翌日の朝、周辺を調べる為に外に出ると遠くから足音がする。
近くの路地に入ると二人の少女が話ながら通り過ぎていくヘルメットは、つけておらずピンク髪で大きな盾とSGを持った小さな少女と銀髪に獣耳がありARを持った少女だった、周囲を警戒しながら会話をする彼女たちは、私には気づかなかったのか、次第に見えなくなっていく。
「ふう」
安心して息を吐くと周辺調査を再開する。
しばらくして後ろから先ほどの少女たちがついてきていることに気づき、狭い路地や家などを通り抜けたりして引き離し、拠点にしている家に戻りそのうちたどり着くであろう少女たちを迎撃するために銃と弾薬の準備に入るとガレージから音がする。
もう来たのかとHGを握り階段を降りるとヘルメットを被った4人組が見える。
一目で昨日の連中だと思い、こちらに背を向けている間に最初の一人を奇襲で倒し、気づいて振り返ろうとした二人の片方に倒した奴を投げつけ、動揺して固まっている奴の頭に一発、胸に二発の弾丸で倒す。
私が、投げつけ奴から顔をのぞかせた瞬間、頭に弾丸を貰い味方を落としよろめく、味方で隠れていた胴体が見えた瞬間、弾丸が腹に二発入り倒れた。
最後の一人は、銃を落とし尻もちをついて後ずさりする。
目の前の私に、怯えているのか、蛇ににらまれた用に動けずに震えている。
銃口をゆっくりと向けると最後の少女の体が跳ねた。
「さよなら」
引き金を引く。この少女も頭に一発、胸に二発の弾丸で倒す。
息を吐き、また殺してしまった、と思っていると血が出ていないことに気づいた。
疑問に思い彼女たちの服を調べるも、普通に弾丸やナイフも通る。
普通の物、特別体が頑丈なのかと彼女らを見ると頭の輪が消えている以外は、呼吸もしている為とりあえず拠点から少し離れたところに捨てて拠点に帰ると先ほどのピンク髪と銀髪の獣耳少女たちが待っていた。
「やあ、まっていたよ。こんなところで何をしているのかな?」
「ん、家の中も見た。ガレージの機械もあれは何」
彼女たちは銃口をこちらに向けながら話しかけてくる。
私は、先のヘルメット集団よりはマシかと会話に応じることにした。
「話ならなかでしようよ。砂まみれになりながら話なんてしたくない。」
そういうと二人は銃を下ろしたのでガレージから三人で中に入りガレージシャッターを閉める時に銃口を向けられるも何とか三人でリビングで座って話を始めた。
ピンク髪side
「それで?こんなところで何をしているのかな?
しばらくここで生活してる見たいだけど。」
「話すと長いから、簡単に説明すると機械の故障で遭難かな。
気づいたら砂漠に居たね、ガレージにあったのはそのパーツだよ。
修理出来ないし売ってお金に出来たらいいなって少しづつあそこに運んだの。
空き家みたいだったしガレージで機械いじりも出来るしでまあここにいるんだけど・・・・・ダメだった?」
「ん、当然だめ。ここは、アビドスが管理している家の一つ、勝手に使うのは犯罪」
「ああ、やっぱりそうなんだ。・・・・・ここから出るにしてもここがどこかわかんないしな」
「うへ~わかんないってここはアビドスだよ。 キヴォトスの外から来たわけじゃないんだから」
「キヴォトス?て何そもそもここがどこかも分からないんだよね。 乗り物が壊れて死んだと思って目を覚ましたら砂漠だったし・・・・」
「ん、その乗り物て言うのはどんなものなの?興味がある」
そう聞くと黒髪の少女は考えるような素振りを見せるが意を決した用に近くの端末を操作し端末を渡してくる
「これは、なに図面?」
「うーんおじさんたち図面を見せられてもわかんないな~」
「えっとね、八メートル位の人型機動兵器って言えばいいのかな?
