兄が通う桜才学園は、来月に体育祭があるそうだ。
そのために、種目や男子が居るクラスといないクラスの戦力差などの話し合いをしてるそうだ。
「キヨだったらどうやって男子のいるクラスといないクラスの戦力差を埋める?」
「それ中学生の俺に聞く?そーだなぁ。やっぱり、種目によっての参加人数を減らすとかかな?」
「やっぱそーなるよなぁ。」
俺らがそういう会話してると、コトミが風呂から上がってこちらにやってきた。
「何の話してるの?」
「桜才の体育祭で男子がいるクラスといないクラスの戦力差をどーするか話だよ。」
「ふむふむなるほど。はっ!男子全員前日に限界まで自家発電をすればいいんだよ!!」
「名案風な表情すんじゃないよ。」
「そのボケは一回聞いてるから。」
姉と同じ発案した人いたんかい。
休日、たまたま図書館に寄った所、七条さんと遭遇。
普段は電話やメールだったため、こうして実際に会うのは久々だなぁ。
「兄から聞きましたけど、七条さんって華道習ってるんですね。」
「うん。他にもお茶にお琴に、あと書道も習ってるかな。」
「書道ですか。確か生徒会では書記でしたっけ。ピッタリじゃないですか。」
「作品もあるけど見てくれる?」
カバンから一枚の紙を取り出し、俺に見せた。
・・・これは・・・・。いや、下手ではない・・・・。むしろめちゃくちゃ綺麗で上手い・・・。
上手いんだが・・・
「人を愛すって素敵な言葉ねぇ。」
紙にはでかでかと「愛人」っと書かれていた。
「・・・意味合いは素敵ですけど、あまり人に見せない方がいいかと。」
「どーして?」
「イメージ的によろしくないからです。」
「?」
本当に分からずに書いたのだろうか?それとも知っててわざと書いたの?
どっちにしろ図書館でボケをぶこんでくるとは思わなかった。
「キヨタカくんは愛(してる)人は居るの?」
「略さないでください。周りがざわつきますので。」
この人、わざと言ってるだろ。
「俺に愛してる人ですか?あー・・・家族とかですかね?」
「もしかして近親〇姦!?」
「図書室ではお静かにー。」
純粋に家族愛だって普通に分かるでしょ。
「じゃあ、異性で好きな人とかいないの?」
「いませんね。俺、モテたことないので。」
「そーなの?」
「えぇ。異性に話しかけると顔背けられたり、顔赤くなって逃げだしたりされたのでキモがられてたと思います。」
自虐ネタとして話すと、なぜか七条さんは頬を膨らませて不機嫌になった。
「ふーん。」
「え、あの・・・俺何か失礼な事しました?」
「キヨタカ君はもう少し自覚した方がいいよ?」
じ、自覚って何を自覚しろと・・・・。
「じゃあ、今は好きな人も恋人も居ないって事かな?」
「まぁ、そーなりますね。」
「そっか・・・。」
何故か不機嫌な表情から一転して嬉しそうな表情をする。
分からない人だ。
・・・でも、この人の笑顔をはとても綺麗だな・・・・
「じゃあ今は右手だけが恋人なのね。よかったぁ。」
「よかぁないよ。」
っと思ったんだが最後の言葉で色々と台無しだよ。
誰か、この人の下ネタを封じ込めてくれ。
図書館を退出後、七条さんは出島さんという女性の方が迎えに来てくれたようだ。
「紹介するね。私のお世話をしてくれてる出島さん。」
「出島です。」
「あ、これはどうも。」
「数か月前、お嬢様を助けていただきありがとうございます。」
「あ、いえいえ。そんな大したことはしてません。」
「いえいえ大したものですよ。眼力でお嬢様を濡らせるとは普通の人は出来ませんから。」
「それ、褒めてませんよね。」
そんなことで大したものだと思われたくないよ
「ところで津田様。」
「は、はい。」
「お嬢様に手を出したら、尻の穴に何かをぶち込みます。」
「・・・了解しました。」
「何か」とは何なのか気になるが、聞かないのが吉だな。
「あ、それならぶち込み役私がやりた~い。」
「え。」
「いいえ。お嬢様にお手数をかけるわけにはいきません。やるなら私めが。」
「どっちもお断りじゃい。」
なんで俺のケツを掘る話になったんだよ。
もうやだこの人達。下ネタがハードすぎて辛い。
七条さんは出島さんが乗ってきた高級車で帰っていった。
なんか、図書館で読書しに来たのにドッと疲れた。
「お、キヨタカじゃん!」
「あぁユウか。」
「なんだ?なんか疲れたような顔してるぞ?」
「あぁ・・・まぁちょっとな。」
「大丈夫か?私の飲みかけのスポーツドリンク飲むか?」
「・・・・なんかお前といると癒されるよ。」
「え!?急になんだよ!?////」
ちょっとサバついてるがまともな友人を持ってよかったよ。
礼として、ユウになんか奢ってやろう。