思い始めた次第です。
先生side
「先生ここがゲーム開発部ですか?」
「うん、そうみたいだね。それよりそのゲーム機どうするの?」
「ひとまず、投げてきた子たちに返そうと思います。同じように投げて」
「普通に返してあげて欲しいな」
「窓の外に投げた奴が悪いですよ。返して貰えるだけありがたく思ってほしいです。」
「うーんそれはまあ・・・・・とりあえず、入ろうか」
私は、三回のノックの後扉を開ける。
私を押しのけて前に出るロロがゲーム機を頭上に掲げると、ロロにピンクの猫耳ヘッドセットが着いた少女が飛びつこうとしてアイアンクロウで捕まれた。
「これを窓の外に投げたのは誰?」
「わた、イダダダダダダダダ」
ロロは掴んだ手に力を込め、状況が飲み込めていない緑色の猫耳ヘッドセット少女にゲーム機を投げ渡すとピンクの少女に鋭い視線を向けた。
「わ!っとよかった無事だ」
「先生に当たるところだったんです。ヘイローが無い先生に当たったらケガする、分かる?」
「うっ!ちょっと感情的になってやっちゃっただけだよ、先生がまどの外にいることなんて予想出来なかったし・・・・・・・ごめんなさい。」
「ま、まあまあロロ、痕が残っちゃうからその辺で離して上げて?」
「緑色の貴方もです。一緒にゲームをやっていたのでしょう?なんせ私が聞いた声は二人分、投げたのはこの子、そしてこの子の叫び声に「プライステーションは無事?」と言っていたのは貴方でしょう?」
「そ、それは、私たちゲーム開発部の財産リスト第一号だし、思わず・・・と、とにかく先生たちはあのシャーレから来たんですよね?」
急に話を振られてとりあえず、頷いた。ロロはいつの間にかピンク色の子を離していたようでピンクの子も私に顔を向けてくる
「うわっ!じゃあ私たちが送った手紙、呼んでくれたんだ!
もし読んでくれたとしても、本当に来てくれるなんて思ってなかった!」
私がアロナとの会話を思い浮かべているとロロから声が発せられる
「勇者よ、どうか私たちを助けてくださいって奴ですか?まあ良いでしょう。
(ピロン)ん?・・・・・・・先生私は、一旦別行動です。
先生をゲーム開発部に送り届けたのでエンジニア部に戻ります。
作って欲しい武器もありますし、何かあれば呼んでくださいね。」
そう言ってロロは私が渡したスマホを振ると部室から出ていった
ロロside
私は、ゲーム開発部に先生を残し、エンジニア部へ廊下を歩きながら、スマホに来たメッセージを開いた。
「事前に頼まれていた、武器の受け渡しを忘れていたので受け取りに来てほしい。
それと、ヒマリが君に用があるそうだ。出来るだけ早くエンジニア部に来てくれ待っているよ。」
私は、ウタハからのメッセージを見て、エンジニア部に向かった。
「ウタハさん、受け取りに来ましたよ。」
「やあ!待っていたよ。ロロ、こっちだ。」
私は声のしたエンジニア部の奥へ足を進めた。
「来ましたね。
改めて、私の名前はヒマリ。
このミレニアムサイエンススクールにおける、天才ハッカーです。」
「シャーレ専属、ロロです。
よろしくお願いします、ヒマリさん。
それで、ご用件は?」
「ヒマリの要件は、ひとまず後回しにして、頼まれていた武器の確認をしてくれるかな?
制作に当たりハードウェアは、マイスターである私、白石ウタハが、そして。」
「ソフトウェアは、天才情弱美少女ハッカーの私が担当しました。
しかし、注文の通りには出来ていない、と思った方が良いでしょう。
何と言っても、エンジニア部の作品ですからね。」
少し顔を引きつらせ、そう言ったヒマリとドヤ顔のウタハに私は、瞳を細め、ウタハを見る。
「・・・・とりあえず、確認します。」
私は、台に置かれたアタッシュケースの中身を確認し、台に置かれたタブレットでデータを確認する。
希望の通りの性能が最初は、つづられていたが段々余計な機能や、必要ない追加機能、アタッチメントが増やされているようで苛立ちを覚えた。
しかし、詳しく性能を確認すると驚きによって苛立ちがかき消える。
思わずウタハさんの顔を見るもドヤ顔のままこちらを見ている。
「これは、さすがに予想外過ぎますよ。ウタハさん、最高です。
すごく使いづらいことと、必要ない機能を覗けばですけどね。」
そう言って必要のない物を外し、理想に近づけていく。
だがアタッチメントは外さない、これはむしろあった方が良いと思ったから。
「おや、それは外さないのですか?