あ、あった乗ってたのはこれじゃないけどこんな感じの機動兵器だよこれは惑星探査用だけどね。」
そう言って見せてくれた写真は人型の機械だった。
右手には銃が握られていて左腕には鉄の杭が右肩にはミサイルポット左肩には上下に筒が着いた楕円の箱がついている。 キヴォトスにもゴリアテなど大型機械類はある、しかしこれには搭乗者がいる。
こんなもの見たことない人型有人兵器など見たことなど無かった。
キボトスの外から来たのか、それともカイザー以外の悪い大人、企業の関連の子だろうと思い始める。
「かっこいい私も乗ってみたい」
シロコちゃんが私の隣で、キラキラした目でそんなことを言う姿に溜息が漏れる。
こんな見たことも無いものに乗っていたと言う、この少女は、怪しいし危険な気がする。
「それで、君はその兵器で何をしていたのかな?」
尋ねた私の目は、少し警戒がにじんでいたのだろう。
少しうろたえている様子を見せ、少しうつむいて顔を背ける。
「廃品回収、戦場で壊れた兵器を回収してジャンクパーツとして売っていたの」
彼女の発言に私は、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていた事だろう。
後輩の彼女がこちらをみてすごい顔をしている。
「驚いたよね。あんな機動兵器に乗ってたなんて言ったのにやってた事は、廃品回収だからね。
まあそれが仕事だったってだけだけどね。 まあ最後は戦場に送られて機体が爆発したはずなんだけどさ・・・・・・」
伏せた顔をすぐにこちらに顔を向けるがなんでも無いと言いたげに笑っている。
「うへ~シロコちゃんこれは、先生に任せようか、連絡してくれる?」
「ん、分かった。もしもし?先生ちょっとこっちじゃ対処出来ない問題が・・・・・」
シロコちゃんは先生と話ながら離れていく私はふと疑問に思ったことを聞いた
「ちょっと聞きたいんだけどさ、なんでジャンクパーツ売りしてたの?」
聞かれた瞬間少し顔が暗くなるが話始めた
「気分のいい話じゃないよ、それでも・・・・・・大丈夫?」
尋ねられて私は真剣な顔をして返した
「いいよ」
「分かった。私は、強化人間としてデイブ・キーモイに買われたから彼のもとで廃品回収の仕事をしていた、っていてもわかんないよね。 まずは前提から話さないと、あの機械、ACって言ってね。私は、そのACに乗るために調整された第四世代強化人間c4-66それが私、強化人間手術っていうのをされて______」
私は、その言葉に絶句する。
シロコちゃんもその言葉が聞こえたのか彼女に視線が向いている。
電話の向こうから先生がシロコちゃんを呼ぶ声がする。
シロコちゃんは慌てて返事をすると部屋から出ていく
「・・・・・・・・衝撃的過ぎて信じられないかな?さっきの写真に白い髪の濁った赤い瞳の少女映ってるでしょ?ここに旧型強化人間の特徴が_____________」
「大丈夫、もう十分だよ・・・・・・」
「ごめんねこんな話だと思わなかったでしょ?」
私は途中で中断させると黙り込む。言葉が出なかった、しばらくして絞り出すように私は声を出す
「ごめんね、嫌な事話させちゃって」
「大丈夫だよ。今はもう自由に動けるし」
そう言って彼女は椅子から立ち上がりぴょんぴょんと跳ねる姿に笑みがこぼれる。
彼女の人生は、まだ始まって無かったんだ。
生まれたことを望まれず、お金に換えられ悪い大人に使いつぶされた。
まだどこまで信頼していいのか分からない。
ここは先生に任せるのがいいのだろうけど、アビドスに入れて近くで見守るのも悪くないだろう。
