仮面ライダーW ifSTORY 仮面ライダーウィンディア 作:凌哉
俺、羽村牧斗(はねむらまきと)は長期休暇を利用して親友の結樹愛人(ゆうきまなと)とバイクで旅をしていた。
今回立ち寄った街は風の都-風都
「着いたぜ!牧斗」
「やっとか!長かったな!」
「でも、俺達の目標の第一歩だぜ!」
「だな!つか、これからどうするよ?」
「飯食おうぜ!腹減ったし」
「それもそうだな」
俺達はバイクを走らせ店を探していると風都タワー近くでやっと目的の店を見つけた。
「ここだぜ!風都に来たならここだよ!」
「風麺?まぁいいけどよ」
俺達は2人で巨大なナルトにかぶりつき麺を啜りスープまでしっかり飲み干した。
「結構美味かったな」
「あぁ、ナルトが食いごたえ抜群だったぜ!」
その後俺達は風都を観光して回る
途中俺は愛人と別れ風都名物が売っている店に寄り店内を見て回っていた。
おれはこの時はまだ知りもしない、愛人との永遠の別れになる事を…
愛人視点
土産物を見たいと言う牧斗を店の外で待っていた時スーツ姿にサングラスの男が声をかけてきた
「君、ちょっと良いかな?」
「あ?なんだおっさん!」
俺は身構える
「そう構えないでくれたまえ、いいバイクだね、好きなのかい?」
「あぁ、走ってる時の風を切る感じが好きでな、それにこのバイクは俺の友人が俺の為にカスタマイズしてくれたヤツでな気に入ってるんだ」
「そうか、いいものだね友情と言うのは」
「それだけか?」
「いいや、そんな君にプレゼントをあげよう」
そう言ってUSBメモリのようなものを差し出してきた
「これはなんだ?」
「使ってみるといいよ君はもっと速く走れるだろうさ」
「もっと…速く…」
「ある意味では聞き飽きた台詞かも知れないがね、あえて言わせてもらおう。もっと先へ加速したくはないか?少年!」
「もっと…先へ…」
俺は自然とそのメモリを手にしていた。
「起動してごらん使い方は…言わずもがな」
『RUNAWAY!』
俺はメモリを腕に押し付けると暴走族と世紀末覇者を良いとこ取りしたような見た目へと姿を変える
「これなら!」
俺はバイクに跨るとバイクもそれに合わせ形が変わる
「ハッハ!いいじゃねーの!」
俺はバイクを走らせ近くのビルに突撃するとバイクはビルを突き破りオマケに近くのビルの外壁を抉る様にして突き進む
「俺の走りを邪魔するなぁ〜!」
俺はバイクに乗り街中を駆け回る
「今の俺を止められるやつはいねー!」
俺は力に酔い知れる無限に湧いてくる力と体中からアドレナリンが溢れるような感覚が俺を支配する
牧斗視点
街中の至る所から人々の悲鳴が聞こえて来る
「愛人…」
俺は愛人と合流するために近くに置いていたバイクに跨るとエンジンを掛けてバイクを発進させ愛人を探す
「何処にいるんだよ愛人!」
俺は愛人を探し回るが見つからない聞こえてくるのは相変わらず悲鳴だけで愛人のバイクの音すら聞こえない
愛人を探して俺は騒動の中心に行くと瓦礫の山にバイクに跨ったまま立ち尽くす怪物がいた。
「愛人…なのか…?」
「よォ、牧斗」
「お前…なんで…その姿はなんなんだよ!」
「強さと速さを求めた結果だよ!」
「そんなのは速さでも強さでもない!」
「うるせぇ!俺はもっともっと先にもっと速く走るんだよ!」
そう言って走り出そうとした時1人の男が立ちはだかる
「そこまでだぜ!」
「あんた誰?」
「誰だよおっさん!」
「おッ…!俺はおっさんじゃねー!」
「今はそんな事言ってる場合ではないよ」
もう1人本を持った青年が帽子の男の隣に並ぶ
「なるほど、疾走-Sprinting-かと思っていたが
暴走-RUNAWAY-の方か」
「とにかくあいつを止めるぞ!」
「あぁ、そうしようか!」
帽子の男はベルトのようなアイテムを腰に着けると隣の青年にも同じベルトが出現すると2人はそれぞれUSBメモリのようなアイテムを手にし起動する
『Cyclone!』『JOKER!』
「「変身!」」
緑色のメモリが男のベルトに転送されるとそれを押し込みもう1本のメモリも装填しベルトを展開する
『Cyclone!・JOKER!』
電子音と共に左右色の違う戦士が顕現する
「「さぁ、お前の罪を数えろ!」」
「うるせぇ!」
怪物の姿の愛人はバイクで突撃するがそれをひらりと躱し蹴りを叩き込みバイクから転倒させる
「バイクが使えなきゃあそこまでの力が出せないとか思ってないよな?」
愛人は腕を変形させ銃を手にすると半分こ戦士に向けて発砲する
(翔太郎!こっちもトリガーだ)
「あいよ!」
『TRIGGER!』
『Cyclone・TRIGGER!』
風の弾丸を撃ち出し怪物を牽制する中俺は半分こ戦士の前に出て怒鳴る
「おい!あんたら!いい加減にしろ!アイツは怪物の姿になってるが俺のダチなんだよ!危害加えようとしてんじゃねーよ!」
「安心しろ!俺達がアイツを元に戻してやる!」
『LUNA!』
『LUNA・TRIGGER!』
変幻自在の弾道で怪物を追い詰めるのを見て俺は歯噛みする
「ダチがあんな姿になって…道踏み外しかけてるのに俺は何も出来ないのか…本来ならダチである俺がアイツを殴ってでも止めなきゃならねぇってのに…」
(力が欲しいか?)
