津田家の末っ子   作:yakyo

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お土産は何がいい?

勉強の途中、七条さんから電話が来た。

 

 

『もしもし。キヨタカ君。』

 

「どうも。七条さん。どうされました?」

 

『もう!敬語は使わなくてもいいんだよ?』

 

「いや、年上ですし。失礼じゃないですか。」

 

『私は気にしないよ~。下剋上プレイでも大丈夫だよ~。』

 

「こっちが大丈ばないです。」

 

 

相変わらずだなこの人は。

 

 

「というかどうしたんですか?こんな夜中に。」

 

『私、修学旅行で京都に居るの。』

 

 

あぁ。そうか。高校だと2年生で修学旅行に行く時期だったのか。

 

 

『それでね。キヨタカ君にお土産買ってこようと思うけど、何がいい?』

 

「そんな。いいですよ。」

 

『まぁまぁそー言わずに。ね?』

 

「あー・・・でもこれと言ってあれこれほしいってのは無いし・・・気持ち籠ってたら何でも・・・」

 

 

・・・あ、しまった。

 

 

『何でも?今、何でもって言った!?』

 

「言ってません。空耳です。幻聴です。お土産はご当地菓子でお願いします。間違っても変なもの買わないで下さいね。」

 

『それってフリって奴だね!』

 

「違います。」

 

 

くっそ。こういう人に何でもって言っちゃいけなかった。

何送ってくるかわかったもんじゃない。

 

 

「まぁ、お土産の事は置いといて、明日からも楽しんでいけたらいいですね。」

 

『うん。私の友達のシノちゃんもお寺巡りとか楽しみにしてるの。』

 

「シノさんって・・・確か生徒会の会長さんでしたっけ?」

 

『そうだよ~。私以上に楽しんでるの。』

 

「へ~。兄からは、大人びた性格だって聞いてますが。」

 

『シノちゃんこういうイベント事好きなの。』

 

 

ふ~ん。意外に子供っぽいところがあるんだなその人。

 

『だから明日、シノちゃんと一緒にお寺を見て回るの。緊縛寺とか。』

 

「金閣寺ね。」

 

 

きっと旅行先でもボケまくるんだろうなこの人と会長さん。

 

ツッコミ不在だもんなぁ。

 

 

「キヨ~助けて~。」

 

 

コトミが涙目になりながら俺の部屋にやってきた。

 

 

「七条さんすみません。姉が入ってきたので切ります。」

 

『あら。じゃあおやすみなさい。』

 

「おやすみなさい。明日楽しんでいってくださいね。」

 

 

通話を切った後、コトミから助けてほしい訳を聞くに、明日小テストがあるため、勉強しようと思ったら、いつの間にか部屋の模様替えをして気が付いたら勉強ができる環境ではなくなったとの事だ。

 

何やってんだこの愚姉は。

 

しかも、兄さんまで呼んで俺らに手伝わせようとする。

 

 

「ってか兄さんって生徒会の仕事をやってたんじゃないの?大丈夫なわけ?」

 

「だ、い丈夫・・・じゃないかも・・・。」

 

 

大丈夫じゃないなら断ればいいのに。

人が良すぎるんだよなぁ~。

 

 

「はぁ~・・・俺がやっておくから。兄さんは仕事の続きをやりなよ。」

 

「い、いいのか?お前に任せて。」

 

「双子の姉の不始末は双子の弟がするよ。」

 

「キヨタカ・・・お前って奴は・・・。」

 

 

いや、泣くことはないでしょ。

 

 

「まったく。タカ兄は涙もろいな~。」

 

「お前は反省しろ。」

 

「・・・はい。」

 

 

結局、部屋の模様替えが終わったが深夜の1時になっていた。

 

疲れた。寝る。

 

 

 

 

 

 

 

 

アリアside

 

ふふ。今日もキヨタカ君と会話しちゃった。

今度は会話だけじゃなくてちゃんと会って話したいな~。

 

 

「む、アリア。電話してたのか?」

 

「うん。友達にお土産何は欲しいか聞いてたの。」

 

「そうか。だがその友達とやらも修学旅行中ではないのか?」

 

「ううん。2歳下の年下だよ~。」

 

「ふむ、2歳差っという事は中学生か。そいつは男か?」

 

「男の子だよ。」

 

「おねショタというやつか!」

 

「う~ん。でも、中学生ってショタに入るのかな~。」

 

「では今度、こういうのに詳しそうな津田に聞いてみよう!」

 

「津田君なら知ってそうだもんね!」

 

 

キヨタカ君のお土産何にしようかな。

津田君にキヨタカ君の好みとか聞いておけばよかったなぁ。

 

あ、そうだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タカトシside

 

 

修学旅行から帰ってきた会長たちからお土産を貰った。

ただ、会長からもらったのは「舞妓のおしろいは白濁液」という官能小説だった。

 

悪意しか感じない・・・。

 

七条先輩からは八つ橋をもらった。

意外に普通だったからよかった。

 

 

「あ、それとこれ、キヨタカ君に渡してくれる?」

 

 

七条先輩から袋を渡された。

 

 

「キヨタカに?いいですけど・・・七条先輩。キヨタカの事知ってるんですか?」

 

「うん。男の人に絡まれたところを助けてくれてね。お友達になったの。」

 

 

そうだったんだ。

キヨタカってあまり自分の事話さないよなぁ。言ってくれればいいのに。

 

いつもいつも俺らを気にかけてくれるいい弟なんだが、少しはわがまま言ってくれれてもいいし頼ってほしいんだよなぁ。

 

・・・まぁ、だらしない兄と姉だから頼らないかも。

そう思うと俺って兄として情けない・・・。

 

それより七条先輩のお土産、何か軽くないか?

 

「あの~。ちなみに中身は何が入ってるんですか?。」

 

「旅行中に一日だけつけた私の下着だよ。中学生って思春期だからきっとキヨタカ君喜ぶと思ったの。」

 

「キヨタカに代わって返品しま~す。」

 

 

キヨタカ・・・とんでもない人に目をつけられたな。

 

何もできないが、愚痴くらいなら兄ちゃんが聞くぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キヨタカside

 

 

そろそろ、晩飯の時間だな。

 

コトミと兄さんを呼ぶか。

 

俺は兄さんの部屋に行きノックをして部屋に入ると、官能小説を真剣に読んでいた。

 

 

「いや、これは好きで読んでたわけじゃ・・・。」

 

「・・・とりあえず晩御飯できたから。降りてくるのはゆっくりでいいよ。」

 

「気遣わないで!!違うから!!」

 

 

どうやら、会長さんがお土産を渡した人たちに感想を求めていたから小説を読んで、感想を言おうと思ったそうだ。

 

 

「読むのはいいけど。ちゃんと相手から感想求めたときにいいなよ。」

 

「わかってるって。心配性だな~。」

 

(大丈夫だろうか?)

 

 

その後。

 

会長さんからの呼び出しがあったらしく、小説の感想を言ったら「セクハラか!?」っと驚かせてしまったそうだ。

 

呼び出したのは会議の話らしい。

 

本当、兄はそそっかしい所があるなぁ。

 

もう少ししっかりしてほしいものだ。

 

 

 

 

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