と考えているとシロコちゃんが戻ってくる。
「先生すぐ来るって、それでこの子名前とか分かったのホシノ先輩」
私はいつもの調子でシロコちゃんに話す
「うへ~とりあえず、その話は学校でみんなそろってからにしようか。」
「ん、分かった。じゃあ行こう」
と三人は動き出しました
****
アビドス高校、廃校対策委員会の教室
「へ~ここがアビドス高校・・・・」
前を歩く少女たちに聞こえない声量で呟くと教室に入ると若い大人の男が一人黒い獣耳の少女、赤い眼鏡の少女、メロンを二つ携えた女性?が待っていた。
「やあホシノ、シロコ、後ろにいる子がさっき話していた子かな?」
男性がこちらに話しかけながら歩み寄ると案内してくれた、ホシノ、シロコと呼ばれた少女たちは男性と話始める
「そうだよ、先生この子が話してた子」
「うへ~悪~い大人の下で働かされていた子だよ。」
ホシノ、シロコと呼ばれた子たちは私を見ると男性もこちらに視線を向けこちらに歩み寄ろうとしたところで私は一歩下がり口を開く
「近づかないでください、私は大人の男性は嫌いです。」
光の宿らない瞳でのはっきりとした拒絶に、先生と呼ばれた若い男性は立ち止まるが横から女性の声がする。
「なら私たちは大丈夫ですね。」
そう言ってメロンを携えた女性が椅子から立ち上がるのを見て私は、再度静止を求め一歩下がる
「貴方も近づかないでください、女性であろうと大人は嫌いです。」
そう言って光の消えた目でそちらを見ると女性は笑う
「なら大丈夫ですね、私はまだ学生で大人じゃ無いじゃないので、私はアビドス高校二年十六夜ノノミです。」
そう言ってにこやかに笑いほのぼのとした雰囲気を醸し出す少女だったらしいノノミの次に赤い眼鏡の少女が名乗り始めた
「私はアビドス高校一年の奥空アヤネですよろしくね」
「私はアビドス高校一年黒見セリカよ、よろしく」
「ん、アビドス高校二年砂狼シロコよろしく」
「うへ~おじさんはアビドス高校三年の小鳥遊ホシノだよ~よろしくね~」
そう言って近づいてくる少女たちと立ち尽くしている大人に、目を向けていると大人の男性は、口を開く
「と、とりあえず私も自己紹介してもいいかな?」
にこやかにそう告げる大人に私は繭をひそめるも続きをうながした
「どうぞ」
ありがとう、そう言って居住まいを正すとこちらの目を見て自己紹介を始める
「私は連邦捜査部
そう言って微笑みを浮かべる先生と名乗った男性に私は鋭い目つきで睨み質問をする
「それで、私がここに呼ばれた理由は何ですか?自己紹介をするためじゃ無いでしょう?」
私の感情の入らない声での質問に先生と名乗った大人は困った顔をしながら私に聞いてきた
「えっと、君の名前を聞いてもいいかな?」
「c4-66と言う番号ならありますが、名前は無いですね。
便利な道具に名前なんて無くてもおいとかお前とかですみますから、消耗品は使いつぶしたら処分してまた買う。 いちいち強化人間に名前なんて着けませんよ」
私は、その質問に平然と答えたが、先生と名乗った大人は驚愕し沈黙、しばらくして怒りの表情をあらわに言葉を発する
「えっと強化人間っていうのは何かな?と言うか道具って・・・・」
その発言にホシノと呼ばれた少女の顔色が曇る。
私は、先生の前に歩み出ると説明を始める
「強化人間と言うのは・・・・」
私は、ある程度強化人間手術について知っていることを説明した
「強化人間・・・・・・商品番号・・・・・・子供を商品にするなんて、どうしてそんなひどいことを・・・・・その大人は何処にいるの?
