転生したら特典がヤバすぎた件   作:七日 八月

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評価ありがとうございます、モチベが上がったので初投稿です。


シャーレのち便利屋68

 

●月Å日

 

 今日からシャーレのお仕事を開始する事になった。基本書類仕事のお手伝いとお茶入れたりする程度だけど。

 

 さかのぼる事昨日の事、対策委員会とさよならバイバイして私は先生と旅に出た。

 シロコがちょっと寂しそうにしてたけど、またいつでも会えるよって言ったら「ん」って言って頷いてたから多分大丈夫だと思う。

 

 で、どうして私がシャーレに所属する事になったかだけど、私の処遇を先生に丸投げにしたらきっちりしっかり私が何者か調べてくれたのだ、シッテムの箱を用いて。

 

 アロナちゃんもさぞびっくりしただろうよ、私こと速水ニコラがある日突然生えてきたとしか思えない程にキヴォトスのどこにも私に関する痕跡が存在しないのだから。

 先生はそんな正体不明の生徒(?)を放っておけるような人ではなく、シャーレの権限を用いて身元を保証してくれることになったのだ、ありがたい。

 

 ただしこれで悠々自適の賞金稼ぎライフを送れるかと思ったらそうは問屋が卸さなかった、身元を保証する条件がシャーレに所属する事だからね。

 まぁ、仕方ないね。私が先生の立場でも監視可能な範囲に置いておくもん、こんなアヤシイ奴。

 まぁ先生の場合はもっと単純に”困ってる人を放っておけないから”っていう理由なんだろうけどさ。聖人かな? 成人だよ。

 

 あと、私のこのスマホはやっぱりオーパーツだった。

 念の為ハッキングって形で調べて貰ったら、ある程度というかスマホとしての機能の部分はそこらの端末より遥かに高性能なのを除けば普通のスマホと変わらないのに、アロナちゃんでも解析不能なブラックボックスが存在していたらしい。

 

 ま、普通に使う分には問題無いでしょ。タブンネ。

 

 

 

 

 

 

●月ω日

 

 シャーレに来てから数日が経った。ここ数日は先生の書類仕事の手伝いとお茶汲みをやりつつ当番に来た生徒と顔合わせしたりモモトーク交換したりしてた。

 いや、対策委員会のみんなもそうだったけどみんな顔面偏差値が高くてびっくりしちゃうね、流石創作の世界……いや、忘れられた『神々』だから、か?

 

 さて、今日はシャーレの業務はお休みだったので外に繰り出していた。といっても特にやる事もなく、お給料もまだなので適当に公園のベンチに座ってひなたぼっこをしてた。

 

 そしたら何が起きたと思う? 膝の上に猫……黒猫様が乗っかっていたのだ。えぇ、あの『黒猫様』ですよ。

 びっくりしたよね、見た目まんまなのもそうだけど警戒心がまるでないんだもの、嫌がられない程度に存分に撫でまわしてやりましたよ。

 

 そうして黒猫様と戯れていたら「す、すみません!」って話しかけられて、視線を上げるとそこには便利屋68のハルカが居た。

 これは選択肢をミスると爆破されそうだと思ったから慎重に話を聞いてみると、どうやらこの黒猫様は迷子のペットらしい。

 

 そういうことなら、と私がハルカに黒猫様を渡そうとすると、黒猫様が私から離れるのを嫌がって離れてくれない、具体的には服に爪を立ててしがみつかれたり、うでをすり抜けて肩に登ったりして。

 そんな有様だからハルカと二人で困り果ててたら便利屋の面々が全員集合した。ちょっと感動しちゃったよね。

 

 で、お互い自己紹介を終えて(自分がシャーレ所属の生徒って言ったら特にアルちゃんが気持ちいいくらい驚いてくれた)、さて黒猫様をどうしましょうって話になったんだけど、そこでカヨコが私も一緒に依頼主の所へ行くのを提案された。

 勿論返事は即イエス、原作に無かったイベントだ、絶対に面白そうだったからこれを見逃す手は無いでしょ。

 

 そんなこんなでダラダラと私の身の上話を喋りながら(アルちゃんがすごく同情してくれた、ホント良い子だな)向かった先は……なぜかブラックマーケット。この時点で猛烈に嫌な予感がしたが、そこから先はもうドタバタ劇だ。

 

 黒猫様を狙うよくわからん勢力に散々追い掛け回され、撃退しつつあちこち走り回り(途中マーケットガードもパニッシャーで木っ端微塵にした気がする)、どうにかこうにか依頼人の元に辿り着くも私から離れようとしない黒猫様。

 これは何かおかしいぞ、と思って様子を見ていたら何やらカヨコがカマをかけたっぽい、途端に依頼人が本性を現した。

 

 どうやら黒猫様、この依頼人の飼い猫ではなく野良猫だったらしい、まぁ首輪してないから変だとは思ってた。

 で、この依頼人だけど、表の顔と裏の顔があって、コイツの会社に潜入していたスパイが、何やらコイツの仕出かした悪事の証拠の入ったマイクロデータチップを黒猫様に仕込んで逃がしたとか何とか。

 

 その後は「秘密を知ったからには生きては帰さん」的な流れ(お前が勝手にペラペラと喋ったんだろうが)になって、便利屋と一緒に大暴れ。

 

 その日、ブラックマーケットの一角に広大な更地が出来上がりましたとさ。

 

 依頼は当然失敗、なんかかわいそうだったから先生に貰ってた小遣いでご飯を奢ってあげた。すごく感謝されたなぁ、何日まともに食ってなかったんだろう……

 

 肝心のマイクロデータチップは黒猫様の口の中にあって(よく飲み込まなかったなー)、先生経由でヴァルキューレに提出してこの件はおしまいとなった。

 

 

 

 ちなみに黒猫様は今私の膝の上で寝てるよ。




シャーレに新たな住人が加わりました。
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