見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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レオ君、不憫注意


ドアを開ける時は向こうに誰もいないかを確認してから開けてくれない?

 今日は二週間に一回のヤマトとのゲーム合宿の日。

 ゲーム合宿といっても普通に徹夜でゲームするだけであるが、ゲーム機を持っていない俺からすればゲームを楽しむ事が出来る数少ない機会であるとも言える。

 またゲーム合宿はヤマトにとっても大事な用事である。というのもヤマトは料理がド下手……てか食材を毒物に変質させる能力の持ち主のため自炊ができず、普段コンビニ弁当や出前。

 学校で食べる弁当なんかも俺かはやてが作ってくるか、菓子パンかのどちらかだ。

 故に合宿では俺が夕飯を俺が担当して、栄養バランスを考えたものを食わせてやっているのだ。

 

 ……まぁ前振りはここまでで良いだろう。

 というわけでやって来ましたヤマトん家! 今日スーパーが安売りしててついつい買い込んでしまったし、冷蔵庫に入れても数日は保存できる料理を三日分くらい作っておいてやるかね。

 

「お邪魔しマックスー。徹夜でゲームのお時間だz「あれ? レオ君なの」おやなのはちゃん奇遇だね」

 

「あれ、レオどうして……あ、そうか。そう言えば今日ってゲーム合宿の日か!」

 

「おやおや? まさかなのはちゃんと今日予定入れてた?」

 

「あ、あぁ。今回のゲーム合宿は中止って連絡するの忘れてた。えっと……うん、悪かった」

 

「やってはいけない事をぶちかましやがったなオリ主ィ……」

 

 チラリとみるとなのはちゃんのリュックが置いてある。おそらく着替えと明日のパジャマを入れているのだろう。と言う事はなのはちゃんは今日はヤマトの家にお泊まりをすると言う事だ。

 でもま、そういう事ならばしょうがないべ。若人は青春してナンボだと思っている俺になのはちゃんとの二人の時間を邪魔する事はできない。買い込みすぎた食材は我が家で使うとして今日のところは退散するとしよう。

 

「連絡し忘れた件についての説教は月曜にやるわ。それじゃあ邪魔しても悪いんで俺はここらで」

 

「え、えっと……ごめんねレオ君?」

 

「いやいや、悪いのはそいつだから。それじゃあn「なのはー! 抜け駆けはさせないわよー!!」ごぶぇ!?」

 

「あ、アリサちゃん!?」

 

 リビングのドアに手をかけた直後、リビングのドアがバンッ! と開くと部屋にアリサちゃんが乗り込んで来た。そして俺は急に開いたドアに潰された。

 

「な、なんでバレたの!? 今回は誰にもバレないようにお泊まり計画を立てたのに……!」

 

「フフフッ、バニングス家の情報網を舐めないでよね! という事で今日は私もお泊まりするから! ……あれ? ねぇアンタ、ドアと壁の間で何やってんのよ?」

 

「……アンタに潰されたんだよ。謝れy「なのはちゃん、アリサちゃん! 抜け駆けはダメだからね!!」ガバァ!?」

 

 ドアと壁の間で押し潰されていた俺であるが、アリサちゃんを非難しようとした瞬間に再びドアが開くと今度はすずかちゃんが入って来た。そして俺は再びドアに潰された。

 

「あらすずか。……そっか、私でお泊まり会の情報を掴めたならすずかも捕まるわよね……」

 

「そう言うこと。という事で私もお邪魔するね。……あれ? なんでレオ君もいるの?」

 

「……や、ヤマトの伝達ミs「と言うわけで私も参上やー!!」グベェ!?」

 

「ま、まさかはやてちゃんも来ちゃうなんて……」

 

「すずかちゃんがリュック持って走ってる姿が見えたからまさかと思ったけど……来て正解だったようやね! 今回はリィンとナハトの三人でお邪魔させていただきます」

 

「お邪魔しますですぅ!」

 

 はやての肩に乗ったツヴァイが挨拶すると同時に、ナハトも前足を上げて「よう!」といった感じで挨拶をする。はやてが芸として仕込んだのだろうか?

 ってか三回もドアと壁にサンドイッチにされたせいでなんかふらっとするな。「ヒュー……ヒュー……」という絶え絶えな息で俺の存在に気がついたはやてはドアを閉めて俺を解放する。

 

「……あれ? レオ君こんなところで何してるん? ってか買い物袋もあるし。……え、とうとうレオ君もヤマト君ラバーズに入ったん!? あかん、いくらなんでもレオ君は強敵やわ!」

 

「んなわけあるか! ……ハァ……ハァ。弁解の前にちょっとここから脱出させてくれ。流石の踏み台でもバリアジャケットなしの連続攻撃はきつい。ちょっと今瀕死状態だk「酷いよみんな! 私一人だけ仲間外れにして!!」ガッ!?」

 

 や、ヤベェ……意識がもう……。

 

「ふぇ、フェイトちゃんも!? 独自の情報網を持ってるアリサちゃんやすずかちゃん。それに色々油断ならないはやてちゃんはしょうがないにしても、フェイトちゃんにまでバレちゃうなんて……!!」

 

「嫌な予感がしたからまさかと思って来てみたら正解だったよ! お泊まりするなら私も呼んでよ!!」

 