重量が増えますし、取り回しを重視した設計のようでしたので。
貴方ならそれを一番最初に外すように言うと思ったのですが。」
「そんなことないですよ、これはこれで使い道があります。
とりあえずは試射をしましょうか。」
「分かった、それならこのドローンを使おう。
沢山あるから遠慮なく壊していいよ。」
「ありがとうございます。ウタハさん、それじゃあ遠慮なく!」
ウタハside
私たちは試射室へ移動し、私は、射撃ドローンを戦闘モードに変更し敵対者をロロに設定する。
数十機が起動し銃口が一斉にロロに向けられ射撃が始まる。
迫りくる弾丸にロロは、微動だにせず、展開された試作レーザードローンによって発生した半透明のシールドで弾丸を防ぐ。
ロロは、薄く笑みを浮かべ楽し気に笑う、正面のシールドを残し試作レーザードローンが敵性ドローンを襲う、瞬く間にドローンは落ちていく。
ロロを見るとHGを構え、確実に落としている。
レーザードローンの試射なのにとも思うが、データは取って居るので良いかと思う事にした。
「フフフ、あはははははは」
突然ロロが笑い出し、ヒマリと共に驚いているとロロはシールドを解除しHGをしまう。
その華奢な体の何処から来るのかと、聞きたくなるような身体能力を発揮し三次元機動で弾丸を回避しつつレーザードローンを操り敵性ドローンを落としていく。
これじゃ大したデータは取れないと確信する。
「ロロ、ドローン脅威度を上げるよ、追加も投入してみようか。」
私は、ロロの脅威度を一気に引き上げる、c&cが訓練に使う一歩手前まで引き上げた。
ロロside
私は、ウタハさんが引き上げたという脅威度をあまり実感出来て居なかったが、的用ドローンの動きが変わっていること自体には気が付いていた。
数を生かして囲い込む動きが増え、一撃で落とさないと自爆して視界を塞がれ他のドローンが突撃をしてくる。
さすがにHGを使わずドローンを落とすのがきつくなってきたことを自覚し、ドローンへの認識を的から敵性存在へと切り替える為、いつもの言葉を口にする。
「・・・・・・メインシステム戦闘モード起動・・・・・敵性存在の排除を開始します。」
ウタハside
ロロが何かを呟いたと思ったらヘイローの輝きが増す
「ロロの動きが・・・・変わった・・ここまでとは想定外だよ。
どう思うヒマリ、私は、C&Cに迫る戦闘力があるように思う。
それに現状、HGを二丁と試作品のドローンで・・・・・・・・・ああ、試作型脳波コントロールレーザードローンと言った方が良いけど。
ああ、そういえばスタンバトンがそろそろ完成するんじゃ無かったかな。
ヒビキとコトリに仕上げを任せてこちらに来たがーー」
「ウタハ先輩、出来たよ。ビリビリバトン君MK01」
「打撃武器だけど強度は、どうなってるんだ?コトリ、ヒビキ」
「はい、説明します。」
コトリの説明を聞きながら私は、目の前でドローンを操りながら射撃し蹂躙する少女から、目線を離せずにいた。
ロロは粛々とドローンを排除していく。 だがそれも最悪を持って終わりを告げた。
二丁のHGが排夾不良で薬莢が詰まり、撃てなくなっていた。 一瞬、気を取られた事でドローンからの一撃を貰い体勢を崩した。 一斉に銃口が向き、放たれた弾丸に反応するも、回避しきれず、大量の弾丸にさらされ、意識がかすんでいく。
かすんだ意識の中レーザードローンを集合させシールドを張ろうとするも追撃の弾丸で地面に倒れ伏した。
倒れるロロを確認したドローンは、ロロを包囲しロロの動きを観察するように旋回を始める。
それを確認した、ウタハが操作盤に手をかけたのを、ヒマリが止めた
「ウタハ、待ってください。
まだレーザードローンが動いています。」
ウタハは、ヒマリに言われそのことに気づく。