私は、大人として先生として子供にそんなことをする、その大人と話をしないと行けない。
その技術を封印すると確約させなければいけない」
そう言って怒気を発する大人の男性に私はほの暗い光を瞳に灯し笑う
「面白いことを言いますね、数百の企業を敵に回す事になります。
死にたいんですか?まあ止めませんよ。
どのみち会うことなんて出来ないですし、私には居場所が分からないですから。
それにもう終わった事です。 貴方に出来る事はありません。
それに私は、学生では無いので先生、大人である貴方に助けてもらう理由がありませんよ。
戸籍もありませんし外の世界からの流れものですから。」
淡々と述べていくが先生は納得行かないようで話始める
「君は、まだ大人に守られるべき子供だ、それに道具のように使われていたのならまともに教育や生活ができて無いんじゃないのかな?
学生として学校で学び友達を作ったりする選択もある。
君が望むなら用意できる、ここは学園都市だからね。
たくさんの学園の中から君にあった学園を選べる。
もちろんこれは強制じゃない、君が学園に行くのは嫌だと言うなら
先生は、思いつく限りの提案と選択しを提示するが私を、困惑が支配する。
表情に出ていたのか先生がまた口を開く
「えっと急に色々言ったからビックリしちゃったかな?」
先生は、朗らかに笑い、先ほどの怒気はなりを潜めていた、それだけでこちらを心配していることが分かる、私は、その質問に先ほどより感情をのせ答えた
「今まで自分で選択するなんて事出来なかったのでいきなりたくさん選択しを出されても選べないと言うか・・・・・・」
そう言うと先生は悲しそうな顔をしたがすぐ笑顔を見せてくれる
「少しずつでも選べる用に慣れていけばいいよ、まずは私の手を取るか取らないか、からだね」
そう言って私に手を差し伸べてくれる、その手を私は取ろうとした時ピタリと動きを止めた。
「先生の手を取る前に一つ聞きたい事があるんですがいいですか?出来れば二人で・・・・あれ?彼女たちは」
周囲を見るとホシノたちはいつ間にやらいなくなっていた
「気が付かなかったみたいだね。
強化人間の話の最初のほうでホシノがみんなを連れ出してくれたんだよ。
このまま話してくれて大丈夫だよ」
「分かりましたでは。
貴方は、人殺しに救いはあると思いますか?」
聞かれた質問に先生は困惑と悲しみに表情を歪ませるが私は気にせずそのままの声色で務めて冷静にその続きを紡ぐ
「私はね先生、命令されたから、攻撃されたから、理由は様々ですが人を殺しているんです。
そんな私が貴方の手を取っていいものかと思いまして。
私は、ゴミのような主人に使われていました。何十何百人ともう殺しています。
それでも私に救いがあると思いますか?」
私は、先生に尋ね。
途中で涙が流れていることに気が付くポタポタと涙がこぼれているのを気にも留めず、大人である先生を見る
「君は悪くない。
悪いのは、君を使って自分たちの手を汚さず君に、やらせ続けた大人の責任だよ。
私は、君に殺人を強要し続けたデイブ・キーモイを、強化人間手術をした人を私は許さない。
それに君はやり直そうとしているからこの話を手を取る前にしたんじゃ無いかな?
