D’s——聖なる歯車   作:グレン×グレン

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 はい、豆知識を題名にしつつヴァンパイア編となるグレン×グレンです!

 いやぁ~しかし読者数が少ない。さすがにちょっとへこみたくなるけど、頑張っていくしかないか~。

 そんな思いを胸に、新展開のスタートです!!


第一章 衝撃
第一話 泥酔状態は正気扱いされないから、酔わせてお持ち帰りは同意にならないので捕まるらしい


—月崎光也—

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ふと、目が覚めた。

 

 リアスのお嬢が事実上持ち物としている、駒王学園高等部旧校舎。その一室を、俺は住み家として貸してもらっている。

 

 趣味の影響もあって、生活は楽だ。と言っても、仕事の一環もあるからまぁ朝は早めに起きた方がいいけれど。

 

 特に今日は早い方だからね。さて、起きて……ん?

 

 起きて、ふと気づいた。

 

 俺、服を着てない。

 

 寝巻は使っているはずだし、裸で寝る趣味はないんだけど。

 

 というか、隣に誰かいる。

 

 人肌の熱を感じるのはどういうことか。

 

 寒気すら覚えたその時、人肌が動いた。

 

「やっば寝過ごしたかも!?」

 

 その聞き覚えがありすぎる声に、俺はゆっくりと振り返る。

 

 そして覚醒が進んだ声の持ち主。月宮光希もこっちを見た。

 

 お互いに、裸であったことを付け加えておく。

 

「「わぁあああああああああっ!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから14時間後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……別に謝らなくていいわよ。というか、聞かされる方が少し困るのだけど」

 

「「いいえ! 本当に申し訳ありませんでしたお嬢!!」」

 

 俺も光希も、全力でリアスのお嬢に土下座した。

 

 素直に白状する決心がつくまでに夜になったけど、やっぱり事故のようなものでもあったから言った方がいいかという結論になった。

 

 いや、本当に申し訳ない。

 

「すいません! 総督から差し入れでお酒が送られてきて、一人で飲むのも味気ないんで光也を誘って飲んでました!!」

 

「酔った勢いで幼馴染同士が……どこかで聞きそうな話ですね」

 

 小猫ちゃんが鋭い指摘を。

 

 いや本当に、ありきたりのエロ作品とかちょっとお色気のあるドラマとかでありそうな展開です。自分がやるとは思わなかった。

 

 もうお恥ずかしい。穴があったら入りたい。

 

「うふふ。それで感想はどうなのですか? 今後の参考に聞きたいですわ」

 

 朱乃ちゃんがドSだ! 羞恥プレイをご所望だ!?

 

 え、ちょ、勘弁して!?

 

 俺は正直悲鳴を上げたいけど、隣で光希がプルプルと震えているのでそれもできない。

 

 多分羞恥で振るえているんだ。俺も耐えねば―

 

「……よかった」

 

 ―あれぇ?

 

 思わず顔を上げると、光希はもの凄く複雑そうな表情で顔を真っ赤にしていた。

 

「めっちゃよかった。人生で五本の指に入るぐらい……よかった」

 

 あの、マジ返しは恥ずかしいのだけれど。

 

 というか、すっごく涙目なんだけど。

 

「……あの頃の、マジみこす〇半の光也は成長したんだ。真面目な話、EDになってないか不安になってたぐらいで……本当によかった……っ」

 

 え、涙目の理由はそういう方向なの?

 

「えっとその、恐縮です?」

 

「光也さん、その反応でいいんですか?」

 

 祐斗君には色々と指摘されているけど、実際ちょっと反応に困るし。

 

「本当に、よかった。私があんな誘いを素人にして、それが原因で失踪までしてたんだもの。持ち直しているところがちゃんとあって、本当に……よかった……っ」

 

「そうですね、光希さん。だから光希さんも、ちゃんと前を向いていいんですよ?」

 

 感涙すら流している光希をアーシアちゃんが慰めている。いるんだけど、この方向性を敬虔な信徒にさせるのどうなの?