ロロは、倒れているのに試作ドローンは動いている。
ロロへ向かって行く試作ドローンを検知した戦闘ドローンは、試作品に向かい銃口を向けるもシールドを発生させて銃弾を防ぐとロロの頭上に集まるとシールドを張る。
シールドで覆われたロロは、ゆっくり立ち上がり、HGの薬莢を手動で排夾し弾詰まりを解消する。
あまり弾丸を持っていなかった為、弾切れの銃をホルスターに無造作に入れるとシールドの中でウタハに話しかける。
「ウタハさんこれ以上は打つ手がありません。」
ロロの言葉に私はドローンの敵対行動を停止させた。
「お疲れ様。ロロ、大丈夫かい?」
三人称side
心配しているウタハに、返事を返そうとしたとき。
レーザードローンがシールドを消失させロロの元に集まると足元に転がって機能を停止した。
「エネルギが切れてしまったみたいだ。」
制御室から現れたウタハがそう言ってロロの足元に転がったレーザードローンを拾い上げ、ヒビキとコトリ、ヒマリと続き
「データ回収の為に一旦預かるよ。」
ヒビキとコトリが回収したレーザードローンにコードを繋げてデータ収集を始めた。
ウタハも先ほどの戦闘データの解析を始めた。
ロロはそれを確認し近くの壁に寄りかかり少し休憩しているところに、車いすの駆動が近づいていく。
「さて、ロロさんここでは少々話しずらい事ですので移動しましょうか。」
ヒマリの言葉にロロは少し疑問に思うも立ち上がる。
「分かりました。移動しましょうか。」
ヒマリはロロを連れて会議室のような場所の扉の前で動きを止め、口を開いた。
「ここです。少し待ってください。」
ヒマリは、端末を操作すると扉が開く、中には黒髪ロングヘアーのスーツ姿の女性がいた。
スーツ姿の女性がヒマリを睨み付けるとこちらに視線を移し視認するとヒマリに視線を戻す。
「ヒマリ。何故、最近シャーレが保護したという彼女がそこにいるのかしら?」
スーツ姿の女性の不愉快そうな顔を見たヒマリは、ニマニマと笑いながらスーツ姿の女性が座るデスクへ近づいていく。
「貴方に確認したい事がありまして、彼女にも用がありましたので連れてきました。」
会話を聞きながら、扉から少し中へ入った所で歩みを止めたロロは二人を観察し思う。
(この二人、仲悪いな。それに何で私、呼ばれたのかな・・・)
ロロがそんなことを思っているとスーツ姿の女性がこちらへ向き口を開く。
「まあいいわ、自己紹介をしましょう。
私は、ミレニアムサイエンススクール三年。セミナー会長、調月リオよ。
貴方はシャーレ所属ロロね。
外の世界からアビドスに遭難しシャーレに保護された子供、最近傭兵稼業を始めた。
と報告が上がっているわ。」
リオは、ロロの顔を見ながら話をしていた。
まばたきしロロが視界から消えた、一舜。
ロロはリオの目の前に居た、ヒマリの驚いた顔がリオの視界に入るがロロの顔が近くにある。
「少し私のことを調べた見たいですね。
別にかくしているわけでは無いですし、別に良いんですがまあ、改めて。
シャーレ所属、マスコット兼先生の護衛と傭兵をしているロロです。
よろしくお願いします、調月リオさん。
それで?わざわざ私を、ここに連れてきた理由は何ですか?ヒマリさん」
ロロの言葉にヒマリは、ロロとリオの前に三つのデータをだした。
一つ目はロロがゲーム開発部を出た少し後の監視カメラの映像に先生とゲーム開発部の双子が廊下を歩く姿が映っている。
「これは、ロロがゲーム開発部の部室出た後の付近の監視カメラの映像です。
そして二つ目のこれが、今から一時間前の廃墟の入口付近の監視カメラの映像です。
最大望遠で映像に補正をかけています。先生とゲーム開発部の双子ですね、
何をしに廃墟に行ったのかは分かりません。そしてこれが今の映像です。」
