見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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流石にキリエさん原作キャラだし手加減してたけど、感想欄でもっと過激で良いと言うことで、喜んで加筆修正を加えました。

キリ虐注意、キリエさん派の人はこの話を飛ばしてください。


強さの質が違うんだよぉ!

 「れ、レオ君!? 魔心が危ないから本局に避難するって言ってたやん!」

 

「まぁ色々あってね。……それよりも」

 

 いやー、まさかのまさかだ。

 魔心レプリカを取られてしまい、奪われるものも無くなったからこうして様子を見てみれば……まさか可愛い可愛い妹分の歯をへし折ってるんだもんなぁ。

 

 マジで許さん。(激おこ)

 

「れ、れお君? お顔がすっごい怖いよ……?」

 

「おっとごめん。ひなちゃん、口は大丈夫? 痛くない?」

 

「え? うん。大丈夫」

 

「無理はしなくて良いんだよ? 明るく振る舞ってるけど、少し涙目になってる」

 

「…………グス。ちゃんと新しい歯、生えてくるかなぁ?」

 

「大丈夫だよ、絶対に生えてくる。俺が保証する」

 

 明るく振る舞って強がってはいたが、流石に歯が取れたことはひなちゃんにとっても衝撃的すぎたようで、指摘をすると涙目で抱きついて来た。

 彼女を軽く撫でると、彼女を近くにいたすずかちゃんに託す。

 

「悪いけどここからは俺が担当するわ。……邪魔すんなよ?」

 

「え、う、うん……」

 

「れ、レオ君すっごい怒ってるの」

 

「てかちょっと笑ってない? これってリュウヤに家を燃やされたときと同レベルで怒ってるんじゃ……」

 

「やだなぁ。────それ以上に決まってんだろ?」

 

「……こ、殺すなよ?」

 

「殺さない殺さない。こんなやつ相手に殺人罪とか嫌だぜ俺?」

 

 冗談めかしてそこまで言うと、諸悪の根源に向き直る。

 

「──おい。テメェよくもうちのひなちゃんの歯をへし折りやがったな?」

 

「っ! ご、ごめんなさい。まさか折れちゃうなんて……」

 

 おやおや、素直に謝るタイプの悪人とは珍しい。ってか謝る良識があるなら明らかに年下の幼女の顔面殴んなよ。

 そして俺に突きつけてるブレードはなんだ? 宣戦布告か? お?

 

「ねぇあなた。宮坂レオよね? お友達を傷つけちゃってこう言うのも常識がないって自覚があるんだけど……お願い! 魔王の心臓を貸してくれないかしら!!」

 

「……本当に常識がないな。でもまぁ答えてやるよ。それについては仮面の女の子に聞いてみなよ? 俺をボコボコにしてぶんどって行ったからさ」

 

「……え?」

 

「まさかレオが下手を打つなんて……」

 

 俺の返答に驚愕の表情を浮かべる仲間達と、パァっと嬉しそうな表情をする桃髪の女。だがすぐ彼女は顔に影を落とす。

 

「ほんと!? な、なら後ははやてちゃんの……うぅん。あなたも私を止める気なのね? 凄く怒ってるから見逃してもくれなさそう」

 

 へぇ、自分の置かれた状況をいち早く察した様だ。それにしっかり罪悪感も感じてる?

 見た感じ悲しそうな顔してるっぽいし、おそらく今まで相対して来た吐き気を催す邪悪とは真逆。どちらかと言うとかつてのフェイトちゃんと似た感じの人なんだろうなぁ。

 

「ま、それとこれとは話が別。ひなちゃんに手を出した時点でお前は殲滅対象なんでね。……本来なら問答無用で楽しく一狩り行こうぜしたい所だけど、これでも仕事なんでね。……投降する気はある? 一応ここが最後のターニングポイントだけど」

 

 局員として、まずは投降の意思があるかないかを尋ねないといけない所が辛い所だな。そうじゃなかったら……もしくは人質が取られてるなら問答無用で不意打ちとか出来るのに。

 

 だが彼女の答えは、脇腹を押さえながら近くの鉄屑に指示を出してロボの形にする事。つまり俺と戦うと言うこと。

 いやー良かった良かった。ここで投降してたらお死おき出来なくて不完全燃焼だったからな。

 

「ここで投げ出すなんて出来ない。パパを助けるためだもの。……みんなお願いね?」

 

 彼女はそう言いながらロボに俺を襲わせるけど、さっきから壊して再生して壊して再生してって良い加減ウザいんだよな。

 だからと言ってアルカンシェルを使おうにも、ここにはひなちゃん達がいるから巻き込まそうだし……。

 

「ダルいから根本から崩すか」

 

 アナライザーでこいつらの再生や物質変換プロセスをちょちょいと拝見するとなんて事はない。極小の機械……ナノマシンの仕業だった。

 

「ふーん、なかなか面白いねこれ。……貰っておくか。電子収束」

 

 辺りに雷属性の魔力をばら撒き、ロボの表面の金属から電子を抜いて右手に集める。これは簡単に言えば魔力を電子に置き換えた収束魔法。

 当然電子を抜かれたロボはどんどん空気や水滴なんかと反応して腐食を始めて崩れて行く。

 そして諸悪の根源であったナノマシンもこのまま地面に落とすわけには行かないので、磁力を操作して俺の左手に集めておく。

 

「え、う、嘘!? まさかナノマシンを引き抜くだなんて!?」

 

「これは研究用とスカさん用に後で分けよ。そしてこっちの電気は……これで死ぬなよ? 《ミョルニル》!」

 

 流石に魔力を用いたゴリ押し電気分解で腐食させられると思っていなかったのだろう。ものの数秒でロボを完全破壊させられたことに驚愕の表情を浮かべる少女。

 ロボに注目が向いていたため、その隙にロボから抜いた電子……雷球を投げつけると、直後凄まじい爆発を起こすが……紙一重で避けた様だ。しかもなんだか身体が光ってる? これはパワーアップかな?