 

 あ、感動したのか祈って頭痛を覚えている。

 

 これはこれで大変だね。というか、悪魔になったんだから祈らない方がいいだろうに。

 

「アーシアちゃんってずっとああなの?」

 

 悪魔になって数か月というし、少しは慣れた方がいいと思うけど。

 

 そんな気持ちを持ちながら話を振ると、小猫ちゃんも朱乃ちゃんも頷いていた。

 

「もはや恒例行事です」

 

「うふふ。癖というのは抜けないものですわ」

 

 なるほどなるほど。それは大変だ。

 

 これはそれとなくフォローをした方がいいかもね。

 

「私は確信したわ。……男にとって、子宮ってのは、当てるものじゃなくて下すものだって……」

 

「えっと、子宮にあてたりおろすという概念があるんですか? というより、男にとって……?」

 

 そして迷走している光希。あとアーシアちゃん分かってない!?

 

 とりあえず止めた方がいいかと思ったその時だった。

 

「うわぁあああああああっん!! 部長ぅううううううううっ!?」

 

 今度はイッセー君が嘆きながら戻ってきたぁ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—月宮光希—

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に総督が御免なさい!!」

 

 本日二度目の全力土下座。いえ一回目を凌駕する勢いだわ。

 

 あのバカ総督! 和平結ぶ気満々とはいえ、まだ表向きは敵対している勢力相手に何やってんのよ!!

 

 事の起こりは数週間前。イッセーに新しいお得意様ができたことに始まる。

 

 明らかにお釣りがくる量の報酬を払ってくる大口の顧客。ちょっと怪しいけど、イッセーのお得意様は変人が多いとのことで流されていた。

 

 ……あろうことかアザゼル総督だった。

 

 今の私はリアスのお嬢に仕えている身。だがしかし、和平を見越した神の子を見張る者の出向班でもある。

 

 つまるところ謝罪案件!

 

 あのフリーダム総督覚えてろ……っ!!

 

「まったくもう。今は私の眷属である光希を責める気はないけれど、ほぼ営業妨害だわ!」

 

 お嬢もイッセーを撫でながら、相当お冠になっている。

 

 ですよねー。どう考えても問題ですよねー。

 

 というか、さらりとお嬢の縄張りに勝手に入らないでください。挑発行為にしか見えないですから。

 

 ああもう。胃が、胃が痛い……っ

 

「大丈夫、光希? とりあえず、水呑んで落ち着こうか?」

 

「ありがと。……はぁ、色々と抜けた水分がしみ込んでくる……」

 

 汗とか感涙とか冷や汗とかで、水分がだいぶ抜けてたから染み渡るわ。

 

 本当にあの総督は、勘弁してほしいわ。

 

「ごめんなさい、お嬢。あのバカ総督のことだし、悪意とか嫌がらせのつもりはないから……魔王様に告げ口して嫌味を入れさせるぐらいで勘弁してもらえるとありがたいです」

 

「いえ、そんな陰湿な手段はしないけれど。……と言っても、和平を結ぶ前段階である以上、下手なことはできないものね」

 

 お嬢も盛大にため息をついているけど、本当に申し訳ない。

 

 あのトラブル総督メイカーめ。シェムハザ副総督にしっかり告げ口してやる。

 

「まぁ大丈夫ですよ。例えアザゼルが何かを企んでいたとしても、イッセー君は僕が守って見せます」

 

 あと祐斗の目が怖い。

 

 えっと、凄いキラキラした目でイッセーを見てるんだけど。

 

 えっと、イッセーってばたぶんノンケよ? 大丈夫?

 

「木場、一言キモイ。近づくな」

 

 ほら、イッセーガチで引いてるし。

 

「とはいえどうします、お嬢? この段階で余計なちょっかいをされるのは、後々ややこしくなりそうですが」

 

「そうですわね。堕天使なんてそんなものでしょうが、それにしても限度がありますわ」

 

 光也と朱乃がお嬢に相談するけど、その時だった。

 

「アザゼルは昔からそういう男さ。気にしなくていいとも」

 

 ……気配に全く気付かなかった。

 

 振り返れば、そこにはお嬢と同じ紅色の髪をした男が立っていた。

 

 というか、後ろにいるのはグレイフィア・ルキフグス!?

