見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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ウイルスコードの仕業だったか。

 途中はやてチームと合流しながらも、イリスが逃げたと言うオールストン・シー近海上空に辿り着いた俺達。

 そこには夕方襲って来たイリスとレヴィ。それになのはちゃんのそっくりさんとはやてのそっくりさんまでいる。

 

「ねぇレオ……私達のそっくりさんっていないのかな?」

 

「アリシアちゃんのそっくりさんいたら、レヴィと見分けが付かなくない?」

 

「身長で見分けられるでしょ? ……って誰がチビだ!!」

 

「誰もチビなんて言ってないよ?」

 

 ただ単にアリシアちゃんが自爆しただけだよ。

 そしてイリスの近くにあるシールドが永遠結晶……ユーリか。

 ……さて、合流した武装局員達の包囲も完了したっぽいしそろそろ行動する頃合いかな?

 

「全員動かないで! 次元法違反で逮捕します!!」

 

 シャマルさんの声と同時に全員で奴らを取り囲む。

 ……イルマがいないな。どこからか不意打ちを仕掛けてくる可能性があるかもしれない。最大限の警戒をしておくか。

 そんなことを考えていると、背後からわずかに殺気が……

 

「そこ!!」

 

「っ! ……ほぉ、流石に通用しないか」

 

 咄嗟にフォースカリバーで背後からの不意打ちを防御。

 犯人は予想通りイルマだった。あれ、なんでさっきよりもボロボロになってんの? ヤマトとやり合ったの?

 魔剣から魔心レプリカを外していたため何とか魔剣を受け切れたため、そのままMブラスターで反撃を加えようとするが、即座に離脱してイリスの下へ行ってしまった。

 

「随分と遅いじゃないの。もっと早く来なさい」

 

「……予想外の不意打ちを食らってしまったものでな」

 

「言い訳なんてどうでもいいわ。早く寄越しなさい」

 

「…………ふん」

 

 イリスがイルマから魔心レプリカを受け取ると、永遠結晶の前へ移動して……流石にこれはあかんよな。

 

「対象の拘束を開始! 対象イリスに魔王の心臓を使わせないで!!」

 

 シャマルさんが号令を出す頃には咄嗟に動いていた俺氏。このままイリスとの距離を詰めて、魔心レプリカを持った右腕を切断してやろうとしたが、その直後イルマに妨害されてしまう。

 

「チッ!」

 

「すまぬ、私は命令には逆らえなくてな」

 

「ふん、王が奴隷に成り下がるとは堕ちたもんだなぁ!!」

 

「耳の痛い話だ。こう見えて腑は煮え繰りかえっているのだが……」

 

 こうなると俺はイルマの妨害で動けない。ならばオリ主の活躍に期待させてもらおうか。

 そう考えていたが、その次の瞬間、魔心から凄まじい魔力が発生して弱い次元震が発生する。

 

「やべ、これじゃあイリスに近づけねぇ!」

 

 こうなったら、リーン姉さんには悪いけどアルカンシェルでユーリごとイリスを消し飛ばして……

 

「悪いな。それもさせない」

 

「ちくしょうめ!!」

 

 なんとかしたい所だけど…………イルマが邪魔すぎる! コイツがいなければもう少し上手く立ち回れるんだけどなぁ!!

 しばらくイルマのクソ野郎の妨害を突破しようと試みていた俺であるが、結局突破することは出来ず、やがて魔心レプリカの魔力の供給は止んで次元震が収まった。

 

「……いつまで寝てんの。起きな……さい!!」

 

 そして魔力の充填が完了した永遠結晶をイリスが殴りつけた瞬間。永遠結晶から凄まじいオーラが……あ、これヤバいかも。

 

「不味い……みんなすぐに離れるんだ!!」

 

「ヤマト、言霊だ!!」

 

「もうやってる! 【半径数十メートルにいる全ての人間への永遠結晶の悪しき干渉を防げ】!!」

 

 避難を促したリーン姉さんの表情で、流石にこのオーラを浴びたら不味いと分かったのだろう。事前に魔力を溜めたヤマトの言霊でなんらかの干渉を防御する。

 

「リーン姉さん、もしこれヤマトが防御しなかったらどうなってた?」

 

「このオーラ……と言うかオーラの一緒にあたりに散布された粒子に生命力を結晶化する特性があるんだ」

 

「……とどのつまり?」

 

「結晶化した粒子が身体を食い破って出てくる。一歩間違えたらみんな死んでいた」

 

「…………」

 

 いやいや流石に笑えんわ。完全なる初見殺しじゃねえか。ヤマトいて良かったわ、いやマジで!!