「先生と双子と誰だこれ・・・・・先生また生徒拾って来たの?まったく」
いつも道理のロロがそう口にするとリオが口を開いた。
「ロロ、貴方に一つお願いしたいことが出来たわ。」
お願いと言うリオの言葉に先生との会話を思い出しロロの顔から表情が消える。
数日前──────シャーレ執務室
「──ロロ、本当に傭兵をやるのかい?」
先生の心配する顔を見ながら私は答えた。
「はい。 私には、戦うことかくらいしか出来ないので。
それに、ここは銃弾ではそう簡単には死なないのは判りました。
基本は、シャーレにいますし、依頼が無い時はシャーレの手伝いをします。
依頼は、荒事から飼い猫の捜索まで手広くやろうと思ってます。
社会勉強も兼ねているので基本は荒事以外の仕事を中心にやるつもりです。
それに荒事に巻き込まれても、私強いですから。」
「分かった、でも約束してほしい。
助けて欲しい時、自分だけじゃ手に負えない時は私に、仲良くなった友達に、相談したり、助けを求めるんだ。それが私からのお願いだよ」
──お願い、ある意味では依頼と受け取ってもいいのかな?とロロは思った、故に
「それは、シャーレへの依頼ですか?それとも。独立傭兵である、私個人への依頼ですか?」
リオの顔が一舜変わるがすぐに戻る
「・・・・・・・独立傭兵のあなたに依頼するわ。」
表情の消えたロロの瞳に一瞬、ほの暗い闘争の灯が宿った。
「了解した、まずは概要を聞かせてください。受ける受けないは、そのあとです。」
ロロの返答にリオは渋い顔をし口を開く。
「それは・・・・依頼を受けてくれた後では、ダメかしら?」
「どういった依頼なのかまずは、概要を説明してもらはないと受ける受けないが決められません。
それとも、概要を説明出来ないような、後ろ暗い事なんですか?」
ロロの言葉にリオは目線をそらす。ヒマリはにやにやとしながらリオに近づいていく。
「まあ良いでしょう。今回先生が廃墟で保護した正体不明の彼女について、で合っていますか?」
「ええ、お願いするわ。ロロ」
「招致しました。独立傭兵・・・・・・・そういえば傭兵としての名前を決めていませんでした。
まあ良いでしょう、今回限りハイエナと呼んでください。
傭兵としての名前はまた決めて置きます。
・・・・・・改めて、独立傭兵ハイエナが貴方の依頼受けましょう。
では詳細を詰めましょうか、依頼人。」
そう言ったロロの顔は少しムスっとしていたがヒマリ、リオはムスっとした顔も可愛いなと思うのだった。
ロロside
私は、リオ会長と途中から口を挟み始めたヒマリさんと依頼の内容を詰め、先生の元に急ぐ。
会議室で最新の監視カメラの映像では、ゲーム開発部に戻っている用なので私をおいて危険な所に行った先生に説教しなければ、なんて思いながらゲーム開発部の扉を叩く。
「失礼します。先生はまだいますか?」
扉を空けて中に入ると先生と赤緑の双子ともう二人がこちらに顔を向ける。
見覚えのない赤毛でおでこの広い少女は驚いた顔で一瞬の内にロッカーに隠れるてしまう。
もう一人先生たちが連れ帰ってきた少女がこちらを眺めてくるので不出来な微笑みを送って居ると赤緑姉妹が隠してしまった。・・・・そんなにダメだったか?そんなことを考えていると先生がにこやかに話しかけてくれる
「ロロ、用事は終わったの?」
「ええ、まあ。ひとまずはその子について説明してもらえますか?ロッカーの人は落ち着いたらでいいです。急に知らない人が来て驚いたでしょうから。」
そう言ってロッカーを一瞥し先生に顔を向けると先生は話し始める。
「じゃあ、まずは自己紹介しようか。アリス」
「了承、本機の名称はアリスです。」
「なるほど・・・・よろしくお願いしますね、アリスちゃん。
私は、シャーレ所属のロロと言います。そちらの二人も自己紹介してくれると嬉しいな。」
