見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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(ヤマト視点)それぞれの戦い

「みんな! ヴィータちゃんとは私に戦わせて!!」

 

「なのはちゃん。手伝うよ!!」

 

「分かったわ! それなら私はシグナムさんと!!」

 

「アリサ、私も!!」

 

「ならアタシはあの使い魔と戦うよ。アタシじゃ洗脳は解けないけど、捕まえることは出来るからね」

 

「なら私は緑色の服のお姉さんかな。行くよ、フォーチュンドロップ!!」

 

 どうやらそれぞれ戦う相手を決めた様だ。

 ヴィータとはなのはとすずか。シグナムとはフェイトとアリサ。ザフィーラとはアルフ。シャマルとはアリシアが担当だ。

 俺が介入しなくても問題なさそうだ。ならば

 

「クロノ、俺たちはみんなの全体的な援護を! 仮面が出てきたら二人で叩くぞ!!」

 

「分かった!」

 

(奴らの事だ。不意打ちを仕掛けてくる可能性が高い。不意打ち対策は任せろ!)

 

 ありがたい!

 魔力SSSの弊害でレオは仮面の男共に狙われてしまっている。だからこそ今回は開発などの戦闘以外の援護に回るとばかり思っていたが、戦闘でも援護してくれるのはとても心強い!

 親友から借り受けたアーセナルを展開して、右手にはグラディウスの銃を左手にはWファンメランを装備する。

 

(お前は変換資質を持たないから、デバイスが自動で魔力属性を変換する様にしてる。だが魔力を変換するプロセスを置いてる分発動に少しタイムラグがあるぞ!)

 

(分かった!)

 

 俺とクロノはそれぞれの戦況を確認していく。

 まずはヴィータを相手にしているなのはとすずか。

 

「……《ラケーテンハンマー》」

 

「させない! 《インフィニティゼロ》!!」

 

「《アクセルシューター》!!」

 

「……《パンツァーヒンダネス》」

 

 ヴィータのジェット噴射で加速したドリル付きハンマーを、すずかが氷の壁で止める。その際にグラーフアイゼンに氷を纏わせて、半ば無理やりドリルの回転を食い止めた。

 その隙にカートリッジをロードしたなのはのにより射出されたスフィアがヴィータに襲いかかるが、ヴィータの展開した全方位のバリアによって阻まれてしまう。ここだ!

 

「【防御のみを砕け】《ファングスバレット》!!」

 

 言霊により防御貫通の能力が付与された弾丸を、レオのファンメランの風によりさらに加速させてヴィータのバリアへ当てる。

 直後バリアは砕け散り、ヴィータはなのはのスフィアに被弾し大きく態勢を崩した。

 

「今だよなのはちゃん!」

 

「うん! カートリッジロード。《ディバイーンバスター》!!」

 

 なのはの砲撃がヴィータに被弾する。

 ……が、ヴィータはシールドでなのはの砲撃を守ってしまっていた。流石は守護騎士、戦いに関してはスペシャリストなだけあるな。

 

「ありがとうヤマト君! でももう大丈夫なの!!」

 

「別の人の援護をしてあげて!!」

 

「分かった!」

 

 

 次はシグナムと戦っているアリサとフェイトの様子を見る。

 シグナムとは主にアリサが打ち合い、フェイトが高速機動で追撃を加える。半年間のブランクがあったと思えないほどの息のあったコンビネーションだ。

 

「……《シュランゲバイセン》」

 

 レヴァンティンが蛇腹刃状に変形してアリサとフェイトに同時に攻撃を行う。

 

「私はシグナムさんとは結構練習してるのよ……だからこの攻撃は既に対策済みなのよ! 絡みつきなさい《フレイムパイソン》!!」

 

「《ハーケンセイバー》!!」

 

 レヴァンティンの炎の纏った蛇腹刃はフレイムアイズのフレイムウィップを発展させた魔法で絡め取られる。

 それとほぼ同時に鎌状に変化したバルディッシュによる追撃を加えるフェイト。

 

「……ふん!」

 

「な!?」

 

 シグナムは絡め取られていたレヴァンティンを強制的に引き抜くと、再び蛇腹刃でフェイトの攻撃を迎え撃つ。

 フェイトが押し負けてぶっ飛ばされた。

 

「フェイト!」

 

 咄嗟に彼女の軌道上に先回りして彼女を抱き止める。そしてアリサに追撃を放とうとするシグナムに牽制の銃弾を何発か撃ち込む。

 

