現在夏休み。
兄さんが生徒会の行事で海に行くことになった。
確か生徒会は兄さん以外顧問含めて女子だけって聞いたな。
傍から見たらハーレム状態だな。
ピロン♪
「ん?七条さんからだ。」
メールを開くと「使ってね♡」という文章と、グラビア雑誌の表紙みたいなポージングをしている写真が送られてきた。
「・・・見なかったことにしよ。」
俺はさっきのメールを忘れるために夏休みの宿題に没頭していた。
数時間が経ち、現在外は暗くなっていた。
「タカ兄。帰ってくるの遅いなぁ。」
「そうだなぁ。事故とかに合ってなきゃいいけど。」
「やだなー。事後に会うなんて、どこの野外プレイ?プップー。」
「濁点を付けたすな。」
コトミのありえない聞き間違い聞いた後に兄からメールが届いた。
「どうやら、顧問の先生が酒を飲んで帰れなくなったんだと。だから今夜は宿で止まるそうだ。」
「そーなんだ。」
「兄さんだから間違いは起きないとは思うけど、生徒会って女子しかいないから大丈夫だろうか?」
「もうキヨ!タカ兄の事心配しすぎだよ!」
「そ、そうか。」
まさかコトミからまともな言葉が出るとは・・・。確かに心配しすぎかな。
抜けてるところはあるが、兄さんだって高校生だし大丈夫か。
「それに、タカ兄のカバンの中にコ〇ドーム入れてあるからモーマンタイだよ!!」
「その思考がモーマンタイじゃないぞ。」
次の日
帰ってきたタカ兄はコトミに説教したそうだ。
俺は現在、健康のために家から出てしばらくフラフラと散歩をしていた。
あぁ~今日も暑いなぁ~・・・コンビニ寄ってアイスでも買おうかな。
「おい、そこのアンタ。」
「は、はい?」
背後から俺に話しかけてきた黒髪で片目を隠し、髪を束ねた少し怖そうな女性が話し掛けて来た。
え、もしかしてカツアゲ?
「な、なんでしょうか?」
俺が問いかけると彼女は一枚の紙を見せて来た。
「ここの図書館に行きたいんだが、どこにあるか教えてくれねーか?この辺にあると思うんだが・・・・。」
「・・・・ここ、今いる場所の反対側ですよ?」
「マジかよ!!」
なんかこの人が可愛く思えてきた。
「あの、もしよければ案内しますよ?」
「は?」
あ、これ傍から見たらナンパじゃないか。
「あ~すみません。今のは忘れてください。」
「あ、いや。案内してくれるならしてほしい。」
「自分で言うのもなんですが、危機感持った方がいいですよ?俺男ですし。」
「もし襲おうとしたらコテンパンにするから心配するな。」
う~ん。信用してる・・・と思えばいいのか・・・・。
俺は女性を目的地の図書館へと連れて行った。
流石に何も話さないっというのはこちらとしては気まずい。
「図書館には勉強に?」
「まぁな。進学したい学校が偏差値高いから勉強してぇと思って。」
「偉いですねぇ。ちなみにどの学校を進学に?」
「桜才学園ってところだ。」
「あ、俺もそこに受験しようと思ってまして。偶然ですね。」
俺がそう答えると何故か引かれた。何で?
「お前、あそこ女子高だぞ。変態なのか?」
「失礼な。そもそも桜才は今年から共学です。」
「マジで!?知らなかった!!」
いや、自分の受験する高校くらい知りましょうよ。
「じゃあ来年は同じ学校に通うことになるかもしれませんね。」
「ふっ。その時はよろしくな。」
「はい。・・・ただ受験の時は耳のピアスは取った方がいいですよ?」
「は?ピアス?・・・ってなんで耳たぶに米が!」
この人、ドジっ子なんだね。
図書館に付いたためここでお別れするが女性に呼び止められた。
「な、名前。聞いてもいいか?」
「あ、自分は津田です。津田キヨタカ。君は?」
「時カオル。あと、同い年みたいだし、敬語はいらない。」
「ん、分かった。お互い桜才の受験頑張ろうね。それじゃ!」
俺は時さんと別れてそのまま家に帰った。
・・・・あ、結局アイス買うの忘れてた。
ま、いっか。
「キヨ~。勉強教えてー。」
家に帰り自室で読書してる中、コトミが教科書とノートを持ってきて部屋に入ってきた。
「いいけど。何の?」
「英語!」
そういえば英語が一番苦手って言ってたっけ。
まぁ英語だけじゃなく他の教科もそうだが・・・。
「本当に桜才の受験大丈夫か?」
「他の教科もカバーするさ。」
カバーできないほど他もやばいでしょうが。
「私って生粋の日本人なんだね。横文字とかムズすぎだよ。この前も授業でクリーニングをクンニリングスって言っちゃったし。」
「頼むからその思春期どうにかできない?弟からの切実なお願い。」
もう少し女子としての自覚持ってほしいもんだ・・・。
いや、せめて外ではやめてほしい。
家では好きなだけ言ってもいいから。・・・ホントは良くないけど。
夏休みも終わり、学校を登校する準備していたところ、なにやら玄関で騒がしい。
「せめてロリって言え!!」
・・・なんか大声で変な台詞が聞こえたんだが。
「私は萩村スズ!!あんたより年上の16歳!!しかもIQ180の帰国子女!!英語ペラペラ10桁暗算なんて朝飯前!!どう!?これでも私を子供呼ばわりする!?」
「そーいう夢見たの?」
「現実だー!!」
なんか身長の低い少女がコトミにキレ散らかしている。
近所迷惑だからせめて声を抑えてほしいものだ。
「あの~。どうかしましたか?」
「あ、キヨタカ。」
「コトミが何か失礼な事言ったみたいですみません。」
「?あんたは?」
「あ~。俺の弟の。」
「津田キヨタカです。兄からとても優秀な女性だと聞いています。すごいですね。IQ180なんて。」
(この子、私の身長の事言わなかった。いい子だ。)
「来年、俺も桜才に受験する予定なので、もし受かったら、その時はよろしくお願いしますね。」
俺がそういうと萩村さんは俺に必死な形相で近付いてきた。
「あんた絶対に桜才に受かりなさい!!私が勉強教えてあげるから!!」
「は、はい。」
(自分の事を年上と見てくれて嬉しいんだな。)
兄さんが萩村さんを何故か温かい目で見てた。
すっごい勢いで言ってきて驚いたけど、身長の事指摘しなければまともな人だと思った。
まぁ。個性的な人だとは思うけど・・・。
受験先・・・変えようかな。