ああ、なるほどこの子機械かと。私は、赤緑の双子の自己紹介を聞きながら思う。監視カメラの映像を見たときは廃墟群に別で忍び込んだ迷子でも保護したかと思っていたのだが、どうやらアリスと名乗った目の前の機体の監視をお願いされた理由は、そこにあるんだろうなと思いながら、ひとまずはシャーレに戻って、先生との話し合いからかな。
「ひとまず、シャーレに戻って仕事しますよ。他にもやることは沢山ありますし、ゲーム開発部での依頼は数日かけるんでしょ?」
「そうだね、今日の所はシャーレに戻ろうか。また来るよ、みんな」
ゲーム開発部を後にしシャーレに戻る。オフィスでソファーに対面で座りアリスのこと、今回私が受けた依頼の事を共有し、やれ生徒の困りごとの解決だ、やれ連邦生徒会からの書類仕事だの、連邦生徒会に寄せられた依頼などの書類が天高く積み上げられたデスクに向かう先生。
私は、先生ように珈琲を入れ、先生の元へ置くと私でも対処可能な仕事、鎮圧などの荒事などの書類束を攫って行く。それを視界の端で捉えたのか先生の視線がこちらを向く。
「それは、鎮圧や捕縛とかの依頼だね、よし行こうか。」
そう言って立ち上がろうとする先生を私は、椅子に押しとめる。
「先生は、こちらで書類作業をしてください。
不良の鎮圧と捕縛程度ならここからの指揮でも十分でしょう。では行ってきます。」
私は、ヴァルキューレ警察学校に連絡し、資料にあった現場に向かう。
現場に向かうとバルキューレの生徒が待機していたので声をかける。
「シャーレ所属、ロロです。鎮圧の協力要請で参りました。
不良生徒による不法占拠の鎮圧の協力との事でしたが、間違い無いでしょうか?」
「はい、間違いありませんが・・・・先生はどちらに?」
ヴァルキューレの生徒は、私しかいないことを不安に思ったようで、不安と困惑を顔に浮かべ問いかけてくる
「先生は書類作業中になのでオペレーションのみでの参加になります。
今、シャーレを離れると・・・・書類の山がまた増えてしまうので。すみません」
そう言って、頭を下げる。
「いえいえ、貴方に来ていただいただけでもこちらは楽が出来ますから、それに先生は無線とはいえ、指揮を頂けるなら大丈夫ですよ。」
そう言って微笑む。
先生が通信でヴァルキューレの生徒と鎮圧対象の情報を共有、ヴァルキューレの部隊を展開するように指示をだし、ヴァルキューレの生徒が不良生徒が占拠しているビルを包囲、投降を呼びかけた。
ビルのエントランスがの扉が開き、呼びかけの返事とばかりにグレネードや銃弾が大量に飛んでくる。盾を持った者を最前列にしヴァルキューレの生徒たちは突入を開始していく。
「先生、私はしばらく待機して膠着状態になったら遊撃、で良いんですよね。」
私が、先生に確認すると先生は、肯定を返しながらヴァルキューレ生徒たちの指揮をしていく。
しばらく待機の私は、戦況を遠くから眺めながらHGの薬室に弾を送り、ふと思う。
恐怖が薄れていることに。
銃を向ける、向けられるのは怖い、しかし───キボトスでは弾丸数発では死なない。
シャーレで過ごして数日、先生の手伝いで不良生徒の鎮圧やスケバンとヘルメット団のケンカの仲裁や迷子の猫や犬の捜索などを行い。
毎回ではなかったけど、銃撃戦が起きて腕や足胴などに被弾することもあった。
多少擦りむいたり赤くなっている程度、血が出たり骨折などのけがも負ったが早ければ数時間、遅くとも翌日には治っている。
体が丈夫になり、強化人間の時よりも重たいものを持つことが出来る。
頭の上にあるヘイローと言う輪のおかげらしい。
シャーレに寄せられた仕事は荒事だけじゃない、陳情や連邦生徒会からの書類もある。
字が満足に読み書きできない私では手伝えないので、先生と当番の生徒が書類仕事をしている間。
