見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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あ、第三者の介入か。

 時空管理局、本局にて。

 俺たちは今回の事件の参考人として事情聴取を受けていた。因みに今回は闇の書関連のため、羽鳥さんもいる。

 あ、はやての情報は絶対に話してないよ? 住んでるところとかバレたら逮捕しに動くのは目に見えている。故に口が軽いひなちゃんはここでは絶対話さないようにって、釘を刺している。

 

「すまない。もう一度言ってくれ」

 

「だから俺らを襲った守護騎士の主は俺らの親友なんだ」

 

「何と言うか……あなた達本当にそっち系の人達と仲良くなる才能があるわよね」

 

 リンディさんが頭を抑えた。

 いや、そんなこと言われても。確かにフェイトちゃんは敵と分かって歩み寄ってたけど、はやては親友が急にロストロギアに目をつけられたタイプなんですからね?

 

「リンディ。被害者の私が庇うのも変な話だけど、今回の闇の書の主は無害な子なのよ? 闇の書は完成させないって誓ってくれたわ」

 

「でも現にこの子達を襲った。約束を破ったんじゃないの?」

 

「それに関してはちゃいますね。ザフィーラの兄貴……犬耳の騎士は独断で動いてるって言ってましたよ。アスカ」

 

『はいはーい』

 

『我が主はこんな事は望んでいない。我々の独断だ。理由については……説明している時間がない!』

 

 こっそり録音していた音声を流す。やっぱ襲われているときでも証拠どりは大事だよな。

 まぁ例え守護騎士の独断だって証明出来たところで、守護騎士を御しきれなかったはやてに責任があるってなったらどうしようもないけど。

 

「だが守護騎士を御しきれなかった主に責任があるんじゃないか? いくら今回の闇の書の主に悪意がなかったにしても、逮捕しなければならない」

 

「そんな……」

 

「……っ!」

 

「やめておきなさいクロノ。今回の事件は守護騎士と主を捕まえて一件落着とは行かないわ。主の不手際を理由に主を探したら、なのはさん達は敵に回ってしまう」

 

 流石リンディさんだ。

 守護騎士に加えて俺らまで敵になって妨害されるリスクを考慮したら、守護騎士の暴走を止めるのに留めるのが最善だと悟ったようだ。

 

(私たち抗議はするけど、管理局を邪魔したりする気は無かったわ……)

 

(うん。はやてちゃんを無罪にしてってお願いはするけど……)

 

(邪魔するのは俺とレオだな。管理局と事を構える力は持っているから)

 

(俺は持ってないよ。せいぜい今開発中のあれやこれやの技術を燃やして白紙にするって取引するくらい)

 

(レオ君のやり方が一番えげつないの……)

 

 まぁなのはちゃん達も見知った人達と好き好んで敵対したくはないわな。何とか和解に持っていきたい心づもりではあったのだろう。だが組織というのは非情なのだ。故に敵対する事がどれだけの不都合を産むのかを知らしめてやった方がいい。

 

「特に大和君の言霊、ひなさんのフェニックスウイング、麗央君の知識や取り引きについては馬鹿に出来ない。海鳴市に闇の書の対策本部を置きつつ、この事件の解決は海鳴の魔導師に任せるのが最善よ」

 

「というか今回の事件の一端は主が闇の書の呪いに侵されている事が原因だし、俺とヤマトで一度彼女の元に行って解呪を試みます」

 

「そんな事が……そうか、闇の書はデバイス。レオの専門分野なんだな。だが古代ベルカのプログラムなんて読めるのか?」

 

「とっくに習得済みですわ」

 

 と言うわけでヤマトと2人で明日ははやての家に集合だな。

 他のメンツについては……久しぶりにフェイトちゃんとアリシアちゃんがいるからみんなで遊んでて。

 

 

 〜翌日〜

 

「レオ。俺には一つ分からない事があるんだ」

 

「どうした?」

 

 はやての家に向かっている途中、ヤマトが俺に尋ねてくる。

 

「何故昨日守護騎士が襲って来たんだ?」

 

「何故ってそりゃあ、闇の書を完成させるためだろ?」

 

「俺らって一度魔力渡そうとしたことあったよな?」

 

「ああ、そういう……」

 

 本来ならばを守護騎士はわざわざ俺らを叩きのめして蒐集する必要は無かったのだ。

 それぞれにはやての症状とか正直に話して闇の書の蒐集の協力を打診するだけで、一気に400ページ集めることはできたし、お互い合意の上での蒐集なら比較的安全に済ませることが出来ただろう。

 

「まさかだが原作の強制力とかが働いてるんじゃないだろうな?」

 

「うーん、その理論だとフェイトちゃんの件で交渉決裂してそうじゃね?」

 

 原作の強制力が働いていたとなると、すずかちゃんがフェイトちゃんをやっつけた際のヤマトとの取り引きは決裂に終わって、ジュエルシードを奪い合う関係になっていたはずだ。

 だがそんなことは無かった。……おそらく金髪がフェイトちゃんの代わりになっていたと言えなくも無いが、どう考えても状況が原作より悪化してるし違うだろう。

 

「だとしたら闇の書の悪影響がはやてだけじゃなく、守護騎士にも影響を与えてる?」

 

「あー、それはあるかも。どうせ今日は闇の書のシステムを改変しに行くんだし、そのときに守護騎士システムも見ておくか」

 

 せっかくだし、闇の書を完成させた際にどう言う特典を貰えるのかも解析しておこ。

 そしたらそのシステムをうまく使えば新技術に取り入れることも……む?

 

「おいヤマト、昨日の今日で結界に閉じ込められたっぽいぞ」

 

「だな。しかもこれは守護騎士のじゃ無いな。……三つ目の可能性が浮かんだわ」

 

「……俺も浮かんだ。せーので言うか?」

 

 せーの。

 

「「第三者の介入」」

 

 直後殺気を感じた俺とヤマトは横跳びでその場を離れる。そこに魔力弾が落ちた。

 

「フン、やはり避けるか」

 

 魔法の軌道から射出地点を特定してそちらを見ると、三人組の仮面の男が立っていた。

 ははーん、こいつらが黒幕か。

 真ん中に立つ男がやけに上から目線で話し出す。

 

「単刀直入に言う。貴様らには闇の書の糧となり、闇の書の完成まで寝込んでいて貰おうか」

 

「随分勝手な言い草だな。お前ら三人で俺らを相手できるってのか?」

 

「やめろヤマト! その発言はフラグだ!!」

 

「その女の言う通りだ。これならどうかな?」

 

 仮面の男が右手を挙げると、さらに四人その場に降り立つ。

 やっぱりフラグ回収しやがったよ、クソッタレ!! そして俺は男な!?

 そしてやっぱ第三者の介入が原因だったか……。助っ人に来た四人は目に光のない守護騎士達だった。

 

「……おい、これ行けるのか?」

 

「言霊を使えばギリギリ……」

 

 7対2かー。これは面倒くさい事になったぞ……。

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