見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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夏だー!海だー!競泳だー!

 という事で、アリサちゃん家の避暑地にある別荘に行く事になった。

 本当はゴロゴロしたかった俺ではありますが、先に海に行こうと言う話しになりやって来ました海でございます。

 

「わぁ……これが海……」

 

「フェイトちゃんの目が輝いてるの」

 

「そりゃフェイト昨日の夜は楽しみ過ぎて寝られなかったみたいだからね」

 

「ちょ、言わないでって約束したのに!」

 

 子供か? いや子供だったわ。

 精神年齢高いから年相応の事されると急に違和感を感じてしまうのは何故だろうか?

 

「フェイトも楽しそう。……ですがいいですか? 海は危険でもあります、どうか注意して遊ぶ様に」

 

「それと何かトラブルに巻き込まれたら、私達にちゃんと教えてね?」

 

「「「「「「「「「はーい」」」」」」」」」

 

 今回引率として来ていたリニスや守護騎士の皆さんから注意を受けた俺たちは早速海で遊ぼうと……あ、日焼け止め塗っておこ。

 ついてるとは言え、見た目は美少女なのだから肌はしっかりと守らないとな。

 

「あ、そっか日焼け止め塗らないといけないの。フェイトちゃーん、日焼け止め塗らないと後が痛いよー?」

 

「そうなの? ヤマト、背中に塗ってくれない?」

 

「ああいいぞ」

 

「あ、フェイト抜け駆け! ヤマト私もー」

 

「私もお願いしていいかな?」

 

「あ、出遅れちゃったの! ヤマト君私もー!」

 

「ヤマト君、面倒やから私の代わりに全身塗ってくれへん?」

 

「いや、俺も面倒くさいし背中だけな?」

 

 俺が日焼け止めを塗っているのを見たなのはちゃん達はいつも通りヤマトにアプローチを仕掛けに行くのだった。

 そしてはやてはいつも通りフルスロットルだな。

 ……さてそろそろ来そうだし、俺もとっとと全身に塗らないと。

 俺が丁度なる速度を上げたタイミングで、アリシアちゃんが持って来ていた日焼け止めを持って俺の方に来た。

 

「レオー塗ってー?」

 

「さり気なく全身塗らせようとしてるな? 流石にそれはプレシアさんに消し炭にされる未来しか見えないから背中とか手が届かないところだけね?」

 

「ちぇー」

 

 アリシアちゃんはエッチなイタズラを期待していたのであろうが、そんな事をしたらプレシアさんに消し炭にされるのは目に見えている。故にそんな事はしない。

 手早く自分に日焼け止めを塗ると、早速アリシアちゃんの背中に日焼け止めを塗ってやる。

 

「……んー、私この感触嫌いかも〜」

 

「我慢しなさい。さもないと日に焼けて後から肌がヒリヒリするよ?」

 

「えー、それは嫌だなぁ……。我慢するー」

 

「よしおしまい! ひなちゃんもおいでー!」

 

「はーい」

 

 ひなちゃんは邪神のチートの健康な身体の能力により日焼けをしないタイプであるが、周りから不自然に思われたら困るだろうし一応日焼け止めを塗っておいてやる。

 別にひなちゃんの身体に触りたかったと言う変態的な理由ではないから勘違いしない様に。

 ……さて、塗り終わった事だし早速海で遊ぶとするか。

 

 軽く準備運動を済ませると早速海に入る。

 

「あ"ー……やっぱり熱いから水に入ると気持ちがいいねー」

 

「そうだなー。……よし、いつもプールでやってるアレをやるか」

 

「お、やるか? すずかちゃんもどう?」

 

「そうだねー。丁度思いっきり身体を動かしたかったし参加させてもらおうかな?」

 

「あ、ひなも参加していい? シグナムお姉ちゃんもやるー?」

 

「そうだな。いい機会だ、お前らがどれだけ成長したか見せてみろ」

 

「上等、去年の借りを返してやるよ。ゴールはあそこの岩礁までな」

 

「おーけー」「うん」「はーい」「分かった」

 

「それじゃあ私がスタートの号令出すなー」

 

