仮面ライダーW ifSTORY 仮面ライダーウィンディア   作:凌哉

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水の都にてその街を守るライダーと出会った牧斗は
そのライダーと戦闘になるがお互いの戦う理由から一時的な共闘関係となり新たな力に目覚める


第3話水神の加護/水の力

俺の前に立ちはだかったのはこの街を守護する霊装士ディーネ

「霊装士ディーネだったよな?」

「それがなんですか?」

「俺はお前のというよりこの街の脅威になるつもりなないんだがな」

「その言葉を信用しろと?」

ディーネは臨戦態勢を解かないのを見て俺はため息を吐き言った

「言うだけ無駄か…」

俺も戦闘態勢になると同時に踏み出し拳を突き出す

「はぁ!」

「オラァ!」

お互いの拳がぶつかり合うと俺は素早く拳を引き腹部を思い切り蹴り飛ばす

「ぐッ…まだまだ!霊装展開!水脚のグリーヴ」

崩れかけた態勢を脚部に展開した霊装から放たれる水圧を利用して立て直し側転の要領で回転蹴りを見舞うディーネに対して大きく跳躍して躱すと翼のエネルギーを纏い再び舞い上がり羽を飛ばして攻撃する

「マズイ!明鏡止水!」

水鏡を展開し身を守ると攻撃を反射する

「何!?反射するのか!」

俺は降下して攻撃を掻い潜るとそのまま突進する

「嘘でしょ!?」

躱しきれずに攻撃を受けるディーネ

「ぐあああああ」

「俺の力は翼-WINGだぜ!翼を作り出して飛翔したりするのは容易いんだよ!」

「飛べるのはあなただけじゃないんですよ!」

水圧を利用して大きく跳躍するディーネ

「これで決める!」

ディーネはドライバーの両端を2度引っ張ると音声が鳴り響く

『全霊力展開!必殺天技発動!』

「必殺天技!纏い!水霊脚!」

「それが全力か!ならこっちもだ!」

俺はメモリを引き抜きベルト側部のスロットに挿しmaximumを発動する

『WING!maximumDrive!』

「飛翔脚!」

お互いの全力がぶつかり合いお互いの技が相殺され2人同時に地面に落下し衝撃で変身が解ける

「ガハッ!」

「グッ…」

お互い受け身を上手く取れずに地面に落下する

「痛って〜、なんなんだよマジで!」

「こっちのセリフです!水魔教団の手先じゃないならあなたはなんなんですか!」

「なんだって言われても…旅人?」

「それを信じるに足る根拠は?」

(うぜ〜理論派って言うか…なんつーか)

「証拠って言うか根拠って呼べるものはまさにこのベルトとメモリかな」

「どういう事です?」

「毎回毎回話すのも面倒なんだけどな〜簡単に言えばちょっと前に行った街で親友と事件に巻き込まれてなその事件の中で俺はその親友を殺したんだ…助けるって約束したのにさ…」

「その親友は君になにか言ったの?」

「俺の命を背負えってさ命を背負って旅をしてたくさんの人と絆を紡ぐ事が贖罪になるってさ」

「そうなんですか…じゃあ、なんで水魔教団と協力を?」

「してねーって言ってんだろ!あのタコ野郎は偶々偶然戦っただけでその水魔教団とやらと喧嘩別れでしたとかじゃねんだよ!」

「なら本当に偶然なんですね?」

「まだ疑ってんのかてめぇ〜!」

俺は苛立ち混じりに告げる

「疑り深い性分でね、敵対しないならそれで良いです」

「なんだよそれ」

「この街を守るのはあくまでも僕達霊装士です!なので余計な手出は無用です」

「知るかよ!救うのに理由は要らねーそれに俺はお前以外の霊装士とやらを知らねーし俺は俺のやりたいようにやる!」

「言っても聞きはしないでしょうしね…わかりました!なら一緒に戦いませんか?」

「はぁ?俺とお前が?」

「はい!いつまでこの街にいるかわかりませんけど、しばらくは僕の家を起点に活動すればいいですよ!」

そう言って立ち上がり手を差し伸べる青年に対して

「まぁ、そういう事なら世話になる!」

と告げその手を取った

「僕の名は水谷泳流(みずたにえいる)よろしく」

「羽村牧斗だ!よろしくな」

そうして2人の戦士は共闘関係となった。

 

敵side

 

