帝院は俺らに気がつくと、「ぐるな!! グルナァアアアア!!」と叫びながら聖剣を振りかぶって来る。
魔心により魔力刃を強化したアースカリバーで止めるが、おっっっっも!!
だが魔力刃も強化されていると言う事で、相手が聖剣でも壊れる事なく受け止められる。
俺が聖剣を受け止めている間にアリサちゃんとヤマト、そしてアリシアちゃんからフォーチュンザンバーを借りて二刀流になったフェイトちゃんの三人が龍帝院に襲いかかる。
「《タイラントレイヴ》!!」
「【強化】《パンデモニウムザンバー》!!」
「《ジェットザンバー・クロス》!!」
「ぐぁあ!?」
体勢が崩れた隙に素早く俺も龍帝院の間合いから脱出して砲撃組に繋がる。
さぁなのはちゃんとひなちゃん、撃ち方始め!!
「《エクセリオンバスター》!!」
「《シャイニングバスター・スーペリア・フルバースト》!!」
「ぐぅおぉおおおおお!!」
二人の桃色の極太ビームに対して、龍帝院は口から金色のブレスで応戦。ビームの撃ち合いになる。
三つのロストロギアで強化された龍帝院には二人では荷が重いか?
(ヤマト君、レオ君! なのはちゃんとひなちゃんに聞こえるように応援するんや!!)
……なるほど!
「頑張れなのは!! お前なら出来る!!」
「ヤマト君……」
「ひなちゃーん! 頑張ったら翠屋のケーキ買ってあげるよー!!」
「ケーキ!!」
(いや、レオ君それでええんか?)
いいのいいの。ひなちゃんは今は色気よりも食い気の方が強いから。
「「やぁああああああ!!」」
「ぐぉああああ!!」
俺の予想は正しかったようで、なのはちゃんと同じくらい気力に満ち溢れたひなちゃんは、なのはちゃんと二人で龍帝院に押し勝った。
さて次は二人の砲撃の軌道上で待機してた俺とアリシアちゃんの番だな。
二人で頷きあうと、アリシアちゃんはハリセンスマッシュを構えて、俺はフラガラッハを六芒星型に連結する。
「《スマッシュ・ホームラン》!」
「《ミラージュ・リフレクション》!」
「な"……ぁあああ!?」
アリシアちゃんはなのはちゃんの。俺はひなちゃんの砲撃を跳ね返して再び龍帝院に当てる。
これは本来フェイトちゃんとの連携技のようだが、なのはちゃん達でもうまく行ったようだな。
2回連続で砲撃魔法を喰らった事でフラフラの龍帝院。
「も"、も"う、ヤメテくれよ……ユルジデ……くれヨ…………。…………な"んでよってたかって…………オ"レヲ……。おまえの……………………オ"マエノゼイダァアアアア!!」
突如俺に斬りかかってきた龍帝院。
おそらく意識が曖昧で自分でも何を言っているのか分からないのだろうが、俺のせい?
いやいやまぁお前のこの状況は確かに運が悪かったのもあるけど、こうなったのは今までの積み重ねによるものだろうが。
「ジンデクレヨォオオオ!!」
「逆ギレしてんじゃねぇぞこのボケがぁああああ!!」
パキィ
どうやら聖剣よりもアースカリバーの方が出来が良かったようで、聖剣はアースカリバーにより砕かれてしまった。
落下する刀身が下にいる誰かに串刺しになっても困る為、バインドでキャッチして回収する。
そしてそれと同率並行でBドリルランサーを取り出して、鉄球を射出。ランブルデトネイターで起爆させる。
「ぐぅううう!?」
「《エターナルコフィン》!!」
「《アーテム・デス・アイセス》!!」
武器を失い、爆発に巻き込まれて無防備になった龍帝院にすかさず氷結魔法を当てるすずかちゃんとはやて。
二人の氷結魔法で龍帝院は拘束されて動けなくなる。
「それじゃなのはちゃん! トドメはよろしく!?」
「ふぇ、私!? ちょ、ちょっと待っててスターライトブレイカーの準備するの!!」
別に俺がトドメを刺してもいいが、さっきから俺は痛めつけてる為だいぶ溜飲も下がった。
最後くらい女の子にトドメを刺してもらえばいいと言う事でなのはちゃんにお願い。
なんとか拘束から抜け出そうともがく龍帝院に俺も追い拘束魔法をかけてやり、魔力のチャージを待つ。
「全力全開! 《スターライトブレイカー》!!」
そして魔力が溜まったなのはちゃんの桜色の極太ビームに龍帝院は飲み込まれ、スターライトブレイカーが止むと、白目を剥いて意識を失った龍帝院が地上へと堕ちて行ったのだった。
「おっと、流石に落下死は笑えないもんな」
ヤマトが龍帝院を受け止める。
……あれ? よく見るとコイツ右腕とか左目が再生してるじゃ無いか。ジュエルシードの恩恵かね?
「良かったわねひな。これなら回復させる必要はないわ」
「うん! それにしてもなのちゃんまた威力上げたね。そろそろひなに勝てるんじゃない?」
「にゃはは、どうだろ? でもそろそろひなちゃんには勝ちたいなあ」
「…………」
「いや、貫手の体勢でこっち来んな。気持ちは分かるけど今回はコイツだって被害者なんだしもういいだろ?」
「左目だけ! 頼む左目だけでいいんだ!! 万が一コイツが脱獄してこの先もバカやりやがったらオッドアイ繋がりの俺まで巻き込まれるんだから」
「だ、ダメだよ! 傷害罪になっちゃうよ? ヤマト君にリュウヤ君の両目の色を揃えて貰えばいいと思うから……」
「ヤマト君、早くリュウヤ君の目の色を揃えてやり。じゃないとレオ君にリュウヤ君の眼球持ってかれるで?」
「そ、そうだな。【龍帝院の両目の色を統一しろ】」
三つのロストロギアと共に龍帝院を回収した俺たちは駄弁りながら地上へと降りていったのだった。
さて最高評議会もそろそろ捕まったかね?
龍帝院の怪我が治ったぞどうなってんだ!!
と思っているそこのあなた。
コイツ今回は特に何も悪い事してないのに酷い目に遭ったって事で許してやってください。