D’s——聖なる歯車   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 今日も今日とて毎日執筆活動のグレン×グレンです!

 雨がひどい一日でしたが、グレン×グレンは今日は元気です!


第三話 年上の後輩も年下の先輩も、学生では珍しいが社会では割とあり得る

 

—月宮光希—

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 公開授業。これって結構きついわよね。

 

 授業参観っていうのは、年頃の学生にとってキッツいイベント。それが親御さんだけでなく、中学生まで身に来たりする公開授業にアップグレードされるとかきっついわ~。

 

 私は今まさに授業を参観されているだろうお嬢達に同情しつつ、厨房を借りてちょっとしたお菓子を作っていた。

 

 同胞や主にちょっとした気晴らしって奴ね。それぐらいは眷属としていいでしょう。

 

 というか、一通り終わったら一旦こっちに集まる予定なんだけどまだかしら。十分ぐらいたってない?

 

 そう思っていると、駆け込んでくる子がいた。

 

 ここの生徒会長、支取蒼奈。その正体は、元七十二柱シトリー家次期当主、ソーナ・シトリー。

 

 なんか涙目で駆け込んできたんだけど、どういうこと!?

 

「ちょ、どうしたんですかソーナさん? っていうかお嬢は?」

 

「すいません。……色々あって精神が限界でして」

 

 なんか、今までにないぐらい追い詰められているんだけど。

 

 冷静沈着なイメージがあったけど、そうでもないってことかしら。もしくは相当やばい事態に巻き込まれたと。

 

 私が困惑していると、追いかけてきた子がいた。

 

 ……何で魔法少女!? コスプレ!?

 

 なんでこんなところで魔法少女のコスプレやってる子がいるのよ。

 

 公開授業って言っても限度があるでしょうに。あとで注意した方がいいかしらね。

 

 ……というか、生徒会長さんがやばいことになって追いかけてきたってことは親族の可能性があるわね。なんだかんだ雰囲気が似てるし。

 

「ソーちゃぁああああん! なんで逃げるのよぉん!」

 

「耐えられないからです、お姉さま!!」

 

 今なんつったこの子ら。

 

「ストップ! え、ソーナさんの姉ってことは、まさか……」

 

 私は知っている。

 

 シトリー家は本家の娘が魔王レヴィアタンを襲名していること。そしてソーナ・シトリーはシトリー本家であること。

 

 そしてソーナ・シトリーの姉がこの子ということは、だ。

 

 私が仮説を否定したくなった時、私に気づいた魔法少女が来るっと一回転してポーズをとった。

 

「初めまして、リアスちゃんの新しい眷属ちゃん♪ 私は魔王セラフォルー・レヴィアタン。レヴィアたんって呼んでね!?」

 

「ティイイイイイピィイイイイオォオオオオオオッ!!!」

 

 全力ツッコミしか入れられないんですけれどもぉ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—月崎光也—

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんか光希の絶叫が聞こえた気がする。

 

 というか、ちょっと急がないとね。トイレ行ってたら思ったより時間がかかったよ。

 

 そろそろお嬢達も来るだろうし、出来立てのおやつに興味はあるんだよなぁ。

 

 光希って大抵のことはそつなくこなすし、作るっていうなら出来は期待できる。

 

 ま、俺も料理はできる方だけどね。というか、趣味の延長線上でそっちもできるようになったというか。

 

 なんなら本格的にごちそうするのもありだけど、ジャンルがジャンルだから難しいんだよなぁ。趣味との兼ね合いが。

 

 と思っていると、視界に一組の夫婦が男の人と話しているのが視界に入る。

 

 あれ、片方はどこかで見た面影が……?

