個性差別を何とかしようとヒーローを目指す男のヒーローアカデミア 作:北山 真
連載で書いている呪術廻戦の小説の続きがなかなか書けないので、気分転換に僕のヒーローアカデミアとテラフォーマーズのクロスオーバーを書いてみました。
テラフォーマーズ連載再開おめでとうございます。
いつになったら人類は差別をやめられらのだろうか。その事について、俺は考える。
差別とは、自分とは異なる存在に対してのマイナスな感情の発露だ。
人類が個性を得る前は人種差別や男女差別など様々な差別があった。個性を得てからはそれらの差別は少なくはなってきていたが、しかし、今度は個性差別が生まれた。
現代の個性差別は主に異形差別と無個性差別の二種類が存在している。
前者は、人類から離れた肉体に対する忌避感や恐れから生まれる差別で、後者は、個性の無い劣等的存在に対する優越感から生まれる差別だ。
この二つの差別について、正直な感想を言わせて貰うと「本当にくだらない」の一言につきる。
異形差別に関しては、見た目だけで判断しているのがくだらないと思う。体から火とか酸を出す方がよほど異形だろう、明らかに他者とは体の作りが違う。どんな体の構造をしていたらそんな事が出来るんだ。
無個性差別に関しては、社会に出たらヒーロー以外はみんな無個性みたいなものだろうに、何を言っているんだろうと思う。
個性の無断使用は基本的に犯罪だ。人に害をなしていなければ厳重注意で終わるだろうが、そうでなければヴィランの仲間入りである。使えないものを武器に人を差別して何がしたいのだろうと思ってしまう。
本当に個性差別はくだらないと思う。俺は個性差別が嫌いだ。
だから俺はこの差別をどうにかしたいと思った。
そして、どうにかしてしまうだけの物を作り出した。
だから俺は今、No.3ヒーローホークスに連れられて空を飛び、雄英高校へと連行されていた。
高層ビルが遥か下に見える程の高さを飛んでいるせいで、あまり長くない黒い髪が風になびく。よく言えば上の下ぐらいの、たまに目付きが怖いと言われるスッキリとした俺の顔が、流石に強張る。
何故こうなったのか。理由については検討がついていた。
それは一週間前に受けた雄英高校ヒーロー科の一般入試にまで遡る。
雄英高校一般入試当日。
雄英高校ヒーロー科の実技入試で案内された都市部をイメージして作られた試験会場に俺はいる。周りには同じ受験者の集団がいた。
試験の内容は試験会場に存在するロボットの仮想敵を時間内にどれだけ倒せるか、という内容だ。
ロボットには0〜3ポイントの得点が振り分けられており、そのロボットを行動不能にした受験生に得点が入る仕組みだ。
そういう試験であるため、俺を含めて受験生の多くは各々動き易い服装をしていた。
俺の服装は、動きやすい様に上下青色の中学校指定のジャージを着ており、更に言えば上半身はジャージだけで、肌着すら着ていない。何故なら試験が始まったらすぐに脱ぐ気でいるからだ。
そんな俺の肉体は、自分で言うのもなんだが、同年代の中では鍛えられている方だと思う。
身長は175cm程度。全身にはしっかりと筋肉がついているが、運動性を考慮して引き締めてある。
そうやって肉体のコンディションを確認して、いつでも動ける様にしているタイミングでそれは起こった。
『ハイ、スタート!!」
実技試験会場にプレゼントマイクによる試験開始の合図の声が響く。
突然の開始宣言に周りの受験生の集団が戸惑う中、俺は迷わずにその集団から飛び出す。
周りが遅れる中、俺が一番に飛び出せた理由はこれを予想していたからだ。
仲の良い年上の友人が雄英高校ヒーロー科にいるが、彼から話を聞いていると雄英高校はかなり実践的な教育をしているらしい。それは多分、高校卒業と同時にヒーローとして活躍出来る様にする為の教育である。そして、その教育は入試からも始まっているのだろう。
そこまで分かっているのならば後は簡単。この試験が実戦を想定していると考えるならば、開始の合図は突然に決まっている。何故なら、ヴィランが今から事件を起こすと態々ヒーローに宣言することなど、余程の阿呆で無い限りありえないのだから。
走りながら俺の個性を使用して、錠剤タイプの薬品を作り出した。
ジャージの上を脱ぎ捨てながら、作り出した薬を飲み込む。
その途端、俺の肉体に変化が生じる。
頭からは二本の触覚が生え、眼球は超高密度の複眼へと変化する。
体内では筋肉が強化され、体表の一部が硬くなり甲皮へと変化する。
