見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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新生フラガラッハの力とくと見ろや!!

 みんなで変身も済んだため、早速模擬戦を開始した我々。

 

「ヤマトは強いから2対1で、他の人たちは1対1でいいよね?」

 

「それで良いわよ。あ、でもレオがヤマトと戦うときは1対1ね?」

 

「まぁそりゃあな」

 

 ヤマトはグラディウスを壊した件で覚醒したらしく更に強くなった。その上にグラディウスも強化……いや、もはや作り直したと言っても過言では無いレベルで魔改造したため、俺でも勝ち目が無くなってしまった。

 故になのはちゃん達がヤマトと戦うときは2対1で戦う様になり、なのはちゃん達よりは強い俺は今まで通り1対1となってしまったのだ。

 

「とりま俺とヤマトは最後らへんで良いよな? ちょいとデバイス改良したから試したいんだけど、お前が相手だと真価を発揮する前にぶっ飛ばされそうだ」

 

「あぁ、別に良いぞ。それなら今日は……よし、なのは、フェイト。俺とやらないか?」

 

「最初は私達なの? いいよ、やろっか」

 

「ヤマトとやるのは久しぶりだからちょっと楽しみ」

 

「ここだけ聞くとヤマト君となのはちゃんとフェイトちゃんの会話いやらしいなぁ」

 

 いやらしいのはその考えに行き着いたチビダヌキだよ。

 まぁそう注意したら「その考えってなーに?」ってしつこく聞き返されるのがオチだろうから敢えて言わないけど。

 

「いやらしい? なのちゃんとヤマト君嫌なことしたの?」

 

「うん。とーってもいやらしいんよ」

 

「……はやてちゃん? ひなちゃんが汚れちゃうから、あんまりそう言うこと言っちゃダメだよ?」ニッコリ

 

「ア、ハイ。ゴメンナサイ」

 

 とても良い笑顔のすずかちゃんに押されて、はやては冷や汗を流しながら謝罪する。

 笑顔で注意されたら何故か逆らう事が出来なくなるんだよなぁ。本来怒られるべきところで、怒りとは真逆の感情をもらうから得体のしれない恐怖があるのだろうか。

 

「なのちゃんヤマト君! いやらしいのはダメなんだよ!」

 

「にゃ!? ひなちゃん、いやらしい事なんて実行に移した事ないの!!」

 

 ん? 実行に移した事はない?

 その言い方だと考えた事とか計画はした事はあると言う風に捉えられるけど……まぁ、まだなにもしてないなら追及するのはお門違いというものだろう。

 

「あー、うん。レオ、妹分だろ。なんとかしてくれ」

 

「はいよ。ひなちゃーん、最初は俺とやろっか?」

 

「え、いいの? ……あ、でもごめんね。そう言えば今日最初はアリサちゃんと戦う約束してたから、最初はそっちに行かないと!!」

 

「そろそろひなに勝ちたくてね。悪いけどあんたの彼女借りて行くわよー」

 

 まだ彼女じゃないよ? 俺ヘタレで告白を受け入れる事が出来なくって、大きくなるまで待ってもらってるから。

 でもまぁそう言う事ならアリシアちゃんと戦おうかね。

 

「アリシ「レオくーん。私と戦わへん? 後輩が胸を貸してあげるで〜♡」……はやては潔くすずかちゃんと戦ってどうぞ?」

 

「ちょ、そんなご無体な!? さっき怒らせちゃったからどんな目に合わされるか分からんやん! エッチな事以外の言う事はなんでも聞かせていただきますから見捨てんで〜!!」

 

 いやいやさっきのはあくまで注意だから普通に戦えば別にいつも通りだろ?

 ……いや、もう手遅れか。今の発言をすずかちゃんバッチリ聞いてるわ。

 

「あー、すずかさん。私の方から邪魔はしませんので……はい。そのタヌキはそちらの方で引き取っていただいて結構です」

 

「そうさせてもらうね。それじゃあ行こっかはやてちゃん。私と戦ったら不都合な理由は戦いながら聞かせてもらおうかな♪」ニコニコ

 

「も、もう誰でも良いから助けてー! 後生やから許してすずかちゃーん! あー!!」

 

「それじゃあアリシアちゃん。やろっか」

 

「オッケー」

 

 青筋を浮かべたすずかちゃんに襟首を掴まれて連行されていったはやてに心の中で念仏を唱えつつ、アリシアちゃんと模擬戦するために移動する俺であった。

 

 

 ◇

 

 

「そう言えばデバイス改良したって言ってたけど何を改良したの?」

 

「これだよ」

 

 そう言ってフラガラッハを展開する。

 クリスマスにフラガラッハを改良しようと思って、ゲンヤさんにパーツを買わせた俺であるが、つい先日ようやく完成したのだ。

 

「……え、これ改造して良いの? アリサ達から貰ったんでしょ?」

 

「貰ったときに改造して良いって言われてたし、改造するときにどう言う改造を施すのか説明したよ」

 

「そっか、それなら問題無いね! じゃあ早速戦っちゃおう! チュートリアルだからって油断してると痛い目に合っちゃうからね!!」

 

「クフフフ、果たしてチュートリアルからガチ戦闘に移行せざるを得ないほどに俺を追い詰める事ができるかな?」

 

 さて戦闘開始だ。

 アリシアちゃんとは何度も戦ってきているから、フラガラッハのスフィアや砲撃を反射すると言う特性は知っている。

 故にラッキーシューターは使わないはずだよな。

 

「ラッキーシューター!」

 

「うぇ!?」

 

 俺の予想は外れ、ラッキーシューターを展開して魔力弾を撃ち込んでくるアリシアちゃん。

 ……なーるほど。

 

「魔力弾なら盾として使うべきだよな!」

 

