兄さんが風邪をひいた。
話を聞くに、昨日会長さんの誕生日があったらしく、祝っていたが帰る際に雨が降ってしまったため、兄さんと会長さんは途中まで一緒に帰ったそうだ。
別れの際にカッコつけて会長さんに傘を貸して濡れて帰ってきて、現在に至るわけだ。
「変にカッコつけるからだよ。途中、コンビニとかで傘買えばよかったじゃんか。」
「い、いや、お金が無くて・・・。」
「なら、濡れて帰って来たのならすぐに風呂とかであったまればいいじゃん。」
「返す言葉もありません。」
ピンポーン
俺がお粥を渡しつつタオルを交換していると、家の呼鈴が鳴った。
「はいは~い。」
どうやらコトミが出てくれるようだ。
・・・コトミで大丈夫だろうか・・・。
「こんにちは。天草シノともうします。タカトシ君のお見舞いに参りました。」
「あ・・・出張ヘ◯スの方ですか。お見舞いプレイとは斬新ですねー。」
「は?」
「お客様に何言ってるんだお前は。」
「んぎゃん!!」
この思春期バカの頭をぶっ叩いて、天草さんに謝罪した。
「姉が失礼しました。兄のタカトシは二階おります。案内しますね。」
「あ、あぁ。」
二階に上がり、兄さんの部屋のドアをノックし入って大丈夫か確認したあと、天草さんを部屋に入れた。
「お茶を入れて参りますのでくつろいでください。」
「お構いなく。」
天草さん。兄が言うほど下ネタ言う人には見えないなぁ。
「あ、キヨ。」
「ん、もうお茶用意してくれたのか。」
「うん。お母さんが。」
「そうか。じゃそのまま持っていってあげて。」
コトミが兄さんの部屋に入らずに聞き耳を立てていた。
「何してるんだお前。」
「もうおっ始めてるのかと。」
「はよ入れ。」
俺が代わりにドアを開けコトミを入れた。
「お茶入れたよー。」
「母さんがだけどな。」
お茶を置いた後、コトミと俺は天草さんに挨拶をした。
「こいつらは妹のコトミと弟のキヨタカです。」
「津田キヨタカです。タカトシの弟でコトミとは双子で弟です。」
「津田コトミです。どうぞゆっくりしてください。あ・・・ゆっくりって兄が遅漏って訳じゃないですよ?」
「「無視してください。」」
おっと、兄さんとツッコミが被ってしまった。
「どうぞごゆっくり。行くぞ馬鹿。」
「馬鹿って酷くない!?」
俺はコトミの服を掴んでともに兄の部屋から出て行った。
タカトシside
「可愛らしい妹さんにしっかりした弟君だな。」
「えぇ。まぁ。」
キヨタカはともかくコトミが可愛らしいというのは疑問に思う。
「ところで二日も寝たままじゃ色々たまっているだろう。」
「は?」
「わ、私でよければ・・・その・・・気持ちよくしてやるぞ?」
え・・・それって・・・
「私は耳掃除が得意なんだ。」
まぁ・・・わかってたけどね。
キヨタカside
コトミは自分の部屋に戻り、俺は買い物に行った母さんの代わりに洗い物をしていた。
男女二人っきりっというのは、漫画とかで色々とハプニングとかあったりするんだろうけど、兄さんも天草さんもしっかりしてそうだし大丈夫だろう。
「キヨ!!大変だよ!!タカ兄がケツ掘られた!!」
「・・・は?」
慌てて降りてきたと思ったら何言ってんだこの姉は・・・。
「天草さんのテクニックでタカ兄が気持ちよくなってたよ!!」
「大声で何言ってんの?」
「穴の開いた座布団用意した方がいいかな!?」
「知らんがな。」
慌てて自室に戻ったコトミ。
ってかわざわざ俺に知らせ来たのか?
すると、兄と天草さんが下りてきてた。
玄関まで送り、天草さんは帰っていった。
紳士としては正解かもしれないけど、熱がぶり返そうだから大人しくしてほしかったな。
「タカ兄。お尻大変でしょ?コレ・・・。」
コトミは照れながら穴の開いた座布団を持って、兄さんに渡そうとした。
「妹は思春期なんだがどうすればいい?」
「とりあえず寝ればいいと思う。」
コトミの思春期は大人になっても変わらない気がする。