そして、最大の変化として、背中に二対四枚の翅が生えた。
変化が終わった俺の肉体は人型の蜻蛉と評するに相応しい姿になっていた。
これこそが俺、
この変身のことを俺は人為変態と呼んでいる。
人型の蜻蛉、正確に言うならばオニヤンマへと変身した俺は、背中の翅を動かし試験会場をぐるりと一周回る様に空を飛んだ。
その速度は体への負担を考えて音速までは出してないが、亜音速には届いている。
その速度で飛びながらも、二万八千個の複眼に変化して得た驚異的な動体視力を持って試験会場にいる仮想敵の状況を把握する。
そして、把握した中で最も仮想敵が密集している場所の直上へと移動し、即座に急降下する。
急速に仮想敵、ひいては仮想敵が立つコンクリートの地面に向けて近づく。
急降下の勢いのまま硬質化した拳を振るい仮想敵を破壊した。
そのままだと地面に激突する所だが、現代科学で再現不可能とされるオニヤンマの飛翔技術により、一瞬にして飛翔の軌道を90度曲げ地面と平行に飛ぶ。
地面と平行に、上空から見ると螺旋を描く様に飛び回りながら、周囲にいた仮想敵に拳を叩きつけて破壊していった。
「標ッ…!?」
俺を見て何かを言おうとした仮想敵を一瞬にして八体破壊し黙らせる。
それにより、かなりのポイントを獲得しながら再び上空へと飛翔する。
試験会場に建てられた高層ビルよりも更に高い場所を飛び周り、地上を見下ろして状況を把握する。
まだまだ受験生が試験会場に散らばっていないのを確認した後、受験生から遠い所にいる仮想敵目掛けて攻撃を、いや、蹂躙を開始した。
上空から付近に受験生のいない仮想敵を索敵、亜音速で地上付近に接近し反撃を許さぬ速度で仮想敵を破壊。周囲の仮想敵を掃討した後、上空へと舞い上がる。それの繰り返しだ。
そうやって仮想敵を一方的に破壊していくこと5分。受験生も試験会場のあちこちに散らばり、仮想敵の周囲に受験生がいる事が増えた。
こうなると地上付近を亜音速で飛び回る事は出来ない。
いや、オニヤンマの機動力をもってすれば、亜音速でも受験生とぶつからずに地上スレスレを飛びながら仮想敵を破壊して回ることは十分に可能だ。しかし、そうすると俺の移動速度により生まれた衝撃波が受験生にぶつかる。それが他の受験生への妨害行為と認められれば、俺はその時点で失格となるだろう。
「だからこそ地上を飛ぶ」
俺は地上付近を、他の受験生への影響を考慮して時速100キロ程度の速度で、都市部のビル群を模した試験会場を縦横無尽に飛ぶ。
基本的には受験生との距離が離れた仮想敵を破壊していく。
そうやって飛び回っていく中で、仮想敵の攻撃に晒されようとしている受験生を何回か見かけた。その度に、仮想敵と受験生の間に体を入れて防御する事で受験生を庇い、反撃で仮想敵を破壊する。
庇った受験生からの感謝、時には悪態や強がりの台詞を聞きながら再び空を飛ぶ。
そうやって飛び回ること更に5分。
会場にあるビルの一棟を崩壊させながら0ポイントの巨大仮想敵が現れた。
その巨体とビルが崩壊するという非日常的な光景を見た受験生の多くが一目散に逃げ出す。
その光景を見下ろしながら心の中で悪態をつく。
(ヒーロー志望がヴィランから逃げてどうするんだよ…)
或いは、逃げ出した受験生の中には、ポイントにならないから無視した人もいるだろう。実際、試験内容を説明したプレゼントマイクは「お邪魔虫」「ギミック」と表現していたし、その判断は間違いではないだろう。
しかし、ヒーロー志望としては正しくない。少なくとも俺はそう思う。
それに、この試験を考えた雄英高校という学校の事を考えた場合、何も考えずにこのヴィランから逃げ惑っている受験生に対しては、その時点でヒーローになる資格無しとして失格扱いにするとかは十分にあり得ると思っている。もしくはそこまで厳しい扱いにはされなくても大幅に減点されるとか。
何は兎も角。ヒーローを目指す者として、この事態を前にした場合にする事はヒーロー免許仮免試験を受けた環から聞いている。それ即ち救助と撃退だ。
俺はまず、巨大仮想敵の近くにいる腰が抜けていたり、瓦礫に足が挟まれて動けていない受験生を救助しに動いた。
高速で地上付近を飛び回り、動けていない受験生を回収し、ある程度の距離が離れた場所へと移動させる。
その間にも巨大仮想敵は周囲の建物を破壊するべく動いていた。多分だが、この巨大仮想敵の優先攻撃目標は建物なのだろう。幾ら巨体故に動きが鈍いから受験生が避けやすいとは言え、これ程の質量をしたロボットが受験生を直接攻撃すれば最悪死ぬ。