 しばらくそんな初見殺しなオーラを放出しまくっていた傍迷惑な永遠結晶だが、やがて複数あるシールドの真ん中に一人の金髪の女の子が姿を現した。

 

「あ、あの子って……」

 

「あぁ、あの子がユーリ。闇の書に眠らされていた私の同居人だ」

 

「あの子がユーリなんやね。リィンフォースの同居人って言うから、リィンフォースに負けず劣らずなナイスバディかと思ったったけど……ロリッ子やったんやね」

 

 なんか変なこと言ってるはやてをガン無視して奴らの隙を窺う。

 この子を復活させたのが、友達を起こしに来たとかならそれでいいが、イリスの目を見ているとそんな気配は微塵もないのだ。

 でも隙を見て殴りに行こうにも、イルマが邪魔だからなぁ。いい加減どっかに行って欲しいもんだ。

 

「やっと会えたわね、ユーリ。……目が覚めた?」

 

「い、イリス……あなたは……っ!?」

 

 意識を覚醒させたユーリがイリスの下へ駆け寄ろうとしたが、彼女の手がイリスの頬に触れようとしたその瞬間、まるで何かに蝕まれたように動きが止まった。

 

「アンタ専用のウイルスコードを打ち込んである。全ては私の思い通り……ふん!」

 

「あぐっ!?」

 

 イリスはユーリになんの恨みがあるのか、彼女をぶん殴るとそのまま頭を掴む。

 

「抵抗は不可能」

 

「イリス……私は……っ!!」

 

「これは復讐よ! 私はアンタから全てを奪う。アンタが私にそうしたように……!」

 

 …………今だな。

 

「邪魔!」

 

「がふっ!?」

 

 復讐ごっこの茶番にイルマが気を取られたほんの一瞬の隙をついて、裏拳でこいつを殴り飛ばすと、そのまま脚部にシールドを張って一気にイリスと距離を詰める。

 イルマはすぐさま体勢を整えて俺を追って来ようとするが、事前にヤマトに足止めを頼んでおいたから問題はない!!

 そしてイリスがこちらに気づく前にチェーンソーでイリスの首を…………

 

「死ねぇ!!」

 

「っ!? …………あ、アンタ本気で殺す気だったわね?」

 

 チッ、避けられたか。

 流石に追撃が入っても困る。距離をとってイリスと相対する。

 

「当たり前じゃん? パッと見た感じお前が黒幕っぽいし、てことはキリエが言ってたお父さんを助けるって言うのもお前の嘘。それにユーリを復活させようとした時の初見殺しなんかも考慮したら、流石に生かして無力化するほど優しくする必要はないべ」

 

「チッ、イルマ! 何やってんの!! 早くコイツを片付けなさい!!」

 

「…………一応言うことに従っていて言うのもなんだが、永遠結晶を手に入れると言う当初の目的は達成した。これ以上私が付き合ってやる理由は無いはずだが?」

 

「いいからやりなさい。これは命令よ!!」

 

「……ぐっ!? ……はぁ、予想はしていたがやはり嘘だったか」

 

「そしてユーリも邪魔者の片付け、手伝ってもらうわ……」

 

「う、うぁああああああ!?」

 

 直後イルマとユーリが胸を押さえて苦しみ出す。

 そう言えばウイルスコードを打ち込んだとか言ってたな。なるほどなるほど、つまりさっきから散々邪魔してきてたイルマはコイツに操られていたと。

 

「止めるぞ! テスタロッサ妹!!」

 

「はい、シグナム!!」

 

「私達も止めるわよ!!」

 

「うん!!」

 

 流石に見ていられなくなったのだろう。シグナムを始めとしたみんなが、イリスとユーリを押さえ込みにかかる。

 

「ユーリ」

 

「…………」

 

 だがイリスの指示を受けたユーリはフェイトちゃんとアリサちゃんの得物を素手で掴むと、そのままシグナムさんとすずかちゃんの方へ投げ飛ばす。

 この場合受け止めた隙に背後に回って攻撃するのが一番効果的だよな……。

 ならばとユーリの追撃からみんなを守ろうと先回りした瞬間、再び背後に殺気を感じた。

 

「おっと!?」

 

「……すまぬな。私でもこれは止められない」

 

「……たく、操られてるなら操られてるって正直に言えよな。正直に言ってたらウイルス対策プログラムの一つや二つ……作ってきたって言うのによ!!」

 

「ぐっ!?」

 

 フォースカリバーで魔剣を弾くと、そのままイルマの意識を飛ばすために鳩尾に拳を──

 

 バァン

 

「「……カハッ」」

 

 ──めり込ませてやった。

 殴ろうとした瞬間に背後から鉛玉を喰らったけど、そんなんで攻撃をやめると思うなよバカタレが。

 このままイルマの意識を刈り取れたかを確認しようとした瞬間、俺の目にイリスの踵が写る。どうやら高速で移動したらしいな。

 

「さっきのお返しよ」

 

「ぐっ!?」

 

 鉛玉をくらいながらも、確実に俺より格上のイルマの意識を飛ばすために全体重を拳に乗せてしまった。避けられない。

 咄嗟に顔面の間に手を入れたものの、見事にかかと落としはヒットしてしまい、イルマと共に海へと落ちてしまった。




ヤッベェ、駄文になっちまった。
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