 

 ってことは、この人が―

 

「お兄様!?」

 

 ―やっぱりですかお嬢!?

 

 この男が、サーゼクス・ルシファー。

 

 魔王ルシファーの名を継承した、グレモリー本家の嫡男。

 

 現状の悪魔で3トップとも称される存在が目の前に……っていうか落ち着け!

 

「ははぁっ! お目通りがかなって恐悦至極であります!!」

 

「お初にお目にかかります! アーシアちゃん、平伏、平伏」

 

 私と光也は速攻で跪くけど、サーゼクス様それを手を掲げて止めてきた。

 

「楽にしてくれ。妹の眷属にへりくだることを強制する気はないしね」

 

 お、おぉ~。

 

 ちょっとフレンドリーすぎるところはあるけど、個人としてはすっごいいい人っぽい。

 

 まぁ、政治家としてそれでいいのかってところはありそうだけど。ま、総督と同調して和平が選べるならこういう人でも驚かないか。

 

「月宮光希君と月崎光也君だね。君達の奮闘には私も感謝している。今後ともリアスをよろしく頼むよ」

 

「恐縮です。神の子を見張る者の出向という立場ですが、三大勢力が共に手を取り合う未来の為にも微力ながら手伝わせていただきます」

 

 私はそれなりの挨拶をしておくけど、さて光也はどうなるかしら?

 

 昔はその辺、おざなりなところがあったけど―

 

「そのようなお言葉をかけていただき光栄です。リアスお嬢様の力となることで、三大勢力全体の益となれるよう、私めも尽力させていただきます」

 

 ―ものすっごい従者ムーブだった。

 

 やばい、見違えた。あ、でもこれって卑屈になってるとも取れるから私の所為なわけでうごごごっご。

 

「アーシア! とりあえず光希に回復を!!」

 

「は、はい! 光希さん、大丈夫ですか!?」

 

 あ、御免。また妙なことになってた。

 

「うご、ごごごごご……」

 

「アーシア! 今度は光也さんが!」

 

 あ、光也が連鎖でバグった。

 

 私達互いに負い目があるから、こうなると連鎖バグが起きるわね。今後気を付けて何とか直さないと。

 

「はっはっは。リアスの眷属は愉快な子が多くて、見ている分には飽きなさそうだ」

 

 すいません。変人で。

 

 と、そこでサーゼクス様は小さく笑いながら私達を見回した。

 

「それと、和平についての続報になる。……情報交換という建前で開く会談だが、この地を使うことが決まったよ」

 

 ……へぇ?

 

「よろしいのですか? 和平後に反対勢力が動く場合、この地がターゲットになるリスクはありますが」

 

 人間世界に余計な迷惑が掛かりかねないけど、大丈夫かしら?

 

 万が一ノータッチだった時のための意見具申だけど、サーゼクス様はうなづいていた。

 

「それは分かっている。逆に和平設立の地ともなれば、こちらにとっても重要拠点だしね。各種結界に関しては三大勢力合同で見直し、重要拠点用のそれに切り替える予定だ」

 

 なるほど。ま、象徴的拠点名だけで軍事・技術的にはさほどでもないし、其れならいいのかしら。

 

 まぁ三大勢力全体の象徴的拠点なら、下手な要所より厳重な結界が張られるしいいかもね。合同ならかなりいいのができそうだし。

 

 と、その説明をしたうえでサーゼクス様は微笑んだ。

 

「この地は人間界の日本にある故、和平を結ぶにしてある種の中立性もある。付け加えると名門の者達が管理者になることが多いから、比較的融通も利くしね。三大勢力第二の共闘がなされたことも考えると、色々都合がいい」

 

 なるほど。色々と考えられているようね。

 

 というか、お嬢が担当している土地だから確かに納得ね。名門貴族、それも本家の跡取りが担当する土地だもの。それなりの箔が必要だってことかしら。

 

 と、そこでサーゼクス様は少し困り顔だった。

 

「その一環も兼ねて明日はこの地を見て回るつもりだよ。そういうわけで今日の宿もそろそろ探したいのだが」

 

「あの……人間社会はそういう時、前もっての根回しとかが結構重要なんですが……」

 

 光也が思わず突っ込みを入れるけど、確かにそうよね。

 

 というか、駒王町って貴族が止まっても文句が出ないような宿泊施設ってあったかしら?

