言いたかっただけ
ボーッと生きてるだけで良かった
可もなく不可もなくそんな生活で良かった
あの人がテレビに写っていてもキレーな人だな、としか思わなかった
家の近くの公園であの人を見た時もテレビで見たことあるなって思っただけだった
あの人が活動休止という記事が目に入ってもふーんとしか思わなかった
流石に引っ越した先のお隣にあの人が住んでたのは驚いたけどそれだけだった
だから
だから
僕自身なぜあの時に動いたのか、星野アイをストーカーから助けたのか…
助ける時に揺れたこの感情はなんなのか
僕は…わからずにいた
あの子と初めてあったのは仕事でそこの近くに用があったから気分転換で公園でジュース片手にベンチで休んでいた時だった
その時の私はなんと言うか浮き足だってる?見たいな感じだったから辛気臭い顔した男の子を見て
からかってやろうって思ったんだ
だから
将来の国民的なアイドルを前になんて顔してるんだーって言ってやった。
そしたら男の子なんて言ったと思う?
テレビでみたことある。キレーな人
その言葉はなんと言うかここに私がいるのに、画面越しに私を見ているように感じた
唖然としているうちに男の子は何処かに行っていた。
…あの子私をちゃんと見てなかった、腹立つなぁ
なんかモヤモヤする…もういいや佐藤社長のとこもどろ
二回目は私が出産してそれと同時に引っ越したアパートで出会った
部屋から出てきた彼は前会ったときのようにこちらに直接関与してこないし当然のように私のことを見ているようで見ていない。
腹が立って直接問い詰めてやろうとして彼の部屋のインターホンを鳴らした。
彼は出てこなかった。
何回も鳴らしても出てこなかったので諦めた。
それからは何度か暇な時に彼に会いに行ったが最初にこのアパートで会った以来ずっと会っていない。…どう言うことなのだろうか、もしかして彼はもうアパートから出ていったのだろうか…
しかし生活音は聞こえてくるし引っ越し作業をしているところも見ていない。
と、考えたところでふと、私はなぜ彼にこんなにも会いたいのだろうか…問い詰めたいにしてもこんなに執着するだろうか…
考えたところで答えは出ないから早々に思考をやめた
そうこうしているうちに月日が流れアクアとルビーは4才になったし後三時間後にはドームに立って歌うのだ。
彼とは話せず仕舞いだがま、いっかと何時ものお気楽な感じアイは斉藤社長の帰りを待っていた。
ピーンポン
とインターホンが鳴る
少し早いなと思ったがこれくらいなのかもしれない。
ドアを開けようとした時
バッターン
と人が倒れた用な音がする、佐藤社長が慌てすぎて転んだのかなと思い盛大に笑ってやろうとドアを開ける
そこには花束とナイフが乱雑に落ちており全身真っ暗の格好をした男が倒れている。そのすぐ近くには久方ぶりに見る…
彼が立っていた