見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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作者はこれをやりたかった!!


刮目せよ!バーニングアリサとフロストすずかの勇姿を!! あ、後俺もちょっと活躍するぞー

 セットアップの掛け声とともに、光に包まれたアリサちゃんとすずかちゃん。

 魔法少女特有の変身バンクを行なっている所だが、シールド展開に意識を向けないといけないため見れない。そもそも一瞬産まれた時の姿になるからコンプライアンスのために光で見えなくしてるし。

 きっと原作知識があったら変身シーンを見れなかった悔しさで血の涙を流したに違いない。

 

「わ、わぁ……アリサちゃん! 変身したよ!! それにこの服すっごい可愛い!!」

 

「え、えぇ! カッコいいわ! これが私たちの魔法少女としての姿なのね!!」

 

 大興奮の二人。魔力がないってことは原作の方じゃ変身できなかったのかもしれないし、この反応は当然だろう。それにこういう反応してくれた方が作った甲斐があったというもんだ。

 力と後ろを見ると剣を持った赤色の服を着たアリサちゃんと爪付きグローブをした青色の服を着たすずかちゃん。

 武器は申し訳ないがこちらでチョイスさせてもらった。なんかコレにしないといけないって使命感に駆られたんだよなぁ……。

 ……あ。

 

「やべシールドにヒビ入ってる。もうすぐ突破されそうだ」

 

「それは大変! あの木を抑えればいいんだね!?」

 

「まっかせなさい! すぐにぶっ壊してくるわ!!」

 

 そう言ってアリサちゃんとすずかちゃんはシールドへと向かっていった。

 任せたよ二人とも。

 

(大変だよれお君!!)

 

(どうしたひなちゃん!?)

 

(ヤマト君がなのはちゃんを庇って木に捕まっちゃった!!)

 

(マジか!? 助けられそう?)

 

(じ、実は私たちも捕まってたりしちゃってたり……てへ)

 

(オーケー。すぐ行くわ)

 

 もうここはシールドを解いてもいいだろう。アリサちゃんとすずかちゃんならきっとなんとかしてくれるはずだから。というか、なんとかしろと言う無茶振りに応えてやったのだから、これくらいはしてもらわなければ困る。

 懐から一枚の緑色のカードを取り出して、空に掲げる。

 

「デバイスチェンジ、纏うは風! Wファンメラン、セットアップ!!」

 

『セットアップ』

 

 さーて、実戦で属性デバイスを使うのは初めてだよな。練習通り油断せずやらせてもらうぜ!!

 

 

 アリサ視点

 

 私たちがバリアに到達する直前に、バリアは消えた。

 これだけの猛攻を防いでいたのだ、限界が来ていてもおかしくはない。よく持ってくれた方だろう。

 

『初めましてだな、アリサ!!』

 

「え、フレイムアイズ。アンタ喋れたの!?」

 

『おぅ、俺を使うのは初めてだよな! 実戦で使い方を教えてやる!!』

 

「お願い!」

 

 フレイムアイズを構えると、木の根っこが襲いかかってきた。

 と、とりあえず剣振ればいいわよね?

 

『アリサ、剣の持ち手にトリガーがあるだろう! それを引いてから振れば飛ぶ斬撃が出るぞ!』

 

「分かったわ! トリガーを引いて……そぉい!!」

 

『フレイムウィップ!!』

 

 炎の斬撃が根っこを燃やし倒す。すごい威力ねこれ……。

 

『ナイスだアリサ! だが気をつけろ、俺はバッテリーに貯蓄されたマイスターの魔力で動いてるから闇雲に魔法を使ったらすぐガス欠だ。使い所は考えろよ!!』

 

「分かったわ!」

 

 

 すずか視点

 

 私はアリサちゃんよりも後ろで、スノーホワイトから魔法の使い方を学んでいた。

 この子はAIのはずなのにまるで人間とお話ししてるようで不思議な感じがする。どうなっているのか聞きたいところではあるけど、それよりも今は目の前のことに集中しなきゃ!

 

「レーダーモードで木の根を索敵して、凍らせればいいんだね?」

 

『その通りですの。飲み込みが早いですわねスズカ』

 

 目の前に展開されたウィンドウを確認して、侵食を繰り返す根を捕捉する。

 

「いくよ、スノーホワイト!!」

 

『了解ですわ。フリジットフィールド!!』

 

 侵食をしようとしてきた根を魔法陣で出来たシールドで止める。

 すると根は凍りついていき、動きを止める。

 

「すごい、これがあなたの力なんだね!」

 

『まだまだこんなものではありませんわ。モード・スノートライデント!!』

 

 爪の形をしていたスノーホワイトは槍の姿に姿を変える。こんな機能もあるなんて!!

