見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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新衣装ねー。どうするか……

 前々からラバースーツはやめとけよと指摘していたが、義妹の指摘でようやく衣服を新調する決意をしたチンク。

 でもぶっちゃけ服装センスはお世辞にも良い方では無いしどうしたもんかね……。

 

「えー、この服ダサいかなー? 普通に動きやすいし通気性も良くて来やすいんだけど……」

 

「私もそう思う。だがスバルだけではなく母上からもあのスーツは不評でな」

 

「そりゃそうね。チンクもセインももうちょっと大きくなったら分かると思うけど……あの服は恥ずかしい……」

 

 そう言って遠い目をするドゥーエお姉ちゃん。

 彼女は元々潜入任務。ラバースーツを着る事は少ない様だが、それでもたまにスカさんの元に帰ったらそれが普段着となる為恥ずかしいのだと言う。

 

「それにあの服を着てるとクワットロの目がスッゴイ怖いの」

 

 ああ、あのメガネはシスコンらしいからなぁ。

 メガネにとってはドゥーエお姉ちゃんのラバースーツ姿はたまらないのだろう。

 

「この際お姉ちゃんも新調したら? このままじゃメガネに食べられるよ? (性的に)」

 

「食べられちゃうの!? (カニバ的に)な、なら今日のうちにでも変えた方が良いわね! 今の任務は新しく生まれてくれた三姉妹の育児だし、この際エプロンでもしようかしら?」

 

「え!? ドゥーエ姉裸エプロン!? 流石にそれはヤバいって!!」

 

「そんな事しないわよ!?」

 

 裸エプロンで子育て。……妹達の教育に悪すぎるし絶対性格歪むって。

 それにしてもチンクやドゥーエお姉ちゃんの服装かー。俺が思いつくのなんて軍服くらいだけど、スバルちゃんの感性的にまたダサいって言われそうだしなぁ。

 

 ピンポーン

 

「お、このタイミングでお客さんとは。服装についての相談が出来る人たちが来てくれたに違いない!!」

 

 正直ファッションに関して俺はあまり参考にならないだろう。

 故にファッションとか流行に明るいアリサちゃんやアリシアちゃんが来てくれたなら助かる。可愛い系特化のひなちゃんや落ち着いた系特化のすずかちゃんでも良い参考になるだろう。

 さて一体誰が……。

 

「やぁ。レオに作ってもらったデバイスなんだが、シグナムとの模擬戦で壊れてしまってな。修理を頼めないだろうか?」

 

 玄関を開けるとそこには見事にぶっ壊れたパイルバンカー型デバイスを持ったリーン姉さんだった。

 いやここはフラグ的にバリアジャケットが制服ななのはちゃんか、水着マントなフェイトちゃんが来るべき所やろ。

 

 取り敢えずリーン姉さんを我が家に上げて、セインとドゥーエお姉ちゃんを紹介する。

 そしてファッションセンスこそ未知数ではあるが、一応リーン姉さんに相談してみる。

 

「なるほど。我が主人がチンクのあの姿を見るたびに、私にあのスーツを着させようと企んでいるし、早急になんとかしたい所だな。私でよければ力を貸すよ」

 

「助かる姉上」

 

 はやても本当にセクハラが大好きだなぁ。それにあのタヌキの我儘でリーン姉さん爆乳になってるから、シグナム以上に狙われてるっぽいし。

 

「まぁ、チンクったらいつの間にかこんな大きなお姉ちゃんが出来てたのね!! ……私とどっちがお姉ちゃんなのかしら?」

 

「お、てことはこの人もあたしのお姉ちゃんなんだなー」

 

「い、いやチンクはレオが私の事を姉と呼ぶから真似してるだけだし、レオも銀髪仲間だからと姉と呼んでるだけだ。気にしないでくれると助かる」

 

 違うぞリーン姉さん、銀髪は理由の半分だ。もう半分は貴女の身体は俺が作ったから。でもこの年齢で大きな娘がいるってのは問題だから姉と定義したのだ。

 その後リーン姉さんの姉弄りも落ち着くと、こほんとリーン姉さんは咳払いを一つ。

 

「ファッションについてだが……まずはモチーフを決めてはどうだろう?」

 

「モチーフ?」

 

「例えば主やシグナムなんかはおもちゃ屋で見かけたと言う、ファンタジーアニメのキャラがモチーフになってるらしいんだ」

 

 あー。そう言えばヤマトも呼んで決めたんだっけ?

