見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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(ひな視点)ディアーチェちゃん怖がってる?

「うーん、姉やんとでっかいロボだと不安やなぁ。ねぇひなちゃん、すずかちゃん。私とリインフォースで姉やんをやっつけるから、二人はあのロボットをやっつけてくれへん」

 

「うん、気をつけてねはやてちゃん!」

 

「はーい!」

 

 と言う事でディアーチェちゃんははーちゃんとリーンお姉ちゃんに任せて、まずはアメティスタって言うロボットをやっつける事になった。

 

「えっと空中戦型は翼を壊して地面に落とせば何も出来ないんだよね? それじゃあ早速……!」

 

「待ってひなちゃん! 地上に落としたらテーマパークが壊れちゃうよ?」

 

 それはヤダ! 今日はれお君と一緒に回れなくて、シアちゃんと「次は三人で回りたいね」って話し合ってたのに……!!

 

「それじゃあどうしよう?」

 

「そうだねぇ……落としても良い場所……海まで連れて行けば何とかなるかな? …………よし、ひなちゃん。ちょっとやって欲しいことがあるの!」

 

「やって欲しいこと?」

 

「うん。えっとこんな作戦なんだけど……でも正直結構大変かも」

 

 確かに大変かも、これはすずちゃんとひなが息ぴったりに合わせないとダメかも。

 でもきっと大丈夫! すずちゃんは親友だもん、きっと合わせられるよ!! と言うわけで早速作戦開始だ。

 まずはすずちゃんを抱えて高速移動でロボットよりも高所を取る。

 ロボットはひな達が高所を取らないようにとミサイルとか機関銃とか撃ってくるけど、それより速く飛べるから関係ないもんね!

 

「ついたよ!」

 

「それじゃあひなちゃん、太いフェザースレッドを作ってくれる?」

 

「あのロボットを縛っちゃうんだね!!」

 

 でもここで困ったことが一つ。ひなが考案したフェザークロスの派生系フェザースレッドは、どんなに頑張っても毛糸くらいまでの太さ以上には作れない。フェザースレッド自体はすっごく丈夫だからロボットを縛るくらいなら大丈夫だけど、これじゃあ太いとは言えないよね。

 …………そうだ!

 

「フェザースレッド、エビ編み!!」

 

 ひなはこう見えても編み物が得意! だからフェザースレッドを操作して、えび編みと言う編み方で編んで太い糸に編む。

 

「これくらいで大丈夫?」

 

「うーん、まだちょっと細いけど……ううん。これなら持てるし大丈夫! それを貸してね」

 

「うん!」

 

 すずちゃんはひな特製の魔力糸を受け取ると、その先端に氷ブロックを作って数回くるくると振り回すとロボットに投げつける。

 ロボットに氷ブロックが当たると、ブロックがロボットに纏わりついて、ロボットと糸をしっかりと固定した。

 

「もう一回飛ぶよ?」

 

「お願いねひなちゃん!」

 

 糸を持ったまま、ロボットの周りを何回も高速で飛び回って、ロボットを糸でしっかりとぐるぐる巻きにして最後に糸の重なっている部分をすずちゃんの氷で固定すれば完成!!

 そして後の端をすずちゃんとウイングアームで腕を補強したひなが持つとお互い頷く。

 

「「せーの!!」」

 

 ひな達の作戦、それはハンマー投げでロボットを海の方まで投げちゃえ作戦だ!!

 れお君と同等以上の力持ちのすずちゃんと、翼で腕力を補強できるひなだからこそ出来る二人のとっておきなのだ!!

 

「3で手を離すからね? せーの!!」

 

「「いち!」」

 

「「にい!」」

 

「「さん!!」」

 

 何回かロボットを振り回して勢いをつけると、すずちゃんの指示通りに手を離してロボットを投げ飛ばした。

 

「うぅ……手が痛い。流石に重かったなぁ……ひなちゃんは大丈夫?」

 

「うん、大丈夫! フェニックスウイングで治しちゃったもん。あ! すずちゃんも癒してあげる!!」

 

「確かに回復が欲しいけどその前にやる事があるから後でいいよ」

 

「はーい、それじゃあも一度合体!」

 

 すずちゃんを抱えて、落下予測地点まで移動。

 ロボットは作戦通り、上手に海に落下しようとしている。でもこのままじゃロボットが落ちたタイミングで大波が発生しちゃうから、波はすぐさますずちゃんが凍らせて止めちゃうのだ。

 

「ぐわー!!」

 

「……あれ? なにか声が聞こえなかった?」

 

「ひなは聞こえなかったよ? それよりも!!」

 

「っ! そうだよね!!」

 

 ロボットが落ちたタイミングで、すずちゃんはスピアフォームのスノーホワイトを構える。

 

「行くよスノーホワイト!!」

 

『かしこまりましたスズカ!』

 

「《グレイシャルスピア》!!」

 

 すずちゃんが冷気をまとったスノーホワイトを海に突き刺すと、一気に海が凍りつき波を凍らせただけじゃなく、ロボットまで氷の中に閉じ込めてしまった。

 

「凄い凄い! 流石すずちゃんだね!!」

 

「えへへ……。それじゃあひなちゃん、トドメは任せていい?」

 

「うん、プリンセスフォーム! そして……《サンシャイニングアロー》!!」

 

 ロイヤルホープを使ってプリンセスフォームに変身して、弓矢に変形したミラクルホープでロボットの核を射抜いて機能を完全に停止させる。

 

「やっつけたよ!」

 

「それじゃあはやてちゃんと合流しよ?」

 

「うん!」

 

 ロボットを無力化したひな達ははーちゃんの救援に向かった。

 

 

 ◇

 

 

「はやてちゃん!」

 

「はーちゃん!」

 

 ひな達がはーちゃん達と合流すると、さっきよりもボロボロになったはーちゃんとリーンお姉ちゃん、そしてディアーチェちゃんの姿。

 勝てなくても負けてもいないみたい。こう言うのを負けず劣らずっていうんだっけ?