 

 ちょっと気になっていると、面影のある方がこっちに気が付いた。

 

「おや、君は月崎光也君だね」

 

「えっと、どこかでお会いしたでしょうか……?」

 

 見覚えがある気はするけど、赤毛の外国人はお嬢かサーゼクス様ぐらいしか心当たりがないんだけど。

 

 いや、今日は公開授業。一つ可能性があった。

 

「初めまして。リアスの父、ジオティクス・グレモリーだ。こちらはイッセー君のご両親だよ」

 

「あ、どうも! イッセーの知り合いかい?」

 

 あらららら。そういう展開。

 

「こ、これは失礼しましたグレモリー卿! それとご夫妻、イッセー君にはお世話になってます」

 

 慌てて挨拶するけど、やはりか。

 

 公開授業ということは、親御さんが見に来る可能性はある。もちろん、お嬢もイッセー君も学生だから、可能性は高い。

 

 そういうことだったかぁ。

 

 あとイッセー君のご両親、人が良さそうだ。彼の親御さんなだけあるね。

 

「ご夫妻、彼は月崎光也君と言ってリアスがこちらで雇った者です。つまり―」

 

「い、イッセーが将来お世話になるということですか!」

 

 な、なんだなんだ?

 

 えっとこれどういう状況!?

 

「私達の国は事情が特殊なので、リアスがイッセー君と結婚しても対外的に部下として扱う時もあります。つまりイッセー君と彼は将来的に同僚となるので、これからもよくしてあげるといいでしょう」

 

「そうだったんですか! ええ、ええ! でもそれならアーシアちゃんもイッセーと結婚できるというわけですね!」

 

 なんか凄い事に巻き込まれている!?

 

 あれ、これもしかしてピンチでは!?

 

 待って待って待って。俺家庭事情がちょっと特殊だから、これきついぃいいいいいいいいいっ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—木場祐斗—

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「つ、疲れた……っ!」」

 

「お、お疲れ様です」

 

 テーブルに顔を突っ伏している光也さんと光希さんに、僕はそう慰めることしかできなかった。

 

 片や、グレモリー卿がイッセー君のご両親に婿入りの話を振っているところに遭遇した光也さん。

 

 片や、魔王様の中でも特にノリが軽いことで知られるレヴィアタン様に出会って振り回された光希さん。

 

 中々に冥界の洗礼を味わったみたいで、相当疲れている。

 

 ちなみに今は、朱乃さんが住んでいる神社を借りてちょっとした親睦会を開いている。

 

 堕天使嫌いの朱乃さんが神の子を見張る者から出向した光希さんと仲良くできるかは気になっていた。とはいえ、眷属仲間である以上は歩み寄る姿勢をみせて、こうして場所を提供してくれた形になる。

 

 ちなみにイッセー君、リアス部長、アーシアさんは欠席だ。グレモリー卿達がイッセー君の家に集まっているので、家族といえる三人も巻き込まれている形になる。

 

 ……こういうのはよく分からないけど、家族がいると恥ずかしい時もあるんだろう。大変だろうね。

 

「まさかあそこまでとは。ちょ、せめてTPOは弁えてほしいんだけど……?」

 

「グレモリー家、話がちょっと早すぎない? イッセー君って転生して半年未満だよ?」

 

「もぐもぐ……。まぁ、冥界は平和だということです」

 

 困惑気味の二人に対し、小猫ちゃんが割と辛辣なことを言い切った。

 

 ま、まぁ否定できないけどね。

 

 僕も手作りピザを食べながら、ちょっと苦笑いを浮かべておいた。下手につつくと怖いところがあるからね、うん。

 

「うふふ。基本的にグレモリー家は家族仲がいいんです。まあ、先日は結構揉めてしまいましたが」

 

 朱乃さんがそう言うけど、確かにあれは大変だったよ。

 

「ライザー氏との婚約騒動は大変でした。最終的にサーゼクス様の助け舟とイッセー君の尽力があって何とかなりましたけどね」

 

「へぇ。やっぱり名門貴族の本家で跡取りだと、そういうのも大変なんだね」

 

 気を取り直した光也さんが、スープパスタを一口食べてから感想を口にする。

 