そうやって、巨大仮想敵が建物相手に暴れている間に、動けない受験生の救助を完了させた。もっとも俺一人だけでやりきったのではなく、周囲の人も数人ほど救助活動を行っていたが。
何はともあれ、これにより巨大仮想敵を破壊した場合の二次被害も起きにくい状況が作り出せた。
これで漸く巨大仮想敵を破壊出来る。
そして、人型のオニヤンマになっている俺は周囲に人がいない状況だからこそ全力を出せる。
全力で、亜音速にて巨大仮想敵、その巨体をなぞる様に飛び周り、弱点を探る。
「弱点はそこだな」
近くで観察するとよく分かるが、巨大仮想敵は巨体に相応しい分厚い装甲を持っていた。しかし、関節部にはどうしても装甲の繋ぎ目が多くなっていた。
俺はそういう装甲の繋ぎ目などの装甲の無い、或いは薄い部分に的確に拳の連打を叩き込んでいく。
そうやって攻撃を加えられた巨大仮想敵が俺を攻撃しようと腕を振り回すが、それは俺には当たらず、むしろ巨大仮想敵自らを攻撃する結果となった。
「遅いな」
装甲の薄い部分を拳でボコボコにしながら呟いた。
いや、これで動きが早かったら俺以外の受験生はもっと困るだろうが。
そうやって殴り続けること2分。
そこにはあちこちの装甲に拳の跡をつけ、至る所の関節を徹底的に破壊され身動きが取れなくなった巨大仮想敵がいた。
『はい、しゅーりょー!!』
そうして、時間は掛かったが何とか巨大仮想敵の動きを止めたタイミングで試験終了の合図が出された。
自己採点結果は百点を少し超えた程度。見ていた感じ、この試験会場で一番仮想敵を破壊していたのは俺だったので、流石に合格していると思う。
そうやって散々暴れ回って俺のヒーロー科の入試は終了した。
side.三人称
試験後。雄英高校にある大きな会議室の一室に、多くの教員達が集められていた。
集まった理由は試験内容を確認し、採点する事である。その為、会議室に設置された大型のモニターには実技試験の様子が映し出されていた。
「さて、それじゃあ次の会場を見てみようか」
そうやってモニターに映し出されたのは薬師寺が受けていた試験の会場であった。
「いやぁこの会場はやっぱりコイツだな!」
「うむ。機動力、状況判断能力、戦闘力、どれをとっても非常に高いな。免許を取ったらすぐにトップヒーローの仲間入りが出来そうだ」
「っていうかこのスピード、ホークス超えてない?ところどころカメラが動き追えて無いんだけど?」
教員達が揃って口に出すのは、この会場で一番目立っていた受験生である薬師寺マルスの事であった。
その動きを見て多くの者が褒め称えていく。
特にその飛行能力は圧巻の一言である。飛行能力で言えばヒーローNo.1を誇るホークスよりも速く見える程だ。トップヒーローの中でも随一の速度を誇る、通称速すぎる男よりも速いかも知れない、それはホークスという男の実力を知る者全てが驚愕する情報であった。
しかし、実際のところ薬師寺の速さはホークスには及ばない。では何故ホークスよりも速く見えたのか、その秘密は両者の飛翔技術の違いにあった。
ホークスの飛翔技術は基本的に鳥のものである。直線や曲線で飛ぶ事は得意だが、急停止や急カーブは苦手である。それに対して薬師寺の飛翔技術は蜻蛉のものである。その飛翔技術は現代科学で再現不可能と言われているほどであり、螺旋軌道、ジグザグ軌道、急発進からの急停止、空中でのバックなど正に自由自在である。
その飛翔技術の差が空中での機動力の差として出ていた。
薬師寺は急加速、急停止を含めたジグザグな軌道で飛翔することにより、監視カメラの追尾を振り切っていた。だから、ホークスよりも速く見えたのである。
「ヴィランポイントは67体撃破で107ポイント。これだけでも文句無しの合格だな」
「レスキューポイントもかなり稼いでるよな…」
「ああ、他の受験生と仮想敵の間に入り庇うスピード、きっちり攻撃を受け止めて被害を出さない防御力…本当に優秀だな」
「それに、移動時の衝撃波を考慮して周囲に人がいる時はスピードを落としている。周りへの配慮も出来ているな」
そして、映像が最後の巨大仮想敵との戦いの場面に切り替わる。
「うむ、自身のスピードを活かした的確な救助だな!素晴らしい!」
「戦い方もスマートだな、的確に装甲の薄い部分をついて行動不能にされている」
「巨大ヴィランを引きつけて周辺被害を増やさない様に動いていたら最高なんだがな…」