 

「もうやっつけたんか? 流石はひなちゃんとすずかちゃんや!!」

 

「まさかアメティスタが……それにシュテルとレヴィも敗れたか……。仕方ない、すぐに救出してやる…………とは言いたいところだが、小鴉と融合機の連携が鬱陶しい!!」

 

 ディアーチェちゃんは歯軋りをして杖を構えようとしたけど、青白いバインドがディアーチェちゃんから自由を奪った。

 

「これは!? お、おのれ〜!!」

 

『はやてちゃん、捕まえました!!』

 

「了解や!」

 

「小賢しい!!」

 

 そう言って無理やりバインドを破壊したディアーチェちゃんだけど、既にはーちゃんは攻撃魔法の準備を整えていた。

 この距離だと避けるのは難しそうだ。

 

「コントロールは任せたよ!!」

 

『はいです!』

 

「ファイア!」

 

「ぐうぅ……!?」

 

 はーちゃんの放った銀色の槍が、ディアーチェちゃんを貫いて胸部の装甲を破壊した。

 よし、このまま押し込めれば勝てるよね!!

 

「姉やん、もうおしまいや!! これ以上おいたをするなら、嫌われそうだから出来ないエゲツないイタズラをするで!?」

 

「な、何をする気だ貴様!? それを聞いて余計負ける訳にはいかなくなったわ!!」

 

「はやてちゃん何を企んでるんだろ? 後でしっかり問い詰めないとね……」

 

「嫌われちゃうエゲツないイタズラ……お気に入りのお洋服を着てる時に、それに泥団子ぶつけちゃうとか?」

 

「それは確かに嫌だけど……はやてちゃんのイタズラはそれよりもっと酷いかも」

 

「そんなに!?」

 

 はーちゃん、とっても悪い子だ。そんな悪い事してサンタさん来なくなってもひな知らないからね!?

 

「チッ! こんな所で使いたくは無かったが……高まれ、我が魔力!!」

 

 直後ディアーチェちゃんの魔力が一気に高まって紫色のオーラを纏うと、沢山のベルカ式魔法陣を展開する。

 

「震えるほどに暗黒!!」

 

 直後ディアーチェちゃんはリーンお姉ちゃんやひな達を無視してはーちゃんを徹底的に攻撃する。

 あれ? なんだか怖がってる? やっぱりイタズラはされたくないんだね? ……でも!

 

「ディアーチェちゃんもうやめて!!」

 

「はやてちゃんがイタズラしようとしても助かるから!! ね?」

 

「ええい、邪魔だ! どけ!!」

 

 何とか取り押さえようとしたけど、あり得ないほどの力でひな達をはーちゃんの方に投げ飛ばして、手から真っ黒な魔力を発生させる。

 

「絶望に足掻け!! 《アロンダイト》!!」

 

 直後黒い光線がガトリングガンの如く、何発も何発も発射される。咄嗟に翼でみんなを包み込んだけど流石に耐えられないかも……。いや、ダメ! ここで突破されたらすずちゃん達が痛い思いをするから頑張らなきゃ!!

 しばらく必死に翼で防御を続けていると、衝撃が止んだから翼を開く。

 

「お、おのれこれを受けきるか……!!」

 

「姉やんの方は相当お疲れのようで! さーて、今度はこっちのターンや!! リィン、リィンフォース、とっておき行くで!!」

 

『はいです!』

 

「了解です。……まぁなんだ、捕まえたあと主には自制を求めるから……な?」

 

 リーンお姉ちゃんが同情的な視線をディアーチェちゃんに向けたその瞬間、オールストン・シーの真ん中から光の柱が発生し始めた。




 おまけ① 〜誰か巻き込んだかな? 〜

 はやてと合流するために移動してる途中

「うーん……」

「どうしたのすずちゃん?」

「うん。さっきロボットを海に投げたときだけど、やっぱり誰かの悲鳴が聞こえたような気がするんだよね」

「でも誰もいなくて安全なところに落としたんでしょ?」

「一応ね。少なくともヤマト君達別チームやシグナムさん達がいない事は確認してから投げたよ」

「ならやっぱり気のせいだよ! ほら早くいかないとはーちゃん待ってるよ!!」

「あ、待ってよひなちゃん!!」


 おまけ② 〜これは天罰なのか? 〜

 イルマはキリエ、イリスと合流しようと海上を飛んでいた。

「ヒントを与えたとは言え、レオは私の正体を察していたな。となるとおそらく次は更なる対策をして来るはず。恐らくは次の戦いで勝敗が決まるか……」

 ヒユー……

「ヒュー? え、待って、ちょっと待て。いくら私でもこんな形の不意打ちは流石に対応できなぐわー!!」

(こ、これは……死者が今を生きる者たちに手を出した……天罰……なのか?)



「……あれ? なにか声が聞こえなかった?」

「ひなは聞こえなかったよ?」
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