 あれは本当に大変だった。というか、かなりギリギリというよりはって感じだね。

 

「イッセー先輩による、逆転サヨナラホームランです」

 

「あれは見ているこちらがときめきましたわ。うふふ、おかげでリアスはイッセー君にぞっこんですのよ」

 

「「あ、やっぱり」」

 

 小猫ちゃんと朱乃さんの説明に、二人もすぐに納得したよ。

 

 まぁ、グレモリー眷属としてそれなりに近い立場になっているしね、分かっていても不思議じゃないか。

 

「中々隅に置けないわよね。お嬢もだけど、アーシアもでしょ?」

 

 当然だけど、やはり光希さんもそっちは気づいていたか。

 

 小猫ちゃんはフリッターを食べながらうなづいている。

 

「そうですね。順番としてはアーシア先輩が先になります」

 

「そうなんだ。結構気になるけど、まぁそれはそれとして」

 

 光也さんが少し興味深そうにしながらも、ちょっと困り顔になっている。

 

「肝心のイッセー君、さっぱり気づいてないよね? 見てて不安なんだけど」

 

「あ、それはすっごい同感」

 

 二人ともそこまで気づいていたようで何よりです。

 

 ただ、僕もいい加減慣れているから気づいている。

 

 この流れだと二人は確実に、過去の自分達の所業を思い出して鬱になる。

 

 それは避けたいので、素早く話を切り替えよう。

 

「まぁ、それはまだまだ短い付き合いですから見守りましょう。それより、転生悪魔としての依頼活動は慣れましたか?」

 

 話としてこれは悪くないだろう。

 

 転生悪魔の仕事は多岐に亘る。というより、悪魔という業界が多芸を求められるところがあると言った方がいいだろう。

 

 例えば基本的な上級悪魔の場合、貴族ゆえに領地の治安維持を踏まえた管理運営。魔王様に仕える悪魔として、いざという時の軍事活動の指揮。そこに人間界での契約活動及び、縄張りにおける異形関係の問題の対処。加えて大抵の場合はレーティングゲームの王となる。

 

 そして眷属となった悪魔は、その補佐をすることが基本だ。何から何までもってことは主によるだろうけれど、戦力や契約においては部下として活動することになる。

 

 二人とも、転生悪魔として深夜の契約活動はきちんとしている。大人なので免許も持っており、それを生かしてチラシ配りも問題なくやっているしね。

 

「私は順調かしらね。なんか家庭教師やコーチの真似事が多いけれど、そういうのを人に知られたくない見栄ってのは痛いぐらい分かるもの」

 

「俺も慣れてきたかな? なんていうか、愚痴の相手とかが多いのはちょっと苦笑だけど」

 

 二人とも、既にお得意様の傾向ができてそうだね。

 

 ちなみに二人とも、評判はそこそこいい感じだ。

 

 光也さんは男女や年齢層を問わず「リフレッシュできた」という評判が、光希さんも「その後が確実にはかどった」という評価がされている。どうやら得意なところとかみ合っているようだね。

 

 この調子なら、この業界でも問題なくやっていけそうだと思うかな?

 

「……そういえば、光希さんは堕天使達と共に過ごしていたことになりますが、そちらはどうだったのですか?」

 

 と、朱乃さんがそんなことを言い出した。

 

 彼女の事情を知っている身として、僕も小猫ちゃんも少し緊張する。逆に事情をさっぱり知らない光也さんは、しかし空気の変化を感じ取って困惑している。

 

 それに対し、光希さんは持ち込んだビールを一口煽ってからなんてことがない様子を見せた。

 

「ま、可もなく不可もなくよ。種族や文化の違いは大きいけれど、結局どこも大して変わらないというか……クソ野郎もいれば尊敬できる人もいる。程度の差はあるけれどね」

 

「そうですか。堕天使が嫌いになったことはないのですか?」

 

 朱乃さんに少ししつこい感じに尋ねられたけど、光希さんは少しだけ考えると首を横に振った。

 