「それは中学生に求め過ぎじゃない?」
各々が感想を言う中、薬師寺の個性届けを見た教員から驚きと疑問の声が上がった。
「この子、個性が【薬品開発】って…蜻蛉の変身型じゃないの!?」
「確かに一体どうなっているんだ!?」
そこに記述された内容を見て、教員が驚き、会議室はざわめきに包まれた。
個性【薬品開発】。
肉体の栄養素を元に薬品を開発、生成できる。
簡潔にしか記述されていないが、確かに薬師寺マルスの個性は【薬品開発】である。
しかし、そうなると人型の蜻蛉の様になっていた姿の説明がつかない。
そうやって、騒がしい会議室の中で、薬師寺が試験開始直後に何かを飲み込んでいる事に気づいたイレイザーヘッドが手を上げて発言した。
「つまり校長、コイツは自身の個性で作られた薬品で異形に変身したと?」
「うん!それ以外考えられないのさ!」
「マジかよ…!?」
イレイザーヘッドからの質問に対して、個性【ハイスペック】による類稀なら頭脳を持つ根津が結論を答えて、更に会議室が騒がしくなった。
人を異形へと変身させる薬品。それも錠剤型という持ち運びが容易である代物だ。その危険性はヒーローであるが故に良く伝わった。
もし万が一、この薬品をヴィラン達が入手した場合、非常に危険である。
何しろ鍛えているとは言え中学生で、それも個性が直接戦闘に影響しないタイプなのにこの試験の結果なのだ。裏道にたむろしている様なチンピラ程度のヴィランがこの薬を手に入れるだけで、その危険度が跳ね上がる。
それがもし、ネームドヴィランの様な元々が戦闘に有利な個性を持ち、人に害をなす事に何の抵抗も無い者がこの薬品を手に入れたとしたら、下手をすればヒーローランキングトップ10に入るヒーローの手にすら余るかも知れない。
その事に思い至った教員達が次々と声を上げる。
「誰でも使用可能何ですかっ!?」
「変身の制限時間は!?」
「15分は最低限あるわよね!充分過ぎるわ!」
「ヴィランに流通している危険性は!?」
「そんな話は聞いた事が無いがっ…想像するだけで怖いな」
「どうなんですか校長!?」
「落ち着きなよみんな」
根津の鶴の一声(本人は鶴でも人でも無いが)により、会議室が静寂に包まれる。
「うん、みんなの疑問はいっぱいあると思う。だけどこの件は社会に大きな影響が出る。これは雄英だけの問題じゃないよ、社会の、問題だよ」
社会という部分を事更に強調して話す根津に、教員達が息を飲む。
根津はこの薬品が世に出る影響をこの場の誰よりも重く見ていた。
故に、自らが考え出した結論を皆に話す。
「だからこの後、警察と公安のトップも交えて会議を開きたいと思うのさ!その結果を受けてこの子の扱いを改めて決めるのさ!」
「待ってください!それは場合によっては入学させないという事ですか!?」
根津の発言を受けて、正義感の強い教員の一人が声を荒げた。これ程素晴らしい試験結果を出した生徒を社会への危険性から入学させないなど、教員の前にヒーローとして認め難い話だ。
他の教員も多かれ少なかれ同じ様な思いなのだろう、多くの教員の顔色が曇っている。
「それはNOさ!受け入れる事は確定しているのさ!ただ、個性を【薬品開発】と説明するのか【変身】とするのか…とかの話なのさ!」
薬品が世に出回り、ヴィランによる犯罪行為が活性化する事が問題なのである。故に、薬品ではなく薬師寺の個性で変身している事にすれば、変身薬の存在は世に出ない。それである程度の問題は解決出来る。
その説明を受けて多くの教員の顔色が晴れる。
しかし、敢えてこの場では根津は説明しなかったが、薬師寺を取り巻く環境はそれ程良い状態とは言えない。
勿論、雄英高校の校長としての威厳を掛けて、薬師寺をヒーロー科に入学はさせるつもりでいる。
だが、個性を偽る、それだけで薬品が世に出回る可能性が無くなる訳ではない。
薬師寺の過去を知る者により、個性が【変身】ではない事が明るみに出ないとは限らないし、無遠慮なマスメディアが秘密を暴かないとも限らない。
それを防ぐ為には幾つか方法がある。
例えば、薬師寺マーズという存在を消し、身分を偽造して新たな人物として入学させるとか。
例えば、【契約を遵守させる】個性持ちにより秘密を知る人物の口を塞ぐとか。
しかし、どれも確実とは言えない。両方とも何処からか秘密が漏れないとは限らない。
(最悪の場合は公安の首輪付きか…いや、本当の最悪、危険視されてタルタロスへと投獄とか、秘匿死刑何て事には絶対にさせないのさ!!)