もし君がこのことを黙っていて後からうち明けても私は君に悪くないって言っていたよ。
だって君は今泣いているじゃないか、まだやり直せるよ。」
そう言って私と目線を合わせるとこちらに手を伸ばし私に微笑む。
その顔に私はこの大人は信頼できると涙を拭い大人の手を取ったその手はとても暖かかった。
「お世話になります、先生これからよろしくお願いします。」
「分かったこれからよろしくね。」
*****
「さて、みんな揃ったところでまずは君の名前を決めよう」
「「「「「「おー」」」」」」
「c4-66だからロロとかで私はいいんですが____」
そう言った私に圧を感じる笑顔をみんなに向けられ縮こまる
「うぅ」
「ダメですよ~ちゃんと苗字も考えないとですし名前も画数とか縁起とかありますから☆」
「うへ~ロロちゃんにするかともかく誕生日は04月6日か12日かな」
ホシノとノノミが私に言うと先生が口を開く
「とりあえず色々と決めていかないとね」
そうして数時間ほどみんなが話しているのを私はただ聞いていた途中で眠くなり、意識を手放す。
突如の轟音で跳び起きるとみんなが武器を手に教室を出ようとしていた。
その時点で私は何かあったと察したすぐさま立ち上がり教室を出ようとするとアヤネに肩を捕まれる
「ダメだよ、ここにいて。ロロちゃん」
そう呼ばれてか、少し体が固まるが視線を動かしアヤネを見て、言葉を紡ぐ
「アヤネさん、今どんな状況ですか?」
私は状況判断をするためアヤネに話かける
「今、カタカタヘルメット団の襲撃を受けているの。最近は無かったのになんでまた・・・」
私は襲撃と聞いて体を振るわせる。襲撃・・・・・そういえば、数日前に戦車やら歩兵が行軍していたけど目的地はここだったのかと思い至る。そのままあの時の恐怖を思い出す。アヤネのドローン映像を見れば対策委員会のみんなが戦闘していて、先生が後方で指揮をしている。
私は、驚いた。 少女たちが戦闘していることに弾丸に当たっても痛いですんでいること、驚いたことをアヤネに聞いてみた
「私は、外から来たから分からないんだけどなんで弾丸に当たって死んで無いの?」
「え?あ、うん。 キボトスの生徒は、ヘイローがあるから外の人より頑丈で銃で撃たれても全く貫通しないの痛いことには変わらないけどね、たくさん撃たれると気絶しちゃうし気を付けてね。
貴方にもあるけど、今はここでおとなしくしててね。」
と言われ私はおとなしくしていることにした。 弾丸が一発で死なないと分かったがそれは私の記憶と経験から認められなかった。 窓から戦闘を見ると敵も気づいたのかこちらに弾丸が飛んでくるすぐにしゃがみ弾丸が当たる事は無かった。 とっさにしゃがめたから良かったがしゃがめなかったら・・・弾丸が頭に当たり赤い花が咲いていた事を幻視し膝を抱えプルプルと震える。 その姿が小動物の用で可愛かったとのちにアヤネは、戦闘後のみんなに話していたが私は、少し涙目で怖かったとこの感覚が理解できる先生に慰めて貰ったがしばらく対策委員会のみんなにからかわれた。
*****
しばらくは、先生の護衛として一緒にいることになった私は、また現れるようになったカタカタヘルメット団の拠点の襲撃のため歩きながら先生に色々と質問していた。
「先生、ヘイロー無くて弾丸一発で死んじゃうのに後方とは言え戦場にいるの怖くないんですか?」
聞かれた先生は気の抜けた顔で答える
「怖くないと言えばウソになるけど、私は先生だからね。
子供が生徒が戦っているのに大人である私が安全なところにいるわけには行かないよ。
それに私には秘密兵器があるからね。」
「先生私は、強化人間手術の影響でACの操縦以外は喋るくらいしか出来ませんでした。
感情の制限や感覚の遮断などで戦闘時に恐怖なんて感じませんでした、でもキボトスに来てから銃を向けられると怖いんです。
