津田家の末っ子   作:yakyo

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桜才学園運動会

今日は兄が通う桜才学園の体育祭が開催された。

 

俺とコトミは観覧席で兄さんの応援をしに来ていた。

 

始まりの挨拶として、生徒会長の天草さんが台の上でマイク前に立ち、選手宣誓をしだす。

 

 

「ねぇねぇキヨ。正々堂々じゃないスポーツマンってなんだろう?」

 

「ズルしたり、妨害行為したりとかかな?」

 

「つまり残虐ファイトって事だね。」

 

「ボケのチョイスが古いぞ。」

 

 

さてはお前、キン〇マン読んだだろ。

 

 

挨拶も終わり、それぞれの競技が開始された。

 

お、玉入れは兄さんが参加するのか。

 

 

「タカ兄がんばれ~!!」

 

 

コトミと共に応援してると、ポニーテールの女性と兄さんの手が触れてぎこちない雰囲気なった。

 

 

「俺ら何見せられてるんだか。」

 

「タカ兄、しゃがんだままだけどどーしたんだろ?はっ!!あの女の人に触れて勃って立てなくモゴモゴ。」

 

「ほ~らおにぎりたくさんあるからゆっくりお食べ~。」

 

 

公共の場で何口走ってんだこの姉は。

 

 

 

 

 

 

それからも競技は続き、次は借り物競争のようだ。

 

 

「キヨタカくーん。一緒に来てくれるー?」

 

「え、あ、はい。」

 

 

よく俺が居る場所見つけられたなぁ。

 

 

「お?もしかして出来てるって感じ?このこの~。」

 

「おっさんかよ。出来てるってなんだ。七条さんとは出来てないしそういう関係じゃないよ。」

 

「え?じゃあセフレって事?ピル飲ませなよ?」

 

「張っ倒すぞ。」

 

 

コトミが失礼な事を言ってきたため、七条さんには申し訳ない気持ちだった。セフレは論外として、俺なんかと出来てるなんて言われたら迷惑だろうに。

 

 

「姉がすみません。」

 

「ふふ、面白い子だね。」

 

「あいつが言ったことは基本無視してください。」

 

「んー・・・無視(シカト)プ〇イはやったことないから出来るか心配。」

 

「出来なくていいですそんなもん。」

 

 

なんか申し訳なさがスッと消えた様な気がした。

 

俺は、そのまま七条さんに付いて行き、無事にゴール。

 

 

「あのー。お題は何だったのか聞いてもよろしいですか。」

 

「いいよ。内容はねぇ「調教して貰いたい人」。」

 

「・・・俺、これ書いた人に小一時間説教したいんですけど。」

 

 

誰だよ、こんなこと書いた人は。

そしてよくそんな物引き当てたなおい。

 

一応、他の家族も見に来てるんだからな!

 

 

借り物競争が終わり、昼休憩に入った。

一応初対面だし、七条さんに姉のコトミを紹介した。

 

 

「双子の姉のコトミです。」

 

「どーも。いつも兄と弟がお世話になってます。」

 

「双子だけあって似てるねー。」

 

「そうですね。共に性体験もありませんし・・・ぎゃふん!!」

 

「そこまで言わんでよろし。」

 

 

コトミの頭上にチョップを叩きつける。

いちいち下ネタ挟まないと気が済まんのかこの姉は。

 

 

「そーいう意味で言ったわけじゃないよー。だいたい処女と童貞は同列にできないよ。」

 

「それの返しはしないでよろし。」

 

 

やっべ、七条さんにもチョップかまそうとしてしまった。

流石に年上にはやばいな。気を付けよ。

 

 

 

 

 

昼休憩も終わり、次の競技が開始された。

 

七条さんは、天草さんとの二人三脚。

 

そして次は100m走。この競技は兄さんが出るみたいだ。

どうやらこの競技で1位になれば兄さんのクラスがトップになるそうだ。

 

 

「プレッシャーだなぁ。」

 

「悩んだって仕方がないよ。全力で走り切るしかないよ。」

 

「だよなぁー。」

 

「じゃあさ、クラウチングスタートでスタートダッシュ狙ってみれば?」

 

「どーやんのそれ。」

 

 

コトミがそう提案し、どうやるか分からない兄さんに説明する。

 

 

「まず服従のポーズをとる。次に腰を突き出す。そして溜まりに溜まったエネルギーを・・・イダダダダ!!」

 

「言わせねぇよ。」

 

 

最後まで言わせずにコトミの頭をがっちりと掴み、ヘッドロックを掛ける。

 

 

「とりあえず、コトミの言ったことは無しで。」

 

「お、おう。」

 

「あんた、意外に過激ね。」

 

「姉にだけです。」

 

 

流石に他人にこんなことはしない。・・・・っと思う。

 

 

 

そんな事が起きつつ、次が最終競技サークル対抗リレーとなり、兄さんは生徒会チームとして出場するみたいだ。

 

 

「タカ兄のチーム勝てるかなぁ?」

 

「んー。兄さんは割と運動神経いいし、生徒会の天草さんも運動神経いいらしいし、後は走る時の位置取りに気を付ければ大丈夫なんじゃないかな?」

 

「え?何で急にタカ兄のチンポジの話になったの?」

 

「お前こそ脳内でなぜそう変換した。」

 

 

 

リレーがスタートし、最初に走る兄さんを俺らは応援。

 

 

「会長!!」

 

 

兄さんが天草さんにバトンを渡そうとすると、天草さんの隣で立っていた三つ編みの女性が顔を青くして走って行ってしまった。

 

同じ風紀委員の人もバトンを渡そうとしていたのに先に走ったせいか驚いた表情をする。

 

可哀想に・・・。

 

 

「あれ?あの人、バトン受け取らずに走っちゃったよ?」

 

「確か、兄さんから男性恐怖症の風紀委員が居るって聞いたけど、あの人かな?」

 

「男性恐怖症かぁ。大変だな~。でもそういう女性が性に目覚める展開って興奮するよね!」

 

「お!天草さんが走るぞー!!ガンバレー!!」

 

「あれ?無視?」

 

 

コトミのエロボケをスルーして観戦。それにしても、思っていた以上に天草さんは早かった。

 

・・・なんか新聞部の女性が膝をついて涙を流してたがあれは何だったんだろう?

 

なんか兄さんがツッコミ入れてるみたいだし、きっと碌な事ではないな。

 

さて、次は七条さんが走っている。見た目に反して早かった。

 

 

「お嬢様だから走るの遅いのかなって思ってたら、滅茶苦茶早いなぁ。」

 

「そーいうは偏見は良くないよ。」

 

「そーだな。これは流石に良くないな。反省するよ。」

 

「そーだよ!女の子が全員巨根が好きっていう偏見と同じで失礼なんだからね!」

 

「お前も俺に対して下ネタ言っても許されるという偏見をやめろ。」

 

 

そして、アンカーの萩村さんが先にゴールして、生徒会が1位を取って体育祭が終わりを迎えた。

 

今日の晩御飯は頑張った兄のために豪華にするかな。

 

 

 

 

 

 

次の日

 

 

「筋肉痛になって・・・辛い・・・。」

 

「とりあえずシップ貼っておく?」

 

「お願い・・・。」

 

 

兄さんは筋肉痛のまま学校に向かうのであった。

 

 

 

 

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