根津が心の中で決意を固める。
「この話は僕に任せて欲しいのさ!とりあえずこの場は採点の続きと行くのさ!」
「了解です」
「分かりました」
そうして、変身薬に対する会議は一旦の終了を見せ、元の内容、実技試験の採点に戻った。
採点に戻り、一先ず薬師寺の得点がつけられる事になった。
最終的に薬師寺マルスの得点はヴィランポイント107、レスキューポイント54、トータルで161ポイント。その得点は、二位と倍以上の点差をつけた、文句なしの一位であった。
この会議の後、根津と警察庁長官、公安委員会会長によるトップ会談が裏で行われた。
その結果が、雄英高校の校長である根津、ヒーロー公安委員の会長の両名と薬師寺マルスの特別三者面談が行われる事になったのだ。
ホークスとの優雅で速すぎる空の旅が終わり、雄英高校に到着した。
「よっと!ほい、到着ね!」
「ありがとうございますホークスさん」
「いやぁ良いって良いって、それより俺をタクシー代わりに利用したとか他の人に自慢しちゃダメだよ」
「えぇ分かってますよ」
(自分の立場はね…)
本来ならNo.3ヒーローホークス、通称速すぎる男を前にしたらもっと興奮するだろう。実際に初めて見た時は興奮したし、サインも貰った。
しかし、今の状況ではとてもではないがそんな気分にはなれない。
一般入試が終わったばっかりなのに雄英高校への呼び出し。それもホークス程のヒーローが態々迎えに来て、だ。
俺が開発した人為変態の為の変身薬が危険視されているのだろう。
あたり前である。あれは元々、この社会を一変させる為に使った薬だ。それ故に、危険視される事は予想していた。
だが、ホークス程のヒーローが迎えに来ることは予想外だった。つまるところ雄英は、最悪の場合ホークスに俺を鎮圧させるつもりで派遣させたのだろう。それ以外にもホークスと空を飛ぶことで周囲の目から隠れて雄英に行けるなどのメリットも考えてだろうが。
現に、俺とホークスが雄英の敷地内を歩いているというのに、生徒どころか教員にも事務員にも、誰にも出会わない。明らかに人払いがされている証拠だった。
(流石にここまで厳重に警戒されるとは予想外だったが…いや、むしろこれ程危険視されるからこそ変身薬は俺の目的を叶える為に使える筈だ)
そうやって考え事をしながらホークスの軽口を聞き流して雄英高校の中を進み、校長室の前にまで案内された。
「さ、ついたよ」
「あ、ありがとうございます」
「俺はここまでだから、後は頑張ってね」
つい考えこんでいたせいで、一瞬返答につまってしまった。
肩に力が入っていた事を自覚して、大きく深呼吸を一つ、二つと重ねていく。
そして、適度に落ち着けたところで、校長室の扉をノックする。
「入って良いのさ!」
「失礼します」
入室の許可を貰えた事で扉を開けて中に入る。
校長室の中はイメージ通りであった。事務仕事用の大きな机、応接用の長い机とそれを挟み込む様に置かれた大きなソファ。一般的に校長室と言われた時に想像される通りの部屋がそこにはあった。
そんな校長室のソファには高級そうなスーツを着た初老の女性とオーダーメイドだろうスーツを着た鼠らしい存在が座っていた。
彼らの方を見て頭を下げて挨拶をする。
「初めまして薬師寺マルスと申します。本日はよろしくお願いします」
「うん!そっちの方に座ってほしいのさ!」
なるべく失礼のないように礼儀正しく挨拶をした俺に対して、鼠の方が自分達の対面のソファに座る様に手で促した。
「失礼します」
もう一度頭下げてソファへと座る。
流石は雄英高校の校長室と言うべきか、ソファは高級なものらしく、肌触りやクッション性が素晴らしかった。
「まずは自己紹介をさせて貰うのさ!僕の名前は根津、この学校の校長なのさ!」
「私はヒーロー公安委員会の者です。名前は秘させてもらいます」
「よろしくお願いします」
二人の立場を聞いて改めて頭を下げた。
校長室に案内された段階で校長がいるのは分かっていたが、まさか鼠が校長だとは思っていなかったし、隣にヒーロー公安委員会の者までいるとは思っていなかった。
しかし、この状況は好都合かも知れない。この二人に変身薬の有用性を認めさせれば、俺の目的に一つ近づける。だが、焦ってはいけない。変身薬が危険である事は事実なのだから。
「今日は、この前の一般入試における君の個性について話したくて呼んだのさ!」
「正確には貴方の個性で作られた薬についてですね」
呼び出された理由はやはりと言うべきか、考えていた通り変身薬についてだった。
「まずはあの薬についての詳細な情報が欲しいのさ」
「分かりました、何から話せば良いですか?」
「まずはあの薬の効果だね。見たところ、一時的に異形系の個性を発現させるものだと思うけど、間違いないかい?」
「はい、間違い無いです」
根津校長の質問にきっぱりと返答した。根津校長はそれを聞いて、一泊置いてから次の質問へと移った。
「じゃあ次に、あの薬は誰でも使えるのかい?」