外では銃弾一発で死んでしまう、あの弾丸が当たったらと思うと体が震えてくるんです。
面と向かって銃撃戦は多分・・・・・」
「無理に銃撃戦をする必要はないよ後方からバックアップも出来るしスナイパーライフルとか出来ることをやればいいんだよ」
「そうですね、一応SR、持ってきているんですよ。
近づかれた時用のHGは二丁ホルスターに入っていますし。
対策委員会のみんなにはすごくからかわれながら心配されました・・・・嫌な話ですが引き金を引くことに抵抗はないんですよ。
・・・・相手が死なないからですかね?撃たれるのは怖いのに撃つのはいいなんて都合がいいですよね。 ほんとに嫌になります・・・・でも今はそのほうが都合がいいですから。」
「ロロ・・・・」
『先生、もう少しでヘルメット団の拠点です、気を付けてください』
「ありがとう、アロナ、みんなそろそろ目的地だよ」
先生はタブレットにお礼を言うとみんなに声をかけた。
私は、タブレットから声が聞こえた気がしたが気のせいだと頭を振った。
カタカタヘルメット団の前線基地襲撃作戦が始まり、先生の隣でSRを構え戦況を確認し適時先生の指示で狙撃していた、順調に敵を倒していきうまく行き過ぎだろと内心思っていた
「ロロ、後ろから奇襲だ。接近戦になる!!みんなこちらが奇襲を受けた一度戻ってきて」
「いたぞ!護衛一人とSCHALE《シャーレ》の先生だ火力を護衛に集中しろ。
先生は、無傷での引き渡しで報酬が加算される。傷つけるな、かかれ!!」
先生side
私は、ホシノたち対策委員会のみんなをだいぶ先行させていた為、この場にはロロと私しかいない。銃口を向けられる恐怖で動きを鈍らせながらロロは必死にHGを二丁使い火力を集中させて一人づつ落としていくが次第に回避場所が無くなっていき、ロロは集中砲火を受けて痛みに悶えてしまう。
「相手は一人ださっさと倒してSCHALEの先生を確保しろクライアントからの依頼なんだ!!」
「ロロ!!」
私は、とっさに彼女の名前を呼んでいた。
彼女は、立ち上がり敵を先ほどより鋭くなった視線で射貫く。
ヘルメット集団はその眼光に一瞬怯む。先ほどとは比べられないほど機敏に動き始め
「・・・・・・・・まずは二人、・・四人」
次々とヘルメット集団を倒していく、的確に弾丸を頭に叩き込み、怯ませ腹部にゼロ距離射撃を二回。 遠くでこちらを狙う敵へ体を一舜沈みこませ跳ぶ用に地面を蹴る。
盾を持った団員を勢いの乗った蹴りで盾ごと壁まで吹き飛ばし、盾裏でARを構えていた少女たちをHGで沈めていく。
「ロロ、ホシノたちが足止めされてる向こうから増援も来ている。少し場所を移動して挟み撃ちをなくそう」
「分かった、先生少し無茶するけど許してね!!」
そう言ってロロは、縦横無尽に駆け最小限の動きで弾丸を回避し流れるように銃撃し数を減らしていく。 一度リロードする為に近くの遮蔽に走るもRPGで遮蔽が破壊され走りながらリロードを行いまた撃退していく、増援に合流を許すも撃退していく速度がどんどんと上がる。ロロは背中に背負ったSRを片手に持ちひたすらに敵を排除していく。 HGも使い両手の武器でヘルメット団を倒していく彼女のヘイローが徐々に発光を増しているのを見ながら遮蔽に隠れロロやホシノたちに指示を飛ばす。
「ええいしぶとい、RPGを浴びせてやれ」
ヘルメット団の隊長は、大声で指示を飛ばすもロロは鼻で笑い飛んでくるRPG の一つをSRで撃ち抜き連鎖的に爆破処理する、その光景に私は引いていた。
「一斉に撃ったらそれは的ですよ」
ロロは爆炎で塞がれた視界を利用しグレネードを数個投げ爆発によって敵を処理していく・・・・・なんだかヘルメット団の子たちが気の毒だ
ロロside