デスオクトパスの訃報を聞いて動き出した一体の怪人が組織の奥の部屋に来ていた。

「螭様!夜刀神様!至急ご報告したい事がございます!」

「騒々しいぞ!クラーケン!何事だ!」

「ご報告申し上げます!デスオクトパスがやられました」

「何?」

「誠の話か?」

「恐れながら事実にございます」

「やったのは霊装士か?」

「いえ、それが…霊装士とは違うと思われます。そヤツは自らを仮面ライダーと称しておりました」

「仮面ライダーだと?聞かぬ名だな…知っておるか?」

「いや…我も知らぬな…して、その仮面ライダーとやらはその後どうした?」

「水の霊装士と戦闘になり引き分けその後協力関係となったと思われます。」

「なるほど…面白い!その仮面ライダーとやらと戦ってみたい」

「動くのか?螭」

「我がやられたらお前が水魔教団の幹部だ」

「我は幹部の座になど興味はないと言うに…まぁ、いいとりあえずボスに動く事は伝えておこう」

「頼むぞ!着いてこい!クラーケン!」

「かしこまりました!」

そうして水魔教団幹部の螭とその部下のエビルクラーケンが動き出した。

 

 

-牧斗視点-

 

この街に来て今日で3日目となる

1日目はデスオクトパスとかいう化けダコとの戦闘に加えて泳流こと霊装士ディーネとの戦闘があり紆余曲折の末共闘関係となった

2日目には水魔教団と繋がりのある小さな組織を幾つか潰したが

そこに居たのはいずれも雑兵という他ない連中ばかりだった。

 