「ちょ、ちょっと待ってよフェイトー!! ……ハァ、ハァ。……もう、せっかくなのはが行動に移したんだから見守ってあげないと!」

 

「で、でも〜……」

 

「いいよアリシアちゃん。ヤマト君とはまた今度リベンジするの! だから今日はみんなでお泊まりしちゃお! 丁度レオ君もいるしね」

 

「え、レオいるの、どこどこ!? ……あれ? こんなところで何やってるの、かくれんぼ? ……あれ? どうして白目剥いてるの……あぁ、崩れ落ちちゃった! レオ、しっかりして!!」

 

「あーあーあー、連続でドアプレスしたもんだから気絶してるよ。ちょっとソファにレオ寝かせるな。……よいしょっと。……ん、レオ? おーい、もしもーし? ……アリシア、ひなに連絡してくれ」

 

「え? ま、まぁ確かにひなだけ仲間外れにするわけには行かないからね」

 

「それもあるけど……コイツ息してない」

 

「もしもしひな!? 悪いけどレオが死んじゃったから今すぐ来てぇえええ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……まさか友達に殺されかけるなんて夢にも思っていませんでした」

 

「「「「ご、ごめんなさい……」」」」

 

「ドアを開ける時はドアの向こうに人がいないかを確認するように。……イイデスネ?」

 

「「「「は、はい……」」」」

 

 その後やって来たひなちゃんによって癒してもらった俺は、俺を死に追いやった戦犯四人に説教するのだった。

 っと言っても後頭部を強打したせいで一時的に仮死状態になってただけで、ひなちゃん来る前に意識戻ったけどね。それでも今回ばかりは笑えないと言うのも事実。みんなが将来捻じ曲がった子にならない為にもしっかりとお説教しなければ。

 

「四人への説教が終わるまで四人でゲームでもするか」

 

「丁度四人対戦出来るの」

 

「ひなマリオパーティーがいい!」

 

「いいね〜、今回は負けないからね!!」

 

 そして関係のないヤマト達四人は呑気にゲームに興じるのだった。

 

 

 ◇

 

 

 説教が終了してみんなで話し合った結果、久しぶりにみんなで泊まることになった為、買って来た食材を改めて冷蔵庫に入ようかと考えていると、なのはちゃんとはやてが手伝いを申し出てくれたのでありがたくこき使わせて頂くことにする。

 

「そう言えばどうしてレオ君もいるん? 別にレオ君はなのはちゃんとヤマト君が二人でラブラブチュッチュしてても問題ない人やろ?」

 

「は、はやてちゃんラブラブチュッチュって……///」

 

「ラブラブチュッチュする関係になったらお赤飯炊いてあげるからな? 二人の子供期待してるぜ?」

 

「も、もうレオ君もからかわないで欲しいの!」

 

「マジなんだけどな……。それではやての質問に対する解なんだけど、実は二週間に一回のペースで男二人でゲーム合宿やるんだけど、このオリ主が今回なのはちゃんが泊まりに来るから今回のゲーム合宿中止って言うのを忘れやがってたからさ」

 

「なるほどな〜。晩御飯作る為にこの食材とかも持って来てたんやね」

 

 そゆこと。偶然とは言えヤマトの三日分の食料を作り置きしておく予定だったから、追加の食材を買いに行く必要はないだろう。

 予定は狂ったけどせっかくのみんなでのお泊まりだし、腕によりをかけて料理しようか。

 

 

 ピンポーン

 

「ヤマト、お客さん」

 

「おう。はーい、今開けますよーっと」

 

 そう言いながら玄関へ向かったヤマト。

 どうやら俺ら以外にも家を訪ねる人はちゃんといたらしい。そのことに内心感動していると、リビングのドアが開きそこからなんとリンディさんがやって来た。

 

「ごめんなさいね〜、お泊まり中だけどちょっとお邪魔するわね」

 

「え、リンディ母さん!? どうしてここにいるの? はっ! ま、まさかまだ宿題終わってない私を連れ戻しに……!? あ、明日やるから連れ戻すのは許して!!」

 

「あら宿題終わってないの? なら後でアルフに持って来てもらうわね。どうせ明日もやらずにフェイトさんや麗央君、すずかさんに泣きつくことになるんだから今日頑張りなさい」

 

「えぇ、そんなぁ〜」

 

 ガックリと項垂れてしまったアリシアちゃんであった。

 いやー、それにしても驚いた。まさか普段ヤマトの家に絶対来ないであろうリンディさんがやってくるとは。

 リンディさんが行くのは基本旧友のいるモモザキベーカリーか、砂糖たっぷりのコーヒーを飲みに翠屋に行くくらいだからなぁ。

 

「今日はちょっとみんなに伝えないといけない事があったんだけど、みんなが集まってるっぽいから私の方から来たの」

 

「そうだったんですか。おっとコーヒー出すんで座っててください」

 

「待てヤマト。お前が入れたらリンディさん死ぬから俺がやるよ」

 

「や、大和君はどんなコーヒーを入れるのかしら? ……すぐに終わるから別に構いませんよ? ……実はみんなにミッドのテレビが取材したいらしいの」

 

「……は?」

 

 リンディさんはとんでもない案件を持って来たようだ。




最近レオ君死んでないから仮死状態ででもいいから殺したかった。
後悔はない。
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