私は、必死に敵を倒していた。先生の指示を聞きながらグレネードで倒れなかったヘルメット団を倒していく。
「先生、対策委員会のみんなはあとどのくらいかかりそうですか?」
「向こうの方が数が多いこっちが救援に行った方が早いよ。
シロコ、二時の方角にドローンによる爆撃をノノミ後方のRPG 部隊に制圧射撃、アヤネはセリカに支援、セリカは補給が終わり次第ホシノを援護、ホシノは正面の敵をお願い」
「「「「「了解」」」」」
先生は対策委員会のみんなの指揮をしながら答えるそこに赤いヘルメットを被った隊長の怒声が響く
「畳みかけろ、相手は一人だぞ。向こうと違って補給も無いさっさと倒せ、一人相手にいつまで時間をかけている。」
私は赤ヘルの少女の怒声に怒りを抱いた自分は一番後ろで踏ん反り返り何しない。
この少女がデイブ・キーモイと重なって見えてしまった。
そして私は、無意識に殺気を放っていた。
先生side
私は、驚いた。 ロロの雰囲気が急に変わったことに。
さっきまで必死になってただ目の前の敵を倒す為にただがむしゃらに動いていたが今は、凍えるように冷たい威圧を放ち、淡々と敵を処理していく光景にヘルメット団を恐怖に震え上がらせている。 ロロが沈み込む用に姿勢を倒し飛ぶ様に駆ける。
赤いヘルメットへ真っ直ぐに駆けていく。 眼前にはまだ敵が多数いるものの一睨みして一瞬の硬直を作りHG二丁で的確に頭を撃つ。 敵が近いのもあり被弾しながら連続でヘッドショットを決め、無力化していく。 赤いヘルメットを残し全滅させると銃をしまい底冷えするような声で赤いヘルメットの少女に話しかけ始めた
「おい、怒声だけ飛ばして援護もせず踏ん反りかえって楽しいか?お前が持っている銃は飾りか。
先生のように指揮をしているわけでも無く隊をただぶつけるだけなら隊長なんて役職はいらないんだよ。」
赤いヘルメットの少女は銃をロロに向けるもその手は震えている。ロロは鼻で笑い圧を強める
「おいおい、セーフティーが掛かってるぞ。」
赤いヘルメットの少女はビクっと体を振るわせちらりとセーフティーに視線を移した瞬間銃を蹴り上げられて取り落し蹴られた手を抑えて後ずさりながら呻く
「グっ卑怯なことをしやがって」
「戦場に卑怯も減ったくれも無い。 そもそもお前が最初から銃を構えていれば良かった話だ。
お前が私一人だからってなめて掛かったからこうなったんだよ。
銃も構えずに部下に任せてぬんぞりかえって撃たれそうになったら今度は、震えて後ずさる。
撃たれる覚悟も無いくせに銃向けてんじゃねえよ。」
そう言ってゆっくり銃を取り出すとヘルメット団の隊長を示す赤いヘルメットの少女に銃を向け体に押し付ける用に密着すると耳元で「バン!!」と大きな声を出すと少女は泡を拭いて気絶した。
私は縄で拘束しながらいたずらが成功した子供のようにクスクス笑うロロに笑顔をむけながら
「ロロ、やりすぎだよ。帰ったら後でたっぷりお説教してあげる」
と言うと無表情ながら複雑そうな雰囲気でからのマガジンを見せてくる
「残弾ゼロだったから絡めてを使っただけです・・・・あとデイブ・キーモイにちょっと重なっちゃってキレちゃったのもありますけど・・・・まあ最後の気絶ぶりは爽快だったので今はすっきりしています後悔はありません。」
ロロはとてもいい顔をしていたがこんな事でその顔を見たく無かったと私は思ってしまう
「ロロ、やり切った感出してるけど反省してないしお説教の時間は伸びるからね。」
「そ、そんなより早く救援に行かないとですよね。行きましょう」
ごまかすようにロロが言うとヘルメット団員が使っていた銃を拾いマガジンも幾つか回収すると私に背を向け歩き出そうと一歩踏み出したとき正面の通路からホシノたち対策委員会のみんなが歩いてくる
ホシノside