初等、中等部用のBDを見て勉強、今では少しは字が書けるようになった。
先生が、頑張ったね。っとほめてくれた事を思い出し、顔が少し綻んだ時、連絡が入る。
「ロロ、膠着状態になったよ。二階西側通路側面からの強襲をお願い」
「こちらロロ、了解。」
先生side
「さて、ヴァルキューレの子たちには陣形を維持しての地帯戦闘を伝えた。
ロロは、ビルの外で待機してたけど、どのくらいで終わるかな、アロナどう思う?」
私は、システムの箱のメインOSであるアロナに聞いてみると少し意外な答えが返って来る。
「あまり時間は掛からないと思いますが、何とも言い難いですね。
エンジニア部の皆さんから送られてきたドローンとの戦闘データやアビドス高校の皆さんと
行ったヘルメット団のアジトの襲撃でも本調子では無いように見受けられます。
今までにロロさんが行った鎮圧でのデータと比較しても、データごとに射撃の正確さや被弾数etc.に差が開きすぎていて正直、同一人物の戦闘データとは、とても映像付きで無ければ信じられません。
現状、ビルの外からの救援ですし、移動時間やそこからの戦闘などを考えると一時間は──」
「こちらロロ、敵側面より強襲を開始します。
現在、SGによるクロスレンジでの戦闘中の為、ヴァルキューレの皆さんは誤射に注意してください。」
まだ、強襲をお願いする通信から五分も経っていないにも関わらず。
側面からの強襲を行い、SGの連射によって二人から三人程度を気絶させ、気絶しなかった人は、威力の高い散弾に吹き飛ばされ、体勢が崩れた子をヴァルキューレの子たちがARの射撃で気絶させていく。
「あはは、さすがにこんなに早いなんて。思わなかったな。」
私は、そう言葉をこぼしながらアロナによる戦術補助システムにより、リアルタイムで戦況を把握しながらログを参照しおかしな速度で二階に到達したロロの動きを確認した。
アロナもログを見ていた用で、驚愕で叫ぶ
「壁を駆けあがっています。せ、先生、壁を走って上ってますよ。
あ!この位置は二階北側です。なるほど!中に入って階段を上るんじゃなくて、
外から直接二階に入ったからあんなに早かったんですね!!
でも普通はそんなことしませんよ。ロロさんって結構非常識ですね、先生。」
「普段はおとなしいんだけどね。
でもいい子だよ、悪い大人に利用されていたから非常識ではあるけど、
最近は色々な勉強も初めて色々普通に──」
「こちらロロ。先生、終わりました。
二階西側通路クリアです。」
アロナと話しながら書類を片づけているとロロから通信が入った事で中断し、ふと気になった事を私は、ロロに問う。
「ねえ、ロロ。 今使っているショットガンはどこで手に入れたの?」
しばらくの沈黙の後ロロは、口を開く
「道中に倒れていた不良のやつを借りました。
ハンドガンだけじゃ時間が掛かるので。
既にショットガンは、弾切れなのでここに置いて行きますが。
適当に倒れている人の銃でも拝借して戦闘の継続を──」
「ロロ、可愛そうだからやめてあげて。それと、鎮圧が終わったらガンショップに行こうか。
自分のがあった方が戦いやすいよ。」
私の言葉にロロはしばらく、返事を返さなかったがしばらくして返事がかえって来た。
「そうですね。今使っているHGもガタが来ていたので新しいのが欲しかった所です。
カスタマイズなども考えれば、自分の銃を持っておくのがいいですね。
このハンドガンも拾いものですし。」
後にこの話を聞いていた、ヴァルキューレの生徒が苦笑いとドン引きしたような顔をされた、とロロに聞いた私は、やはりロロが、弾切れになった武器を捨て、倒した相手の武器を拾い戦闘を続けるのは非常識の様だと痛感した。
弾切れの武器はデッドウェイトになるのでパージして殴る。