そして今日

「おい!今日もまた小規模組織潰すのか?」

「そうすればきっと大元の水魔教団に行き着きますから!」

「地道に1歩とはよく言ったもんだ」

「まぁまぁ、これが終わったら!終わったらですけど、今日も飯奢りますから!」

「まぁ、一宿一飯の恩に報いますよっと!」

そうして街外れの倉庫街の一角にある倉庫を襲撃する

「そこまでだ!」

「霊装士!?ということはどこかから情報が漏れたのか!?」

「そういう事!とりあえず大人しくしろや!」

『ウイングトルネード!』

風に舞う羽が竜巻に巻き込まれる形で鋭い刃となりて襲いかかる

「「「ぐあああああ!」」」

「こうなれば!」

今回の小規模組織のボスと思しき人物は俺がよく知るアイテムを懐から取り出した

『SHARK!』

「ガイアメモリ!?」

「え?ガイ…何!?」

「離れてろディーネ!ここからは俺の領分だ!」

俺は翼を展開しウイングエッジを呼び出し構える

「いくぜ!」

俺はシャークドーパントに向かっていきウイングエッジを振り抜くがシャークドーパントは地面に潜り攻撃を躱す

「何!?」

「後ろ!」

俺は振り向きざまにウイングエッジを一閃する

「助かったぜディーネ!」

「彼はどうやら水を操れるようです!サポートしますから一緒にやりましょう!」

「OK!」

俺達は背中合わせになり意識を集中させる

「そこ!」

ディーネは手を地面につけると水柱を出現させシャークドーパントを引きずりしそこにウイングエッジの一撃がクリーンヒットする

「決めるぜ!」

俺はメモリをベルト側部のスロットに挿し必殺技を発動する

『WING!maximumDrive!』

翼をはためかせて風を起こし空に敵を舞い上げるとそのまま蹴り上げる

「飛翔脚!」

「ぐあああああ!」

ドーパントが爆発し人に戻りメモリの残骸が転がる

「この街にもこれが出回ってんのか…」

俺はその男が大事そうに守っていたアタッシュケースを開けると何も刻印されていない透明のメモリが数本入っていた

「なるほどね…あくまでも実験ってことか…」

俺はそのアタッシュケースを回収する事にした

「中身はなんですか?」

「俺に関係あるものだ」

俺はベルトをコンコンと叩く

「ガイアメモリでしたっけ?僕にはその対処は出来ませんけど、貴方なら出来るんですよね?」

「あぁ、でも、この力はある意味諸刃の剣だ今回が特別だったってだけだろうな」

「だといいんですけどね…」

「とりあえず次行こうぜ!まだ回るんだろ?」

「はい!」

そして倉庫を出ようとした瞬間に俺達に向け攻撃が放たれる

「伏せろ!」

『WING!maximumDrive!』

「双翼の盾!(ウイングシールド!)」

俺は素早くmaximumを発動し攻撃から身を守る

「さすがよな〜」

「誰だ!?」

「水魔教団の連中ですね」

「水魔教団?っていつぞやの化けダコの?そんでもって俺達が追ってる?」

「えぇ、そうです!」

「見た目だけ見れば二足歩行のクラーケンと蛇じゃんか」

「エビルクラーケンと幹部の螭です。かなり強いですよ」

「戦ったことあんのか?」

「僕は手も足も出なかったです」

「ならどうする?逃げるのか?」

「戦いますよ!その代わり…僕が死んだらこの街をお願いします」

俺はその言葉にカチンときた

「おい!」

俺は泳流の肩を掴みこちらを向かせ殴り飛ばした

「何するんですか!?」

「仲間割れですか?見苦しい」

「黙ってろ!化け物が!」

俺はそのまま泳流の胸ぐらを掴み言い放った

「おい雑魚!俺は自己犠牲とかそういうのが1番嫌いなんだよ!それに街を頼むだァ?他の霊装士とやらに頼めよ!落ちこぼれ!」

「なっ…!?落ちこぼれ!?僕が?」

「てめぇ以外誰がいる?精霊の力だけしか使えねえ落ちこぼれがよ!」

「何故それを…」

「てめぇのドライバーは神や精霊の力を擬似的に借り受けるモノだよな?でも、お前が精霊の力だけを使ってるとこ見ると使えねんだろ?」

「その通りです…」

「でも、だからなんだ?」

「え?」

「使えもしねぇ力に頼るより今ある力をどれだけ活かせるかだ!今ある力すら使いこなせねえならてめぇもあの化け物共も俺にとっては雑魚だ!」

「言ってくれますね!僕は霊装士に選ばれてまだ半年にも満たない半人前ですけどね!霊装士としてのプライドがあるんですよ!」

「ならそのプライドと街、どっちも守ってお前の意志を貫き通せ!霊装士も仮面ライダーも共通してる事がある!『護る』って事だ!」

「護る…」

「後はお前次第だ!」

そう言って化け物共に向き直る

「待たせたな!化け物共!」

「螭だ!我は水神の化身だ!」

「知るかよ!」

俺はウイングエッジを構えて2体の化け物を相手取る

クラーケンの攻撃を躱し螭に蹴りを入れ距離を開けウイングエッジを振るいクラーケンを斬りつける

「なかなかやるではないか!だかな!我は水神だ!水を操れる!」

水の刃が形成されその手に収まるとクラーケンも触手を突撃槍へと変え構える

そしてお互い武器を構えて睨み合う

 

泳流視点

 

彼に…牧斗さんに言われたことが頭の中をぐるぐると回り思考が定まらない

そして牧斗さんは変身して幹部とその側近を相手取っている

「彼の強さはどこから来るものなんだろう?」

僕はドライバーに視線を落とす

霊装士ディーネとなって精霊の力を借り受けてずっと戦って来たけどそれでもいつかは限界が来るとは思ってはいた

ぼくはもう1つの小さな鏡のようなアイテムを手に取った

「彼の強さがなんなのかはわからないけど、僕は弱いかもしれないけど、それでも!僕は霊装士だから!誰かを護る為に存在するんだから!それが霊装士…いや、仮面ライダーディーネだ!」

その瞬間手にしていた鏡が淡く輝き透き通るような青色へと変わった

「水の神ワダツミ様、僕を認めてくれたんですね!それが今だけでも構いません!力をお貸しください!」

僕はドライバーを腰に装着する

『天鏡ドライバー』

ドライバーの音声が響く

「いきますよ!」

ドライバーに鏡をセットした。

『水神・ワダツミ!』

「開鏡!」

左右から鏡を祀るようにドライバーの両端を内側に引くと泳流の背後にワダツミが顕現しそのまま水に変わり泳流の装甲となる

そして泳流ことディーネの手には2本の刀が握られる

「仮面ライダーディーネ!ワダツミここに顕現!」

「やっとかよ!」

「ありがとうウィンディア!おかげで我々の心は1つになった我の力の1部、水を操る力をお前にも与えよう」

「出来るのか?」

「メモリあるんでしょ?」

「あぁ、一応な」

俺は何も刻印されてないメモリを取り出すとそのメモリにディーネが手を添えて力を流し込むとメモリが淡い水色の輝きを放ち水色のメモリが完成する

「散水の記憶、スプラッシュだ」

「スプラッシュね…早速使ってみますか!」

『SPLASH!』

「メモリチェンジ!」

青色だった装甲は水色へと変わり背には噴射口が付きウイングエッジは形状が変わり三つ又の槍へと変化した

「なるほどねこうなるのか!」

「いきましょう!ウィンディア!」

「幹部の螭は任せても良いんだよな?」

「あのクラーケンはお願いしますよ!」

「誰に言ってる?」

「お互い様です!」

「いくぜ!」

「はい!」

スプラッシュウィンディア、ディーネワダツミの最後の共闘戦が幕を開けた。

 

 

 




長くなりそうだったので3話構成にします。次回は水の都の最終戦ですのでお楽しみに

次回「決戦/そして旅立ち」
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