「特にないわね。さっきも言ったけど、クソ野郎もいれば尊敬できる人もいるのは人間と変わらないわ。あとは、全体の雰囲気が受け入れられるかどうかの違いだと思うけどね」

 

「……そうですか。その考え方は、参考にした方がいいですわね」

 

 朱乃さんも、素直に引いたみたいだ。

 

 ちょっとほっとしたけど、光希さんは逆に困惑気味だ。

 

 ただ、うかつに踏み込まない方がいいと判断してくれたようだ。ビールを一口飲んで切り替えている。

 

「まぁ、悪魔をやっていると堕天使や教会と揉めることはあるよね。俺も何度か戦ったことはあるし、その辺りはやっぱり気になるかな?」

 

「……そうですね。現場の小競り合いなんてしょっちゅう起きてるものです」

 

 光也さんが方向を修正するように話を振ると、小猫ちゃんがそれに乗っかってくれた。

 

 朱乃さんにとって、堕天使という存在は色々と複雑な感情が籠る相手だ。僕にとっての聖剣に近い以上、あまりうかつに対応していい問題ではない。

 

 というより、グレモリー眷属ってそういう人が多いからね。小猫ちゃんもそうだし、光也さんや光希さんも過去の業を抱えている。

 

 それも踏まえて、少しずつ知っていくしかないか。

 

「あ、そういえば吸血鬼は? 教会の外注をしていると、はぐれの吸血鬼と一戦交えた経験はあるんだけど」

 

 と、光也さんが話の流れでそんなことを言った。

 

 途端、僕達三人はちょっと困ってしまう。

 

 いや、その、ね?

 

「あの、どうかしたの?」

 

 光希さんが問いかけてきた時だった。

 

「……あ、部長からですね」

 

 朱乃さんの携帯に、リアス部長からのメールが届いたようだ。

 

 そしてその確認をした朱乃さんが、困惑顔になった。

 

「……タイミングが絶妙ですわね」

 

 え?

 

 僕達が首を傾げていると、朱乃さんは苦笑している。

 

「光也さんに光希さん。実はリアスにはもう一人の眷属がいますが、そのハーフヴァンパイアの子について上からお達しが来たそうですわ」

 

 本当にタイムリーだね、そのお達しは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—月崎光也—

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺達は、旧校舎の一角に連れられた。

 

 前から気にはなっていたけど、新入りなこともあるからあえて聞かなかった一角だ。

 

 というか、明らかに封印がかけられているし、テープで目張りされているというかなんというか。

 

 悪魔というのとは別の意味で触れない方がいい感じがしたので、あえて気にしてなかったんだけどね。

 

「この部屋には、私の眷属の一人がいるの。上の意向で私には荷が重いとみなされて封印されているのだけどね」

 

 ……お嬢って、同年代の上級悪魔で見れば間違いなく優秀だよね。上位争いができるレベル。

 

 それで封印しておけって、どういう人物なんだろうか?

 

「確か、私と同じ僧侶(ビショップ)の方なんですよね? 一度お会いしたかったんですが、今まで出てこれなかったんですか」

 

 アーシアちゃんが悲しそうにするけど、古参組はもれなく微妙な表情になっている。

 

 え、なにこの空気。すっごくその、シュールギャグとかそういう雰囲気になっているけど。

 

「いいえ。夜は旧校舎内は出歩いていいようになっているの。あの子は自主的に引き籠っているのよ」

 

「……引き籠り吸血鬼。いえ、吸血鬼は基本鎖国的だけど……」

 

 お嬢の説明に、光希がちょっと頬を引きつかせている。

 

 うん。俺達が言えたことじゃないけどくせ者のにおいがするね。

 

「とはいえ、ネットを介した契約活動をしているのでニートじゃないんです。むしろ契約活動において、一番の出世頭なんですけどね」

 

「ネットで契約活動できんのかよ!? 悪魔って進んでるな……」

 