「え?」
俺は声の方に視線を向けると白衣を身にまとい目元に白のラインが入った漆黒の仮面の男が立っていた。
「力をくれるってのか?」
(望むならばお前に力を与えよう)
「その力はアイツを助けられる力か?」
(使い方次第だ)
「あんたの名は?よく知りもしない奴から力をやると言われても信用出来ない」
(訳あって本名は明かせないがフーマと名乗っている。それでどうする?力を望むか?)
「あぁ!力をよこせ!」
(受け取れ!)
フーマと名乗った男はアタッシュケースを手渡してきた
中身はドライバーとメモリだった。
「アイツ等のと違う?」
(アイツ等のと違う理由は1人で使うか2人で使うかの違いだメモリはWING-翼-の記憶だ)
「なるほど、よし!やってやる!」
俺はドライバーを装着するとメモリを起動する
『WING!』
俺はメモリを持った手を高く上げる
「変身!」
メモリを装填しスロットを倒すと電子音と共に大型の青い鳥型のエネルギーが全身を覆い青い羽が舞い散るのと共に真っ青の装甲に身を包んだ戦士が現れる
「仮面ライダーウィンディア!」
俺は自分の感覚を確かめるように拳を握ったり開いたりすると構えを取り愛人に向かっていき殴り飛ばす
「おい!邪魔だ!ダチは俺が救う!」
「お前…ライダーになったのか?」
「…すっこんでろ!」
俺は愛人をもう一度殴り飛ばすと言った
「バイク乗れよ!そのバイク事吹っ飛ばしてやる!」
「言ってくれんじゃねーか!」
愛人は乗り捨て状態になっていたバイクに跨るとバイク全体にスパイクを纏いバイクで突進してくるが俺はそのスパイクだらけのバイクを受け止める
「何!?」
「あれを受け止めた!?」
「愛人…お前はバイク乗り失格だ!」
俺はラリアットの要領でバイクから叩き落とすとそのまま顔面を蹴り飛ばす
「終わらせてやる!」
俺はメモリをベルト側部のスロットに装填し必殺技を発動する
『WING!maximumDrive!』
背中に翼のエネルギーが出現してそのまま飛翔すると落下の勢いに任せ蹴りを放つ
「飛翔脚!」
「舐めんな〜!」
愛人は全身から棘を出現させニードルガードで攻撃を受け止める
(翔太郎!最後くらい僕達も参加しよう!)
「あぁ、そうだな!」
初期フォームに戻りJOKERメモリをスロットに装填し必殺技を発動する
『JOKERmaximumDrive!』
「「ジョーカーエクストリーム!」」
俺達の蹴りがニードルガードを突き破り愛人に炸裂し愛人は怪物から人に戻るとその場に倒れる
「愛人!」
俺は駆け寄り愛人を起こすが愛人は虫の息だった。
「愛人!しっかりしろ!」
「牧…斗…」
「愛人!」
「わりぃ、下手打ったみてーだ」
「どういう事だ?」
「残念だが…彼はもう…助からない…」
「なんだと!?」
「彼はガイアメモリを使いドーパントになった、そしてメモリが持つ毒素に身体を蝕まれているんだ」
「どうにかできないのか!?」
「手遅れだよ…」
「愛人…何言って…」
「俺の事は俺が1番わかってる…俺はもうダメだ」
「なんでだよ!なんか方法があるはずだろ!」
愛人は首に横に振り答える
「あったとしても手遅れなんだよ!」
「そんな…なんでこんな事に…俺がお前を傷付けたってのかよ!」
「違うぜ…牧斗…お前は…俺を…助けてくれたんだよ」
「でも…俺は…」
「ならよ!牧斗!俺の命…背負え!」
「え?」
愛人は首にかけていたネックレスを引きちぎって俺に渡す
「罪の十字架を背負って旅を続けろ!それがお前の贖罪になる」
「俺の…贖罪」
「あぁ、それがお前の贖罪だ」
その言葉を最後に愛人は事切れた。
「愛人…?愛人!おい!おいってば!」
「命の炎が燃え尽きたようだ…すまない。君の友人を救ってあげられなかった」
「いいや、大丈夫です。コイツの命は俺が背負います!」
(ならば葬送してやれ)
「フーマ!」
(maximumを発動し手を添えてやれば羽根に変わる)
「わかった」
俺はもう一度ウィンディアに変身しmaximumを発動する
『WING!maximumDrive!』
「葬送の翼…」
遺体となった愛人に触れると身体が羽根に変わり空に舞い上がる
「じゃあな…愛人…」
「別れは何度経験してもなれるものではないな」
「あぁ、そうだね」
俺は変身を解くと愛人が乗っていたバイクを起こし跨る
「行くのかい?」
「あぁ、俺の旅は始まったばかりだからな」
「そうか…達者でな!」
「また会おう!仮面ライダー」
「あぁ、またいつかな!仮面ライダー!」
俺達は握手を交わすと俺はバイクのエンジンを吹かし風都の街を後にした。