「ナイスよヤマト! 《タイラントレイヴ》!!」

 

 銃弾を回避した事で生まれた一瞬の隙を突いたアリサの一刀はシグナムを袈裟に斬る。

 しかし守護騎士を叩き起こすには砲撃魔法を当てなければならない。この攻撃ではシグナムを正気に戻す事ができなかった。

 

「ありがとうヤマト。助かった!」

 

「気にするな。行けそうか?」

 

「うん。でもお姉ちゃんとアルフが心配だ。様子を確認して来てくれる?」

 

「了解だ!」

 

 

 シャマルと戦っているアリシアの元へ向かう。

 アリシアの基本戦闘スタイルはガンナー。二丁拳銃でシャマルに追撃を仕掛けるが、シャマルはシールドを展開して防御を続ける。

 直後、銀色の槍が宙から射出されてシャマルのシールドを破壊した。

 

「ありがとレオ! 《ハリセンスマーッシュ》!!」

 

 アリシアのハリセンによる一撃でシャマルは大きく吹っ飛び壁に叩き付けられた。

 だがハリセン自体に攻撃力は無いため、すぐに体勢を立て直すとシャマルは緑色の円を作りそれに手を突っ込む。

 まずい、あれは旅の鏡! 俺のリンカーコアを摘出した魔法だ!!

 

「スロットナンバー5、クイックライナー。残念、そこに私はいません!! そしてスロットナンバー6、ハピネスヨーヨー!!」

 

 アリシアはいつの間にか展開したスケボー型デバイスでその場から離れて旅の鏡を回避すると、ヨーヨー型デバイスを取り出してシャマルに投げつけぐるぐる巻きにした。

 直後空から銀色の光線がシャマルに降り注ぐ。だがシャマルは転移魔法ですぐ近くに逃げてしまった。

 どうやらここはレオが援護に回っているようだ。ならば俺はザフィーラとアルフの所に行くべきだろうな。

 

(あ、ヤマトは別のところ行って。ここは俺の管轄だわ)

 

(今から行こうとしていた。ここは任せた!!)

 

 

 アルフとザフィーラの元へ向かうと、使い魔の二人……いや二匹は壮絶な殴り合いを行っていた。

 

「プレシアとレオに片腕潰されたのにこんなに動けるのかい!? 化け物だねぇ!!」

 

 これほどまでに体力が残っているのは仮面の一味によって半強制的に強化されてるからだろう。だが流石は盾の守護獣。流石のアルフも攻めあぐねているようだ。

 それならばFガントレットで

 

「ジェットパンチ!!」

 

「うぐぅ!」

 

 ジェット噴射により威力が底上げされたパンチを背後から不意打ち気味に叩き込む。流石に背後からの攻撃には対応できなかったようで、ザフィーラは地面を数回バウンドして壁に叩きつけられた。

 

「や、ヤマトかい? なかなか卑怯なことをするねぇ!」

 

「ザフィーラには後で謝るさ。カートリッジロード! 《ルインズスマッシャー》!!」

 

 右腕を潰された状態であれほどの激戦をしておりかなり消耗していたのだろう。完全に沈黙してしまったザフィーラにトドメの砲撃をくれてやる。

 見事被弾したザフィーラは意識を失い倒れた。

 

『やった、まずは一人救出成功だね!』

 

「ああ。アルフ、彼を本局へ連れて行ってくれ。そして……」

 

「分かってるさ。ひなを探してきて回復させるんだね。任せな!!」

 

 直後殺気を感じた。

 そのまま気配が大きくなったタイミングで後ろ回し蹴りを放つ。直後、俺の背後に回っていた仮面の男の一人を蹴ることに成功した。

 

「ぐっ、何!?」

 

「そう何度も何度も不意打ちが成功すると思ったら大間違いだぞ!!」

 

『あ、レオ君……そして四人同時に不意打ち仕掛けて来やがったみたいだけどたかが四人位なら対応できるんで!!』

 

 エイミィから奪い取ったのであろう通信で仮面の男に得意げに語るレオ。周りを見てみるとそれぞれの守護騎士と相対していたメンバーの元に不意打ちが仕掛けられたようだが、レオのシールドで守られていた。

 本当に頼りになるな。

 

「さぁ今度こそ逃さねえぞ! 守護騎士を洗脳した件、そして俺となのはのリンカーコアの借り、ここでしっかり返してやるよ!!」




たまには原作メンバーの戦いも書きたかった!!
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