 

 と、首を傾げてたらイッセーが手を挙げたわね。

 

「あ、ならウチに泊まれないか、両親に相談しますけど」

 

 ……それでいいの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 よかったらしい。ノリが軽いうえに庶民的ね、魔王ルシファー様。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—兵藤一誠—

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の日のお昼。俺は久しぶりに学食に向かっていた。

 

 いや、お弁当は貰ってるんだけどね。ちょっと一品頼むこと前提に、少なめにして貰っている。

 

 というのも―

 

「はい、メンチカツお待ち。あともう遅いし私達も昼休憩貰ったから」

 

「ま、基本は日替わり定食だけどね。じゃ、俺達は前の席貰うよ?」

 

「うっす! 一緒に食べましょう!!」

 

 ―学食で光也さんと光希さんが働いているからだ。

 

 二人の立場だけど、リアス部長が色々と話を通してくれている。

 

 元々リアス部長は外国のお嬢様ってことになっている。で、二人は日本で雇われたおうちの使用人兼護衛って名目だ。

 

 それでリアス部長が話を通して、学校にいる間でも近くで活動できるよう、学食のバイト兼の用心棒的な警備員ってことになっているそうだ。

 

 ちなみにそこでちょっと話が拗れた結果、二人が模擬戦で武術系部活の連合メンバー五人相手に圧倒したらしい。異能なしでこれができるんだから、二人とも鍛えてるよなぁ。

 

「それで、サーゼクス様を泊めてみた結果はどうだった? ご両親、なにか粗相とかしなかったかな?」

 

 光也さんがその辺りを心配してくれた。

 

 ま、日本は貴族制なんてすたれた国で一般市民だからな。ちょっと心配はしてくれるだろう。

 

 ただ全く問題ないんだけどね。

 

「もうめっちゃ話が弾んでたよ。ちなみに、今はハンバーガーショップを堪能してるはずです」

 

「庶民的すぎない、魔王様?」

 

 光希さんがツッコミを入れてるけど、まぁ確かに。

 

「リアス部長も日本の家庭料理を母さんから習ってるしさ。兄妹だしおかしくないですよ」

 

 なんか凄く話が弾んでたなぁ。

 

 ま、おかげで昨日は部長やアーシアと一緒に寝れなかった。

 

 そして、一緒の部屋で寝ることになったサーゼクス様の言ったことが今でも気になる。

 

「……その、エロい経験があるお二人に聞きたいことがあるんですけど」

 

「どうしたんだい?」

 

 光也さんが、すっごく怪訝な顔で聞いてくる。

 

 すいません。でも真面目に気になってるんです。

 

「サーゼクス様が、赤龍帝の贈り物(ブーステッド・ギア・ギフト)を部長のおっぱいに使ったらどうなるかって、話をしてたんですけど……」

 

「……あ、グレイフィアさん。魔王様叱っといてください。妹をネタにセクハラ会話は流石にどうなんだって」

 

 光希さん、何時の間にグレイフィアさんと電話番号を交換してたんですか!?

 

 あとサーゼクス様ごめんなさい! いらないことを言ってしまいました!!

 

 と、光希さんはすぐにスマホを切るとため息をついた。

 

「はぁ~。なんていうか、総督と仲良くなれそうな魔王様でいいのか悪いのか……」

 

「あはは……。デュリオとも結構波長が合うかも。枢機卿に就任したりするんだろうか……?」

 

 光也さんも苦笑いしているけど、デュリオって人、波長が合う人なんだ。

 

 ……三大勢力、割と和気あいあいと和平できそうだなぁ。

 

 俺がそんなことを思っていると、光也さんがそういえばとポンと手を打った。

 

「あ、そういえばイッセー君。お嬢から聞いたけど、プール掃除が週末にあるらしいよ?」

 

 プール掃除?

 

 ……掃除より、プールで泳ぐ水着の女の子が見たいです。

 




 なるべく序盤は、大容量かつ巻いていきたいところです。
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