 

『スノートライデントでの近接とレーダーでの遠距離、適切に使い分けてくださいまし!』

 

「分かったよ!」

 

 

 麗央視点

 

「二人とももう使いこなしてやがる……」

 

『流石という他ありませんわね』

 

 遠目で二人の勇姿を確認しつつ俺もブーメラン型のデバイスを構える。

 さーて、みんなはどこに……あ、おった。

 三人は木の幹から伸びてきた蔓にぐるぐる巻きにされて、身動きが取れないようだ。

 

「今助けるぞー! 《コントローリングスロー》!!」

 

 コントローリングスロー、ブーメランを投げてブーメランの軌道を遠隔で操作する魔法である。

 二振りのブーメランをマルチタスクを駆使して操り、蔓を切り裂いてやる。

 そしてブーメランを遠隔で動かしてる間はNロッドにより索敵魔法を行う。

 

 ……あそこの木の幹に金髪は埋められてるのか。

 帰ってきたブーメランを待機状態に戻し、懐から黄色のカードを取り出す。

 

「デバイスチェンジ、纏うは雷! Tチェーンソー、セットアップ!!」

 

『セットアップ』

 

 チェーンソー型デバイス。というか剣の刃の部分をチェーンソーに置き換えただけのデバイスに電気を流してチェーンソーの歯を回転させる。

 

「いくら硬かろうが所詮は木! チェーンソーで切られる運命なのだよ!!」

 

 やはり木はチェーンソーには勝てないようでチェーンソーで、金髪の埋められている幹の上側と下側を切断する。

 いくら金髪がウザいとはいえ、コイツのために殺人者にはなりたくないため、コイツは切らないようにする。

 

「環境破壊は気持ちいいZOYっと!」

 

 そして金髪が埋まってる部分だけを切り出し本体から無理やり外すと、ふたたびファンメランを展開して扇モードに変形させる。そして金髪入り木材を扇で仰ぐと扇から凄まじい暴風が発生して、木材を空の向こうへ吹き飛ばした。これで魔力の供給が絶たれた大樹はどんどん萎んでゆき、完全に動きが停止する。

 

「れおくん!」

 

「すまん助かった!」

 

「ありがとうレオ君!」

 

 蔓から脱出した三人が俺の元にやってきた。

 うん、みんな拘束されてただけで、締め上げられて怪我とか窒息はしてなかったみたいだな。

 

「ひなちゃん無事?」

 

「大丈夫だよ! でも商店街は……」

 

「問題ない。あの二人が守ってくれたからね」

 

 俺が商店街の方を指差すと、そちらからアリサちゃんとすずかちゃんが飛んでくる。

 さぁ、魔法少女に覚醒した二人と感動の対面だ! 反応はいかに……?

 

「ふ、ふぇえええ!? アリサちゃんとすずかちゃんも魔法少女になっちゃたの!!」

 

「わぁ、お揃いだ!! 二人とも似合ってるよ!!」

 

「ありがとひな。これで私達もみんなの役に立てるわね!」

 

「もう内緒にしちゃダメだよ?」

 

 うーん、この反応を期待してた。

 今までの苦労が報われた気がして、ホロリと嬉し涙を流しているとガシリと肩を掴まれた。

 振り返るとヤマトだった。

 

「あの二人は魔法を使えなかったはず……一体何をしたんだ?」

 

「俺が今まで引きこもって何をしていたか。……あれが答えでございます」

 

 そう言うとヤマトは大きく息を吐く。そして小声でそう来たかと呟いた。

 

『マスター、まだジュエルシードは封印されてません。早く封印を』

 

「あ、そうだったな。それじゃなのはちゃん、ラストアタックは任せたよ!!」

 

 なのはちゃんにそう呼びかける。

 俺がとどめを刺しても良かったのだが、シールド展開でNロッドに大量の魔力を流しすぎてしまったことで故障してしまったので、今回は譲ることにした。

 

「分かったの! 行くよレイジングハート!!」

 

『シューティングモード。セットアップ!』

 

 レイジングハートの姿が変わり砲撃に適した形に変わる。

 そしてレイジングハートの先端になのはちゃんの魔力が集まってくる。

 

「《ディバイーンバスター》!!」

 

 なのはちゃんの砲撃魔法が大樹を貫き、ジュエルシードは封印された。

 

 大樹が海鳴の街から完全に消え去ったことを確認した俺たち。かろうじて商店街は守ったといえ、それ以外の半径百メートルはそこそこ悲惨な状態だ。

 家屋がどこら倒壊しなかったのが唯一の救いだろう。

 

「「「「「「………………」」」」」」

 

 重苦しい空気の中街を眺めていた俺たち、だが街中に五時を知らせるアラームが鳴り響いた。

 

「あー! ママに怒られちゃうよー!! みんなバイバーイ!!」

 

「わ、私も帰らないとヤバいかも! じゃあねみんな!! すずか、送るわよ!」

 

「う、うん。レオ君、デバイスありがとうね!!」

 

「なのはも怒られちゃうの!! ごめんねヤマト君レオ君詳しい話はまた明日ー!!」

 

 そして取り残される男二人。

 …………。

 

「俺らも帰るか」

 

「そうだな」

 

 そうして何事もなかったかのように帰路についた。

 今日はすごく疲れたし夕飯は冷凍チャーハンでいいや……。

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