見た目が踏み台だからと言って、中身も踏み台だとは思うなよ?   作:蒼天 極

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シリアス飽きたー!
だから軽くギャグをぶっ込んでます。


金髪を見ると蹴らなきゃって思うんだよなぁ

 さってーと、仮面共め出て来やがったな。

 本来ならここから最大火力の攻撃魔法を撃ちまくって消し炭にしてやりたい気分だが、時空間攻撃魔法ってのは予想以上に発動が難しく、脳を酷使し続けた結果かなり精神的に疲れてきている。

 というか頭痛い。

 

「時空間魔法は魔力の消費も激しいし、あれだけ湯水の如く魔法を使ってたら疲れるのも無理はないわ」

 

「大丈夫レオ君? まだ戦えそう?」

 

「……せめてザフィーラニキをアルフが回収するまでは…………………………あ、無理かも」

 

 俺とした事が魔法を使うべきところを間違えた。仮面が来るまでもう少し温存して置けば良かったよ。

 魔力の消費については全然問題はないが、脳内の糖分が切れて集中力が沸かない。

 

「レオ君、フェイトとアリシアの為に買ってきたケーキだけど食べる?」

 

「あ、ありがとうございます! 後で買って返しますね!!」

 

 おぉ、プレシアさんの持って来たそれは翠屋のケーキ!! 俺とひなちゃんの大好物だ!!

 お礼を言って受け取ると、ショートケーキの真ん中にフォークをブッ刺して豪快に一口で食べる。

 

「ひ、一口で食べちゃった……」

 

「糖分足りてないとこうなるわよねぇ」

 

「モグモグ…………うん、美味い!!」

 

 すぐに消化を開始して、脳に糖分を送る。

 ……よし頭が冴えて来た!

 気を取り直してすぐ様モニターを確認し直すと、アリシアちゃんに仮面の男が迫っているのが見えた。

 

『あぁ、踏み台に洗脳されていいように使われてる可哀想なアリシア! いまお前の婿である俺が助けてやるからな! ほらこっちを見て!』

 

『私は洗脳されてないし、レオに洗脳されるなら寧ろ本望!! リュウヤなんかに洗脳なんかされないよ!!』

 

『な、なぜ俺のニコポナデポが効かないんだ!?」

 

 …………なんというか踏み台その1は本っ当に俺の予想通り動くよな。なんかよく分からん方法で強化されたニコポナデポで他のヒロインを洗脳しにかかる。それは対策済みなんだよバーカ!!

 直後殺気を感じて横を見るとプレシアが半年前のような狂気を纏って金髪を睨んでいた。お、鬼婆モードや。

 

「私のアリシアはアンタみたいな腐れ野郎にはあげないわよ! 死になさい!! 《サンダーレイジ》!!」

 

『な、ぎゃぁああああああああ!?』

 

『きぇええええええええ!?』

 

『あ、緑色のお姉さんが!?』

 

 プレシアの怒りの雷を落とされた金髪は悲鳴を上げながらも、運のいい事に上手い事回避しやがった。

 だが近くにいたシャマルさんは巻き添えを食らってしまい黒焦げになって撃墜する。

 かわいそうに。それもこれも金髪がいけないんだ、今仇は取ってあげますからね!!

 

「アスカ、金髪の後ろに転移して」

 

『はいはーい』

 

「え、ちょっと待ってレオくー」

 

 俺は無言で転移して彼の後ろに回り込むといつもの必殺技をぶちかます。

 大叫喚地獄までやってるから次はあの地獄だな。

 さぁみなさんご唱和ください! せーの!!

 

「焦熱地獄っ!!」

 

「おごぉおおおおおおおお!!?!!????!?」

 

「おー、決まったー! レオの必殺の一撃!!」

 

 金髪が怯んだ隙に奴の仮面に手をかける。……外れない。

 どうやらこれは変身魔法の類か? これ以上ここにいると危険だ。すぐさま撤退!

 おっとせっかくだしシャマルさん連れて行こ。

 

「こ、このクソ踏み台がぁあああああああ!! 《エターナルコフィ」

 

「あばよ!!」

 

 怒り狂った金髪が俺に魔法を撃つよりも先にシャマルさんを抱きかかえると、すぐさま戦場を離脱した。

 

「お、お〜! 守護騎士を一人捕まえたね……ってコラー! 出撃しちゃダメって言われたよね!?」

 

「あ、すみません。なんか金髪を見るとアレをしないと落ち着かない俺がいるんですよ。それに一発蹴ったらすぐ逃げるつもりでしたし」

 

「……後でお説教、いいね!?」

 

「はーい」

 

 確かに今俺がやった事は決して褒められた事ではない。下手したら蒐集されて闇の書の完成に一気に近づく可能性があったのだ。

 でも後悔はない。反省もしない。なぜならスカッとしたから!!

 

 さーて完全にいつもの調子を取り戻したし、休憩は終わりにするか。

 気絶したシャマルさんはバインドで縛っておいて俺はアルフに念話を送る。

 

(アルフ、睨み合ってる所悪いけど、奴らの目的はお前の担いでるザフィーラニキだ。彼を連れてすぐに撤退してくれ)

 

(分かったよ、でもこの結界内じゃ転移魔法が妨害されちまう。結界から脱出しないといけないから、時間を稼いでおくれ!)