「ええ、どんな人間でも使える様に開発しました。例えば異形型の個性を持った人間が使っても効果は発揮されるはずです」
俺は澱みなく答えた。そして、この解答も予め想定していたのだろう根津校長は顔を顰めることもなく次々と質問をぶつけてきた。
「効果時間は?」
「現在はだいたい20分程度ですが、将来的にはもう少し伸びる様に研究しています」
「連続での使用は可能かい?」
「はい、連続使用は可能です」
「あの変身した蜻蛉はどの種類なんだい?」
「あれはオニヤンマですね」
「オニヤンマ以外にも変身は可能かい?」
「蜻蛉以外にもだいたいの昆虫には変身が可能で、他の動物への変身薬も一部は開発済みです」
「副作用や制限はあるかい?」
「強いて言うなら過剰接種した時に命の危険性がある事ですね」
「それはどんな薬でも同じだろうけど、一体どんな危険性があるんだい?」
「制限時間が過ぎても異形の個性が一部、或いは全身に残って、最悪の場合は死にます」
俺の発言に二人は絶句した。
口を閉したまま二人を置いて、一体何故そうなるのかの説明を始める。
「変身薬は一時的に、肉体の一部に異形の個性を発現させるものですが、過剰に接種する事により変身の効果が全身に及びます。そして、過剰に摂取し過ぎると効果時間が過ぎても変身が解けなくなり、最悪の場合は内臓などの重要組織が中途半端に変身先の異形と混ざった状態に変身して死に至ります」
「…それはどうやって検証したんだい?」
「野生のカエルを捕まえて、それに黒蟻の変身薬を与えて、死亡した後解剖しました。その時は見た目はカエルと蟻が混ざった姿になり、内臓はグチャグチャになっていました」
正直に言えば、人間に近い哺乳類で実験しなければいけない事であるが、医師の免許も薬剤師の資格も無い状態では出来ない。もしモルモットなどの動物実験を無許可でしたなら、最悪の場合は違法薬物使用と動物虐待の罪で裁かれる事になる。
ヒーロー志望として罪は犯せなかったので、実験は昆虫を違う種類の昆虫に変身させたり、両生類のカエルを変身させる事しか出来てない。
哺乳類は自分の体でしか出来ていないのだ。
「この薬は危険です。社会に大きな混乱を齎す存在となるでしょう。
だから、心して答えて下さい…何故この薬を開発したのですか?」
始めの挨拶以降黙っていた公安の女性が口を開いた。
「変身薬は異形系と無個性の人間への希望になれば良いと思って作りました」
「希望ですか?」
ゆっくりと、なるべく冷静で客観的な話し方を意識しながら変身薬を作ろうとした
「根津校長は知っている人物だと思いますが、天喰環という人物が、俺の友人にいます」
「知っているよ、我が校が誇るとても優秀な生徒なのさ」
「ええ、そんな彼はある日転校生として俺の通っていた小学校に来ました。そして、その直後に彼は煙たがれる様になっていました。それは、彼が暗い性格の人物だということもあったのでしょうが、個性が異形系の中でも不安定だったからというのも理由だったと思います」
詳しい理由は流石に分からない。そもそもが二歳年上なのもあるし、暫くして通形ミリオと友達になり、学校に上手く溶け込めたからだ。
ただ、環の個性【再現】が不気味に思えたのは確かだと思う。その頃の彼は転校などにより精神が不安定だったからか、個性を完全に制御出来ておらず、昼食の度に、そして昼食のメニュー次第で体が変化していたからだ。
逆に俺は、彼の個性の仕組みが気になってガンガン話しかけた。それがあって環とミリオの友人になれた。
「その様子を見て幼いながらに思いました。人とは少し違う個性で、個性が多少不気味な程度で付き合い方や態度を変えるのはどうなんだろうか、と」
「その気持ちは分かるよ。僕も昔酷い目にあった経験があるのさ!」
根津校長の言葉の言葉に頷き、話の続きを語る。
「そして次に、中学生になった直後、同級生の無個性の人がいじめられている現場を目撃しました」
同級生に無個性の人がいた。クラスは違ったが、彼は個性が無いというただ一点をもっていじめられていた。
俺の世代では無個性の人間は随分と減ってきているが、それでもいないなんて事はない。そして、そのうちの大半の人間は無個性であるが故にいじめやそれに準ずる行為を受けている。
「それを見て環とミリオと一緒に止めに入りました」
「素晴らしい行いなのさ!」
「まぁヒーロー志望ですからね」
実際のところは、ミリオが一番早く動き、それに環と俺がついて行った形だ。
「いじめていた人の話を聞いたら、無個性だからいじめた、と言われました。
その時に考えました、個性差別とは何だろうと、どうしたら無くせるのだろうと」
「その結果が変身薬だと?」
「ええ、この変身薬の存在があれば無個性の人間はいなくなる。それだけじゃない。潜在的に全ての人類が異形系の個性を持つ事になる。上手くいけば異形差別も無個性差別も無くせる、そう思って作りました」
