俺ら中学最後の文化祭が終わり、そろそろ受験シーズン向けて勉強に身が入る時期である。
部屋で一人受験勉強していたらドアからノック音が聞こえた。
「キヨー。面接の練習付き合ってー。」
「その前に返事する前に入ってくるなよ。」
「ごめんごめん。突然入ったらオ〇ニーしてる場面に遭遇出来るかなぁーっと思ってつい!」
「俺が面接官なら即不合格だぞ。」
こんな頑張らないといけない時期でもこいつはいつもどーりかよ。
少しは頻度を減らしてほしいものだ。
「そーいうのは兄さんに頼めばいいだろ?俺もお前も桜才に受験しよーとしてるわけだし、実際に在学してる兄さんとやれば対策できるんじゃないか?」
「なるほど!流石キヨ!頭良い!!」
「誰でも思いつく考えなんだが?」
「じゃあタカ兄ー呼んでくるからちょっと待ってて!」
え、ちょっと待って。俺の部屋でやるの?
俺別に面接の練習したいって言ってないんだが・・・・。
そう思ってから1分くらいで兄さん連れて事もが帰って来た。
はぁー・・・息抜きだと思えばいいか。
「悪いキヨタカ。勉強の邪魔だよな?」
「いいよ。コトミの暴走はいつもの事だし、息抜きしようかなって思ったしね。」
「え、抜くなら出て行こうか?」
「息を取るな息を。」
無理矢理下ネタにしようとするんじゃないよ。
頼むからその思春期特有のピンク脳をどうにかしてほしいよ。
兄さんは俺の椅子に座り、持ってきたであろうもう一つも椅子をコトミが座り、俺はベッドの上に座ってコトミの面接具合を見ていた。
「えーと・・・我が校に入学したら何をやりたいですか?」
「あーその質問考えてなかった。」
「自分がやりたい事言えばいいんだよ。」
「教師との背徳恋愛?」
「真っ先に出るのがそれかぁ。」
真面目に受かる気あるんだろーか。
「桜才学園って人気があるから競争率激しいんだ。」
「そうなの?」
兄さんがこっちを見て質問して来たから、俺は頷いた。
確かに俺の周りにも桜才受験しようする生徒も大勢いたな。
俺のクラスだけでも十人くらいいたんだ。他クラスにも大勢受験しようとしてる人もいるだろう。
「制服も人気の理由の一つだよ。可愛いって評判なの。」
「ふーん。じゃあコトミもそれが目的で?」
「私は家が近いから。」
「流石俺の妹だぜ。」
「その返答はどーかと思うがな。」
「じゃあキヨはどー言う理由で桜才選んだのさ!」
「そりゃあ、大学の進学率が高い学校だからだよ。将来のためにも出来るだけ進学率の高い所に入学したいからね。」
俺が真面目に答えると兄さんが目元を手で押さえて俯いた。
「お前は俺より立派だよ。情けない兄さんでごめんな。」
「いや、泣く事ないじゃないか。」
「あー!キヨがタカ兄泣かしたー!」
えー・・・俺のせいなの?
「はぁ~勉強しすぎてパンクしちまうよう。」
「じゃあ少し休憩しようか。」
今日はユウと一緒に学校の図書館で勉強をしていた。
「ユウは進学する高校は決まってるのか?」
「おう!英稜高校に受験するつもりだ!」
「へー。桜才は目指さないのか?」
「あー無理無理!私キヨタカと違って頭良くないしさ!」
んー・・・確かに桜才は英稜高校より少し偏差値高いからユウにとっては厳しいかも。
「そっか。お前とは別々になってしまうな。」
「キヨタカが英稜に受験すれば一緒に登校できんのにな~。そしたらまた一緒に居られるのに・・・。////」
「ん?後半声が小さすぎて聞こえなかった。なんて言ったんだ?」
「キヨタカは友達がいないって言っただけです~。」
「えー?」
酷いな~。友達がいなかったらこうして勉強教えてないよ。まったく。
「何で桜才受けようと思ったんだよ。英稜でもいいだろ?」
「まぁ大学進学率が高いからね。それにあそこに知り合いがいるからそこにしようと思ったんだ。」
「ふーん。」
「そーいうお前こそ。何で英稜に?」
「家から近いから!」
「間違っても面接時にその返答はやめとけよ。」
・・・・こいつコトミと同じ返答しやがったよ。
桜才と英稜は俺からしても近い学校だが決定的に違うのが、英稜に通うときに坂を上らなきゃいけないからだ。
想像するだけでも登校に苦労しそうだ。
まぁユウにとってはいいトレーニングだと思ってそうだがな。
「あれ?時さん?」
「あーお前か。」
学校がから出てユウと別れた後の帰り道、コンビニから出てきた時さんとばったり会った。
「その後受験勉強は順調?」
「まぁまぁって所だな。頭使いすぎたからこうして糖分を取ろうとしていた所だ。」
そう言ってコンビニ袋からチョコを出して見せた時さん。
確かに頭使った時は糖分は摂取した方がいいかもね。
・・・だけどね・・・・
「・・・時さん。」
「何だ?」
「それカカオ95%のブラックだよ。」
「マジかよ!」
表紙に95って書いてあるのに何で間違って買っちゃうんだろ。
まぁカフェインも含まれているからすっきり目覚めそうではあるけど・・・。
「ブラック食えねぇーからやる。」
「あ、ありがとう。」
「早めのバレンタインって事で。」
何とも微妙で早すぎるバレンタインなんだ。
まぁ受験シーズンには丁度いいかもしれないけど。
途中まで時さんと一緒に帰っていると冷たい風が吹いてくる。
「もう少しで冬になるね。」
「あぁ。寒くて嫌になるぜ。」
「女子はスカートだから余計寒いよね。」
すると、強い風が吹いて、時さんのスカートがめくり上がり、下着が見えてしまった。
「・・・・見たか?」
「・・・・す、すみません。」
「今見たものは忘れろ!」
時さんに胸ぐら掴まれ詰め寄られている。
不可抗力とはいえ見てしまった事には変わりない。
「う、うん。忘れるように努力する。」
「そーしろ!いいか!いつもあんな子供っぽい花柄パンツなんて履いてないからな!!たまたま下着がこれしかなかっただけだ!!」
「いや、怒るとこそこなん?」
下着見られたから怒ってたんじゃないの?
言っておくけどチラ見程度でそこまでがっつり見てないからね?
柄がついてたなんて言われるまで知らなかったからね?
「えっと・・・見ちゃったお詫びに甘い物奢ろうか?」
「・・・コンビニスイーツで勘弁してやるよ。」
近くにあったコンビニで俺は時さんにミニチョコケーキを奢った。
これで許してくれるなら安い出費だよ。