 

「れ、レオ。気をつけろ! これはキリエの奥の手、こうなったら神速以上の動きをする!」

 

 ふぅん。ヤマトがそう言うなんて結構この奥の手は結構脅威だったんだな。そしてこの能力でひなちゃんの歯をへし折ったと。

 直後目の前に女……キリエが現れたかと思うと凄まじい勢いの正拳突きを鳩尾に叩き込んでくる。

 

「コフッ……ふーん、確かにヤマトの神速以上だなこれは」

 

「な、なんで!? なんで倒れないの?」

 

「こちとら化け物と戦い続けてきた関係上打たれ強いんだよォ。ふんっ!」

 

「あぐ!?」

 

 頭突きで彼女を怯ませてから、即座にMブラスターを展開。彼女の腹に全力フルスイングを叩き込む。

 

「ぶっ飛べや。ぶるぅああああ!!」(※若本ボイス)

 

「あぐっ!?」

 

 彼女がぶっ飛ばされた先には俺が仕掛けたバインド。見事に両腕両足を拘束されて自由を失ってしまったキリエ。

 

「……アナライザー装着したままにしてたけど、お前筋肉とか骨密度が一般人の数十倍くらいあるじゃんか。それくらい丈夫ならこれにも耐えられるかもな」

 

 そう言って取り出しますはBドリルランサー。流石に人間にはこんな半物理兵器なんて使ってはいけないだろうが、丈夫だから別に大丈夫大丈夫。

 

「くっ……! 流石にそれは危ないわよ!!」

 

 そう言って右腕のバインドを無理やり外して銃を撃ってくるキリエ。だが着弾地点に小さなシールドを張って無効化すると、容赦なく脇腹……銃で撃たれた傷にドリルランサーを突き刺す。

 

「ガハっ!」

 

「このまま回転……は流石に内臓がぐちゃぐちゃになって死ぬか。……まぁ傷口を広げるくらいなら問題なかろうて」

 

「あ……あぁああああああ!!!!」

 

 ドリルランサーの先端は開いて大砲になったりもする。その機能を使って先端を開き傷を無理やり広げると、そのままゼロ距離砲撃を撃ち込む。

 

「────!?」

 

 傷口から爆発を受けたキリエは血を吐くとそのまま力が抜けたように落下する。

 そんな彼女の目は……まだ闘志が宿っていた。落ちている途中で先ほどの様に身体が光ったかと思うと、そのまま姿を消す。その怪我で動くとはやっぱり身体が丈夫なんだなぁ。

 

「たぁあああああ!!」

 

「はいここ」

 

 ザシュッ

 彼女が神速と同等以上の速度で移動し、こちらにブレードの突きを放ったタイミングでこちらも投げナイフを突き出す。

 神速を使えない俺は先読みでどこに攻撃を仕掛けるか予測している。それに割とボロボロで余裕をなくしてるから、考えてる事なんて手に取るように分かる。

 

「ヤマトと俺では強さの質が違うんだよっと!!」

 

「っ!? あぁああああ!!」

 

 ブレードの先端を投げナイフで止めていた俺であるが、このままでは強度の問題で俺が負ける。故にナイフの先端をずらして、滑り込む様に彼女の手にナイフを突き出してやった。

 

「ランブルデトネイター」

 

「っ!?」

 

 ナイフは彼女の手を綺麗に貫通していた。この状態で爆発させればどうなるか……分かってるよな?

 爆発に吹き飛ばされて地面を転がるキリエだが、流石に内側からの爆撃はダメだったのだろう。

 彼女の右手は無くなってしまった。

 

「う、嘘……こんなに力の差があるなんて……ゲホッ、ゴホッ」

 

「さて爆破の衝撃で武器も落としたし、この怪我で果たして勝てるか?」

 

 吐血しながらなんとか動こうとするキリエ。

 彼女はもうボロボロだ。脇腹の傷は開いた上にゼロ距離の砲撃を受けてしまっているし、右手も失った。

 あくまでボコボコにしてるのはひなちゃんに怪我させたからで、やり過ぎレベルでやり返し終わったからな。もうこれでやめるならそれでいい。このまま逮捕しておしまいだ。

 その後治療でも、ひなちゃんが許してくれるならフェニックスウイングで回復でもして貰えば良い。

 だがキリエはゆっくりと立ち上がる。

 

「……諦めない。エゴでもなんでも……パパを助けたいから!!」

 

 やったね、もう少し遊べるドン!

 再び先ほどの高速移動で近くに落ちてた剣を拾うと銃に変形させて引き金を……。

 

「《ランブルデトネイター》」

 

「え──」

 

 近くに落ちていたロボの残骸である鉄屑をどさくさに紛れて触っていた。それを起爆して爆発にキリエを巻き込む。

 

「ゲホッ……ゴホッ……ま、まだ…………まだ……」

 

 まだ諦めないか。でもこれ以上は流石に死んでしまう。流石の俺も人を殺したくはないし、もう動く体力も残ってないだろうから、後は普通に殴り倒すか。

 Iスティックを取り出して、なんとか抵抗をしようともがくキリエにトドメを刺そうと振りかぶると……

 

「待ってください!!」

 

 俺とキリエの間に気絶していたアミティエさんが間に入ってきた。




長くなりすぎたんで一旦ここまで。

アミティエさんがキリエさんを庇うのはお姉ちゃんだから仕方がないね!!
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