将来的にこの薬を改良していければ、全人類に異形系個性を永続的に与える事も出来る様になるかも知れない。
全人類異形化計画。
それが、異形差別と無個性差別を無くすために考えだした俺の計画である。
「そう簡単にはいきません、貴方はその薬が社会に齎す影響力を把握出来ていない!」
公安の女性が声を荒げて計画を否定した。
反対に、その横に座る根津校長は黙ったままだ。
「その薬がもしヴィランの手に渡った時どうなるか分かっていないのですか?ヴィランには、粗悪な個性ブースト薬を手に入れる、たったそれだけの事で全能感を感じて犯罪を犯す者もいるのです。貴方の薬は余計な犯罪を増やすだけです」
「ヒーローにも配れば良いでしょう。お互いが変身薬を持てば条件は五分です。むしろヒーロー全体の底上げが出来るなら、変身薬を持たないヴィランは暴れにくくなるはずだ」
「理想論が過ぎます。ヒーロー飽和社会と呼ばれるこの日本のヒーロー全員に常時使用可能な程の量を用意出来るとでも?」
「用意しますとも、そうでなければ全人類に薬を配るだなんて言い出しません」
俺の返答が気に入らないのだろう、公安の女性が頭を抑える様に手で覆う。その状態のまま話しかけてくる。
「どうしても変身薬を作ることは辞めないと?」
「はい」
「この場で個性不正使用と違法薬物による反社会的行動の現行犯として捕まえると言ったとしてもですか?」
質問の体をした脅しを掛けられた。その強い言葉に、思わずこれまでスラスラと返答していた口を閉ざしてしまう。
それを見た公安の女性が更に言葉を投げかけてくる。
「今ならまだ間に合う。この変身薬を無かったことに出来る。どうしても力を使いたいなら、個性を【薬品開発】ではなく【変身】にする事も出来るわ」
恐らくはこれが最後の問いかけだろう。
俺がこの問いかけに否と返したなら、本当に先程の脅迫通り俺を捕まえるかも知れない。
だが、
だが、しかし俺の答えは変わらない。
「俺はこの変身薬の可能性を諦めるつもりはありません」
こうやって変身薬を否定される事を考えなかった訳ではない。流石に公安の人間直々に否定されるとは思っていなかったが、それでも、変身薬が与える影響を考えたからこそ、俺はこの雄英高校に入学しようと思ったのだ。
先程の脅迫で、個性不正使用と違法薬物の二点で捕まえると脅されたが、その二つの違法を合法にする方法がある。
それはヒーローになる事だ。
俺が雄英高校でヒーロー免許を取得し、卒業後変身薬を使用してヒーロー活動を行う事により、変身薬の有用性と安全性をアピールする。その後、しっかりとした変身薬の治験を行い、臨床試験に合格する事で変身薬を合法の薬として国に認めてもらう。まずはこの国で、ゆくゆくは世界に認めてもらう。
それが、変身薬を合法的に全人類に配るための最短の方法だ。
だから、公安の人間に指示に従い、この場で変身薬の存在を否定する事は許されない。そうやってその場凌ぎで変身薬を否定したら、後から認可を貰う事など絶対に出来ないし、何よりも、差別を無くそうと足掻くヒーロー志望がそんな騙し討ちの様な行動で人に与える薬の認可を得ようとしてはいけない。
俺の決意が固いと見たのか、公安の女性の顔付きが変わる。
頭痛を堪える様な苦い顔から、俺の処分を決めた冷たい顔に。
どうやら認められなかったようだ。
「分かりました。ホー…」
「待って欲しいのさ」
恐らくは部屋の外にいるホークスを呼ぶ為に叫ぼうとした公安の女性の発言を、根津校長が遮った。
「何のつもりですか校長」
「君のやり方は性急過ぎる、この子は何も今すぐに変身薬を認めて貰おうなんて考えていないのさ。むしろその逆、正規の方法に則って、正しく法を守ろうとしている」
「何を言っているんですか?個性の不正使用と国に認可されていない薬物の使用、法を守ってなどいないでしょう」
「いいや、個性は私有地の場合は土地の所有者の許可があれば使用可能だし、変身薬は個性の産物、つまり自分の体の一部と考えることも出来るのさ。体の一部を使って違法だなんてそんな馬鹿な事はないだろう?」
根津校長の言葉にやりこめられ、苦い顔をする公安の女性。
「だが、君の心配もよく分かるのさ」
先程まで公安の女性の案を否定していた口で、同じ様に賛同する言葉を発する。その言葉に俺も、公安の女性も困惑する。
「この変身薬をヴィランが手に入れた場合の危険性は計り知れないし、何よりも薬師寺君自身の身に危険が迫る。
だからこそ!君はこの雄英高校に入学して、力を付けるべきなのさ!社会を大混乱に陥れない為に、何よりも君自身の身を守るために!」
グッ拳を握り込んで力強く宣言する根津校長の言葉に、胸に熱いものが込み上げてくる。
公安の女性には否定されたが、根津校長には身の危険を案じてもらい、入学の許可をもらえた。俺の計画が一歩進んだ気がした。
その根津校長の熱い言葉に、公安の女性が水を差した。
「ですが、学生の間が危険である事には変わらないでしょう?そこのところはどうお考えですか?」