 

(任せろ)

 

 現在アルフは仮面の男三人に囲まれてしまっている。近くでヤマトとクロノ君が彼らにデバイスを向けているが、一人ずつ対処しても残ったもう一人がアルフを狙ってしまう。

 そしてアルフはザフィーラニキを担いでいる為、軽い抵抗くらいしか出来ない。

 そういう事ね。オーケーオーケー。

 

「《レイズヒート》!」

 

 火属性のビームを仮面共に向けて射出する。奴らはこの持ち場を崩すわけには行かないのか、シールドを張って耐えようとする。

 

『ば、バカな!? あれだけ遠距離から魔法を撃ったならもう魔力切れの筈なのに!?』

 

『……ぐ! 奴の魔力量を舐めていた!!』

 

『……だが、だからこそ奴から蒐集出来れば闇の書のページは一気に埋まる』

 

 おっとコイツらここで生かすとこの先ずっと狙われそうだな。

 ……ここで消すか。

 

『《ルインズスマッシャー》!』

 

『《スティンガーレイ》!』

 

 非殺傷設定をオフにしようとすると、この隙を活かしたヤマトとクロノ君が仮面の男達に追撃を放つ。

 俺からのビームに二人の猛攻が重なり耐え切れなくなったのか、三人はその場を離脱、包囲網が崩れた。

 

『よし、行くよ狼男! すぐにご主人に会わせてやるからね!!』

 

 包囲網が優れてすぐさま離脱したアルフを追いかけようとする三人だったが、俺らも三人がかりで足止めをするともう追いつけないと悟ったのかアルフの追跡を止めた。

 

『くそ、やむを得ん。撤退だ!! おいお前も戻ってこい!!』

 

『クソがっ。シグナム、ヴィータ!! 戻って来い!!』

 

 直後、 なのはちゃん達と戦っていたヴィータちゃんとシグナムさんは仮面の男の元へ帰還する。

 

『諦めろ。あなたたちはこの結界から出る事は出来ない』

 

 あかんクロノ君それフラグや。

 

『それはどうかな? おい闇の書のページを使うぞ』

 

『はいはい分かってるってー。おいヴィータ、婿の俺から命令だ。闇の書のページを使え』

 

 直後ヴィータちゃんが懐から闇の書を取り出した。

 え、仮面の男じゃなくてヴィータちゃんが持ってたの? ……そうか、洗脳されてるのは守護騎士だけで闇の書自体は正常。闇の書を使えるのは守護騎士だけって事か。

 

『闇の書よ。鉄槌の騎士ヴィータが命じる。眼前なる敵を打ち砕く力を今ここに』

 

『させるか!!』

 

『邪魔だどけモブゥ! 《アンリミテッドブレードワークス》!!』

 

 あー! コイツ使いやがった。使いやがった!! 金髪しか使えないレアスキルの無限の剣製を使いやがった!!

 使ってる場面はしっかり記録したし、正体は明かさなかったけど金髪確定ありがとうございまーす!!

 だがこのままじゃ逃げられるよな。時空間魔法で邪魔を……うぉ!?

 

「な、いつの間にバインドを解いたの!?」

 

「それに倒したから正気に戻るんじゃ……あ、プレシアさんの一撃での撃墜だから洗脳から解放されて無かったんだ!!」

 

 時空間魔法を行使する直前、いつの間にかバインドから脱出したシャマルさんが俺に抱きついてくる。

 お姉さんに抱きつかれるのは役得だぜヒャッフウ! だけど今はそれどころじゃない!!

 近くにいたプレシアがシャマルさんを引き剥がしてくれている間に、闇の書の攻撃の儀式が完成してしまった。

 

『おい待て!』

 

『今は動くな! 時を待てば我々がやっている事が正しいとお前ならばすぐに分かる!』

 

『そこの言霊使い、仲間を守ってやれ。当たると命は無いぞ!』

 

「あ、そうだ。せめてみんなを守らないと《パーフェクトプロテクション》!!」

 

(おいヤマト、この魔法を言霊で阻止する時間が無いならプロテクションを強化しな!!)

 

『助かる! 【レオの防御魔法を強化しろ】!!』

 

 仮面の男Bがクロノ君に意味深なことを吐き捨て、男Cがヤマトに仲間を守るように助言した。

 …………仲間を守るように助言するメリットはなんだ? それにクロノ君なら仮面の男のやろうとしてる事が正しいと知る?

 そして最後に金髪が空に向かって吠える。

 

『おい聞いているか踏み台ィ! もうお前だけはぜってえ許さねえ!! 必ず殺すから覚悟しておけ!!』

 

「あら、すっごい恨みを買っちゃった」

 

 直後闇の書から発生した黒い雷の光が辺りを埋め尽くしたのだった。

 ……今回の戦闘でザフィーラニキとシャマルさんは取り戻せたけど、闇の書について謎は深まるばかりだな。

 ユーノ君とひなちゃんが何か掴んで無いか後で聞きに行くか。

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