 そう言ってフラガラッハの六つあるシールドの一つを俺の前方に移動させる。

 

「そう来ると思ったよ! 《ラッキーボンバー》!!」

 

 だがここで驚くべき事が起こる。魔力弾がシールドに当たったその瞬間、なんと魔力弾は跳ね返る事はなくそのまま爆発したのだ。

 

「な、何ぃ!?」

 

「ふふん、当たった瞬間に弾けさせちゃえばシールドも意味がないもん「うん。そんな事だろうと思ったよ」うわっ!?」

 

 得意げな表情で胸を張るアリシアちゃんの前に突如として現れた俺。

 そもそもアリシアちゃんが考えなしに魔力弾を使うとは思っていなかったため、シールドによる反射が関係ない攻撃を仕掛けて来るのではと考えて対策していたのだ。

 

「裏の裏を読ませていただきましたってね!」

 

 そう言いながらシールドの側面、ブレードになっている部分をアリシアちゃんに振り下ろそうとすると、アリシアちゃんはシールドを足場にバックステップ。

 

「くっ! なんとか間合いから出ちゃえば……「そしてここが新機能!」うぇっ!? ちょ、あぁああああ!?」

 

 振り下ろす瞬間にブレードの部分が展開してそこから魔力刃が発生。

 いくら実刃の間合いから逃れたとしても、魔力刃の間合いから逃れる事が出来なかったアリシアちゃんは見事フラガラッハの餌食となった。

 

「イタタ……なるほど、ここを改良したんだね」

 

「うん、魔力刃はいいぞぉ。間合いを自由に変更できるし、これシールドも兼ねるから魔力刃のところも含めて防御範囲増えるからね」

 

「これじゃあ隙を縫って魔力弾を当てるのも難しくなったって事だよね。それなら正直に戦うまでだよ! フォーチュンザンバー、ハリセンスマッシュ!」

 

 フォーチュンザンバーとハリセンスマッシュに持ち替えたアリシアちゃんが、複雑に飛びながらこちらに向かってくる。

 どうやら読み合いでは勝ち目がないと分かった様で、馬鹿正直に戦う事を選択した様だ。ならばこちらも正々堂々迎え撃つか。

 

「Iスティック、フラガラッハ。デバイス合体」

 

 これも新機能。

 フラガラッハは魔力で遠隔操作する使用上持ち手が無いため、言ってしまえば全てが持ち手なIスティックと合体出来るようにしたのだ。

 今回は棒の両端につけてダブルセイバーとして扱わせてもらう。

 

「せい、やぁ! ……これも新しいね。でもいいの? カリバー泣いちゃうよ?」

 

「カリバーとは違ってこっちは魔力刃に属性乗せる事が出来ないし、ついうっかり魔力流しすぎたら壊れるから問題ない!」

 

「そうなん……だ!」

 

「おっと」

 

 ハリセンスマッシュをダブルセイバーに叩きつけられた事で、ダブルセイバーは大きく吹っ飛ばされて手から離れてしまった。

 そうそうハリセンスマッシュは攻撃力皆無だから吹っ飛ばし力に特化させた代物。思い切り武器に叩きつければ武器だけ弾く事も出来るんだ。

 

「今だ!」

 

「甘い!」

 

 フォーチュンザンバーを振り下ろしてきた瞬間、アリシアちゃんに密着して彼女の手首を掴む。

 これで剣は触れまい。

 

「さぁここからどうする?」

 

「……えっと……あの、その……ちょっと離れて? 急に近くに来られたらビックリっていうかドキドキで……あう……///」

 

 そう言うアリシアちゃんの顔は真っ赤に染まっていた。

 ありゃりゃ、いくら模擬戦途中とはいえ近寄りすぎちゃったからアリシアちゃんが照れちゃってるよ。

 

 ……アリシアちゃん可愛いな。いや、待て待て。俺はひなちゃん一筋、今の所まだアリシアちゃんに攻略される予定はないから落ち着け……!!

 

「ごめん、すぐ離れる」

 

「……あ、レオも顔赤くなっちゃってる。……もしかして私の可愛さに気がついた?」

 

「…………///」

 

「やったー! レオを攻略できたー!!」

 

「ま、まだ攻略されてない! ギリギリセーフだから!!」

 

 その後模擬戦の事を忘れて、大喜びするアリシアちゃんに弁解するのだった。




 〜おまけ①〜 
 れお君を取られちゃう!?

「うきゅう……」

「やったわ! ついにひなに勝った!!」

「やったー! レオを攻略できたー!!」

「えっ!? れお君取られちゃう! ダメー、シアちゃーん!!!!」

「……アリシアもレオに勝てたみたいね。修羅場かしら? ちょっと見に行っちゃお」


 〜おまけ②〜
 聖王様、お許しください……。

 〜その夜〜

「……さぁレオ君、あなたの懺悔を聞きましょう」

「騎士カリム、俺は心に決めた子がいるのに、違う子にドキドキしてしまいました。これが積み重なってやがて浮気に……どうかこの罪深い俺に赦しを……」

「……え、えーと、うん。その気持ちを持ち続ければ浮気はしないでしょう。今感じている申し訳ないという気持ちを忘れないでください。あと爆発してくれれば聖王様は微笑むと思いますよ?」

「いや爆発に関してはカリムさんの感想やんけ。嫉妬するなら彼氏作ればいいじゃないすか」

「理想の殿方がいないのよ……!」

「……愚痴聞きますよ」

 〜その外では〜

「なるほど、レオさんには好きな子が二人いるのね。レジアス中将に言ってミッドチルダを一夫多妻制にしなければなりませんね」

 ガチャ

「流石にそれはアウトやミゼット婆ちゃん」

「あらバレちゃいました」
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