 祐斗君の追加説明でイッセー君が驚いているけど、本当だね。

 

 枢機卿がスマホでアプリゲームをたしなんでいるという噂を聞いたことがあるけど、三大勢力は最新技術にも偏見を持たないようで何よりだよ。

 

 と、封印が解けた感じだね。

 

 さてどんな子が―

 

「……いやぁあああああああっ! 知らない人がいっぱいいますぅうううううう!!」

 

 ―なんか甲高い、コミュ障一歩手前の悲鳴が聞こえたんだけど。

 

 えっと、女子制服を着ているね。あと金髪で可愛い系なのは間違いない。

 

 あ、イッセー君が鼻の下を伸ばしている。

 

 と、朱乃ちゃんがくすくす笑っている。

 

「あらあら。あの子は男の子ですわよ?」

 

「「今なんて?」」

 

 思わずイッセー君とハモった。

 

 え、ちょっと待とうか?

 

 一回あの子の方を向く。

 

 そしてさっきの言葉を反芻する。

 

「駒王学園って、色々と寛容ですよね」

 

 とりあえず言葉を選んでみたよ。

 

 覗きの常習犯。集団リンチ。そして女装。

 

 なんというか、フリーダムな校風なんだね……。

 

 俺がそんなことを考えて黄昏ていると、その子は凄い勢いで引き籠ろうとしている。

 

「ギャスパー。もうここに籠らなくていいの、封印の解除が認められたのよ?」

 

「いやですお外怖いですぅ~! 箱入り眷属ってことにしてくださいぃ~!」

 

 凄い引き籠りっぷりだけど、主をこんなことで困らせるのどうなんだろうか。

 

「あ~もう! ほら、先輩悪魔! せめて旧校舎の中で部屋を変えるぐらいしなさい。健康に悪いわよ!」

 

「光希さんの言うとおりだぞ! っていうか、部長が外に出ていいってるんだから、迷惑かけるなよ!」

 

 あ、業を煮やした光希とイッセー君が参加して―

 

 ―危なっ!?

 

 念の為に仕込んでいたデバフ防御用に魔道具が反応したので、咄嗟に大量創造で迎撃態勢をとる。

 

 こういう時、創造系神器は便利だ。シンプルで対応力の高い使い捨てを頭に叩き込んでおけば、こういうこともできる。

 

「いやぁああああごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」

 

 そして何故か、僧侶の子が泣きながら逃げようとしていた。

 

 状況はさっぱり分からないけど、とりあえず震えているのでポンポンと背中を軽く叩いて落ち着かせてみる。

 

「はいはい、落ち着こうね? とりあえず、君が悪いことをしようとしたわけじゃないのは分かった」

 

 というか、何となく察したよ。

 

 制御できないから封印。というのはつまりだ。

 

 俺がそれを悟って振り返る中、俺以外のメンバーが全員凍り付いたかのように固まっている。

 

 そして魔道具の効果が広がっていくにつれて、我に返ったかのように動き出す子達が増える。

 

 そして真っ先に動き出したリアスちゃんが、俺の方を見てちょっと感心していた。

 

「やるじゃない、光也。……それにギャスパー、驚かせてごめんなさい」

 

「お嬢。この子って、もしかして停止系の力を持っているんですか?」

 

 俺が確認を取ると、リアスのお嬢は頷いた。

 

「ええ。停止世界の邪眼(フォービドゥン・バロール・ビュー)。視界に移ったものを停止させる神器を持っているの」

 

 そう言いながらリアスちゃんは、泣きじゃくる子を抱きしめてあやしながら、困り顔を浮かべていた。

 

「名前はギャスパー・ヴラディ。吸血鬼の名家であるヴラディ家に連なるハーフヴァンパイアよ」

 

 あ~。これはかなりの厄ネタな気がしてきたぞぉ~………っ!

 




 巻いていきたいですけど、こういった日常回もちゃんとしたほうがいいですよねという話です!
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