津田家の末っ子   作:yakyo

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中学の修学旅行

中学3年のイベント。最初で最後の修学旅行。

 

俺とコトミは現在、京都に来ていた。

まぁ定番ちゃあ定番だよね。

 

 

「楽しみだな~。色んなところ見て回りたいな〜。」

 

「そうだな。やっぱり生でお寺見に行きたいしな。」

 

「私は舞妓さんに会ってみたいな~。帯を引っ張って回したり、野球拳してみたりしたいなぁ。」

 

「怒られるからやめてよね。」

 

「じゃあ私が舞妓になってキヨが私を回す!」

 

「黙って自分のクラスに帰れ。」

 

 

まったく。来て早々なんか疲れてきた。

 

 

クラス全員宿に入り、明日のグループ行動に備え体を休めていた。

たまたまロビーでユウと遭遇して、会話に花を咲かせていた。

 

 

「いや~。カバンの中見たらパンツ忘れてきちゃってさ~。ドジだよな~。まぁ数日同じパンツ履いてても別に問題ないけどな!」

 

「女子としてそれはどうなんだ?」

 

 

サバサバしてるところはあるが、流石にサバサバしすぎだろ。

 

 

「いやー私が女らしくとか似合わないって。」

 

「そうかな?俺はいいと思うけど?」

 

「・・・え?」

 

 

おっと。こういうのって本人にとっては不快になる言葉なのかもしれないな。

他人にあーしろこーしろって言われたら嫌だもんな。

 

 

「あーでも、俺はありのままのユウがいいかな。」

 

「は、はい!?」

 

 

あれ?なんかユウの顔が赤くなってる?

 

 

「おい、大丈夫か?」

 

「だだ、大丈夫大丈夫!!私、ちょっとうんこしに行ってくる!!」

 

「オブラートに包めよ。」

 

 

慌ててユウは便所に行った。

そんなに我慢してたのかな?

 

 

「キヨって誑しだよね~。」

 

「急にやってきてなんだよ。」

 

 

俺は兄さんみたいに誑し込んでないよ。

 

 

 

 

 

「なぁなぁ。お前らって好きな子いるのか?」

 

「俺、実が隣クラスの子が気になってて・・・。」

 

「マジかよ。」

 

 

同じ部屋の同級生の男子たちが小声で好きな女子の話をしていた。

修学旅行での定番な話題だな。

 

 

「津田はどうなんだ?」

 

「俺?いないけど。」

 

「嘘つけよ。広瀬と仲いいだろ?」

 

「仲いい=好きな人じゃないからな。俺とユウに恋愛的要素は無いよ。」

 

 

恋するユウか・・・想像つかないな。

見てみたい気もするが。

 

 

「ってかお前。広瀬以外にも年上の女性と一緒にいただろ!美人でおっぱいでかい人!」

 

「なにそれ初耳!?」

 

「羨ましいやつ!!」

 

 

もしかして七条さんの事言ってるのか?

 

 

「いや、その人は兄が通ってる学校の先輩で色々あって仲良くしてるだけだよ。」

 

「その色々を答えろよ!!」

 

 

両肩掴んでグワングワンと揺らさないで。気持ち悪くなる。

 

その後、先生に注意され大人しく就寝した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広瀬side

 

 

「広瀬さんって津田君の事どう思ってるの?」

 

「へぇ?キヨタカの事?いい奴だよな!宿題写させてくれるし、バレーの練習付き合ってくれるし。」

 

 

運動神経いいよなぁ。

宿題の時も、怒る割に見せてくれるし、優しんだよなぁ。

 

私がそう答えると他の女子が呆れた顔された。

何で?

 

 

「そうじゃなくて。恋愛的にどうなのって話。」

 

「へ?」

 

 

キヨタカと私が?

 

 

「いやいや。私らはそんな関係性じゃないって!ただの気の合う友達同士でそれ以上でも以下でもないよ!」

 

「ふ~ん。」

 

 

そうだよ。別に特別な関係じゃって訳じゃないし。

普通の友達同士だよ普通の。

 

 

「じゃあ私。津田君狙っちゃおうかな~。」

 

 

え?

 

 

「私も狙っちゃおうかな~。」

 

「スポーツ出来て、勉強もできて優しいし優良物件じゃん。」

 

 

・・・・。

 

 

「この旅行中に、告白しちゃおうかな~。」

 

「私はデートに誘っちゃお。」

 

 

なんだかよくわかんないけど・・・。

 

 

「それは・・・ダメ・・・。」

 

「え~何で?友達なだけでしょ?」

 

「よくわかんないけど・・・ダメ。」

 

 

他の人がキヨタカに好意持つのは別にいいのに・・・なんか知らないけどモヤモヤする・・・。

 

 

「「へぇ~。」」

 

「な、なんだよ。」

 

 

何でこっち見てニヤついてるんだよ!

 

私は結局このモヤモヤ感がわからないまま、明日に備えて寝ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キヨタカside

 

 

それから寺をめぐり、名物の食べ物を食べたりと俺なりに修学旅行を満喫していた。まさか本能寺が工事中だとは思わなかったが・・・。

 

楽しいことはあっという間で、修学旅行最終日になってしまった。

 

俺は今、店でお土産を買うために色々と見て回った。

兄さんや両親。あと七条さんにも渡さなきゃいけないな。

 

 

「・・・コトミ」

 

「何?」

 

「一応聞くが、その刀と新選組の羽織は自分用だよな。」

 

「さぁな。風に聞いてくれ。」

 

「答えてくれないからお前に聞いてんだよ。」

 

「大丈夫!タカ兄にはこれ買ってあるから!!」

 

 

そう言って俺に見せたのは「襖の奥は舞妓の淫らな世界」という本だった。

 

 

「選び直せ。」

 

 

もっとまともなお土産候補は無かったのか・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お土産も買ったことだし、俺達は電車に乗り帰った。

 

俺は今現在、ユウと隣同士で座っていた。

 

「いや~。修学旅行楽しかったな~!!」

 

「ちょっと疲れたけど、そうだな。」

 

「後輩たちにもお土産買えたしな!」

 

「そうか。ちなみにどんなもの買ったんだ?」

 

「これ!」

 

 

俺に見せてきたのは複数の剣と盾のキーホルダー。

 

 

「かっこよくね!」

 

「あー・・・うん。」

 

 

いや、中校生にもなってそれ貰っても嬉しくないだろ・・・とは流石に言えなかった。

 

 

 

「中学校の楽しみは、体育祭と文化祭だよな~。」

 

「俺達3年はそこで受験が入るけどな。」

 

「全然楽しみじゃなぁ~い!!」

 

 

まだちょっと早い気もするが、進路とか考えないといけないな。

 

多分だけど来年はコトミと同じ学校に通いそうな予感がする。

そう思ってくるとなんだか胃が痛くなりそうだ。

 

この年で胃に穴なんか開けたくないよ・・・。

 

そんな考えをしながら目的地に着くまでユウと会話を楽しんだ。

 

 

 

 

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