私は、私たちは見ていた。つい数時間ほど前に弾丸が当たったら死んじゃうと小動物の用に涙目でプルプル震えていた可愛い可愛いロロちゃんはそこには居なかった。
冷たい雰囲気は圧を感じる。
どんどん最適化されていく射撃は一人また一人と落としていく。
そして赤いヘルメット団の隊長を残し銃をしまうと底冷えする声でおはなしをして震えあがらせるとゆっくり銃を抜き少女の体に押し付けた。
殺そうとしているのかと思うほどに放つ圧は強まり、声のトーンが落ちさらに寒くなるそして「バン!!」と叫ぶと倒れるヘルメット団が見える先生が縄を取り出し縛りながら笑っているロロちゃんにお説教を言い渡す。ロロちゃんは私たちへの合流でごまかそうとする。
私はその顔が少し面白くて笑いながら先生たちに合流する
「うへ~大丈夫だよ~ロロちゃんこっちは途中で敵が撤退したからロロちゃんがブチギレテルの影から見てたからね~いや~怖いな~おじさん震えちゃったよ~」
「うぐっ」
ロロちゃんは、私の言葉に喉を鳴らしそっぽを向く。
その姿は、対策委員会室で見た表情筋を殆ど動かないその顔が少し気まずそうに見えた。
アヤネちゃんが私の横でロロちゃんを見ている。その顔は、困惑と心配が見て取れるがフルフルと何かを我慢するようにうつむくとロロちゃんに勢いよく抱きついた。
「学校で震えて怖がっていたのに、私たちの反対を押し切って先生の護衛と後方から私たちの援護をするって言ってたのになんで接近戦なんてしてるの、ケガしたらどうするつもりだったの、最後だってもう弾切れだったってそれなのに無茶して____」
アヤネちゃんは、途中まで怒っていたが最後は泣き出してしまった。
ノノミちゃんもロロちゃんに圧のある笑顔を向けているしセリカちゃんも怒っている。
シロコちゃんは何やら考え込む仕草だ・・・多分私と同じことを考えているのだろう。
あんなに銃弾を怖がっていたのに引き金を引くのに躊躇いが無いし戦い慣れしているように思う。
何より戦場で廃品回収をしていたなら多分・・・・・いややめておこうかな。
怒られてオロオロ慌てているのが仕草に出ている。
可愛い小動物のような後輩候補に今はしておこうかな。
あり得たかもしれない一幕
ロロ「嫌です、何ですかクリスティーナって嫌な予感がします。」
先生「ノノミ・・・その名前はダメだよ。覆面水着団でノ____」
ノノミ「先生?覆面水着団が何ですか?」圧のある笑顔
先生「なんでもないよ。」
シロコ「ん、ならこの名前砂狼クロコ(ロロに狼耳と尻尾を付けながら)これで私の妹になった」
ロロ「実年齢は私の方が上ですがひとまず似合いますか?」首を傾げる
先生「すごい似合ってるよ。・・・え?今何歳な【バン】___」
ロロ「レディーに年齢を聞くなんて失礼ですよ先生。(獣耳と尻尾を外しながら)次は当てますからね?」
先生「はい、申し訳ありません。二度と聞かないので銃を向けるのは____」
ホシノ「うへ~先生~これゴム弾だよ~」
ロロ「当たり前です。私だって先生を殺したいわけじゃありませんから、ただ・・・・とても痛いことは保証しますよ・・・・・」
先生「そんな保証しないでよ!!ていうかその口ぶり試したでしょ受けたことある人のセリフだよねそれ」
ロロ「跳弾の練習中にセリカさんの撃ったゴム弾が跳弾してお腹に当たりました。
デコピン程度の痛さでしたが先生を基準にすると一発で意識が飛びます・・・」
セリカ「悪かったわよ。まさかあんなに跳ねるとは思わなくて・・・・・」
アヤネ「あ、あはは、とりあえず名前の案を出し合いましょうか」
ホシノ「うへ~クラゲちゃんとかアカメちゃんとかどうお魚の名前なんだけどね~」
ロロ「お魚・・・・食べ物ですか?じゅるり」
ノノミ「お腹すいてきちゃいましたか?紫関ラーメンでも行きましょうか?」
「「「「「「さんせー」」」」」」