「うん、薬師寺君が最低限の力を付けるまでは個性を【変身】と偽るべきだと思うよ、ついでにもし秘密が漏れた場合も考慮して薬師寺君には雄英高校敷地内にある教職員用の寮に住んでもらう事も検討しているのさ!」
「なるほど、そうしたらある程度の安全は確保出来ますが、まだ不安が残ります。
薬師寺君、変身薬がヴィランに奪われない為に、世に出回らない様に徹底する事は可能ですか?」
「可能です。変身薬自体は使う時にしか作っていませんし、変身薬の成分などは俺の頭の中にしかありません」
俺の対応方法を聞いた上で少しだけ考えた後、公安の女性は再び口を開いた。
「…分かりました。薬師寺君が薬を奪われない様に徹底した上で、根津校長の条件を呑むのなら、雄英高校に通う許可を出しましょう」
条件付きでも入学を許可する様な発言を公安の女性がした。それはつまり…
「では、俺はこの学校に入学できるんですか?」
「まぁ根津校長がここまでおっしゃるなら」
「勿論さ!後日入試試験の詳細は郵送で送るけど、君の実技試験の結果は文句なしの合格点!それも主席、不合格な訳がないのさ!」
二人からの言葉に、拳を握り込む。これほど緊張感のある場出なければガッツポーズの一つでもしていただろう。
それ程に俺にとって重要な事だった。
「改めて言わせてもらうのさ!来なよっ!このヒーローアカデミアに!」
そうして、俺の受験は成功した。俺は今、計画の為の大きな一歩を踏み出せたのだ。
side.三人称
特別な三者面談を終えて、雄英高校の校舎の中をヒーロー公安委員会の会長である女性と、No.3ヒーローのホークスが並んで歩いていた。
「それで話を聞いてどう思ったの?」
そう女性がホークスに話しかけた。
女性は知っていた。ホークスの力があれば、防音もしっかりしている校長室の中で行われた秘密の会話も盗み聞きが可能な事を。
「ん〜変身薬が十分な数ヒーローに配られれば、俺も楽が出来るな〜とは思いましたよ」
盗み聞きしていた事を隠す気もなく平然と答えるホークス。
彼の目標は「ヒーローが暇を持て余す社会」だ。変身薬が全ヒーローに十分な数配られたなら、ヴィランへの抑止として十分な力を持つだろう。だから、自分の目標の為にも変身薬には賛成の立場であった。
「まぁ良いわ。私もヒーローが力を持つ事自体は賛成だもの」
「会長反対の立場で話していませんでしたか?」
変身薬を否定しない会長に対して、首を捻りながら問いかけるホークス。
「あれは根津校長との仕込みよ。私が厳しい言葉を、根津校長が優しい言葉を投げかけて薬師寺君の反応を探るためのね」
「なるほど…飴とムチですか…」
公安の会長と根津校長は予め話す内容や方針を決めていた。つまり、薬師寺マルスが雄英高校に通う事は既定路線だったのだ。
根津校長としては優秀な生徒を学校で育てたい、公安としては危険な薬品を生み出せる存在を常に管理しておきたい。
両者の方針を擦り合わせた結果が、雄英高校の敷地内に住む事で、常に安全に監視が出来る状況を整える事であった。
「ホークス。彼を職場体験とインターンで貴方の事務所に迎え入れなさい、そこで彼自身の考えと行動を見極めるのよ」
「了解でっす」
ホークスは公にはされていないが、ヒーロー公安委員会の直属のヒーローである。
公安はそのホークスを使い、薬師寺マルスの危険性を再度見極めるつもりなのである。
全てはこの平和に見える社会を維持する為に。
ただ、この発言はある意味で薬師寺マルスの優秀さを認めている様な発言であると、ホークスは考えていた。
(職場体験は兎も角として、インターンって事は仮免は与える気があるって事でしょ?まぁ、実技試験の映像を見る限り十分な力はあるみたいだからね。受け答えも優等生っぽくて優秀そうだったし)
優秀な後輩が出来て嬉しい気持ちがホークスの胸中にはあった。
だが、同時に対抗心も抱いていた。
(でも、あの空中での機動力はマジでヤバイよね。負けるつもりはないんだけどさ)
実際に職場体験で呼んだ時はぶっちぎってやろうと、大人気ない気持ちを抱きながら、その時を楽しみに待つホークスであった。
作中で書いたカエルでの実験の部分は真似しないで下さい。
調べた限りでは、野生の両生類に動物虐待が適応されない様ですが、だからといって無闇矢鱈と動物の命を奪って良いわけではないですからね(聖人ヅラ)
ただ、私も蚊が鬱陶しくて叩いて殺したり、ゴキブリが嫌でバルサン炊いたりはしますけどね(下衆顔)
薬師寺マルスの名前の由来は以下の通りです。
①個性で薬使うから苗字は適当に薬師寺にしよう
②下の名前は火星由来にしよう
③マーズだと直球だからマルスにしよう
④薬師寺マルス→(薬)し、てら、マルス→(薬)四、テラ、マーズ、(薬)フォー、テラ、マーズ→テラフォーマーズに出来る事に気づく
⑤ファッ!完璧やんけ!これでいったろ!
でした。
因みにマルス君の顔のモデルは膝丸燈です。