 そのときにヴィータちゃんはのろいウサギに一目惚れしてのろいウサギのファンになったんだったか。

 

「なるほど、確かに兄上も白衣がモチーフだからな。モチーフを決めるのは重要と言うことか」

 

「チンク違うよー。これロングコートだよー? 良さげなバリアジャケットが思い浮かばなかったからなんとなくで決めただけでモチーフなんて俺にはないんだよー?」

 

 ま、まぁ確かに俺の服装は白衣に見えなくもないけど、俺もあまり良く考えずにバリアジャケット設定した所もあるから俺を例に上げるのは良くないぞ?

 

「そしてイメージカラーを決めるのも良いな」

 

「なるほど、確かに兄上と愉快な仲間達はそれぞれイメージカラーで分かれてる印象があるからな」

 

 確かに魔力光こそなのはちゃんとひなちゃん、俺とはやてで被ってる所はある。

 でも俺個人のイメージ的にはヤマトが黒、ひなちゃんはピンク、なのはちゃんは白もしくは青、アリサちゃんは赤、すずかちゃんは紫、フェイトちゃんは黄、アリシアちゃんは空色、はやては白、俺は銀。

 なのはちゃんが微妙な所ではあるけど、はやてが白だから青と定義すれば綺麗に分かれるからな。

 それにしても……

 

「ん? どうしたんだレオ?」

 

「いや、リーン姉さん凄い的確にアドバイスするじゃん。正直期待してなかったのに」

 

「まぁ何気ない日常が楽しくて色んなことに挑戦してるからな。最近じゃあ主やヴィータの服なんかも作ってみたりしてるんだ」

 

 どうやら今を全力でエンジョイしているようだ。コーディネートについても服作りを通して分かって来たことなのかもな。

 

「なるほどモチーフとイメージカラーか……」

 

「それならコレなんてどう? メッチャ面白いよ!!」

 

 蚊帳の外だったセインがいつの間にかテレビの録画からONE PIECEを視聴していた。

 いやいくらなんでも寛ぎ過ぎでは無いだろうか?

 

「こらセイン、私今週のONE PIECEは見てないんだぞ!? 最初から見せてくれ!!」

 

「えー。見なかったチンクが悪いじゃーん」

 

 そして毎週スパイに来てはすずかちゃんやはやてが来るまでの間、録画してるニチアサを視聴しているチンクは大急ぎでテレビの前へ向かってしまった。

 

「チンクは海賊で決定ぽいわね。それじゃあ私はどうしようかな? モチーフとかイメージカラーじゃビジョンが湧かないんだけど……」

 

「もういっそのこと長女さんと同じ服でも良いんじゃない?」

 

「それもそうね。ウーノだけずるいと思ってたし、ドクターに相談してみよう」

 

 適当に言っただけなのにまさか採用されるとは思わなんだ。

 その後リーン姉さんが海賊モチーフ、そして紫をイメージカラーにチンク用の衣服を作図。

 作図した衣装をスカさんに送ってみると、『イイネー、明日にはコレを元にスーツを作って届ける』と返信が来て、本当に翌日には届いたのだった。

 

「聞いてくれ。スバルからチンク姉可愛いと言われたし、母上からも大好評だった!!」

 

「お、良かったじゃん。それにアレよりもこっちの方がよっぽど健全だよ」

 

 こうしてチンクのラバースーツ問題は解決したのだった。




チンクの新しい衣装についてはなのセント準拠となっております。
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