 はやての言葉に頷いた俺たちは、それぞれ水中で並ぶ。

 もう分かった人達もいるかもしれないが、いつもやっているアレとは水泳対決の事である。

 

「レオ君もヤマト君も強いけど勝てるかな?」

 

「あはは、すずちゃん魔導師として頑張る様になってからすっごい体力伸びてるし大丈夫だよ」

 

「まぁ魔導師になる前から本気の俺と同レベルの体力の持ち主だったからな。一番の脅威はシグナムじゃなくてすずかかもしれないな」

 

「そうなのか? ならば手加減する必要は無さそうだな」

 

「あ、シグナムさん本気宣言? 正直踏み台の俺じゃあ勝ち目はなさそうだねぇ。でもこちらも原作の一期二期で死にかけたことでパワーアップしたってところを教えてやる」

 

「あー。お前なんだかんだいつもボロボロになってるからなw」

 

「ヤマトォ、お前だけは絶対負かす」

 

「やってみろ」

 

「それじゃあ闘志が燃えているウチに始めよか。位置について、よーい……」

 

「「「「「…………」」」」」

 

「ドン! だと言ったらスタートやで?」

 

 はやてはスタータークビだ。一緒に来てたヴィータちゃんやナハトと一緒に遊んでろ。あっち行け。

 その後スターターを交代してマイペースに泳いでいたフェイトちゃんを呼び出しスターターに任命する。

 

「それじゃあ行くよ? よーい……ドン!」

 

 はやてとは違いしっかりとスターターとしての仕事を全うしてくれたフェイトちゃんに感謝を抱きつつ、絶妙な塩梅の力加減で泳ぐ。

 チラリと見るとやはりすずかちゃんとシグナムさんがリードしている。オリ主と同じ速さなのは上等だが、転生者ではない二人に負けるわけにはいかない。

 ヤマトもそう思ったのか俺と同時に速度を上げて二人に追いつこうとする。

 

(どうでもいい話しなんやけど……)

 

 直後頭の中に車椅子レーサーの声が響く。どうやらはやてが俺らに念話を送っているっぽいな!!

 そしてこのタイミングで送ってくるって事は……。

 

(レオ君のオールユナイトフォームって全てのデバイスを使うフル武装形態やん?)

 

 あーはいはいオチが見えましたよ。

 大方俺らを笑わせて速度を落とそうとでも思ってるんだろうが、そのネタはヤマトがすでに使ったからこのメンツで笑う人なんていないよ。

 

(フル武装だなんて本当に物騒やなぁって思うんよ。ぶっそうだけに)

 

「ゴプッ!?」

 

(ちょ、ちょっとはやてちゃんやめてー! 鼻に水入っちゃったよ!!)

 

 あー、そう言えばすずかちゃん笑いのツボが浅かったっけ? それにしても一度笑ったネタでも笑うってチョロすぎだと思うけど。

 はやての妨害により速度が落ちたすずかちゃん。それを見たはやては効いていると確信した様だ。

 

(よし、これからダジャレ100連発行くなー。あ、ちょ、アリサちゃんな、何すんのやめ、らめぇええええ!!)

 

(……諸悪の根源は滅っしたから存分にやりなさいすずか)

 

(ありがとうアリサちゃん)

 

 俺とヤマトと同じ地点にいたすずかちゃんは再び速度を上げて始める。

 なんの、このまま追い上げられてなるものか!!

 

 結果、シグナムさんとすずかちゃんが同着でトップ。その次が俺とヤマトで同着、最下位はひなちゃんという結果だった。

 

「まさか私と同じ速さだとは……いや、主はやてがダジャレを言っていなければもしかして負けていた? ……私もまだまだだな。精進しなければ」

 

「う〜、あのとき笑って無ければシグナムさんに勝てたかもしれないのに。はやてちゃんの意地悪……」

 

「え、はーちゃんがどうしたの?」

 

「あれ? ひなちゃんは聞こえなかった? はやてちゃんが念話で私達を笑わせようとして来たけど」

 

「ひな集中してて聞いてなかった」

 

 そしてあいも変わらず誰からの干渉も受けないひなちゃんなのであった。

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